ところでカレーって最高だよね。という今回の目次。
サマータイムレンダの慎平カレーをレシピを補完して作って食ったよ! 美味いからみんな作ってカレー食いながらアニメを見よう! というお話。
そんなわけで…。
サマータイムレンダは素晴らしいのでぜひ見てくれ!
さて、2022年の春アニメもそろそろ終盤を迎えつつある今日この頃。やはりSPY×FAMILYあたりが世間では一番注目されているんだろうか、的な感じなのだが、俺の中で圧倒的に盛り上がっているのはやはり「サマータイムレンダ」なのだ。
ということなのだが、まあ簡単に序盤のストーリーを大きなネタバレなしに紹介するとこんな感じだ。
主人公、網代慎平は幼馴染である小舟潮の訃報を聞いて、2年ぶりに故郷の島に戻ってきた。葬儀の中で慎平は、潮の死因に疑念点があるという情報を親友の菱形窓から聞く。潮の妹の小舟澪は、潮の死の数日前に、潮に瓜二つなドッペルゲンガーを見たと話す。「影を見た者は死ぬ」という島の古い言い伝えと潮のドッペルゲンガーとの関係は? そしてさらに謎の一家全員失踪事件なども発生し、謎が謎を呼んでいく…。
こんな感じかな。
まあひとつ重要なことを補足すると、この物語はいわゆるループ物だ。そして俺にとって重要なのは、ループ物アニメが大好きな俺の中でもベストの1つとして殿堂入りしている「サクラダリセット」(2017年春・夏)を思い出すあれやこれやが実に多い、ということなのだ。
ちなみにこちらが、「サクラダリセット」本放送1クール目が終了した時点で、俺が「誰も見てないけど今一番見るべきアニメ」とか言って宣伝してた頃の本ブログのエントリだ。
で、少し考えるだけでもこれだけ両作品の共通点を挙げられるぞ(もっと挙げられるんだけれどもネタバレになるのであげられない項目がある)。
- 一定のルールに基づいて過去を再体験することになる賢い主人公
- 外部と(緩く)隔てられた小世界が舞台
- スワンプマンが重要なモチーフで、多くのスワンプマンが出てくる
- 物語序盤でヒロインが既に死んでいる、もしくは死ぬ(サクラダリセットも原作だと既に死んでいるところから始まる)
「沼男」はスワンプマンの直訳だな。
出典:「サマータイムレンダ」第2話
「サクラダリセット」が好きなやつならこれだけで見たくなるだろう? さらについでに言うと、こんなことまで同じなのだ。
- アニメが木曜深夜放送である
- アニメが春夏2クールで原作最後まで完結させる
まああと、タイトルも両方「サ」で始まるけどな(笑)。
そんなわけで、非常にワクワクさせられる展開と相まって、これはぜひぜひぜひぜひ皆様に見てほしい! と思うわけだが、残念ながらここで立ちはだかるのがネット配信がディズニープラス限定、という制約なわけだ。布教するのが実に辛い。ちなみに俺もディズニープラスには入ってない。
この先録画に失敗することがあったら入るかもしれないけれども、この独占配信ってのが気に食わない(しかもコアなアニメ愛好者たちの加入率がかなり低いと思われるディズニープラス)ので、そうなったら実に癪である。
去年のワンダーエッグ・プライオリティ(Huluとdアニメストアのみで配信)の時も同じようなことを思ったけど、あれはdアニメがあったからまあまだいいか、という感じだったけどね。
というわけでまあ、概ね原作に忠実なアニメ化がされているので、キャッチアップは原作でするのがおすすめだろうか。現在第8話までストーリーは進んでいるが、原作にすると5巻の序盤あたりだ。そこまで読めばキャッチアップできるぞ。概ね2話で原作1巻ペースで進んでいる。
Kindle版はこちら。
全25話予定らしいからまだ3分の1しか進んでない。大丈夫、まだ序盤だ。まあ俺もネタバレされたくなくて4巻までしか読んでないけどな!
(追記)ちなみに13話まで見たところで、聖地巡礼のために和歌山に行ってきたぞ。
そしてチキンカレーを作って食べよう!
ということで、以下比較的ライトなネタバレを1個だけさせてもらうけれども「サクラダリセット」との共通点をもう一つ挙げると、
- ヒロインのスワンプマンと主人公が家で手作りカレーを食べる!(第8話)
のだよ。サクラダリセットを見た人なら、あの第19話の相麻菫カレーの切なさを思い出してしまうことだろう。俺の中でのスワンプマン系ヒロインの圧倒的ナンバーワンである相麻菫の座を狙えるのか小舟潮。今後に期待である。ちなみに作画レベルではサマータイムレンダの圧勝である。これは仕方がない。
出典:「サマータイムレンダ」第8話(左)、「サクラダリセット」第19話(右)
まあそんな展開をされるのであれば、以前サクラダリセットでもカレーのアニメシ企画をやったことだし、サマータイムレンダのカレーも自分で作ってみる、というのが、やはりこのブログでまずやるべきことと言えるだろう。
さて、「サマータイムレンダ」第8話にはなぜかそのカレーのレシピが字幕でバシバシ出てくるシーンがある。ちなみにサクラダリセットと違い、料理する主人公・網代慎平の料理スキルが高いので、一般的な家庭のカレー、というよりはかなり本格的なレシピである(そもそもサクラダリセットではカレーを作るのは相麻菫の方だ)。
出典:「サマータイムレンダ」第8話
だが、俺の料理スキルベースの直感センサーが、何かこのカレーのレシピはおかしいと告げている。このレシピでこんなトロトロのカレーはできない、のだ。と思ったら原作にあった1段階が抜けていることが判明。
出典:「サマータイムレンダ」原作第4巻(田中靖規)
そうだよこの小麦粉の量だと、とてもじゃないけど常識的なトマトの量からくる水分じゃ粘り気が強すぎて粘土みたいになっちゃう。5カップ分の水分をプラスするということで納得。
というわけで、もし円盤などを出すのであればこのシーンに上の字幕をぜひ追加で(でも円盤のリリースがアナウンスされてないよね…出ないのかな?)。
出典:「サマータイムレンダ」第8話
しかし、実は上のレシピには実は調味料の量は書いてあっても主要な材料の量は書いていなかったりする。このままではカレーは作れない。想像で補完してレシピにしてみたい。
とりあえず今回作ってみたカレーはこんな感じ。結構ちゃんと美味い。割と手間がかかるけど。
材料
概ね、原作中の量に沿って補完してみた。多分これで4, 5人分くらいはできると思う。
- 鶏もも肉 2枚
- 玉ねぎ 中2個
- トマト 2個
- ピーマン 2個
- ニンニク 2かけ
- 生姜 2かけ
- カレー粉 大さじ2
- 薄力粉 大さじ3
- 塩 小さじ1
- サラダ油 大さじ1
- バター 大さじ3(40g弱)
- 酒 1カップ
- 水 4カップ
(以下好みに応じて、原作にはないので入れなくてもよい)
- キューブブイヨン 2〜3個
- ガラムマサラ 適量
ちなみにカレー粉はたまたま家にあった中村屋のものを使った。
作り方
基本的にアニメ・原作のレシピそのものに沿って、注意書きを補足する感じでいってみようか。
- 玉ねぎをみじん切り①(涙がきついので、これだけはフードプロセッサーという文明の利器を使わせていただいた)
- ニンニク、生姜をすり下ろす②
- トマトをざく切り③
- ピーマンを細切り
- 鶏もも肉を一口大に切り、塩をふる(皮の余分な部分、食べにくそうな部分や硬い部分などは、ちゃんと取り除こう)
- フライパンにサラダ油とバターを入れ、①と②を炒める(今回は、中火〜弱火で火加減を調整しながら30分炒めて、いわゆる飴色玉ねぎな状態までもっていった)
- ③を加え炒める(今回は5分程度)
- 薄力粉を加えて炒める(ダマになるのを防ぐため、5回くらいに分けて薄力粉を加え、毎回よく混ぜた)
- カレー粉と塩を加え、さらに炒める
- 完成したルウを鍋に移す(鍋に移した写真を撮り忘れたので完成したルウの写真を)
- 別のフライパンで鶏もも肉を焼く(少量の油(分量外)を敷いて、軽く焼き目がつくくらいに焼いた)
- 鶏もも肉を鍋に移し、水と酒を加えて約30分煮込む(しつこくあくを取る必要はないが、最初にたくさん出るあくだけをちょいちょい取る感じでいいと思う。あと、蓋は開けたままでいい)
- 最後にピーマン細切りを加え、塩で味を整えて完成(このままでもいいが、やはり洋食屋のカレーっぽい味にするには、煮込んでいる途中でブイヨンキューブを2, 3個入れたほうがいいと思うので自分は3個入れた。あと、辛さが足りない場合は、好みに応じてガラムマサラなどを足すのも良いと思う)
ということで、お皿に盛り付けて完成だ! トマトの香りが爽やかで結構いける。とろみもしっかりついている。美味いぞ!
今回のレシピ、反省点としてはこのくらいかな。
- トマトは湯むきしてもよかったかも(ビジュアル的に皮がちょい目立つ)
ところで鍋はアニメで見ると、ル・クルーゼのココットロンドのチェリーレッド18cmあたりな感じに見えるけど、うちには18cmはないので(色も違う)20cmで作ったらちょうどいい量だったぞ。18cmだとちょっと小さいのではないかと。
チェリーレッドも持ってるんだけど24cmで今回の用途にはちょいと大きすぎるんだよね。ホーロー鍋は適した大きさのものを使うべき。
あと、例のあいつが持っていた包丁、アニメだと総ステンレスの包丁であることまではわかるけどブランドまでは不明だが、原作だとグローバルの包丁だとはっきりわかるね。うちでも愛用しているので上の方のレシピ中の写真に写ってる(でも例のあいつが持っていたのより小さいのと大きいのしか持っていないのでちょうど同じやつはない)。
出典:「サマータイムレンダ」原作第4巻(田中靖規)
多分刃渡り18cmのこいつだと思う。いや、いい包丁だよ。
…ということで、サマータイムレンダをみんな見ようぜ! 最高だぞ。
(2023年1月6日追記)俺的年間アニメランキングをやっと書いたのだが、やはり1位はサマータイムレンダである。