さて、以前から私がファンをしている切り絵作家、大橋忍さんの個展が、代官山のSISON GALLERyで始まったということで、初日の10月24日に行ってきました。会期は2019年10月24日(木)〜10月27日(日)です。SISON GALLERyには初めて来たのですが、古い木造の民家をおしゃれに改装したギャラリーで、とても素敵な場所でした。
道に面した壁は大きなガラスに置き換えられており、今日のタイトル「白き幾花の舟に」の文字が貼られていました。さすが代官山のギャラリー、洒落ています。
初日は平日であるにもかかわらず、お客さんもたくさん訪れていました。昨年秋の「劇場版 夏目友人帳〜うつせみに結ぶ〜」で、劇中の切り絵作品を担当されてから色々な人に知られた影響もあるのかな。嬉しいことです。
まさかあれほど多くの作品が出てくるとは思わず、劇場で非常にびっくりしました。
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物販デスクにも素敵な花束と切り絵が。
この古民家ギャラリーの雰囲気と大橋忍さんの作品、合っていますね。
今回の個展タイトル作品「白き幾花の舟に」。これはすごく好き。
Twitterで見てからずっと気になっていた「幾羽めぐる」。背景に落とす影がとても綺麗です。
そんな中で自分が今回の作品の中で一番気に入ったのがこの「お別れの庭」。かなり大きな、白い切り絵作品。
破った紙を切っていった作品です。実は大橋忍さんの白い切り絵作品、とても好きだったりするんですよね。
破った部分は雪解けを表しているそうですが、額の半分を占めるこの存在しない紙が、なぜか存在感のある作品です。でも白い切り絵はどうしても写真で魅力が伝わりにくいので現物を見てもらうしかないのが残念。
実はこの「雨を告げる花」もかなり気になった作品なのです。この繊細なデザインがとても素敵。
そしてこちらもなぜか分からないけどとても気になった「草摘の庭」。
MdNさんから2020年版も出た切り絵手帳の表紙です。
こちらは各月カレンダーのページのデザイン。今年も素敵な手帳となっています。
会場でも物販に実物が置いてあります。
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というわけで、他にも素晴らしい作品がたくさんだったわけですが、まだ明日まで開催していますので、ご都合のつく方はぜひ!
(2019年10月29日 追記)もう会期は終わってしまいましたが、10月26日にもう一度行ってきました。
少しのんびりとお話をお聞きしたのですが、実はこの「輪の外」という作品、一部がいろいろな形で「夏目友人帳」に使われているそうです。
その中でも一番わかり易いのはこの「ツユクサ」。これがあのツユクサの切り絵のモデルだったのだそうです。
おお、なるほど!
夕方に少し照明を落とすと、この会場の雰囲気と相まって、また昼間と全く違う雰囲気になりました。
切り絵の影もかなり雰囲気が変わります。同じ切り絵がまた全然違って見えますね。
ということで、とても素晴らしい個展でした。ありがとうございます。次はデザインフェスタですね。楽しみです。