xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

DJI Air 2S:ドローンコントローラの猛暑対応(フード、ペルチェ)

ただひたすらに暑い日々。DJI Air 2Sを初めて飛ばした日に、全く無防備に標準状態のコントローラ(コントローラ上部にiPhoneを取り付けた状態)で使っていたら、ものの10分としない内にDJI Flyの画面がカクカクし始めて反応が悪くなり、画面タッチでの操作も怪しくなってきたため、コントローラの物理ボタンでRTHさせる羽目になった。

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恐るべし日本の夏。ためしに数十分重いアプリを動かしたまま炎天下に放置したらこんなメッセージが出てきてしまった。まあドローンを飛ばしていれば、ここに到るまでに完全に操縦不能となっているはずだ。恐ろしい。

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ということで、Mavic miniでもやったコントローラの猛暑対策をDJI Air 2Sでも行う必要があるようだ。Mavic miniでの記事はこちら。

xckb.hatenablog.com

Mavic miniの時と同様、基本的に対応は以下の2対策の併用でスマホの温度を上げないようにすることを目的とする。

  • フードの取り付け(フードは明るくてみづらい画面の対策にもなる)
  • スマホ用ペルチェ素子クーラーの装着

フードだけであれば純正オプションでも対応できるし、ある程度の効果も望めるのだが、ペルチェクーラーまで付けようとすると、色々と細工が必要となる。

ということで、今回はこんな感じで仕上げてみた。スマホはiPhone Xs。

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裏から見るとこんな感じ。一箇所だけフードをiPhoneに仮固定するのに養生テープを使ってしまっているが、まあそのくらいいいよね。

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まずは、iPhoneに角度をつけるのとペルチェを取り付けるスペースを作るのと、さらにペルチェ用のモバイルバッテリーを取り付けるために、こんなアダプタを利用してみた。

ただし、これに付属してくるスマホ・タブレット用三脚アダプターがタブレット用も兼ねていてちょっと大きめで、ペルチェをつける時の邪魔になりそうだったので、うちにあった別のスマホ用三脚アダプターに取り替えてみたら良い感じだった。

フードはこれを使った。右側のゴムは三脚アダプターのねじに引っ掛ける形で、左側のゴムは先ほども触れたように養生テープでiPhoneに仮固定した。

以前のブログで使っていたスマホ冷却用ペルチェ、性能はとても良かったのだけれども、グリップ部分が小さいため、どうしても振動で外れてしまうことがあるのが気になっていた。

xckb.hatenablog.com

そこで今回はこのスマホ冷却用ペルチェを使ってみた。ファンの幅と大差ない幅でグリップされるので、利用中に意図せず外れることは今のところない。まあ、自分のスマホのサイズに合う、グリップ力の高いものを選べば良いと思う(CPU付近を冷やすように取り付けるので、どの場所にCPUがあるかは把握しておくべき)。

ちなみに、上のブログにも書いたのだが、ペルチェをつけたとしても、重いアプリを動かしている限りは基本的にスマホの温度は下がらない。温度が下がるとその分スマホは処理能力を上げるため、性能が上がるだけだ。全然冷えないからサギ商品、的なレビューを見かけるのだが、それは大きな誤解だ。

ペルチェの電源はUSB給電なので、そのための電源が必要となる。ここでは小型のモバイルバッテリー(Anker PowerCore III 5000)を輪ゴムでくくりつけた(写真はホワイトモデルだが今は売り切れているようなのでブラックモデルを紹介しておく)。ちなみに輪ゴムはAmazonから某雑誌を買った時に付録が落ちないように固定していたものなので、実質0円だ。

標準でついてくるUSB Type-CとLighthningのケーブルでは長さが足りないため、家にあった30cmのType-C/Lightningケーブルを使って接続することとした。こちらは良かったのだが、ちょっと失敗したと思ったのはモバイルバッテリーとペルチェを結ぶMicroUSBの接続ケーブル。L字コネクタにした方がスッキリするかなと思ってL字ケーブルにしたのだが、ペルチェ側がスマホのサイズによってちょっとこのL字コネクタが入りにくい状態になってしまうため、普通のケーブルの方が良かった。まあ使えないことはないのでそのまま使ってる人。

こういう組み合わせでしばらく使っていているが、人間が熱中症になりそうな日差しのもとでも、全く問題なくDJI Flyアプリが利用できている。日本の夏にはこのくらいの装備があった方が良いように思う。