xckb的雑記帳

15年ほどWeb日記をつけ続けていたのですが2012年で一旦休止、1年半ほど休んで新天地でぼちぼちのんびりまた始めてみることにしました。

富士フィルム X-T30 ファーストインプレッション(X-T10からの買い増し)

さて、約4年前に富士フィルムのミラーレス一眼X-T10を買って使ってきたのですが(このブログの写真もこのカメラで撮ったものが多い)、2年前にその後継機種のX-T20が発売され、さらに今年そのまた後継機種のX-T30が発売されたということで、ついにこのX-T30を購入してしまいました。レンズは何本かあるので、ボディのみです。

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参考までに、4年前のX-T10のファーストインプレッションはこちら。当時も別に一目惚れでの購入なので、特に他と比較したわけでも何でもないんですね。クラシックなデザインや操作感が気に入っただけで、あとは当時使っていた(よく名前が似た)同じXシリーズのコンデジであるX-10がかなり気に入っていたということが理由でした。

xckb.hatenablog.com

今回も、レンズ資産もあるし、なによりX-T10は結構気に入って使っていたので、特に乗り換える動機もありません。あえて言えばX-T3とは悩みましたが、自分の使い方からしてX-T30の方が合っていると思うんですよね(コンパクトなのでひょいと持っていきやすいし、何より安いし)。

ということで、あえて同じ色のシルバーを買ったら、やはりぱっと見ほとんど見分けがつかないですね(左がX-T10、右がX-T30)。でもこのシルバーのデザインが気に入っているので別にこれでいいのです。X-T10を買った時のキャンペーンで貰ったストラップが気に入っているので、このストラップだけX-T30に移植して、X-T10にはX-T30付属のストラップをつけました。

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上から見てもほとんど変わりませんね。こちらの写真も左がX-T10、右がX-T30です。このクラシックな物理ダイヤルが色々あるスタイルが気に入っているのです。X-T10との大きな違いは、動画撮影のモードが左のダイヤルに追加され、X-T10では小さなボタンで押しにくかった動画撮影が簡単になっていることですね(これはX-T20からの変更らしい)。

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ノスタルジックな遊び機能かも知れませんが、シャッターボタンの機械式レリーズ穴も健在です。こういうところとか、画質モードの名前がProvia, Velvia, Astia, ACROSとかだったりするとところとかが、実におっさん心をくすぐるのです。ちなみにX-T30からはETERNAも追加されました。

動画は4K対応になっていますし、フルHDで120FPSのハイスピード動画(最大5倍スロー)も撮影可能になっているようですが、まだこのあたりはちゃんと使ってません。

なにげに大きな変更は、X-T20まではバッテリーの充電が充電器のみだったのだけれども、X-T30からはUSB-C接続での直接充電が標準となったことで、付属の充電器が専用のものからUSB-Cの充電器になった点。これはこれで充電器を家に忘れたときなどはUSB充電したいと思ったこともあるのだけれども、複数のバッテリーを使い回す使い方だと充電器の方が嬉しかったりするので痛し痒し。とりあえず充電器は別売りで買えます。

FUJIFILM バッテリーチャージャー BC-W126S

FUJIFILM バッテリーチャージャー BC-W126S

また、付属のバッテリーも高性能版になっているのですが、こちらはX-T10付属の昔のタイプも、バッテリー・充電器ともに完全互換で使えるようです。ちなみに新バッテリーは高温時での持ちが改善されているようです。

FUJIFILM 充電式バッテリー NP-W126S

FUJIFILM 充電式バッテリー NP-W126S

一応、私はバッテリーや充電器は純正を使う派です(USB充電器を除く)。

背面。X-T10では4方向のボタンだった部分がスティック状に変わっています。これはいいのですが、一点気に食わないのはもともとあまり使わなかった「Q」ボタンがグリップの位置に移動してきていることです。グリップ部分が大きくなっていますが、この「Q」を何かの拍子に押してしまうことが多く、ちょっと困りました。幸い、本体のファームウェアをバージョン1.10(2019年6月26日公開)にアップデートすると、このボタンをカスタマイズしたり、そもそも無効化する機能などが追加されます。私はそもそも無効化してしまいました。

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劇場版青ブタ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」聖地巡礼

さて、映画版青ブタ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」、最高だったよな! ということで何度も劇場に行ってしまったのだけれども、まあそうすると、TVシリーズの聖地巡礼記事をがっつり書いたことだし、劇場版の舞台もちゃんと回ってくるか、という感じになってきたりするのです。

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ということで、一応TVシリーズの聖地巡礼記事はこちらに。量が多いので4編に分かれています。

映画版はほぼ湘南界隈で話が完結していますね。まあ若干、葉山があったり、熱海があったりするわけですが。TVシリーズで既出の舞台に関しては、あまりちゃんと今回は巡っていないので、上記TVシリーズ編の方を参考にしてください。

また、映画のネタバレはそれなりに含みますので、まだ劇場版を観ていない人は、TVシリーズを観ておいて劇場版を観ないのは本当にもったいないので今すぐ映画館に行ってください。TVシリーズも見ていない人は、それはそれで残念なのでちゃんとTVシリーズを観てから映画館にも行ってください。

各舞台を紹介する順番は、映画のストーリーにできるだけ沿った形で並べていこうと思います。

ということで、では、いってみましょう。全体的には梅雨の時期に撮影に行ったので天気は今ひとつの写真が多いですが、そのうち撮り直しに出かけるかも知れません。

  • 葉山までの道
    • 七里ヶ浜駐車場
    • 鎌倉駅
    • 逗子駅前
    • 森戸海岸
  • 葛藤
    • 御所ヶ谷公園付近
    • 七里ヶ浜駅横の踏切
    • 茅ヶ崎駅北口前
    • 熱海駅
  • 事件(1)
    • 片瀬江ノ島駅
    • 新江ノ島水族館前
    • 片瀬橋
    • 江の島入口交差点付近(1)
  • 事件(1)直後
    • 御所ヶ谷橋
  • 放浪
    • 本鵠沼駅前
    • 七里ヶ浜(1)
  • 再挑戦
    • 藤沢駅構内
    • 藤沢駅前
    • 新橋駅
  • 事件(2)
    • 江の島入口交差点付近(2)
  • エピローグ
    • 鶴岡八幡宮
    • 七里ヶ浜(2)
  • おまけ
    • ビックカメラ藤沢店
    • 湘南モノレール
    • 少しは文句を言いたいこともある
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「海獣の子供」を語るには言語力不足なのでその日のうちに新江ノ島水族館に行ってきた

唐突だが、劇場アニメ「海獣の子供」は本当に素晴らしいので観たほうがいい。今日とか来週で終わってしまう箱が多いみたいだけれども、まだ大画面でやっているうちに観てきたほうが絶対にいい。俺はなんとなく評判を聞いて知識ゼロで観にいったらあまりの物凄さに圧倒された。

予告編もいいんだけれども…。

www.youtube.com

このテーマソングのMVが素晴らしすぎて、これを観てすげえと思った人は絶対に映画館に行くべき。俺は既に3回行ったけれども4度目も行くぞ多分。青ブタの映画も同じくらい通っているので、同時期だと結構お財布に厳しいけれどもな。

www.youtube.com

どんな映画かと語ろうとしたのだけれども、語彙力とは別に結局言葉が出てこないということに気が付き、まあ何というか、いわゆるベラボーな作品というやつだよこれは。

ということで先日、2度目の「海獣の子供」を観たその足で、舞台の一つとなった新江ノ島水族館に行ってきた。これまた青ブタの映画と舞台が微妙に重なるわけなので、1度の訪問で2度美味しい(まあ、青ブタ劇場版の聖地巡礼に関しては今度別途まとめる)。まあ、青ブタと違って海獣の子供は、新江ノ島水族館以外の舞台は現実のこの界隈とかなり異なる(たとえば、あんな場所を江ノ電は通っていないよな的な感じで)。

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やはり平日は空いていてよい。新江ノ島水族館は「海獣の子供」の映画館半券で入場料10%引きとかやっていたらしいんだけれども、昨年青ブタの聖地巡礼で行ったときに年間パスポートを買っていたので、こんなときに使わずしていつ使う、ということでそんなキャンペーンをやっていたことに気が付かなかった(ちなみにえのすいは入場料が結構お高いので、年に2度以上行くつもりがあれば年間パスポートは絶対作ったほうがいい。売店も割引になるし)。

ということでここも映画に登場したチケットカウンターだな。

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水族館の随所に、こういう「海獣の子供」舞台紹介のパネルが置かれている(これ、6月30日までだったようなのでもうないかも)。

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より現実的にtwitterユーザのシャドウバン(Search Suggestion Ban)率を推定しよう

とりあえずシャドウバンって何? という方のために簡単に解説すると、シャドウバンとは、Twitterが特定のユーザに対して、他のユーザによる検索結果(ハッシュタグを含む)から排除するという制限を、ユーザ自身に知らせることなく、なおかつ異議申し立てを受け付ける手段も用意せずに課しているというペナルティのことである。任意のアカウントのシャドウバン状態を、判定サイトで簡単に検査することが可能だ。

shadowban.eu

判定結果で赤字が出た人は(Search Suggestion Banを主に解説したものとなるが)、本ブログの以前のこの記事を読んでいただけたらと思う。ちなみにGoogleでシャドウバンやSearch Suggestion Banを検索すると、(もしかしたらそれらのブログの執筆当時は正しかったかもしれないけれども)誤った情報が載ったサイトが検索上位にも多く出てくるので、気をつけていただきたい。

xckb.hatenablog.com

さて先月は、山本太郎参議院議員の公式twitterアカウント(なんと青マーク付きの国会議員アカウント)がシャドウバン(Search Suggestion Ban)を受けたり、自然災害等に対して早く正確な速報を上げるということで多くの人が頼りにしているアカウント(特務機関NERV)が、よりにもよって新潟・山形の地震発生直後にアカウント凍結とシャドウバン(Search Ban)を受けたりという盛りだくさんの事件があり、シャドウバンがやっと日本のtwitter界でもかなり一般的な認識を得たと言えるだろう月であった。


そんな騒動の直前にSearch Suggestion Ban(以下SSB)は5人に1人のTwitterのアクティブユーザに適用されているのでは? という記事を書いたのだが…。

xckb.hatenablog.com

この記事にも後日追記したとおり、この記事の結論はツイート数をベースにした考え方であり、「5つに1つのツイートがSSBされたユーザによるものだ」ということは言えても(それでも十分に衝撃的ではあるのだが)、5人に1人のユーザがSSBを食らっている、とするには根拠が弱い。

そこで、より実感に近いアクティブユーザのSSB率を算出してみたいということで、その時のデータをもう一度解析し直してみたのだが、やっと一通りの結果が出たので、今回はそれをレポートとしてまとめてみたいと思う。

前回の記事を未読の場合は、先にそちらをお読みいただけたほうが、より理解しやすいだろう。

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ということで今回の目次。

  • 集計方法
    • 1日あたりのツイート数によって重み付けをする
    • 1日のツイート数の下限に閾値を導入
  • 集計結果
    • 「Twitterを日常的に利用しているユーザ」のSearch Suggestion Ban率は?
    • ツイート数とSearch Suggestion Banの関係について
    • 今回のデータを踏まえたエロ画像ツイート関係の考察
  • 現状の結論
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昭和の味:サンディーヌ「ライススティック」復活プロジェクト

なんか最近殺伐とした記事ばかり書いていたので、ちょっと口直し記事を。

皆さんはサンディーヌというハンバーガーショップをご存知だろうか? 昭和の時代、国鉄系の日本食堂(現在のJR系の日本レストランエンタプライズの前身)が国鉄の駅に出していた駅ナカハンバーガーショップだ。何年か前まで、カフェ&ベーカリー「サンディーヌEXPRESS」に名前だけは残っていたが、サンディーヌ自体はたしか前世紀のうちにすべてが閉店となった。

ちなみに、サンディーヌ亡き後、JR東日本系の駅ナカハンバーガーショップはBecker'sとなったが、こちらはジェイアール東日本フードビジネスの出店であり、サンディーヌと直接の関係はないようだ。

当時、まだ国鉄だった時代の某駅にあったサンディーヌで時々ハンバーガーを食べることがあったのだが、その時に異様な姿から決して頼まなかったサイドメニューがあった。それが「ライススティック」というスナックだ。メニューではフライドポテトと並んで提供されていたのだが、なんか茶色さが濃いし、妙にブツブツしているしで、なかなか最初は食指が動かなかったのだ。

だが、一回興味本位で頼んでみると…これが「…うまい!」のだ。

そんなわけで、その後はサンディーヌに行くと必ず頼んでいたメニューだったりするのである。

検索してみると、ごく少数だが、あの「ライススティック」を懐かしがる声を見つけることができる。

で、で、このお店。ネットで探していたらサンディーヌと同じ系列の会社でした。
サンディーヌ。実家の上中里にも数年間あったハンバーガーショップ。塾があった西日暮里にもあって小学生の少ない小遣いでよく行ってた。
「ライススティック」っていうとても好きなメニューがあったの。お米をつぶしてスティック状にして、ポテトみたいに揚げたヤツ。8本位入ってて¥140、今でもはっきり覚えてる。
また食べたいよぉ~ハートたち(複数ハート) この会社にリクエストしてみようかしら。。。
出典:池袋駅構内のカレー。: クロフクブログ。

サンディーヌは今、バーガーメニューをやめてしまったのでもう食べられない・・
(ついでに言うと「ライススティック」というマイナーメニューも大好きだった。
業務用の袋に入った冷凍素材を「これごと買ったらどうだ?」と店長に言われるほどいつも食べていたっけ・・)
出典:揚げかまぼこのハンバーガー | ど〜も伊舞なおみです♪

58 :?:2001/08/05(日) 08:49
サンディーヌ(はまだあるけど)のライススティック!
マジでうまかった。
159 :やめられない名無しさん:2001/08/05(日) 15:43
>> 158
同意!でも、サンテオレのポテトと同じく、
自分の好きなものってなくなるんですよ・・・・・。
ライススティックも、消えたよね?
自分的にはもう何年も食べてない。
サンディーヌ自体行ってないし。
出典:懐かしのハンバーガー・ショップ@もう日本にはない?

よく見るとどの記事も10〜20年前のものだった。もうみんな諦めてしまったのかな。

とりあえず、存在しないなら作ればいいじゃん! ということで、昔の味を思い出しながら試行錯誤しつつ再現してみることにしたのだ。そして、何とかそこそこいけるのでは、と思うレシピができたので、ここにメモしておきたい。

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実はだいぶ前にも一回挑戦したことがあるのだけれども、その頃は私もまだ揚げ物のノウハウがあまり無かったので、うまく再現できなかったのだ。今はその頃に比べるとずっと揚げ物関係のノウハウは溜まっているので、再挑戦してみたのだ。

まあ、こういうB級外食メニューを再現するというときの鉄則というか心がけだけれども、

  • 家庭料理と違って、調味料は大胆に入れろ!

ということなので、以下のレシピを見ても量に引かないように(笑)。

  • 材料
    • 普通に炊いたごはん 1杯程度
    • ハインツ ちょっとだけホワイトソース 小袋(70g)を1袋
    • 粉末コンソメ 小分けスティック1本 (4.5g程度)
    • 塩、胡椒 少々
    • 醤油 適量
    • 片栗粉 適量
    • 上新粉 適量
    • たっぷりの揚げ油 (今回はオリーブオイルを使ったが普通のサラダ油で十分)

  • 作り方
    1. ご飯とホワイトソース、コンソメを混ぜる。
    2. 塩、胡椒、醤油を野生の勘と味見のセンスに基づいて適宜振り、さらに混ぜる。
    3. 形を整えて揚げるには柔らかい、と思った場合は、片栗粉を少々混ぜてかき混ぜて少し粘り気をつける。
    4. 小さい皿などの上で、皮付きフライドポテト程度のサイズの直方体状に、箸などで整形する。
    5. 上新粉をまぶす(竜田揚げを作るときみたいな感覚で…)。
    6. この状態で冷凍しても良い。
    7. 割と濃い目に色がつくまで高温の油(200度程度)でしっかりと揚げる。
    8. フライドポテトのようにさっと塩を降って食べる

こんな感じ。以前試したときに比べての今回がより美味しくなった勝因は、成形の方法と上新粉をまぶした点と醤油を入れた点だと思う。

外側が香ばしくカリッと仕上がり、中がふんわりベシャメルソースの香り、というのがポイント。後日もう少しレシピの精度を上げて、野生の勘に頼った部分を修正するかも。あと成形方法はもっといい方法があるような気もする。

ともあれ、美味しいよ!

ハッシュタグは死につつあるのか:TwitterユーザのSearch Suggestion Ban率推計

先日からTwitterのSearch Suggestion Banに関していくつか記事を書いているのだが、あらためてSearch Suggestion Banとはどのようなものか、ここでも簡単に説明しておきたい。

  • Search Suggestion Banはユーザに一切告知されることがなく適用される、Twitter記事の発見可能性を下げる措置である。
  • ハッシュタグを含む検索画面において、デフォルト設定のユーザからはSearch Suggestion Banされたユーザのツイートは除去される。
  • どのような行動をした結果として適用されるのか明確ではなく、なぜこれが適用されたのか不可解なユーザが多数存在する。
  • Twitterは公式に認めていないが、簡単に検証可能な形で確実に存在する。
  • 容易に解除されないことが多く、どのようにすれば解除されるかも明確ではない。

詳しくはこちらの2つの記事を参照していただきたい。

xckb.hatenablog.com
xckb.hatenablog.com

上記の2つの記事を書いたあと、自分のフォロワーの方々の中にも「自分もSearch Suggestion Banされてる」という報告を多数いただいたのだけれども、そう考えると実際のところどのくらいの比率のユーザーがSearch Suggestion Banされているのかというのは興味深いところである。

ちなみに、任意のアカウントのシャドウバン状態はこちらのサイトでチェック可能だ。

shadowban.eu

上に挙げた特徴から考えて、一定以上の無視できない比率のユーザがこの措置を適用されると、Twitterにおいて重要な機能であるハッシュタグという仕組みが機能不全を起こすことは十分に予想される。また、フォロワー以外にもツイートが届くことを信じてハッシュタグをつけてツイートをしていても、しばらく前からそのアカウントからは二度とハッシュタグによる拡散されない状態になっていたと、無視できない割合のユーザの多くが知った時、Twitterという言論空間からは、どのような認識がされることになるだろう。

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  • 重要な追記(2019年7月2日)
  • Search Suggestion Ban率推定調査の方法と結果
    • キーワードごとの影響
    • Twitterアクティブユーザの推定5人に1人がSSBされている?
    • エロ画像ツイートに関する考察
  • 再考:果たしてSearch Suggestion Banの目的は?
  • その他関連する考察
    • Search Suggestion Ban以外のシャドウバン
    • Search Suggestion Banの解除可能性について
  • ハンロンの剃刀
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Search Suggestion Banに関する3つの大きな誤解

Search Suggestion Banとは、Twitterにおいてあるユーザのツイートが大多数のユーザからの検索結果(ハッシュタグの検索を含む)から隠されてしまうというペナルティです。

そのSearch Suggestion Banに関してこちらの記事を書いたときに、正確にしようと思ったらどんどん長くなってしまい反省している今日このごろ。

xckb.hatenablog.com

これを書いてから、Twitterを「Search Suggestion Ban lang:ja」で検索してみて、思ったよりずっと誤解が広がっているということに気がつきました(もちろん検索は、Search Suggestion Banされたユーザのツイートを検索できるアカウントで行いました)。

特に、実際よりもはるかにSearch Suggestion Banの効果を小さく誤解させるような俗説は、食らってしまった人が安心できるという効果はあるかもしれませんが、実情を知らずに安心するということはあまりいいこととは思えません。

ここでは、すでに上の記事で紹介したことではありますが、3つの大きな誤解について短く説明します。

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誤解1「ログアウト中の検索ができなくなるだけで影響は小さい」

これは最も酷い誤解です。前の記事にも書きましたが、判定サイトのshadowban.euがなぜかこういう文言を残しているためにあまねく広がってしまっています。実際にはこれは全くの嘘です。

そもそもログアウト中というのが本人なのか検索するユーザなのかわかりませんが(おそらく後者)、詳しい話は前の記事に譲るとして、本人のログイン状況にも検索するユーザのログイン状況にもかかわらず、条件が揃えば必ず発動するのがSearch Suggestion Banです。

正しい条件は以下のとおりです。

  • 以下の例外を除いたすべてのユーザの検索結果から、ペナルティ対象のアカウントのツイートを排除する。
    • 例外1: ペナルティ対象ユーザ自身
    • 例外2: ペナルティ対象ユーザのフォロワー
    • 例外3: Twitterの検索設定で「センシティブな内容を表示しない」をオフにしているユーザ(デフォルトはオン)

要約すると、自分とフォロワーと、検索設定をわざわざ変更しているユーザ以外からは検索されず、ハッシュタグとかつけてつぶやいてもほとんどの場合無駄、というのがより正確な理解となります。ログアウト状態とかは関係ありません。

(2019年6月14日追記)この部分に関しては、世の情報を鵜呑みにしてしまったようでもうしわけないのですが、実際にはフォロワーであっても検索経由ではSearch Suggestion Banされたユーザのツイートを読むことはできないようです。ただし、タイムラインにはふつうに現れるので、通常は気がつかないでしょう。

誤解2「エロ絵師やVTuberなどへのペナルティで一般人には無関係」

あの記事を書いてから自分のフォロワーさんにもSearch Suggestion Banを食らっている人が多数いることが発覚しましたが、どの人もエロイラストを上げたりVTuberみたいなことをしたりとかしているわけではなく、ごく普通のtwitterユーザです。まあ、普通のユーザよりはツイート量は少し多いかもしれませんが、とても多いという程ではなく、もちろんツイ廃とか呼ばれる人とはまったくレベルが違います。

ごく普通のTwitterユーザに対しても、何の理由かはわかりませんが普通にSearch Suggestion Banは広がっています。

誤解3「しばらく大人しくしていればすぐに解除される」

Search Suggestion Banに関して、しばらく大人しくしていれば解除されるということで試みている人がいるようですが、それで解除されるのはSearch BanやThread Banです。

Search BanはSearch Suggestion Banの上位互換なので、Search Banが診断された人は(おそらくみんな)Search Suggestion Banも診断されます。そのため、しばらく大人しくした結果としてSearch Banが解除されると、一緒にSearch Suggestion Banも解除されたようにshadowban.euでは見えます。これがSearch Suggestion Banもおとなしくしていればすぐに解除されるという誤解の原因になっているかもしれません。

(これが連鎖解除されない人も少数いるようですが、もともと本当にSearch BanとSearch Suggestion Banの双方を同時に食らっていたのかもしれませんね)

前の記事で調べたとおり、自分がSearch Suggestion Banであることを意識したユーザの予後を調べた限りでも、約3ヶ月後の解除率は推定20%程度です。つまり8割は解除されません。

ということで、よくある誤解3つを解説してみました。残りの詳しい話は前の記事で。

xckb.hatenablog.com

(2019年6月16日 追記) 実際にどのくらいのアクティブユーザーがSearch Suggestion Banを食らっているのかの調査・推計を行ったので、新しく記事を書いてみました。
xckb.hatenablog.com

(2019年7月2日 追記) 上記記事の推定をさらに現実的な仮定で計算し直してみました。こちらのほうが実際の感覚に近い数字となっています。
xckb.hatenablog.com