xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

「アリスとテレスのまぼろし工場」聖地巡礼(3):埼玉県編「上坐利山」「24オートレストランミフセ」

さて、アリスとテレスのまぼろし工場の聖地巡礼記事、今まで茨城県編(おまけに神奈川県)と岩手県編を書いてきたが、次はいよいよ岡田麿里監督といえば秩父、の秩父を含む埼玉県編だ。今までの記事はこちら。

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あと、聖地巡礼には直接関係しないけど、映画の内容に関して書いた記事はこちら。

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埼玉県では、おそらくモデルになったであろうという場所に関して、見伏の鉱山「上坐利山」のモデルである秩父の武甲山と、あの超長いキスシーンの舞台である「24オートレストランミフセ」のモデルとなったと思われる、行田の「鉄剣タロー」(現在はすでに閉店している)が知られている。これらに先日訪問してきた。

秩父市

まずはやはり秩父市だ。

武甲山:上坐利山

見伏の背後にある鉄鉱山「上坐利山」は、秩父の武甲山がモデルだ(ちなみに武甲山は鉄ではなく石灰の鉱山)。まあこの辺りには岡田麿里監督の並々ならぬこだわりがあるものと思われる。

実際はこの工場から見たアングルと近い視点が取れる場所というと、結構登らないと撮れない気がするし、そもそもそんな場所が実際にあるのかはわからないのだが。


出典:映画『アリスとテレスのまぼろし工場』主題歌「心音(しんおん)」中島みゆき|MVフルver.|maboroshi Music Video Long - YouTube

とりあえず、景色が開けていてアクセスしやすそうな羊山公園から、観望、撮影してみた(秩父の街並みからは見えるところは多いので、自分の好きなところで観望、撮影するのが良いだろう)。上のアングルとは異なるが、中学の校庭からみたアングルには結構近いかも(中学校庭はキャプチャできる画面がない…)。

実際に秩父に行ってみると、「まぼろし工場」において、外部世界との境界がトンネルだったり、何かあると山が崩れてくるのではという潜在的な恐怖感というものが存在していそうなところとかが、なんか理解できるような気がしたな。まあこの辺りは岡田麿里監督の原風景が反映されているのだろう。

ちなみに、「あの花」であまりに有名になったこの秩父橋にも(実は初めて)やってきたのだが…

ここからもしっかりと武甲山は見えているぞ。

ちなみにお土産にはやはり武甲正宗を買ってきた。まあ「正宗」は全国津々浦々で日本酒の名前になっている単語だが、あえて主人公の名前の「まさむね」が「政宗」ではなく「正宗」なのだから、やはりここは日本酒でOKだろう。

ところで岡田麿里監督と秩父の関わりについては、やはりこちらがおすすめかな…。

行田市

あまりアニメの舞台のイメージがない行田市。秩父からはそれなりに離れているが、まあ1日で両方回ること自体は余裕で可能だ。

24オートレストランミフセ:鉄剣タロー跡

そんな行田市にあるのが、例のアニメ史上最長(多分)キスシーンの場所であるあの「24オートレストランミフセ」のモデルと思われる「鉄剣タロー」跡だ。この看板が実に見覚えがありまくりだよね。

実際にはアニメで使われなかったシーンだが、超特報に似たアングルで出てくるこの看板があったので比較対象に出してみる。


出典:映画『アリスとテレスのまぼろし工場』 超特報|maboroshi 1st Trailer - YouTube

こちらは、劇中で出てきたホットサンドを含む、自販機グルメの聖地と呼ばれる場所だったようだが、それでもやはりコロナ禍には勝てなかったのか、2020年の5月31日に残念ながら閉店してしまった。

www.saitama-np.co.jp

反対側から見た看板。

駐車場と店の全景。

五実のかげに隠れているが、劇中では屋根の真ん中あたりに上に飛び出た部分があるが、「鉄剣タロー」にはその部分はなく、また全体的に屋根が右側に傾いている。


出典:映画『アリスとテレスのまぼろし工場』 本予告|maboroshi Main Trailer - YouTube

看板との位置関係は、劇中の方が実物より少し離れている。


出典:映画『アリスとテレスのまぼろし工場』ファイナル予告|maboroshi Final Trailer - YouTube

店の前の道路は、劇中と異なり車がビュンビュン走る熊谷バイパスとなっているので、ぼんやり渡ったりしたら危険なので劇中を真似てはいけない。

同じ敷地内の「鉄剣タロー食堂」の方に聞いたところ、建物内部の撮影もOKということだったので入って撮影してみた(現在でも食堂のトイレとして、この建物のトイレが使用されている)。雰囲気は似ているが、劇中では全体を縮小されているね。

反対側を向いても、劇中ではかなり縮小されている。

しかし、こちらの壁に似た雰囲気の壁画があるところなどはそっくりだ。

出入り口は、劇中では自動ドア(正宗が無理やり開けるシーンがある)だが、こちらは手動のドアだった模様。ちなみに現在テナント募集中のため、こんなゆるい雰囲気で内部を見られるのは今のうちだけかもしれない。

室内の自販機やゲーム機など、多くのものはすでに存在しないが、往時を偲ばせる新聞の切り抜きが貼ってあったりしてちょっと切ない。

さて、劇中でもこの建物の右手前にプレハブの建物があるのだが、現在はこの建物で(先ほど少し触れたが)「鉄剣タロー食堂」として食堂が営業されている。


出典:映画『アリスとテレスのまぼろし工場』ファイナル予告|maboroshi Final Trailer - YouTube

まあとりあえず、せっかくなのでこの食堂でメシを食わずには帰れないだろう。俺はカレーコロッケそばが好きなので、カレーそばにコロッケトッピングをオーダー。なんとコロッケは揚げたてである。素晴らしい。揚げ物は基本揚げたてなのかな。安いが美味しかったぞ。

店内はこんな感じ。…ん、テレビの下のあれは…。

自販機ハンバーガーの箱だ。上に乗ってるのは自販機ラーメンの器かな。このハンバーガー箱の柄、確か劇中の入り口あたりにポスターで貼られていてたよね!

食堂はたしかに安くて美味しかったけど、やっぱり自販機村として営業していた頃に来たかったなぁ。

あと、あのシーンで何気に気になったのは、ガラスにあったメローイエローっぽいロゴだな。これも懐かしすぎる。

www.j-cast.com

地図はこちら。秩父からは結構離れているぞ。

ありし日の鉄剣タローの姿はこちらのムックでも読むことができる。ちゃんとホットサンドの自販機もあったことが確認できるぞ。

ちなみに鉄剣タローにあった自販機の一部(アイスだけのようだけれども)は、神奈川県相模原市の「中古タイヤ市場相模原店」で余生を送っているようなので、今度はここに行ってみようと思う。神奈川県民としてはこちらの方が近いし。

san-tatsu.jp

続く

さて、埼玉県編はこの辺りで終了。次は鉄道の高架編ということで、舞台は奈良県と山口県だ。

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