さて、今年は個人的には劇場アニメの大豊作年なのだが、その中で暫定1位と俺が考えているのが現在上映中の「アリスとテレスのまぼろし工場」だ。まあ興行成績的には今一つ奮っていないようだが、万人にお勧めできる作品というよりは、ツボに入る人と入らない人が極端に分かれそうという作品ではあるので、仕方がないかな、と思わないでもない。
まああまり好みの合わない友人と行くよりは、一人で複数回観にいって欲しいタイプの映画かな。俺も2回目以降にどんどんハマった感じで既に7回観てる。
そんな「アリスとテレスのまぼろし工場」から、アニメシを2品、作ってみようか。そう「生姜焼き」と「自販機風ホットサンド」だ。あとおまけで、飲食店系謎コラボの吉野家とぼてぢゅうのコラボキャンペーンのレポートもつけておきたい。
今回の目次はこちら。
「生姜焼き」(生姜なし、ニンニク入り)
まずはドラマ序盤に出てくる菊入家の「生姜焼き」だ。ただし生姜は入っておらずニンニクが入っている。とはいえ「見た目がおんなじようなら、本物と大して変わらんよ」というセリフが自分たちへの自己言及となっているという構造には、さすがに初見で気がつくのは無理だったぞ。
パンフや動画で公開されている映像には詳細な生姜焼きのイメージはなかったのだけれども、半月切りの玉ねぎは入っていたよな、という記憶を元に作ってみたのだが。…作ってからもう一度映画館で確認したらプチトマトが2個盛られていた…。まあいいか。生姜の代わりにニンニクだが、匂いを置いとけばこれはこれで結構美味しかったぞ。
まあ、そこでニンニクにしても人が「匂い」を気にしていないというところも、もしかしたら物語の重要な構造を示唆していたとも言えるかもな。
一応、映像中には制作途中のフライパンも出てきたので撮影してみた。
簡単にレシピをメモするとこんな感じ(二人前)。
- 豚ロース生姜焼き用 250〜300g
- ニンニク 大きめ2かけ
- 玉ねぎ(小) 1個
- ☆ 醤油 大さじ2
- ☆ みりん 大さじ2
- ☆ 料理酒 大さじ2
- ☆ 砂糖 小さじ2
- ☆ ごま油 小さじ 1
- 炒め油 適量
- 玉ねぎは半月切りにしておく。
- ニンニクはすりおろしておく。
- ☆の材料とすりおろしたニンニクを混ぜておく。
- フライパンに油を敷いて玉ねぎに火が通るまで軽く焼いて取り出しておく
- 必要なら油を足し、肉を広げて両面軽く焼く。
- 玉ねぎを戻して炒め合わせる。
- 3.の調味料を入れて混ぜ合わせながら炒める(上のフライパンの写真はこの段階)
自販機風ホットサンド
ホットサンドの自販機、という存在はもう知らない人も多いのではないか。昭和のドライブイン的な店にあったイメージかな。この映画の舞台である(停止した)1991年には、すでにレトロな存在だった気がする。まあ、劇中のあんな感じの店に置かれていたイメージだ。
予告編にこれを食べる五実の映像があったので拡大してみると、…中身はたっぷりチーズにハムと見た。
自販機風のホットサンド、色々ググってみるとこんな感じで作れば良さげ。
- バターとかはいらないけどマスタード推しだ(粒入り説もある)
- アルミホイルで包んで焼く
- プレスする
というわけで、早速作ってみたぞ!
アルミホイルを破るとこんな感じで出てくる。
食べるとチーズがはみ出てくるけど、もっとチーズを入れても良かったかもな。
ちなみに「プレスする」件に関しては、昔から家にあったバウルーの直火式ホットサンドメーカー(ダブルよりシングルがいいぞ)を使ってプレスしながら焼けばいいのでは、ということで。
作り方に関してはこんな感じだ(一人前)。
- ハム(お得用のやつで良いが、四角いのがあればさらに良い) 2枚
- ピザ用シュレッドチーズ 適量
- 8枚切り食パン 2枚
- マヨネーズ 小さじ2
- 粒入りマスタード 小さじ2
- マヨネーズとマスタードを混ぜる。
- パンの片面に1.を塗る。
- パンの1.を塗った面にチーズを適当に敷き、ハムを乗せ、さらにチーズを適当に置き、もう一枚のパンの1.を塗った面を下にして重ねる。
- アルミホイルで包んで、ホットサンドメーカーに詰める。
- ホットサンドメーカーを直火で両面焼けば出来上がり。
冷たい状態からだと、うちではとろ火で片面6分→ひっくり返して3.5分が標準なのだが、その辺りはホットサンドメーカーやガスレンジなどの環境に合わせて適宜調整していただきたい。焼く前の姿。
ちなみにIHでは使えないぞ、バウルー。
おまけ1:吉野家コラボ
「アリスとテレスのまぼろし工場」のコラボ、なんか謎のコラボ先が多いんだけど、まずは吉野家! なぜ牛丼?
そう思ったのだが、このコラボセットで設定されている榎木淳弥セット、上田麗奈セット、久野美咲セットの中で、榎木淳弥セットの名前がなんと「豚生姜焼きは外せない」だそうで、そうだよなーストーリー的に生姜焼きは外せないよな! ということでこの「豚生姜焼きは外せない」セットをポチってしまった。
こちらのカード1枚で、榎木淳弥さん、上田麗奈さん、久野美咲さんのメッセージが全部聴けるぞ。ちなみにサインどんぶりプレゼントを誰に応募したのかは秘密だ。
とりあえず、生姜焼きは食べてみようぜ、ということでレンジでチン!
うん、吉野家の生姜焼きって食べたことなかったが、肉は豚丼風に薄いけど、味は悪くない正真正銘の生姜焼きだぞ(ニンニク焼きじゃない)。ごちそうさま!
おまけ2:ぼてぢゅうコラボ
もう一つのコラボは、吉野家以上に謎な「ぼてぢゅう」とのコラボだ!
ちなみに、都内の某店舗に行ったら、キャンペーンのメニューもないし、店員さんに聞いてもほとんど把握していない感じで、調べた結果できます、という感じで、焼きそばは食えたものの結局特典のポストカードも貰えなかった(この状況でたこ焼きも頼むのは不安だったので焼きそばだけのオーダーだった)。
が、仕切り直して川崎アゼリア店に行ったら、さすがはチネチッタのお膝元? という感じで全席にコラボメニューが置いてあったぞ。これは安心して焼きそばとたこ焼きの両方をオーダーだ!
まずは「まぼろし工場の焼きそば」だ! 玉子で閉じ込められた焼きそばがまぼろし工場のイメージらしいぞ。
…ならばきちんとひび割れを作ってから食うのが礼儀だろう。
目の前で世界がひび割れから消滅していく様が観察可能という、かなりシュールなメニューだ。意外にちゃんとコラボしているではないか、ぼてぢゅう。
「まぼろし工場のたこ焼き」はこんな感じだ!
変化したいという衝動で、たこ焼きが1個、唐揚げに化けているというイメージだそうだ。
ということで、お好み焼き以外を食ったことがなかったぼてぢゅうで、期せずして焼きそばとたこ焼き(そして唐揚げ)を食った貴重な体験だった。結構うまかったぞ。
ともあれ、「アリスとテレスのまぼろし工場」は誰が何を言っても俺は最高だと思う。ちゃんと感想を書きたいぞ。ちなみに俺がこの映画を見て最初に思い出した作品はこの1984年の劇場アニメだ。
俺が個人的アニメオールタイムベスト10を書いたときに1位にした作品だな。要するに俺はこういう映画が大好物なのだ。そう、語りたいのだけれど、もっとエネルギーが必要で現在充電中だ。なんとか上映が終わる前には書き上げたいところではあるのだが。
(ところで「ビューティフル・ドリーマー」は、今はプライムビデオのレンタルにも入っているのね。知らなかった)
(追記)映画自体について思ったこともやっとまとめてみたぞ。
xckb.hatenablog.com