さて、先日こちらの記事で知ったのですが、なんとFacebookに全天周写真が載せられるようになっていたらしい(だいぶ前に入った機能みたいだけど、身の回りで使っている人が少ないせいか全然知らなかった)。ということは、THETA Sの写真もアップロードできるのかしらん?
ということで、ためしにカメラロールに入っていたTHETA Sの全天周写真をFacebookに普通にアップロードしてシェアしてみたところ…。なにこれ! iPhoneのFacebookのアプリから、加速度センサーを使ってこんな風に上下左右に視線の移動に追いついてくる! もちろん指でスワイプすることでも視線を動かすことも可能で、右側にあるアイコンを押すと視線がリセットされます。これは凄い。
PCでも見られるかな、と思ったら、ChromeやFirefoxでは見られるんだけど(もちろんマウスでの視線移動しか出来ない)、Safariではまだ表示できないようです(Youtubeでの全天周動画もまだだよね)。IEやEdgeでもどうなるかは興味あるけど、手近なマシンには入っていないので確認できませぬ…。
そこで調子に乗ってTHETA Sの全天周動画を載せてみると…なんと動画もOKらしい! これは凄い! Facebookのタイムラインでも動画は見られるんだけど、動画をクリックして全画面表示にすると、iPhoneの上下左右方向だけではなくb、斜めに撚る方向の傾きにも対応してくれている。素晴らしい。
ここで載せてみたのはこの動画。iOSデバイスで見たい場合はYouTubeアプリで見てね(先述の通り、Safariは現状では全天周動画の再生に対応していないため)。
ちなみに、THETA Sで撮ってカメラロールに落ちた動画はそのまま載せることができるけれども、たとえば前後を切るとか画像の修正を行うなどの編集を加えた場合には、Youtubeに載せるとき同様に、MP4ファイルに全天周動画としてのメタデータを貼る必要があるみたい。Youtube対応メタデータの張り方に関してはこちらに書きました。
スマホでのVR風なUIだけではなく、今まで、THETAの全天周写真や動画を、SNSのソーシャルグラフに基づいて公開制限を行う方法がなかったので、そういう意味でもこの機能は実に魅力的です。ちなみに、いつの間にかスマホのYoutubeアプリも、全天周動画のCardboard対応表示の機能が入っていますね。
あとは3Dかな、とも思うのですが、実は全天周映像と3Dというのはなかなか技術的な難点があるんだよね。たとえば魚眼レンズを2つ並べたところで、その視線の端の方では視差が少なくなり、立体視が薄くなってしまう(そういえばこの問題は1985年のつくば博での富士通館での3D全天周映像制作に関するレポートを読んで知ったのだった…懐かしい)。3D CGならある程度何とかなるんだけど、実際の景色をTHETAみたいに一発で撮影するには、おそらく結構な数のレンズが必要だし、表示のための処理も重いと考えられる。実現できると面白そうなんだけどね。やっぱり無理かなぁ…。
ともあれ、このFacebookの機能拡張によってますます魅力が増してきたTHETA Sであります! 初代を先行予約で買って以来のユーザの自分としては、実に嬉しい限りです。
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ところで、いつの間にかリコー純正でこんなオプションが発売されていたのね。今まで、THETA Sに給電しながら三脚やその他マウントアダプターに固定して利用することが出来なかったので、これは実に魅力的な感じ。しかも雲台との距離が遠くなるので映り込みも小さくすることが可能。早速ポチってみました。
RICOH エクステンション アダプター TE-1 THETA 360°910710
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2016-11-01 追記:オンラインストレージサービスのBoxもTHETA写真・動画の埋め込みに対応しました。
THETA S関連のその他有用そうな記事はこちらにまとめておきます。