前回の第3巻の聖地巡礼記事はこちら。
というわけで今回の目次。
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さて、俺の今イチオシ漫画「新しいきみへ」の聖地巡礼記事、パート4は只今2023年5月時点の最新刊である第4巻だ。この巻からは相生亜希の視点から、新しい物語が語られることとなる、というか第3巻までがプロローグで、いよいよここから本編、という感じでもあるな。
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ここからは黒髪の相生さんでお送りします、となるわけだが、想像するに3巻までの髪を染めた相生さんの方が例外だったんじゃないかな。悟の「夢」の中で出てくる少女は黒髪だったわけだし、以前も黒髪の方が多かったのではないか。
今回の舞台は、ほんの少しだけ横浜、そして京都、小田原だ。途中南青山が入るが、ほぼ架空の景色であると思われるため特に撮影に行ってない。南青山に総本部のある(あった)宗教団体が起こした大事件が前世紀末にあったが、やはりそういうイメージからの南青山なのだろうか?
第13話 継の回
高校の前で悟を出待ちする中学生・相生亜希(横浜・開港広場前交差点付近)
つい高校の前で悟の出待ちをしてしまう中学生の相生亜希さん(かわいい)のシーンは、横浜の開港広場前交差点。悟の勤務先の高校はこの辺りという設定だろう。
ランドマークプラザの左のビルがないけど2014年当時はなかったのかなー、と思ったけど、少なくともその手前のJAグループ神奈川ビルは当時もあった模様(竣工直前)。
ちなみにランドマークプラザ右に見えているビルは、妻の方の亜希さんの職場、神奈川県警本部である。意外に夫婦の職場が近所なのだな、佐久間家。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
ガスマスク男を待ち構える相生亜希(京都駅烏丸中央口前、京都駅・1階)
さて、次の舞台は京都駅だ。京都駅烏丸中央口。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
準備万端でガスマスク野郎を待ち構える相生亜希。
目の前には京都タワー。
レギンス相生さん良き。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
この辺りの一連の待機シーンも、何気に再現度がとても高い。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
ちなみに京都駅前は普通の時間だと人があまりに多すぎるので、早起きして朝の5時台に撮ってる。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
というか、このために京都に泊まったぞ。
実は1月にサマータイムレンダの聖地巡礼の帰りに、夕方の京都駅に寄ったのだが、あまりの人の多さにちゃんとした写真を撮ることを諦めたのだ。この写真は2ヶ月後のリベンジ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
1月に、和歌山帰りに京都に寄った時のブログ記事はこちら。
ガスマスク氏がいないことに気がつくシーン。もう少し左からのアングルだったかな。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
この辺り、京都駅界隈の再現度が無茶苦茶高いので、ぜひ現地で味わっていただければと。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
ガスマスク男に攻撃を加える相生亜希(京都駅・2階)
想定外の場所にガスマスクの人物が。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
この辺りの、一瞬の逡巡の後、容赦無く攻撃を加える相生亜希の描写がとても好き。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
階段を上り切った→攻撃したい→何か手頃な武器は→消火器があった、をリアルに想像できる感じで現実の舞台が存在するのがとても良い。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
消火器は多分ここの中央左にあるやつだと思う。あと何気に、第17話(おそらく第5巻に入る)の回想シーンで攻撃手段に使われるのも消火器なのは、何らかの意図があるのかな…、などと考えたりする。
実に再現度が高いが、こんなに誰も人がいない状態で撮影できるのは早朝ならでは、だ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
やっぱりレギンス相生さんカッコいい。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話
ちなみに、この辺りまで撮影したところで、駅の近くの第一旭まで朝ラーメンを食いに行ったのは秘密だ。しかし朝の6時台から長蛇の列ができてるラーメン屋って何?
第14話 面の回
ガスマスク男の正体(京都駅・2階、屋上)
2階の改札方面に続く点字ブロック。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
上の写真の場所からそのまま上を見るとまさにこの風景になる。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
ちなみに、ここはカフェの席からトイレに繋がる通り道。マナップさん災難である。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
そして京都駅屋上へ。ラーメンを食べてきてから7:30頃に登ろうとしたのだが、只今節電ということで朝は2階から先のエスカレーターが動いていない。伊勢丹も開店していないのでエレベーターも使えない。ということで、京都駅の最上階までひたすら階段を登ってたどり着いた。建物の構造的には12階らしいのだが、高さが60mあるのでマンション相当だと20階分くらいあるらしい。
ところで何も訳がわからないけどとにかく土下座して許しを乞うマナップさん、可哀想である。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
明らかに年下にも程があるJCにお金までポイされるマナップさん…。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
この辺りとても再現度が高いな。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
もう少し先に出られればもっと良かったかもだけど、そうなるとInsta360とかで撮るべきだったかな。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
とりあえず和解するマナップさんと相生亜希。マナップさん、あまりに人格者すぎて怪しい宗教にハマりそうでヤバい(手遅れ)。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第14話
第15話 迦の回
「迦」の文字は、作中に出てくる「迦祁」(かけ)という言葉からきたものかもしれないけれども、実はこの言葉は鶏の鳴き声の擬音らしい。つまりあの「迦祁」は「コケコッコー、朝が来た、目覚めよ!」って意味なのかな。
心が折れそうになっている相生亜希(小田原・御幸の浜)
ということで南青山の教団から小田原に戻った相生亜希は、折れそうな心を抱えて御幸の浜に佇む。
「MIYUKI BEACH」の看板。民家の塀に取り付けられているもので、特に公式なものではない模様。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
というのは、実はこの辺りの多くの民家に、似たような御幸の浜への案内看板が取り付けられているのだ。近隣の住民の方々が共同でやられているのかもね。なかなか素敵。
ここからは少し南側の荒久の灯台付近になる。
西湘バイパスと伊豆・箱根の山。
なんとこのネコのいる階段っぽい場所も、実際にあるぞ。にゃー。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
こちらがまさに荒久の灯台。行くといつも人がいるので、一度も無人の写真が撮れたことがない。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
再び桜の小田原城へ(小田原城址公園)
この写真、桜の時期に撮影に行って、とても良い感じにアングルを決められたと思う。橋は学橋。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
多分この桜のトンネル的なところは二の丸隅櫓から天守閣方面に向かう道だと思う。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
二の丸隅櫓前の相生さん。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
残念ながらこの旧城内小学校校門跡は2023年2月の工事で無くなってしまったため、この場面を再現することはもうできない。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
多少アングルが違っても撮り直しはもうできない。桜と一緒に撮れなかったのも、かえすがえすも残念。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第15話
第16話 屡の回
「屡」の音読みは「る」、訓読みは「しばしば」。幾度も繰り返す様を表す。
再びダンボールを宅配便まで運ぶ二人(小田原城址公園)
二の丸隅櫓で満面の笑みの相生亜希さん。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
ここは学橋からのお堀の眺め。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
上のアングルから見た学橋。ここは普通のカメラで撮影するのが困難なため、Insta360 One X2で撮影し、リフレーム切り出しをした。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
再び、失われてしまった校門跡。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
この右側の壁も工事で既に失われてしまった。まあ、昭和後期に作られたっぽい、ブロック塀に化粧を施した感じの壁だったので、耐震性に問題があったのだろうけれども…。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
もう工事の準備作業が始まっているタイミングでの写真しかないのだけれども、でもまあ間に合って良かったとも言える。第16話がウルトラジャンプに掲載された11日後、工事開始の2日前に撮影した写真なのだ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
「国道1号のヤマトまで」歩く二人。
徒歩で約8分だ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
ところで実はちょっとこの辺りにはいくつか疑問があったりする。
- 第1巻では亜希が1箱、悟が2箱段ボールを運んでいるが、第4巻ではともに1箱ずつになっている
- 第4巻で支払った料金は不明だが、第1巻で支払った8,500円はこの段ボールに対して妥当?
- そもそも段ボールの中身は何?
まず、3. に関しては、新学期から横浜の高校に通うために一人暮らしを始める新居に最低限の荷物を送ったのか、とも思うのだが…。
で、2.に関しては2023年5月の料金となるが、神奈川から神奈川で160サイズが2,510円、180サイズが3,060円だから、160が1箱、180が2箱で概ねそれでちょうどいいのかもしれない。180サイズの段ボールは50x50x80cm弱で結構でかいのだが、まあ衣類とかが中心なら女子でも持てないこともないか。
実際、第1巻で手前で亜希が持っている段ボール1箱の方が、悟の持っている段ボール2箱より小さく見えるので、その辺り本当に計算している可能性も高いと思うんだけれども…。
そこまでちゃんと計算しているなら余計に1.の部分が謎なんだよね。なぜ今回は2箱なのか。今回会計シーンを出さなかったのは、料金が変わることで段ボールの数が異なることを気づかせたくなかったのでは、とか思ってしまう。単純ミスの線はないと思うんだよねー。
なぜ段ボールは減ったのか。謎だ。
ともあれ、ヤマトからランチを食べたこじま食堂(現こじまわらべ)までは徒歩20分近くもかかるが、まあ楽しく会話しながらならあっという間か。
こじまわらべの話は第1巻の聖地巡礼記事で出た部分と特に変わらないので、第1巻の記事の方を参照していただければと。
再び海岸で会話をする二人(小田原・御幸の浜)
第1巻と同じ、御幸の浜で語り合う二人。同じことを繰り返すのだが、何かが違う。
最初のトンネルは、最初Googleマップで「海へと続くトンネル」とされている場所かと思ったのだけれども、そこから少し南西側に行った「海への扉」の方が正しそう。
この写真は「海へと続くトンネル」なんだけど、今度「海への扉」の写真を撮ってこよう。
この辺りは基本的に第1巻の第1話と同じ景色だ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
が、ここで何かに気がついた悟。ここは御幸の浜公衆トイレの近くの、西湘バイパスが橋になっている部分の両端だ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
今までと違ったことが起こり始めて焦る相生亜希。
テトラポッドに関しては、モデルになったところの正確な場所はわからなかったが、この形のものが多数置かれている。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
街の方に歩いていく悟。第1巻・第1話でも出た場所だが、悟の行動が異なる。
この途方に暮れている相生亜希の背景も、意外と再現度が高かったりする。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
何かを思い出したのか歩き出す悟(小田原市街)
ここは注意が必要な場所。第1巻・第1話で立ち寄った閉店した古書店とほとんど同じ場所なのだが、第1話では富野書店(実際の店舗は高野書店)だったのだが、ここのシーンではその右隣の建物が書店ということになっていて、名前も「勢治書店」に変わっている。そしてこちらも閉店している。
先ほどの段ボールの数の件といい、絶対に作者はわかっているはずなのになぜ同じ書店にしなかったのか。しかも段ボールの数は相生亜希の意思で変えられる部分だが、書店が隣に移っているのは全く違うレベルだ。何か意味があるのか…。謎すぎる。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
この写真には高野書店も映っている。富野書店は作中でどうなったのか?
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
駅の方向に走る悟。
この三つ鱗の暖簾は、小田原駅前にある「ミナカ小田原」にある「魚商 おむすび六左衛門 ミナカ小田原店」の暖簾。パーツの細かいところまで一致するので多分ここで間違いないだろう。
こちらの消火器の箱は小田原の街中に点々と存在しているのだが、作中の「9-9」という番号がついた消火器の箱は、先ほどの高野書店の横にある。ただし、前面の番号はシールで「22-114」に置き換えられてしまっているのだが、側面に薄く「9-9」の番号が残っている。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
「魚商 おむすび六左衛門 ミナカ小田原店」はこちら。
ということで、小田原駅前。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
戸惑う相生亜希さん。ここは駅前のロータリー入口。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
この駅前から学橋に至る移動は、こんな感じで素直に最短ルートを進んでいる。
ロータリー入り口のところの歩道と点字ブロック。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
これは万葉の湯のあたりを少し過ぎたあたりから小田原城の方を向いたアングルだ。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
そしてさらに進むと本当に写真屋さんもある。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
蘇える記憶(小田原城址公園)
そんなルートを辿って、再び戻ってきた小田原城址公園。そしてまたしても失われてしまった校門跡のコマが。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
失われてしまった壁を外側から。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
校門跡と壁、ベンチなどの取り壊しのための作業車が後ろに控えている状態での撮影だったということも、本当に残念。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
このベンチも同じ工事で取り壊されてしまった。このベンチに関しては、第2巻のところでも少し書いたが、第4巻になってさらに謎の場面が増えてきたのでもう一度触れておこう。まずこのベンチ、向かって右側がすでに壊れている。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
というわけでこのベンチ、取り壊される前も、すでに本来の幅の半分しかなかったのだ。背景の壁沿いに白いブロックのようなものがいくつか落ちているが、これが壊れた部分の残骸と思われる。
ストリートビューには、2012年4月の桜の時期の写真が残っているけれども、そこでは元の長さになっている上に、さらに左にもう一つ半分の長さのベンチがあるようにも見える。いずれにせよ、2014年時点ではこのベンチは壊れていなかった可能性はかなり高そうだ。
漫画ではこんな感じだな。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
まあなんか、このシーンだけはベンチの形が少し変わってしまっているような気もするのだが、まあ愛嬌ということでいいのだろうか。
要は特に大きな意味はない、ということで(どこに伏線が隠されているのか、少々疑心暗鬼気味なのである)。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
ということで、第4巻のラストはこの(失われた)ベンチが舞台だった。
出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第16話
第5巻以降も実に面白いので、単行本派の方はぜひ楽しみに…というかここら辺でウルトラジャンプ派になるのはいかがかと。とりあえず今は以下の3冊を読めば最新話までキャッチアップできるぞ(2023年5月20日時点)。
第17話 碧の回 収録(Kindle版):
[asin:B0BSFDRGYZ:detail]
第18話 険の回 収録(Kindle版):
[asin:B0BVM6ZRD5:detail]
第19話 人の回 収録(Kindle版):
[asin:B0BY8RFSVD:detail]
(2023年6月号は休載なので、第20話は7月号と思われる)
実はすでに第5巻の舞台の写真も多少撮っているので、まとめようと思えばまとめられそうなのだが、まあ第5巻発売以降に公開することとしようか。
まずは早く第5巻を出してほしいぞ集英社さん(あと慢性的に品不足になっていて布教に苦労してるから、紙書籍版の第1巻を早く増刷してね!)。
(2023年8月18日追記)第5巻の聖地巡礼記事も書いた!