xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

漫画「新しいきみへ」聖地巡礼(第6巻:皆・誼・転・新しいきみへ)

さて、俺がここしばらく一番気に入っている漫画と公言していた「新しいきみへ」(三都慎司)だが、ついに第6巻で完結。連載で追いかけていたものの、あらためて単行本で一気読みするとまたこれが最高だったりする。2巻が出たあたりで知って読み始めたのだけれども、本当に追いかけてきて良かったと思う。三都慎司先生ありがとう!

そしてなんと、第6巻の推薦帯コメントは新海誠監督。6巻でキッチリ完結する漫画は1クールのアニメ化にも最適な長さだし、是非とも誰か拾って映像化してほしい。サマータイムレンダみたいに、ラスト1話は8割方アニオリみたいな展開も実によく合うと思うよ。

ということで、最終巻である第6巻の聖地巡礼ブログ、いってみよう。前回の第5巻編はこちら。

xckb.hatenablog.com

今回の目次。今回紹介する舞台はそのほとんどが小田原である(というか正直、今回は小田原以外はわからない場所が多い)。


なお、聖地巡礼ブログでネタバレを食らわせるのは不本意のため、未読の方はぜひこの記事を読む前に、漫画を読み終わってからあらためて再訪いただきたい。

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第21話 皆の回

吉本先生が入院している病院(横浜市立みなと赤十字病院)

吉本先生が入院している病院は、第2巻と同様に新山下の横浜市立みなと赤十字病院。このループではまだ亡くなっていないのか。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

新宿から小田原へ出発(首都高・初台南入口)

せっかくなので、作中に通ったと思われる新宿から小田原までのルートを実際に車で走ってみた。途中で作中に出て来た場所を示しつつ、1時間15分の旅程を3分40秒に縮めた以下の動画で見ていただけても良いかと。

www.youtube.com

まずは新宿南口から首都高に乗るために初台南の入口へ。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

ここから山手トンネルに入り、大橋JCT経由で東名高速へ。

東名高速封鎖ポイントを抜け神奈川県へ(東名多摩川橋)

東名高速封鎖ポイントは東名多摩川橋。フェンスが立っているためちょっと見づらいが、本当に階段がある。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

Googleストリートビューからも、多摩川サイクリングロードから見た階段を確認できる。


出典:Google マップ

実際にはこの「多摩川」の看板の方がちょっと手前にある(作中だとほぼ同じ場所にあるようにも見えるが)。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

そして橋の真ん中あたりで「神奈川県」のプレートがある。ここから川崎市に入る。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

そのころの新宿(新宿南口駅前)

もう少し右から撮るべきだったか。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

小田原に向かう(東名海老名JCT)

あと1.3kmで小田原厚木道路へと分岐する厚木ICである。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第21話

第22話 誼の回

浜辺で語る悟と濱名の回想(御幸の浜)

後ろに見える高速道路は西湘バイパス。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

現在の濱名のシーン。こちらに太陽が見えるのは朝という設定だな(夜が明けたのか…)。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

夜明けの小田原城(小田原城天守閣)

作中の小田原城がどこから見たものかは定かではないが、比較的近いアングルで誰でも撮影できるポイントは、小田原駅前の「ミナカ小田原」屋上にある「展望足湯庭園」である。ただしこの写真はフルサイズ換算220mm程度の望遠で撮影しており、望遠レンズはあった方が良い。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

悟が相生亜希と別れる駐車場(ショウワパーク 小田原駅前)

このループで悟が相生亜希と別れる場所は、小田原駅前ビル(作中で何度も言及されている、かつてマルイだった建物)裏の駐車場である「ショウワパーク 小田原駅前」であり、背景のたくさんのエアコン室外機はまさにその小田原駅前ビルのものである。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

こちらも小田原駅前ビルの裏だ。上の写真の右下部分。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

この写真は、上の駐車場付近の道から、駅前のタイトーステーションなどが入っているビルの裏側を見たものである。最初の悟のカットは、すでに本来のアングルからは撮影することが難しくなっている(工事中でフェンスが立ってしまっているが、おそらくこの後建物が建てられてしまうと思われるため、その際は完全に見えなくなってしまうだろう)。

第2の相生亜希のカットは、対応する街灯(写真右側の街灯)などが、工事の影響と思われるが、すでになくなってしまっているため、ストリートビューから切り出した写真となる。


出典:Google マップ


出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話


濱名を探しにいく悟(小田原駅・駅前)

小田原駅駅前ロータリーとバスターミナル。

これはJR小田原駅在来線改札内側から、自由通路となっている改札外側を見たアングル。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

そしてこちらは小田原駅前ビルの前のバス停のある場所。実際には三つ鱗の紋オンリーというわけではない。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

無人の繁華街(栄町交差点)

ジャンボーナックビル前の交差点。斜めアングル。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話


海岸近くで濱名を探す(御幸の浜付近)

ここは御幸之浜通りの脇道。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

海岸から西湘バイパスの北東方面を望む。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

西湘バイパスの橋桁。石が転がっているところも再現されている。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

全て、概ねこの地図の範囲内になる。


濱名と歩く小田原市街(主にお堀端通り小田原城近く)

一コマ入る小田原駅。

小田原城址公園の方向(=御幸の浜方面)から駅の方向へと歩いている。

右下のコマは、上の写真をほぼ同じ位置の反対側から見たアングル。しかしこの一連の小田原散策のシーン、まだどこだかわからない場所も多い。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

ここは第1巻でも出て来た「高野書店」のところの交差点(大工町通り交差点)。栄町交差点で右に曲がって歩いて行ったのだろうか。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

携帯に聴き入る相生亜希がいる屋上駐車場(小田原アプリ駐車場、現存しない)[1/2]

携帯に聴き入る相生亜希がいる屋上駐車場は、かつて小田原アプリ(小田原Apri)と呼ばれた商業施設にあった駐車場である。この施設はかつての小田原ビブレであり、さらに旧ニチイ小田原店まで遡れるようだが、2016年に閉店し、2023年末時点で本格的な解体作業が進んでいる。

閉店後7年が経過した2023年夏までは、建物はそのままになっていたようで、こちらの2023年9月2日に撮影した写真では、解体作業は進行中のように見えるものの、特徴的な看板や駐車場の基本構造などはかろうじて残っていた(小田原駅ビルであるラスカ小田原の6階相当の屋上階から望遠レンズで撮影)。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

ところが2023年12月24日に同じ場所から撮影した写真では、完全に屋上駐車場は消滅してしまっていた。したがって現在では、このシーンの舞台を現実に見ることはできない(おそらく単行本発売時にはすでに消滅していたと思われるため、ウルトラジャンプでの第22話掲載時に撮りにいっておいてよかった…)。

この屋上駐車場の在りし日の写真があるWebページを探していたんだけど、結局複数写真が載っているページはこちらしか見つからなかった。まああえて商業施設の駐車場の写真とか載せている人とかは少ないから仕方がないんだけどさ。

blog.goo.ne.jp

残念ながらブログ上の写真の解像度が非常に低かったため、細部の復元には限度があるんだけれども、閉店直前の駐車場の姿はこんな感じだったらしい。


出典:小田原市栄町 小田原アプリの閉館 - 小田原の端々
(Topaz Photo AIでアップスケール)

駐車場の出入り口にあたる自動車用エレベーターの横にあった螺旋階段。2023年9月時点ではこちらもまだ存在していた。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第22話

それにしても、単に小田原が舞台のストーリーの聖地巡礼記事を書いただけで、作中にまさに出てくるように閉店閉館その他の話が多いのだけれども、ざっと見て主要な商業施設に関してはこんな感じらしい。

  • 「デパート志沢」が閉店 (1998年、2001年に跡地が「万葉の湯」に)
  • 「ビブレ小田原」が閉店(1999年、2000年「小田原アプリ」に)
  • 「丸井小田原店」が閉店(2002年、以後「小田原駅前ビル」として雑居ビル化)
  • 「アミーおだちか」が閉店(2007年、2014年「HaRuNe小田原」に)
  • 「長崎屋小田原店」が閉店(2008年、2009年「ドン・キホーテ小田原店」に)
  • 「箱根登山ベルジュ」が閉店(2013年、2015年に跡地が「トザンイースト」に)
  • 2014年が「新しいきみへ」の主な劇中時間
  • 「小田原アプリ」閉店(2016年)
  • 「小田原EPO」が閉店(2023年)

まあとはいえラスカ小田原(駅ビル、2005年開店)、ミナカ小田原(駅横の複合商業施設、2020年開店)と、なくなる一方なわけではないのだけれども、特に2014年時点から見ると、まあ全体的には縮小傾向は否めなかったんだろうな。

ちなみに濱名が「市民会館も図書館も閉館になるらしいんだ」と語っているが、実際に閉館となるのは市民会館が2021年、(小田原市立)図書館が2020年だった。

市民会館については、第3巻・第11話で相生亜希が家に帰るシーンの途中で背景に登場しており、実際に2023年1月時点では建物も残っていた。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第3巻・第11話

今回(2023年12月)再訪したところ、完全にフェンスで囲われてしまっており、解体作業が進行していることがうかがえた。この場所も作中での姿で見ることはもうできない。

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第23話 転の回

携帯に聴き入る相生亜希がいる屋上駐車場(小田原アプリ駐車場、現存しない)[2/2]

小田原アプリ駐車場のシーン続く。背景のエアコン室外機のような排気ダクト、先ほどの写真にも写っている(が、見ている方向が逆なので左右反対になっている)。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第23話

先ほど紹介したブログ中の写真には、作中と同じ方向からの写真もあるので、そちらでは同じ方向を向いて写っている。


出典:小田原市栄町 小田原アプリの閉館 - 小田原の端々
(Topaz Photo AIでアップスケール)

走り出す相生亜希。背景左端の看板はおそらくこの「あさひや」の看板の右端ではないかな。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第23話

空に舞う相生亜希。次に繋ぐ情報を入手でき次第、すぐにこうするために屋上駐車場に登ったんだな。このシーンは「サマータイムレンダ」のあの拳銃でこめかみを撃ち抜くシーンを思い出したよ。凄い。

ちなみに背景の街並みは、実際の小田原アプリ跡近辺の街並みとは全く違う、と思う。


出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第23話

見開きタイトルページ(小田原城址公園)

このシーン全体の場所としてはこの辺りからのアングルかと思われる。ただしベンチはこの場所にはなかったし、さらに少し左にあったベンチも2023年2月の工事で撤去されてしまい現存していない。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第23話

さらに背景の旧城内小学校校舎は1996年まで利用されていたが、現在は存在していない(ただし上の写真の左奥に「小田原城NINJA館」として残っている建物は旧校舎の一部である)。悟と濱名がベンチで話していた設定である1995年には、旧校舎は実際に存在していた。


(Topaz Photo AIで修正済み)
出典:市立城内小学校木造校舎:小田原デジタルアーカイブ「小田原写真館」 | 小田原市

第24話 新しいきみへ

最終回。小田原城址公園に走る相生亜希から始まる。

堀端(小田原城南曲輪西二重櫓跡)

1カット挿入されたこの建物は、小田原城南曲輪西二重櫓跡。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

相生亜希が走って渡る橋(小田原城址公園・学橋)

学橋を全力で渡る相生亜希。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

転んでもひたすら走る。運命を変えられる最後のポイントギリギリまで毎回タイムリープさせられていたということかな。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

濱名と相生亜希

学橋を渡った直後にあるこの旧城内小学校校門跡、2023年2月の工事で失われてしまったので、2023年1月に撮影した写真から。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

こちらも同じ工事で撤去され、すでに存在しないベンチ。だが2023年2月以前も、存在していた場所はここより結構左だった。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

エピローグ

エピローグ。御幸の浜海水浴場から荒久の灯台を望むアングル。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

こちらで1カット挿入されるのは小田原城の銅門。昭和初期に作られた学橋と違って、正規登城ルート上に存在している門である。

お堀端通りの桜並木を歩く。やっぱりこの猫さんがこの物語のタイムリープを起こしている黒幕なんじゃないか、とかだいぶ前に冗談半分に適当につぶやいた記憶があるが、最後まで読んだ今はやっぱりそうだったんだな、と勝手に思っている。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

小田原三の丸ホール。2021年竣工。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

例の桜の木に関しては、直接的なモデルはないんじゃないかな、と思っているけれども、また桜の時期が来たらもう一度小田原に見に行って、万が一それっぽい桜の木があったら更新しようかな。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

上の三つ鱗の暖簾は、小田原駅前にある「魚商 おむすび六左衛門 ミナカ小田原店」さんの店頭の暖簾。

下の学橋は桜と合わせて撮ったこの写真がいいだろう。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

こちらのシーンはすでにお馴染みの場所であろう「小田原城 二の丸隅櫓」。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

そして桜の咲き誇る中、学橋から新しい世界に旅立っていく相生亜希こと荻野七緒と、それを少しだけ助ける悟。素晴らしい物語だった。三都慎司先生ありがとう!



出典:三都慎司「新しいきみへ」第6巻・第24話

ということで映像作品化を熱望しているので、その筋の方、是非ともよろしくお願いいたします…(まあネタ的に色々と難しいところもある作品であることは承知しておりますが)。

おまけ(1):車載動画の撮影について

うちのドラレコの画質、この記事の最初のところで紹介した車載動画やそれを切り出した写真のソースに使うには、ちょっと画質などが心許ない気がしたので、iPhoneのアクションモードで撮影することとした。

iPhone 14 Proを、このPGYTECHの吸盤マウントでフロントガラスに固定して動画を撮影している。この吸盤マウントはGoProやInsta360等にも使えるので結構便利だが、スマホを固定する時には別途1/4インチボルト対応スマホホルダーが必要だ。

おまけ(2):今回の小田原でのお食事

今回この記事をまとめるために3回小田原を訪問したのだけれども、その間に食べたものをちょっとだけ。小田原には美味しいものがいっぱいあるよ!

旨家maru松

何となくふらっと入った「旨家maru松」さんで食べたランチタイムの「小田原地鰤丼」、メレンゲ的な卵を纏っていてなかなか美味だったな。


魚商 おむすび六左衛門 ミナカ小田原店

作品中でも「三つ鱗」の暖簾が登場しているおむすび屋さんと併設の海産物店。気になっていたのでイカ塩辛のおにぎり(「王様塩辛」使用)というのがあったので食べてみたらこれが美味い!

こちらのお店で売ってる「王様塩辛」だが、普通の塩辛よりはだいぶ甘めで、別の料理だと思っていい感じではある。気に入ったのでお土産に買ってきてしまった。以来リピートしてる。

くまもとらーめんブッダガヤ

なんか小田原で割と有名なラーメン屋さん(だが熊本ラーメン)らしい。桂花っぽい系統のラーメンだけれども、店の独特の雰囲気も印象的でガツンとくる豚骨スープも美味い。しかしなぜ名前がブッタガヤ。


海鮮茶屋魚國

小田原駅の駅ビルの名店でランチをいただいた。まずは刺身盛り合わせ定食。新鮮でとても美味かった。次は種類をしぼった刺身定食とかあるいはアジフライ定食とか食ってみたいな。

ちなみに相生亜希が悟を誘う煮付け定食のお店は「こじま食堂」(2021年閉店、2022年「こじまわらべ」として一部のメニューを引き継いで開店)で、第1巻の記事の方で訪問しているのでそちらをご参照あれ。

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次は是非ともたとえばアニメ版とかの聖地巡礼で小田原に再訪したいぞ! ということで映像作品化よろしくお願いします…。