xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

続・Mavic miniやDJI mini 2用に販売されている偏光フィルター(CPL, PL)は使えるのか?

ということで、こちらの記事のフォローアップを書いてみました。

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要約すると、こちらの記事では、Mavic mini(DJI mikni2を含む)用に販売されているCPLフィルターと称するものを2つ買ってみて、次のように結論づけました。

  • まず、そもそもCPL(円偏光)フィルターを謳っているが、どちらも単なるPLフィルターであり、CPLではない(が、元々ドローンのカメラに円偏光が必要とは思えず、オーバースペックな名前が間違っている以上の意味はない)
  • 1枚はなぜか偏光フィルターであるにもかかわらず回転枠がなく、しかもドローンで唯一有効だと思われる水面反射防止の角度から70度ほど傾いた意味のない角度で固定されているため、ほとんど効果はない
  • もう1枚は明らかに経年劣化した偏光板のような品質であり映像がかなり黄色味がかかり、また回転枠があるがマークから20度ほど傾いて取り付けられている
  • ドローンにPLフィルターをつける場合は、さまざまなアングルで飛行する以上、水面に対する反射防止しか期待できないが、それに必要な反射角は30度から50度ほどの間であり、かなりアングルを下に向けないと効果がない

まあ、これだけ騙されてもさらに試してみたりするわけです。

こちらの商品、NDxフィルター(光をx分の1に暗くするためのフィルター)とPLを組み合わせたものしかないが、少なくともCPLと言わずにPLとちゃんと言っていることは評価できる。

ということで、中国直送マレーシア経由で延々と待たされた末にやっと届いたので、試してみました。実際にはSTARTRCという会社のものらしい。Amazonの商品名的には「DJI Mavic Mini 2対応」と書いてありますが、商品の箱にはちゃんと「FOR DJI MINI 2」と書かれています。

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きちんと回転枠にフィルターは修められているし、PCのディスプレイで試したところ、回転枠上の目印も前回試した製品のように傾いていることもなく、ピタリと角度は調整されている。また、手に持ってちょっと見るからに黄色っぽいということもない。少なくとも以前の2商品よりは作りは良さそうだ。

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DJI mini 2用と書かれていますが、問題なく初代Mavic miniにも取り付け可能です。というより、取り付けに関しては、前回試した回転枠付きの商品よりも安定しているように思います。

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「星が見えますか、クロエ」: VRゲーム『アルトデウス:Beyond Chronos』プレビュー版をプレイしてみた!

こちらのブログ記事、約10分間相当のクラウドファンディング参加者向けプレビュー版のネタバレ(と若干の「東京クロノス」のネタバレ)を含むので、「アルトデウスBC」に関して一切の情報をシャットアウトしたい方には、ここでページを閉じることをお勧めしたい。

ともあれ、そういう方々に向けても、一言で要約しておこう。

「刮目して待て!」

というわけで。今回の目次。

  • あと3日で発売だぜ「アルトデウスBC」
  • ARテレカン(多分)によるブリーフィングとノアの出現
  • 400m級超巨大人型ロボットのAR UIを用いた戦闘
  • 追記:いきなりのプレビュー版アップデートでドラマパートが追加
  • おまけ:ジュリィさんって? そしてがんばれMyDearestさん!
  • ということで、あと3日!
  • 発売日を迎えて4日後のちょっとした追記


(2021年3月8日追記)
本日から特別にQuest 2にアルトデウスBCの体験版が付属するらしい。基本的に本稿で紹介したプレビュー版と同じものと思われるけれども、これがデフォでついてくるのは素晴らしい。みんな体験版をプレイしてくれ!

あと3日で発売だぜ「アルトデウスBC」

さて、自分がクラウドファンディングに参加しているVRゲーム「アルトデウスBC」が、12月4日のOculus Quest版発売日直前となっているのだ!(Steam, PSVRなどの他プラットフォームは来年以降のリリース)

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前作の「東京クロノス」があまりに自分のツボに入った作品だったので、是非次作にはクラウドファンディングで参加したいな、と以前から思っていて参加したのだが、これだけリリース日が近づいてくるとまた、やはりクラウドファンディングやっててよかったな、的な妙なドキドキ感がある。

xckb.hatenablog.com

本作では、クラウドファンディングのリターンとして、自分もガヤボイスのエキストラ出演と作中SNSへのツイート投稿に参加しているので、どこで使われるのか楽しみだし、東京クロノスの時におおっ!と驚いたエンディングクレジットの演出の記憶から、今回はどんなエンディングクレジットの演出がなされて、そこにどうやって自分の名前が出てくるのか…を妄想するのも楽しみだ。

ともあれ、発売日が近くなってきたということで、新しいPVも公開され、様々なプレビュー版をベースにしたネット記事が出回り始めて、俺にもやらせろ俺にもやらせろ状態になっていたのだけれども…。

そんな状況を知ってか、クラウドファンディング参加者限定の特別プレビュー版が配布されたので、Quest2で早速プレイしてみた! ありがとう! おそらく先日、Webラジオで主役の鬼頭明里さんが音声実況していたのと同じバージョンだと思う。

そんなわけで、全体のほんのさわりの、おそらく初めての戦闘シーン的な部分だけだし、時間的にもわずか10分程度なので、まだストーリー的な面白さは全くわからないんだけれども、これは実にワクワクさせられる出来になっているぞ。どうやらプレビュー版ならいくらネタバレしても良い、ということらしいので、俺の独断偏見感想を書いてみたい。

ARテレカン(多分)によるブリーフィングとノアの出現

起動するといきなり作戦のブリーフィングが始まる。その場にいるのは「ヤマト アマナギ」(CV 小林裕介)と「アオバ イワザ」(CV 荒牧慶彦)と「ジュリィ」(CV 芹澤優)、そしてプレイヤーは主役の「クロエ」(CV 鬼頭明里)視点で参加する。後からSOUND ONLYで偉い人らしい「デイター」(CV 速水奨)もリモート参加する。というか、このブリーフィング場所はコックピット内部っぽいから、他のキャラクターもみんなリモート参加っぽいな(多分ARデバイス「グライアイ」の機能を使ったリモート会議という設定なのだろう)。

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出典:「アルトデウスBC」プレビュー版(日本語)
©2020 MyDearest Inc. All Rights Reserved.

はっきり言って難しい言葉が多すぎて何が話されているか全くわからん。とはいえ、なんだかわからんけどまあ何をするべきかはなんとなくわかる良い案配。しかしなんと言ってもここの演出でいいのは、バーチャルアシスタント件アイドルのノア(CV 花守ゆみり)が出現するシーンだ。

グライアイのメニュー画面でのちょっとした手先の操作で「レイヤレベル」を上げることで、ノアとのリンクが確立し、いきなり目の間に青く輝くノアが出現する。ここが美しくありつつも実にVRゲームしてるなぁ、と思う。普通のゲームではこの雰囲気を出すのは難しいだろう(もちろんこのキャプチャ画面でもオリジナルの雰囲気は全く表現できていない)。ゲーム世界中のARをVRで表現するというのは実に良い感じだな。

「星が見えますか、クロエ」なんて思わせぶりなセリフでノアが登場するのも素敵。星が見えないはずの地下世界での星の意味、っていうのはどういうものなのだろう。

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出典:「アルトデウスBC」プレビュー版(日本語)
©2020 MyDearest Inc. All Rights Reserved.

そして「まがい物の星を墜としに」(メテオラのことだな)と語るノアに「まがい物なのはお前もだろ」(コーコのまがい物という意味だな)と返すクロエのセリフで、両者の微妙な関係性がみて取れるところもいいな。そもそもここまでノアとリンクしてない状態にしていたのも、クロエがノアを気に入ってないからだろうし、この後アオバにもその件を軽く突っ込まれる。

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Mavic mini用に販売されているCPL(円偏光)フィルターに効果はあるのか

実は結構Mavic miniを海の上に飛ばしていることもあり、先日から「ドローン用に販売されているCPL(円偏光)フィルターに意味はあるか」という事が気になっていたのです…。円偏光フィルターを含む偏光フィルターは、水辺などで写真を撮るときに、水面の反射を抑える効果があり、また適切に利用することで青空に深みを与えることも可能とされているためです。

結論

が、結論を端的に要約すると…

ほとんど意味はない!

以上。

…というわけなのだけれども、まあ正確には2つの製品を試したが、どちらも製品としての意味があるとは思えなかった、というレポートです。

そもそもPLフィルターとは何か?

CPLフィルターは広くPLフィルターと呼ばれる物の一種で、写真用の偏光板です。偏光板を通すと、特定角度の方向の反射光を軽減することが可能なため、水面やガラスの反射を弱めることが可能となります。これによって、水中のものがより映りやすくなったりするわけです。

かつては、さまざまなフィルターが写真撮影の中で使われていましたが、色や明るさ、そしてフィルターで可能なほとんどの特殊効果などは、現在ではデジタルな後処理が可能となっています。

ただ、このPLフィルターの効果である反射の軽減ばかりは、さすがに撮影後のプロセスで修正することは困難なため、現在でも広く利用され、まあ、フィルター業界でも今でも広く売れる稼ぎ頭のようになっているわけです(正直、デジタル時代になって自分が使っているフィルターは、レンズ保護のためのプロテクターと、PLフィルターと、IR系などの可視光カットフィルターなど、デジタル後処理ではどうにもならないもののみです)。

風景写真を撮るにあたって、PLフィルターが効果を発揮するのは主に青空と水面です。PLフィルターは通常のフィルターと異なり、枠が回転するようになっていて、偏光版の方向を変えることが可能となっています。

まずは青空の例。一応、いずれもミラーレス一眼(Fujifilm X-T30)にPLフィルターをかけて撮った写真。こちらがPLフィルターの効果が最低な方向で撮った写真で、ほとんどフィルターなしと変わらないはず。

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そしてこちらが効果最高な方向で撮ったもの。空気中の水滴などの反射が抑えられて青空に深みが増し、雲の白さが際立ちます。そしてその効果の余波で、全体的に露光不足気味になっていた周囲の景色も適切に補正されます。

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今度は水面の例。こちらが効果最低状態。

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こちらは効果最高状態。手前の水面の反射が抑えられています。まあ、石の色を見ると全然違うのがわかると思いますが、上がf3.2-1/300s、下がf2.8-1/240sで撮影しているため、それを計算に入れるとさらに反射の差が大きいはず。

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「アサルトリリィ BOUQUET」聖地巡礼(第1話、第5話):鎌倉・藤沢、そして江ノ電

「アサルトリリィ BOUQUET」は…まあなんというか、数年前の自分だったら絶対見なかった作品だろうなぁ、と思いつつ結構楽しんでます。

anime.assaultlily-pj.com

ということで、せっかくの鎌倉から藤沢界隈の江ノ電エリアが舞台ということで、神奈川県民としてはこれはまあ舞台巡りというか、聖地巡礼をしておくべきだろうな、と思い、早速行ってきました。

中心となる舞台の百合ヶ丘女学院は、鎌倉市の鶴岡八幡宮に位置しています。江ノ電は、現在の線路の一部はかつておそらく「ヒュージ」との戦いの結果、海に沈んでいますが、なぜかそのままのルートで橋の上を走っています。

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出典:Google Maps https://goo.gl/maps/Th51RgWTJ2WbSbxD9

長谷駅付近がまるまる水没しているイメージでしょうか?

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出典:「アサルトリリィ BOUQUET」第1話

とはいえ、1話アバンの場面は山梨県でしたが。

  • 甲州撤退戦:甲州市・祝橋
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(1):小田急藤沢駅
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(2):藤沢駅南側ペデストリアンデッキ
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(3):江ノ電藤沢駅
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(4):江ノ電腰越駅・鎌倉高校前駅間
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(5):稲村ヶ崎駅・極楽寺駅間
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(6):御霊神社前の踏切
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(7):鎌倉駅
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(8):小町通り
  • 梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(9):鶴岡八幡宮西側
  • やぐらから出現するヒュージ:まんだら堂やぐら群
  • 2本の橋の下:朝夷奈切通
  • 階段の上のやぐら:火の見下やぐら
  • ラムネの自販機:鶴岡八幡宮参拝者駐車場
  • 「江之電」運賃表:江ノ電運賃表
  • 梨璃の故郷の駅:勝沼ぶどう郷駅
  • 夢結、泣く子と地頭には勝てない:江ノ電藤沢駅
  • 夢結が帰路、鶴紗、梅と会う:小町通り
  • ラムネの自販機を発見:鶴岡八幡宮西側
  • OP中の戦闘シーン:江ノ島シーキャンドル
  • おまけ

甲州撤退戦:甲州市・祝橋

実はGo Toほにゃらかで家族で甲州に行こうという話もあったのですが、ちといろいろな事情でポシャってしまいました。ということで、こちらに訪問するのはまた後日ということになりそうです。冒頭の梨璃と夢結が初めて出会うシーンは、山梨県甲州市の祝橋です。

まあ近いうちに訪問したいですね。

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出典:「アサルトリリィ BOUQUET」第1話

梨璃が百合ヶ丘女学院に向かうシーン(1):小田急藤沢駅

江ノ電藤沢駅側からJR・小田急の藤沢駅を望むアングルですね。

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出典:「アサルトリリィ BOUQUET」第1話

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大橋忍 切り絵作品展「砂になった花片を織り」(SISON GALLERy)

色々と事情もあったのですが、9月10月と丸々ブログの更新をサボってしまいました。ということで、そろそろ復活したいわけですが、取り急ぎ10月23日から25日まで、前回の個展と同じ、代官山SISON GALLERyで開かれていた、切り絵作家の大橋忍さんの個展「砂になった花片を織り」に行ってまいりました。

昨年の個展のレポートはこちらです。

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SISON GALLERyは代官山の古い民家を改装したギャラリーで、とても素敵な会場です。10月23日の昼と、24日の夕方に行ってきました。まずは23日の写真から。

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こちらが今回のタイトル作品「砂になった花片を織り」です。ひなげしや鳥籠などの、忍さんの切り絵の定番のモチーフが幾何学的な模様の前に展開されています。このシンメトリーなデザインいいですね。

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実は私は最近、この幾何学的な模様の切り絵がとっても気に入っていて、その意味では一度ぜひ本物を見てみたかったのが、この「美しい季節の草花手帳」の表紙だったんですよね。いやーいいなぁ。なんかちょっと連想してしまうのはイスラム美術的な感じ。今回一番自分として好きだなぁ、と思った作品はこちらですね。

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こちらは今回の個展の写真ではなく、今まさにこのブログ書いているデスクの隣に飾っている作品「ねなし草のまじない纏う」なんだけど、最近のこういう幾何学的なデザインの忍さんの切り絵、好きなんです。

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(この作品、前回のデザフェスがコロナで中止にならなければ、多くの人に原画が触れられたと思うんだけど、残念ながらそのままうちにお迎えしてしまった作品なので、せっかくなので一緒に紹介しておきます)

来年の手帳である「美しい季節の草花手帳」はこちら。

Twitterで見かけて以来気になっていたこちらの作品「かたかげを纏う朱夏」、やっと本物を見られました。特殊な額装まで含めて一つの作品という感じですね。

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最近の作品には珍しく、裏地が見えるところがまて面白いです。

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今回の作品で小さな作品ながらかなり気に入ったのはこれなんですよね。タイトルは「ときおり」。割と桜のモチーフって珍しいなぁ、と。背景は鳥の折り紙の展開図のようです。

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ドローン操縦用のiPhoneに冷却用のペルチェ素子クーラーをつけて猛暑対策してみた

さて、先日以来夏の猛暑と日光から、ドローン(DJI Mavic mini)操縦用のスマホを守るべく試行錯誤をしている。8月になって以来の猛暑は凄まじく、特に遠距離で操縦する場合に非常に大事な情報である主観映像が、直射日光で見えにくくなるだけではなく、スマホが熱を持つことで処理速度を低下させ、コマ落ちなどが発生することで操縦を危うくすることがある。

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ということで、先日購入してかなり使えるっぽい印象を持ったスマホ冷却用のペルチェ素子クーラーを、操縦用のiPhoneに取り付けて実際に使ってみることにした。

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上の記事で紹介したペルチェ素子クーラーはこちらの商品。

残念ながらこの手のクーラーをつけた場合、こちらのスマホ日除けに関する記事で紹介したスマホ用のサンシェードは競合するために装着できない。そこで、もう少し簡易タイプの物を探したのだが、なかなかiPhone Xsというか、iPhone Xシリーズのサイズにマッチするサイズのものがない(大体、この手のサンシェードをつけるとiPhone XシリーズのUIは結構使いにくい)。

そんななか、とりあえずサイズはなんとか合いそうだと思ったのがこのサンワの製品。

ということで、早速炎天下でテストしてみたぞ。このサンシェードは割とiPhone Xsのサイズギリギリで結構外れやすいので、Mavic miniのコントローラーで左右からガッチリ挟むことで、ずり落ちないように固定することができる。そこに先ほどのペルチェ素子クーラーを裏から取り付けてみた(放熱効率の観点から、絶対にiPhoneケースなどは外すべき)。

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このペルチェ素子クーラー、それほど強い力でiPhone本体にクリップされるわけではないので、Mavic miniのコントローラーを持つ時にこのクーラー自体を指で支えるように持てば、浮くこともなさそう。所詮iPhoneのボディ経由で冷却する方式のクーラーなので、手で触れないほど熱くなるはずもない。

ということで直射日光下でしばらく使ってみたが、温度測定をやったわけではないので正確性には欠けるかもしれないが、少なくとも熱が原因と思われる顕著な性能低下などは発生しなかった。が、ペルチェ素子クーラーの検証記事で測定したのと同程度の効果を発揮していたと仮定すると、おそらく効果はあったのではないかと思われる。

上空で偶然、鳥さんたちとこんにちは。

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ところでちょい恥ずかしいことだけれども最近までMavic miniのカメラを下に向ける方法を知らなかった。コントローラ左奥のダイヤルで可能だったのね。うーむ。ランディングパッドに着陸する時とかに真下を向けていると面白い映像が撮れる。

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ということで、先週末と昨日撮ってきた動画を軽く編集してみました(しかしアンダー200gのドローンでここまで撮影できるのは本当にすごいなMavic mini。残念ながら自分の腕がまだまだ伴っていないけれども)。まあ、一番の猛暑対策はぶっちゃけ、早朝に飛ばすことだな。

そういうわけにもいかず真昼に飛ばすには、やはりこのようなペルチェ素子クーラー、有効そう。

(2021年8月9日追記)DJI Air 2Sのコントローラ用iPhoneにもペルチェをつけてみました。。

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スマホ用のペルチェ素子クーラーは本当に効果があるのか(iPhone Xsでテスト)

さて、7月までの雨続きの日々が嘘のように晴れまくっている日本列島。だが、COVID-19騒ぎでそうそう遠出をするわけにもいかず、そこそこ近場の県内でドローンを飛ばしていたりする今日この頃。

そんな中の悩みの一つは、燦々と輝く太陽のために、操縦に使うiPhoneが熱で処理能力を大幅に落としてしまい、コントロールが不自由になること。遠距離まで飛ばした場合はスマホの画面から見える主観動画が命綱だし、近距離でもカクカクとコマ落ちするような画面の動きではスムーズな操縦に影響がある。

一つの対策は日除けをつけることなのだけれども、日除けは視認性を改善させるものの、発熱にはそれほど絶大な効果はない模様。

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ということで、色々調べてみると、ポケモンgoとか荒野行動(こっちはよく知らない)とかのガチ勢の方々向けの、ペルチェ素子のスマホ冷却用クーラーなるものがあるらしい。Amazonで検索すると、日本の会社からもそういう製品は出ているようだけれども、Mavic miniのコントローラと同居できそうな製品はなさそうだったので、色々見比べた結果、この辺りが気になった。

まあ典型的な中華ガジェットで、Amazonの商品ページから分かる通り、怪しい日本語の中華売り文句、そして中華フォントだらけの商品画像で正直言って思いっきりうさんくさい。だが、白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である(中華製品だし)。そしてこういう怪しい商品は別に嫌いじゃない。ということで早速注文してみた。これだ。iPhone XsのCPUって多分この辺りの位置だよね。

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なんでそこで無駄に色を変化させながら光るんだ君は。ゲーミングなんとか(笑)とかいうやつか。まあもともとゲーム用のデバイスだろうからこれでいいのか。動作しているかどうかが一目でわかりやすいのはまあ認めるけど。

冷房の効いた室内で、このガジェット単体に電源を繋いでしばらく放置すると、温度は7度弱まで下がって結露が始まった。一応、売り文句の「6度」というのは、室内での単体測定では詐欺文句ではないようだ。

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さて、せっかく買ったからにはなんらかのテストをしたいということで、とりあえずゲーム系のベンチマークテストとして、3DMarkのSling Shot Extremeを試してみることにした。これだ。

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3DMark Sling Shot Benchmark

3DMark Sling Shot Benchmark

  • Underwriters Laboratories, Inc.
  • ユーティリティ
  • 無料

実験に使ったiPhoneはiPhone Xs。ディスプレイはいずれのパターンでも最も輝度を上げた状態でテストを行った。自分としてのメインターゲットは炎天下の真昼なのだけれども、対照としてまずは、冷房の効いた室内でテストして…。

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はじめての望遠鏡:手作り望遠鏡キットのコルキットは実にいいぞ

以前うちの少年(小2)に、クリスマスにプレゼントした手作り望遠鏡キットのコルキットだけれども、最近わりと大活躍している。

ボール紙製の組み立てキットなのだが結構よくできているのだ(鏡筒の材質とか、まるでサランラップの芯だ)。このコルキット、俺が子供の頃からあったと記憶しているけれども、調べてみると少なくとも50年以上前からあるらしい、由緒正しいトイテレスコープのようだ。俺は当時は買ってもらった覚えはなく、コルキットを使うのは今回が初めて。

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選択したのは口径5cmの焦点距離600mmで、20mm(30倍)と12mm(50倍)の2つのアイピースがついてきて、さらに天頂ミラーも付属するという、5cmモデル(KT-5cm)としては最上位セット。これでも税込み6,000円いかない値段で買えるのだ。

対物レンズも一応アクロマートレンズがついてくる。サランラップの芯の奥にレンズが覗く感じだ。

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子供と一緒に組み立てをしたのだけれども、望遠鏡ってのはレンズが前の方にあって、あとは基本的に筒なんだなぁ、ということは理解してもらえたのではないかと思う。ピント調整は微調整はなく、筒の出し入れで行うので、このあたりに多少の慣れは必要かもしれない(今はピント出すのはパパの役目)。

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まあ、そろそろサンタさんの実在には疑問を持ちつつあるようではあるのだけれども、設定的にはサンタさんからプレゼントされたのはこの鏡筒部分だけなので、土台の部分はパパが貸してあげる、ということになっている。三脚はあまりヘナヘナしていなければ適当なやつで構わないのだが、やっぱり細かい対象の導入には微動雲台があった方が便利だ。

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