さて、こちらの続き。
池間島、わりとちゃんと離島なので、夜になると星が綺麗…なはず。ということで、ちょうど盆休みはペルセウス座流星群の時期、「ながれぼし」を見たことがないといううちの4歳児に、本物の星空と流星を見せてやろうじゃないか、的な感じで、夕食が終わった後で、宿のそばの海岸で星を見ることに。結果、割と池間島滞在中は夜も晴れていたので、子供と満天の星空を楽しむことが出来ました。天の川もはっきりと見えましたし、流星もいくつか見ることが出来ました。
そして、今回こそは一眼レフと三脚その他も持っていっていたので、星の写真も撮ってみることにしました。去年沖縄に来た時は、一眼レフに使える三脚を忘れていて、THETAだけでしか星の写真を撮れなかったのです。
まずは三脚だけで固定撮影。はくちょう座界隈。少し流れているけれども結構ちゃんと撮れるのね(古い人間なのでデジカメで星を撮る事情には詳しくない)。特に星のために買ったわけではないX-T10とXF23mm/F1.4を使って撮りましたが、20秒でこの画質でここまで写るのか…。フィルム時代には考えられなかったな。
(Fujifilm X-T10, XF23mm/F1.4, ISO6400, F2.0, 20秒)
さすがは低緯度、さそり座が高い…。ちょっと薄雲でぼやけましたが、まあそれはそれで星景写真的には風情があっていいかも。
(Fujifilm X-T10, XF23mm/F1.4, ISO6400, F2.0, 20秒)
せっかく対角魚眼を持っていったのでそれでも1枚。ちょっと暗かったか…。いくら離島とは言え、宮古島の平良のあたりはそれなりに都市化されているので、結構こう見ると光害がありますね。まあ、東京界隈から考えれば無に等しいけれども。
(Fujifilm X-T10, Samyang 8mm/F2.8, F5.6, ISO6400, 45秒)
そんなわけで、今回は三脚の他にも、ビクセンのポラリエっていうポータブル赤道儀を直前に買って、持ってきたのです。今回買ったのは本体と極軸合わせ用のコンパスのセット。ただし、極軸を合わせるためには単に目盛りを合わせるだけではなく、その場所の緯度と磁極の変位角を知る必要があります。まあ、今はちょちょいとググればどちらの値もすぐに出てきますからね。
Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051
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そんなわけで、次の日は三脚にこのポラリエを取り付けてカメラを載せ、極軸を合わせます。まあ、所詮広角レンズでしか撮らないので、ある程度極軸は適当です。実はX-T10は機械式レリーズ穴が切ってあったりするので、機械式レリーズを付けてみたのですが、古い人間には実になんか懐かしい趣きでいい(暗い上に黒いレリーズなので目立ってませんが)。
そんなわけでこのセットで撮ってみました。ちょっと光害を除くためにPhotoshopで全体のレベルをいじってます。いやあなかなか面白い。しかもフィルム時代には考えられなかったことだけれども、デジカメだと、こんな撮りたての写真をすぐに子供に見せられるのも面白い(彼も自分のカメラで1年くらい前から時々写真を撮っているので、デジカメの原理はわかっているようです)。さそり座の方向、銀河系の中心部がとても美しいです。
(Fujifilm X-T10, XF23mm/F1.4, ISO3200, F5.6, 4分)
再びはくちょう座。あ、ここは飛行機が時々写りますね。こちらもちょいとPhotoshopで全体のレベルをいじっています。ポラリエ、実にお手軽でいいですね。
(Fujifilm X-T10, XF23mm/F1.4, ISO3200, F5.6, 4分)
そんなわけで、海岸にレジャーシート引いて、親子三人で星を見て過ごすのも実にいい感じです。そんな風景をTHETA Sで全天周写真に収めてみました。こちらにも飛行機が2機、写っていますね。地面の赤い光はポラリエの光です。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
いやー楽しかった。
続く。