xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

大橋忍 切り絵作品展「砂になった花片を織り」(SISON GALLERy)

色々と事情もあったのですが、9月10月と丸々ブログの更新をサボってしまいました。ということで、そろそろ復活したいわけですが、取り急ぎ10月23日から25日まで、前回の個展と同じ、代官山SISON GALLERyで開かれていた、切り絵作家の大橋忍さんの個展「砂になった花片を織り」に行ってまいりました。

昨年の個展のレポートはこちらです。

xckb.hatenablog.com

SISON GALLERyは代官山の古い民家を改装したギャラリーで、とても素敵な会場です。10月23日の昼と、24日の夕方に行ってきました。まずは23日の写真から。

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こちらが今回のタイトル作品「砂になった花片を織り」です。ひなげしや鳥籠などの、忍さんの切り絵の定番のモチーフが幾何学的な模様の前に展開されています。このシンメトリーなデザインいいですね。

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実は私は最近、この幾何学的な模様の切り絵がとっても気に入っていて、その意味では一度ぜひ本物を見てみたかったのが、この「美しい季節の草花手帳」の表紙だったんですよね。いやーいいなぁ。なんかちょっと連想してしまうのはイスラム美術的な感じ。今回一番自分として好きだなぁ、と思った作品はこちらですね。

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こちらは今回の個展の写真ではなく、今まさにこのブログ書いているデスクの隣に飾っている作品「ねなし草のまじない纏う」なんだけど、最近のこういう幾何学的なデザインの忍さんの切り絵、好きなんです。

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(この作品、前回のデザフェスがコロナで中止にならなければ、多くの人に原画が触れられたと思うんだけど、残念ながらそのままうちにお迎えしてしまった作品なので、せっかくなので一緒に紹介しておきます)

来年の手帳である「美しい季節の草花手帳」はこちら。

Twitterで見かけて以来気になっていたこちらの作品「かたかげを纏う朱夏」、やっと本物を見られました。特殊な額装まで含めて一つの作品という感じですね。

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最近の作品には珍しく、裏地が見えるところがまて面白いです。

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今回の作品で小さな作品ながらかなり気に入ったのはこれなんですよね。タイトルは「ときおり」。割と桜のモチーフって珍しいなぁ、と。背景は鳥の折り紙の展開図のようです。

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「離々の花かんむり」。とても横長の作品です。ランタナの花とかとても綺麗。

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今回の物販にもあったグラスの元デザインになってます。通販にも出ているのですね。

suzuri.jp

今回の写真は全てXF23mm/1.4というとても焦点深度の浅いレンズで、絞り優先F1.4で撮っているのですが、このレンズを持っていった理由の一つは、今回マルチレイヤーの作品が結構あることが予想されたからです。こちらの「名と声の花」、実はアクリルブロックを持っているのですが、2重のレイヤーが印象的な作品です。

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こちらは籠の中の鳥をマルチレイヤーで表現した「蜜の味」。

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これは斜めから撮って2枚のレイヤーの中心部に両方焦点を合わせてみました。いいですねー。「ひかり降る」、なんかKalafinaの名曲を思い出すタイトルです。

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あと、何気に今回の個展で気になった作品の一つがこれ、「雨粒たが鳴らす」。露草がとても素敵です。

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ちなみに今回の物販。会場BGM(これがとても良いのです)のCDなどを購入しました。

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で、二日目の10月24日の夜にも伺いました。18時までだったのを19時までと勘違いしていて、結構ギリギリについてしまいました。今回はうちの少年も連れていったのですが、彼は忍さんの個展はかつて前橋でやったとき以来。SISON GALLERyは夜くると全く感じが変わるギャラリーで素敵です。

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ちなみに前橋に行った時はこちら。5年前だからうちの少年小さかっただろうなぁ。

xckb.hatenablog.com

夜はまた、全然照明の明かりが違っていて、同じ作品が全く違った感じに見えます。

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今回自分が一番気になっている、「美しい季節の草花手帳」表紙もまた昼とは全く違った感じ。

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白い紙の切り絵は、こちらの照明の方がずっと綺麗に見える気がします。

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少年にカメラを持たせて写真を撮ってもらうと、全然違った視点の写真を撮ってくれてなんか面白いです。それにしてもF1.4のレンズはやはり焦点深度が浅いなぁ。

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ちなみに、うちの少年も忍さんのTwitterにさりげなく出演していました。わお、手タレデビューだ!

ということで、素敵な個展ありがとうございました。正面の大きな窓ガラスのタイトルも、昼と夜では全然違った趣になるんですよね。

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今回はやはり一番気になった「美しい季節の草花手帳」表紙をお迎えさせていただきます。とても楽しみです。そういえば夏目友人帳、新しいシーズンやるんですよね。見なければ。