以前うちの少年(小2)に、クリスマスにプレゼントした手作り望遠鏡キットのコルキットだけれども、最近わりと大活躍している。
ボール紙製の組み立てキットなのだが結構よくできているのだ(鏡筒の材質とか、まるでサランラップの芯だ)。このコルキット、俺が子供の頃からあったと記憶しているけれども、調べてみると少なくとも50年以上前からあるらしい、由緒正しいトイテレスコープのようだ。俺は当時は買ってもらった覚えはなく、コルキットを使うのは今回が初めて。
選択したのは口径5cmの焦点距離600mmで、20mm(30倍)と12mm(50倍)の2つのアイピースがついてきて、さらに天頂ミラーも付属するという、5cmモデル(KT-5cm)としては最上位セット。これでも税込み6,000円いかない値段で買えるのだ。

コルキット KT-5cm 天体望遠鏡工作キット (30倍・50倍・天頂ミラー 付)
- メディア: エレクトロニクス
対物レンズも一応アクロマートレンズがついてくる。サランラップの芯の奥にレンズが覗く感じだ。
子供と一緒に組み立てをしたのだけれども、望遠鏡ってのはレンズが前の方にあって、あとは基本的に筒なんだなぁ、ということは理解してもらえたのではないかと思う。ピント調整は微調整はなく、筒の出し入れで行うので、このあたりに多少の慣れは必要かもしれない(今はピント出すのはパパの役目)。
まあ、そろそろサンタさんの実在には疑問を持ちつつあるようではあるのだけれども、設定的にはサンタさんからプレゼントされたのはこの鏡筒部分だけなので、土台の部分はパパが貸してあげる、ということになっている。三脚はあまりヘナヘナしていなければ適当なやつで構わないのだが、やっぱり細かい対象の導入には微動雲台があった方が便利だ。
使っているのはビクセンの微動雲台。コルキット本体と同じくらいの値段がするが、まあそれは愛嬌というものだろう。

Vixen 天体望遠鏡/フィールドスコープ/撮影用アクセサリー 三脚アダプター 微動雲台 3562-01
- 発売日: 2011/04/11
- メディア: Camera
そのうちポラリエにでもつけてみようか。
月を見てクレーターを眺めるのは基本なのだが、50倍のアイピースを使うと惑星は結構狙える。今の時期、木星土星が子供の起きている時間でもかなりの見頃なのだけれども、数日前、初めてこのコルキットで木星と土星を見て、想像以上にちゃんと見えるのでかなりびっくりした。
コルキットで惑星の写真を撮るのはかなり困難なので、iPad用の「星座表」アプリのキャプチャ画像で雰囲気を再現してみるとこんな感じかな。木星はこんな感じ。縞は2本はっきりと見えるし、4大衛星もしっかり見える(むしろこの画像よりもしっかりと衛星が見えていました)。
そして土星はこんな雰囲気。輪がくっきりと見えていました。まあ輪が見やすい時期でよかった。
今度は外にこのアプリを入れたiPadを持っていって、衛星の位置を確認しながら見たいなぁ、という感じですかね(天頂ミラーをつけていると、位置関係が多少ややこしくなりますが)。
ともあれ、うちの少年も「縞が見える!」「輪が見える!」とかなり興奮していたので、実に良い買い物をしたなぁ、と思っています。今度は休日の前日に、少し夜更かしして火星を覗いてみようかな、と思います。妙に高い望遠鏡を気合入れて買うよりは、このあたりでゆるーく星々を眺めるのが、多分子供に与える最初の望遠鏡としてはいいのではないかな、と思います。実際に組み立てる作業も楽しいですし。
お手軽にいくなら4cm・35倍モデルの「コルキット・スピカ」が約3,000円で買えるので、よりおすすめですが、多分惑星を見たいなら5cm・50倍モデルの方がいいんじゃないかな、と思います。5cmでも30倍ではちと木星の縞は厳しかったし。
本当は旅に持って行きたいなぁ、とか思っていたのだけれども、ちょっとまだコロナで遠出は自重しているからなぁ。でも気軽に持っていけそうで、いつかこれを持って遠出するのが楽しみです。
ともあれ、コルキットはいいぞ!