(2016年11月2日追記) この件はどうも勇み足だったようです。Boxのエンタープライズアカウントで新UIをデフォルトに設定すると、そこに一旦アクセスしたブラウザからは、フリーアカウントのUIも新UIになってしまい、さらに埋め込みに関して読み込まれるUIも新UIになるようです。そのため、エンタープライズアカウントで新UIにアクセスできない環境からは、相変わらず単なるJPGやMP4のファイルとしてプレビューされるだけになってしまうのですが、私が普段使っているChromeはエンタープライズアカウントでBoxにアクセスしていたため、フリーアカウントも新UIに変わったと誤解をしてしまったようです。来年の4月辺りまでには全アカウントが新UIになるようなので、その頃までには以下に書いた内容も正しいものになるのではないかと思います。誠に申し訳ありません。
以下、11月1日に書いた内容です。
オンラインストレージサービスのBoxは、Microsoft Office系やAdobe系、マルチメディア系、CAD系などをはじめとする様々な形式のファイルを、他Webサイトに埋め込める便利な機能(「プレビュー」機能)を持っていますが、この度UIの変更とともに、THETAなどを含む360度の全天周画像や動画も埋め込むことが可能となりました。以前はエンタープライズアカウントのみで利用できた全天周画像・動画の埋め込みですが、どうもフリーアカウントでも利用できるようになったようです。
少しサンプルを示してみます。埋め込み画面の大きさなどもカスタマイズできるので、なかなかいい感じに使えます。ただし、iPhoneやiPad等iOSデバイスには未だ対応していないようです。
Boxでの公開の方法は、JPGやMP4のファイルをアップロードして、拡張子の前に「.360.」を付けるように名前を変更することです。たとえば「hogehoge.jpg」という全天周画像があったら、「hogehoge.360.jpg」と変更すると、全天周画像としてBoxから扱われるようになります。
その上で「共有」ボタンを押して、「リンクを知っている全員」に対して共有リンクを設定します。
さらに、共有リンクの右上の歯車ボタンを押して、共有リンクの設定に移ります。ここで「ダウンロードを許可」のところのチェックを外すことで、ダウンロードボタンからのダウンロードができなくなります(同じブラウザで自分がBoxにログインしたままだと、ダウンロードボタンが表示されてしまいますが、Boxからログアウトすると「ダウンロード」ボタンが「ログイン」ボタンに変わります)。
ここまで準備ができれば、「...」ボタンの「その他の操作」→「埋め込みウィジェット」で埋め込みウィジェットのHTMLコードをコピペ可能となります。
サイズとしては、「小(330 x 400)」、「中(500 x 400)」、「大(800 x 550)」そして「カスタム」が選択可能です。
というわけで、PCクライアントに対しては、静止画に関してはtheta360.comの、動画に関してはYouTubeの良い対抗になっていると思います。一方で、先述の通りどうもiOSデバイスでは通常のJPGやMP4として再生されてしまうので、スマホ対応はまだイマイチなのかもしれません(もともと、YouTubeでもiPhoneではYouTubeアプリでないと全天周動画は再生できないのですが)。
もしFacebookの全天周画像・動画が別サイトに埋め込めれば、スマホ対応、加速度センサー対応等と現在最強だとは思うのですが、今のところ「埋め込み」を使っても結局別ウィンドウを開いてしまうんですよね。それにあれはFacebookアプリの機能っぽい。
その意味では、Boxのこのプレビュー機能が、スマホへのサポートを強化してくれることを今後期待しています(BoxのUIに関しては現在進行形で色々変わっているようなので)。
そういえばTHETAは廉価版のTHETA SCが出ましたね。動画が5分までになって、ライブストリーミングがなくなって、HDMI出力が消えて少し軽量化した感じですかね。で、9,000円ほど安いと。動画はともかくその他2つは私も使っていない機能なので、今から買うならSCの方がいいかも知れません。
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