さて、残念ながら先日終映となってしまった「アリスとテレスのまぼろし工場」、結局試写会1回に通常上映12回の合計13回劇場に通ってしまった。文句なしに今年の劇場アニメで俺的ベストムービーだったわけではあるが、作品の内容についてはこちらに書き殴ったので…、
この記事では先日岩手に聖地巡礼に行った件をまとめてみたい。この作品は、舞台に関して特別にモデルにした街はなく、写真レイアウトも使っていない、ということはスタッフからも語られてているが、それでもモデルになったと思われる風景は存在し、全国に散らばっている。前回、茨城県(とおまけに神奈川県)の風景をまとめてみた記事はこちら。
今回は岩手県である。岩手県での舞台は岩泉町と釜石市に判明している。また、劇中の高炉のモデルが、かつて釜石に存在した高炉ではないかという説には議論があるところだ。その辺りも考察していきたい。
ということで、本記事の目次はこちら。
- 下閉伊郡岩泉町
- 見伏駅:旧岩泉駅舎(岩泉観光センター)
- 釜石市
- 製鉄所前の赤い鉄橋:第1大渡川橋梁
- 港湾施設:釜石港
- 見伏製鐵所の高炉:かつての新日本製鐵釜石製鐵所の高炉?
- その他釜石の風景
- (おまけ)鉄道の橋各種
- 甲子川橋梁(釜石市)
- JR釜石線のアーチ橋:めがね橋と岩根橋(遠野市)
- 旅の感想など
- 参考文献
下閉伊郡岩泉町
日本三大鍾乳洞の1つとされる龍泉洞のある岩泉町には、見伏駅のモデルとなった旧岩泉駅舎がある。この駅舎は龍泉洞にも非常に近いので、時間に余裕があれば龍泉洞も観光してくるのがお勧めだろう(残念ながら自分は時間がなかった…)。
見伏駅:旧岩泉駅舎(岩泉観光センター)
見伏駅のモデルとなったのはJR岩泉線の旧岩泉駅舎(岩泉観光センター)。2010年7月の土砂崩れで利用できなくなり、2014年に岩泉線ごと廃線となっているという意味でも、劇中の見伏駅を連想させられる経緯である。
公共交通機関でのアクセスは、盛岡からバスで2時間、もしくは三陸鉄道リアス線岩泉小本駅からバスで45分といったところだが、本数も少ないので、可能であれば車でのアクセスがおすすめ(盛岡駅から1時間40分)。なお、駅舎の中に入れるのは平日のみなので、土日祝日に訪問した場合は駅舎には入れないことに注意。その辺りを考え、自分は金曜日に訪問した。
残念ながら見伏駅のイメージは現状公開されている動画などには見当たらないので、記憶に参照していただきたいのだが、実に見伏駅である。
この辺りも再現度はとても高かった。岩手から帰った後で映画館で再確認したので、いろいろとアングルを合わせられなくて申し訳ない。
この「岩泉驛」の碑も「見伏驛」になってちゃんと存在していたぞ。
駅舎内で劇中に出てくるのはこのきっぷ売り場か。肝試しの時にこの前を通ってホームに向かう。多分ここもそこそこ再現度高かったはず。
劇中の見伏駅は、駅舎と同じ高さに複数のホームがあったが、岩泉駅はホームが1つしかなく、しかも階段を登った先にあるので、ホームの部分は別の駅をモデルにしていると思われる。
とはいえ、レールの跡にホームから飛び降りて、肝試しの日の雰囲気を出すくらいは楽しんでもいいだろう。
劇中のトンネルのある方向は、おそらく別の建物の駐車場のようになっているので、こちらには入り込まなかった。