年明け早々、自転車に乗ってRicoh THETA-Sを色々試しに多摩川まででかけてみました。まだまだノウハウを溜め込んでいる段階です。
RICOH THETA S 360度 全天球カメラ 910720
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: エレクトロニクス
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こちらの写真はかつて多摩川の河川敷に存在した「多摩川スピードウェイ」の客席跡地とそこに佇む私。いい天気です。よく見ると多摩川の橋をみなとみらい線の電車が渡っています(線路は東急東横線ですが)。
ちなみに、「多摩川スピードウェイ」に関してはこのあたりを参照…。
ということで、theta360.comで見るとこんな感じ。
多摩川スピードウェイ観客席跡地。みなとみらい線の電車が橋を渡っています。 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
先日紹介した自立式一脚もどきのミニ三脚+自撮り棒の組み合わせ、なかなかいいのですが、日差しが強い場所では地面に影が写ってしまうことは防ぎ難い問題ですね。
ところで、この日初めてTHETA-Sの動画で、公開できそうなものも色々撮ってみたのですが、これはなかなかいいですね。特に自転車の車載カメラとして使ったこの動画は、ちょっと感激してしまいました(視線を色々動かせるので少々恥ずかしいけど)。そのサンプルのYouTube全天周動画をを1つ貼ってみます。なお、見るにはPC/MacならChrome、スマホ・タブレットならYouTubeアプリが必要です。YouTubeアプリの場合はVR表示モードになるので、デバイスを動かすことで視線を対応する方向に動かすことが可能です。
ちなみにiOSデバイスのSafariの場合は、動画左下か右下の「www.youtube.com」を長押しして「YouTubeで開く」を選択することで、アプリで見られるようです。Facebookの組み込みブラウザとかは無理なので一旦「シェア」ボタンからSafariで見ることを選択して、そこからYouTubeで見ることを選択する必要があって面倒ですが。それにしてもiOS版のChromeでも現状見られないのはややいただけない…。
そんな問題はありますが、それにしても今までのカメラでは全く撮れなかった映像ですね。素晴らしい。よく見ると若干アレな場所があって、まず一つは旧THETAからの問題ではあるのですが、太陽の光の強い場所で撮影すると、太陽が存在する側の魚眼の半球と存在しない側の魚眼の半球との境界線で、空の色が若干変わってしまうんですよね。下のキャプチャ画面で、画面中央を縦に色の違いの境界線が出ていますが、そんな感じです。ただし、THETA-Sでは静止画でのこの現象はかなり改善されました。動画ではあと一歩という感じですね。
あとはやはり、THETAの「下部」の処理ですね。この作例の場合は自転車から横にTHETAを生やしているのでフレームの一部がちょっと歪んだ形に補正されてしまっています。これはあんまり嬉しくないけれども、処理が難しいのは承知しているのでなかなか’難しいところです。
ちなみに、自転車への固定に使っているのはこちらです。わりときっちり固定できました。
Fotopro カメラ固定具 アクションマウント AM-802 オレンジ 自由雲台 806031
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まあ、どちらも結構頑張っているのはわかるので、今後にさらなる期待、ですかね。
ところで、この映像は前後の不要な時間をカットしているのですが、その場合はYouTubeにやや細々とした処理が必要なので、ここでメモしておきます(私がMacで処理を行っているのでMacでの作業を書きます)。
まず話の前提として、私はTHETA-Sで撮影した全天球写真・動画のiPhoneからの取り込みを、
THETA-Sアプリ→「写真」→ Dropboxアプリ → Dropboxカメラアップロードフォルダ
という手順で行っているので、THETA-Sアプリでカメラからアプリに写真動画を取り込むだけで、あとは全自動でDropboxのカメラアップロードフォルダに全天球写真・動画が入ってきます。
実はこの時点でDropboxのカメラアップロードフォルダに入る写真・動画は上下の方向の調整が済んだ状態で(THETAはカメラの角度を認識し、どのような角度で撮影しても上は上、下は下を向くようになっている)、さらに動画に関してはYouTubeにアップロードするときに必要な全天球メタデータの入ったmp4形式のファイルとなっています。このため、Dropboxカメラアップロードフォルダに入るmp4ファイルは、そのままYouTubeにアップロードすることが可能で、アップロード後しばらくすると、再生時に視線の移動が可能となります(それまでは歪んだ画像で普通の動画のように再生することのみが可能です)。
ところが、ここで動画ファイルの編集を行うと、おそらく大抵の動画編集ソフトでこのメタデータが抜け落ちてしまいます。今回は動画の前後をカットするだけだったので、QuickTime 7 Proで範囲指定→Copy & Pasteで新しい動画ファイルを作り、それをmov形式で保存しました。
これを「書き出し」機能の「ムービーからMPEG-4」書き出しを使ってmp4形式で保存するのですが、その際のオプションとして、ビデオフォーマットは「そのまま」を指定します。
この形式のファイルに、こちら(https://support.google.com/youtube/answer/6178631?hl=ja)で提供されているツールを使って、メタデータを埋め込みます。チェックボックスはそのままで構いません(何もチェックしなくてもメタデータは書き込まれます)。あとはこのツールからファイルを書き出し、YouTubeにアップロードするだけです(2016年6月18日、ツールのデザインやUIが変わっていたので書き変えました)。
てなわけで、こんな感じでTHETA動画をアップロードできることが判明したので、これからは時々動画もアップロードして公開していきたいと思っています。
ところでそんなまったりしたところにこんな衝撃的ニュースが。
いやー、どの程度のお値段になるのか想像がつかないのですが、全天周動画はやはり4Kのサイズが必要だよね、というのは先日コチラのエントリで私も語ったとおりであるわけで、ちょいと気になる存在ではあります。
#「でも、お高いんでしょう?」の予感!