xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

「キリエのうた」聖地巡礼(3):石巻、東松島、仙台、そして三浦

さて、9ヶ月ぶりということで随分と久々の更新となってしまったのだけれども、映画「キリエのうた」の聖地巡礼記事、第3回だ(実写映画だと「ロケ地巡り」の方がよく使われるかな)。今回は石巻を中心に、宮城県の舞台を紹介する。ただし一部神奈川県の舞台(三浦市)が使われている部分もあることが判明しているので、そちらも併せて紹介したい。

前回の大阪や千葉での舞台はこちらの記事で。

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今回の目次。

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夏彦と希が夜に訪れる神社:羽黒山鳥屋神社(石巻市)

夏彦が希(キリエ、姉)と行く神社は、石巻市の羽黒山鳥屋神社。実際に19時ごろの暗くなってきた時間に行ってきた(これは最初の方に撮った写真なのでまだ空がぼんやりと明るい)。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

小さな灯籠のようなランプは、劇中の演出で置かれたものであり、普段は置かれていない。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

劇中、とても暗いシーンなので構造が分かりにくいが、行ってみると特に不思議な動きはない。希の「神社に行ったことない」の意味の取り違え、初回に観た時は意味がわからなかったな。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

本殿。劇中では扉が開いている。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

本殿横の、絵馬が下がっている場所。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

そして…。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

ちなみに、石巻の駅方面から来たと仮定すると、二人はこの長い階段を登ってきたことになる。


夏彦と希が逢瀬を重ねるホテル:ホテル ベルエア仙台(仙台市)

隠れて逢瀬を重ねる夏彦と希、のシーンで使われた仙台のホテルは、ホテル ベルエア仙台。夏のためか、木が劇中以上に目立つな。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

同じようなアングルでは撮れなかったが雰囲気は出ているかも。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band


希と路花の家の最寄駅:仙石線 矢本駅(東松島市)

夏彦が希の実家に来るときの最寄駅は仙石線の矢本駅。ブルーインパルスで知られる航空自衛隊・松島基地(津波で大きな被害を受けた)の最寄駅である。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

自動改札は劇中より1台減っている。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

もう少し右側からのアングルだったようだ。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

踊る路花。こちらも、もっとアングルを低く撮らなければならなかったな…(この写真はその他にも色々しくじったので、Photoshopでかなり修正している)。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

本当にこの駅が希の実家の最寄駅だったとすると、他の舞台の位置と劇中での辻褄が若干合わなくなるのだが(そもそもここは石巻市ではなく隣の東松島市)、まあその辺りはよくある範囲内だろう。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band



希が夏彦からの電話を取る学校裏の道:石巻市立桜坂高等学校横の道(石巻市)

久しぶりの夏彦からの電話に出る希。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

この高校に通っているという設定だったのかな?



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

こちらの高校、震災当時は石巻市立女子校等学校だったそうだ(その後石巻市立女子商業高等学校と統合され、石巻市立桜坂高等学校になったらしい)。石巻の海岸には近いのだが、日和が丘という高さ約50メートルの高台の上にあり、震災当日に津波を逃れた市民たちがたくさん避難してきたという場所であるとのこと。


路花が学校から自転車で帰る海岸沿いの道:三戸浜(神奈川県三浦市)

学校から自宅まで自転車で帰る希の背景に見える、震災前の石巻の海岸のシーン、なかなか石巻のマップを見ても見つからなかった。まあ、そもそも今の石巻にあんなに無防備な海岸はないだろうからな…、と思い、宮城県以外の県を調べてみることにした。

特に希と路花が出会う橋が湘南海岸に雰囲気が似ていた気がしたので(でもこちらは該当する舞台は発見できていない)、まずは地元の神奈川県から探していたら、希が学校から自転車で帰る道が、三浦市の三戸浜であることが判明した。自分が神奈川県民で、三浦市には頻繁に行っているいうこともあり、休日朝にサッと行ってきた。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

ちなみにこの周囲に一般人が利用できる駐車場などはないので、京急の三崎口駅近くのコインパーキングに車を止めて、自転車で行ってみた(坂はあるが、自転車があれば距離は十分に近い)。ちょうど自転車のシーンなので自転車で行った方が雰囲気が出るだろう。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

海が見えてくる。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

防潮堤が整備された今の石巻には、こういう風景は見当たらないだろうな、というのはわかる。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

ちなみに、よくみると倉庫の前にあるこの看板、劇中では一番下の「神奈川県 三崎警察署 初声漁業協同組合」の文字の部分が巧みに隠されており、神奈川県であることが簡単にはわからなくなっている。ちゃんと仕事してるな。


希が探していた路花と出会う橋:不明→判明

(2025年4月18日追記、修正)この場所に関しては、コメントで情報提供をいただいたので、実際に行って撮影してきた。新たに記事を1つ起こしたので、そちらを参照いただきたい。

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で、そもそものこの希と路花が出会う橋だが、まだ正体は判明していない。こちらの画像に「ふじみはし」と橋の名前が書いてあるので、「富士見」の地名が多い関東近辺である可能性が高そうだが、まだ探せていない(たとえば逗子海岸近くに「富士見橋」があるが全然違う)。


出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

とは言え、相当しつこく「富士見橋」と「ふじみばし」を調べたのだが、まだ正体には辿り着けていないので、そもそも、「神奈川県 三崎警察署 初声漁業協同組合」の文字も隠されていたということから考えると、この橋の名前もフェイクである可能性がある気がする。


出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

石巻まで夜道を走る夏彦の通る道:須江 座頭前(石巻市)

これは一部だけ場所がわかった。石巻市の「須江 座頭前」という場所だ。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

電柱の反射板が同じように見えている。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

後ろに見えている三角形の波のような構造物は、農業用のガラス温室だったようだ。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

ここの角で左に曲がっていく。



出典:「キリエのうた」Ⓒ2023 Kyrie Film Band

実際はこの地図の中心部から東に向かって走り、最初の角を左に曲がったという状態。ここからたとえば石巻駅までは約8km。


石巻と東日本大震災

今回の内容は以上。

「キリエのうた」自体も東日本大震災を描いた映画であるが、その主要な舞台の一つである石巻市は、東日本大震災において被害を受けた市町村の中で最も震源に近く、死者・行方不明者と浸水の規模が最大だった自治体である。

当時避難場所としても使われた日和山公園からの風景。

かつて南浜地区に存在していた街の跡地は、現在では「石巻南浜津波復興祈念公園」として整備されている。

その中心に「みやぎ東日本大震災津波伝承館」という施設が建てられている。この建物の陸側の、一番高い部分の高さが、この場所で津波が到達した際の水面の高さである6.9メートルであるという。この建物の形そのものが、津波を忘れてはならないというメッセージなのだろう。

ぜひ中も見学していくことをお勧めする。


「路上のルカ」

ところで元々3時間あった「キリエのうた」を再編集して、5時間半オーバーのドラマ(全10話)にした「路上のルカ」が日本映画専門チャンネルで放送されたらしいのだけれども、日本映画専門チャンネルのみでの放送(しかもすでに終わっている)はちょっと敷居が高すぎるし勿体無い。プレミア上映は1度だけあったけれども行けなかった。ということでどこかの劇場で上映してくれまいか。その上でBlu-rayとかがリリースされるならさらに良い。

natalie.mu

まあ「キリエのうた」自体もU-NEXT限定配信だったりするので微妙なんだけど、こちらは円盤出てるから…。

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(2025年4月18日 追記)続きは、あの運命の橋の場所。

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