xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

話題のお絵描きAIのMidjourneyさんに、アニメのタイトルをお題にイラストを描いてもらったぞ

なんか最近お絵描きAIが話題である。AIといえばここしばらくは絵ばっかり描いているのではないかと思うくらいネットに蔓延している。ということで、とりあえず流行り物は試してみよう、と思ってとりあえず目立っていた「Midjourney」というサービスに登録してみて、色々遊んでみることにした。

https://www.midjourney.com/app/www.midjourney.com

まあここではMidjourneyへの登録方法の詳細や使い方について詳しい説明はしないが(それはすでに多くの情報が転がっているので検索しよう)、要はDiscordのインターフェースからAIにお題を与えるとまずは4つの候補が帰ってきて、それぞれについて「より解像度の高い画像に仕上げてほしい」か「それと似た作品を再度4つ候補に出してほしい」か、あるいは「やり直し」を選べる、というものだ。

最初は色々試行錯誤していたのだが、ふと「こいつにアニメのタイトルとかをお題に描かせてみたら面白いんじゃね?」と思っていくつかやってみたら本当に面白かったのでサクッとまとめてみよう。

ということで問題だ。今期やってるアニメ4作品の英語タイトルをMidjourneyに食わせてみた結果が次だ。タイトルはわかるかな?

まあ、なんかわかりやすいというか、なかなか面白い作品ができてきている。

こちらのお題は「Summertime Rendering」、要するに今期の俺の一推し作品の「サマータイムレンダ」だな。太陽が2つ出ている夏の海に、蝶のようでもあり椰子の木のようでもある謎の赤い物体が、飛び散る血のように空中で破裂し続けているかのような不思議な風景だ。シュール。

そしてこちらは「Lycoris Recoil」。いやー「リコリス・リコイル」実にいいよね最高だよね。この絡み合う2輪のリコリスの花がまたなんとも深読みができそうな出来なさそうな。人間を勝手に深読みに引きずり込みそうなこのデザインはなかなか良いと思う。そしてそこはかとなくエロい。ボケみの効いた背景も何気に良い(そういえば被写界深度的な「ボケ」は英語でも「bokeh」と呼ぶらしいことを先日初めて知った)。

次のお題は「Call of the Night」、原題は「よふかしのうた」だ。なんか文字通り「Call of the Night」を解釈された気がするが、それはそうと夜を象徴する謎の女王っぽいものとの邂逅になっているところが、なんか悪夢の絵画化っぽくて良い。そしてこの巨大な女神の後ろにひっそりと立つ謎の男っぽい奴は誰だ。(それはそうとあの雨宮天さんは素晴らしすぎるな)

最後は「Uncle from Another World」、そう「異世界おじさん」だ。謎のおじさんと異世界風の背景、そしてその中の少女、となかなか良いではないか良いではないか。

そんなわけで、ここまでくると毎年やってる俺の個人的アニメベスト10企画で、年間トップに持ってきた作品もやってみたくなるよな。

こちらのお題は「Wonder Egg Priority」、つまり「ワンダーエッグ・プライオリティ」(2021年1位)だ。なんか透明感のあるクリスタルな卵の中に、花びらのようでもあり卵の殻のようでもある謎の構造、そして内側から輝く光の表現。これもなかなか良い。

もともと英語タイトルの「ID: INVADED」(2020年1位)。サイバーパンク的な悪夢。謎の兵士たちっぽい奴らは何をしているのか。前の男は何なのか。訳わからないけどまあよくできてる。

さて、次は多分造語の「Granbelm」、つまり「グランベルム」(2019年1位)だ。造語になると、よりダイレクトにその作品風の絵が出てくる(たとえば「pokemon」とかはそんな感じのピカチュウがDiscordに溢れている)のか、あるいは情報が足りなければ語感から何かを判断するのかな、と思ったが、まあ後者かなこれは。でも湖はあるし、謎の建物があるところはあの異世界っぽいし…でも月は欲しかったな。

こちらは「A Place Furthere than the Universe」、「宇宙よりも遠い場所」(2018年1位)だ。なんかダイレクトに「宇宙!」という感じではあるが、よくみると寒そうな景色が広がっているし、髪の短い女性と髪の長い女性が遠くの景色を見つめている。願わくばあと2人追加して欲しかったがな。とってもファンタジー。

このお題は「Sagrada Reset」、最近サマータイムレンダとの関係で思い出すことが多い「サクラダリセット」(2017年1位)だ。やはり「Sagrada」の単語によるサグラダファミリアの影響は排除できないな。とはいえこのイラストが角川文庫版サクラダリセットの表紙になっていても驚かない感じである(まあ概ねMidjorneyの絵にハヤカワ文庫表紙の香りがあるのは否めない)。

「Sound! Euphonium」だとこうなる。「響け!ユーフォニアム」(2期が2016年1位)だな。なんだかわからないユーフォニアム的な謎の金管楽器オブジェがやってきた。うーむどうしてこうなった。

そして「Your Lie in April」だ。「四月は君の嘘」(2015年1位)。あのー、Midjourney君、実はアニメの知識あるでしょ? と一瞬思うし実際多少は知識はあるのだろうけれども、あまり深い知識はなさそうだよね。その割には面白いものを仕上げてくれるけど。暮れていく夕陽の光とカラフルなキラキラ感、でも窓の向こうに佇む金髪の少女。実に良いではないか。

ちなみに「Kemono Friends」というお題で描いてもらったらいきなり面白いイラストが2つ仕上がってきたので、両方掲載してみよう。「けものフレンズ」(2017年2位)だな。1枚目は実にもふもふー。

2枚目はこんな感じ。なんかどちらもサーバルの耳っぽいモチーフが随所にあったり、上の方では旅がモチーフになっている感が満載だったり。

まあ、今まで以上に的確な気がするのはやはり「Kemono」という単語が英語圏に届いたおそらく9割以上が「けものフレンズ」経由ではないかと考えられることだろうか。

ならばそういう、すごく英語圏に届くルートが限定的なフレーズを指定すると精度が上がったりするのだろうか、キャラクターの珍しい名前とか…。と思って、たまたま頭に思いついた「Mizore Yoroizuka」という単語を打ち込んでみたところ上がってきた4つの候補はこんな感じ。なんか、個々の出来はともかく、女性の名前であることや、髪の色というかイメージカラーというかがほんのり藤色気味なことなどは全てに共通している。

そんなわけで1番をアップスケールして、AIの描く鎧塚みぞれさんはこんな感じだ。

いやはや、最近のAIはすごいな! ということで、今回の作品の中でベスト3を選ぶのであれば…。

  1. リコリス・リコイル
  2. 四月は君の嘘
  3. ワンダーエッグ・プライオリティ

というところかな! Midjourney、結構楽しいのでまた色々と活用の仕方を考えてみたい。



(追記)般若心経も描いてもらったぞ。Midjourney先生、凄いじゃないか。
xckb.hatenablog.com

(追記)アニメといえばNAI Diffusionも面白いぞ!
xckb.hatenablog.com