xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

漫画「新しいきみへ」聖地巡礼(第5巻:碧・険・人・鉄)

前回の第4巻聖地巡礼記事はこちら。

xckb.hatenablog.com

俺の今イチオシ漫画「新しいきみへ」の聖地巡礼記事の続きを書いてみよう。今回のパート5は2023年8月18日(今日!)発売の最新刊である第5巻だ。

というわけで、今回の目次はこちら。今回の舞台は小田原(第17話) → 横浜(第18話前半) → 新宿(第18話後半、第19話、第20話)の順で移行する。ちなみに今回もまた、すでに失われた風景がいくつか存在している(主に、小田原城址公園の2023年2月の工事関連)。

  • 第17話 碧の回
    • 悟のかつての通学路(報徳二宮神社)
    • 猫のいた場所(小田原城・二の丸隅櫓)
    • 駅前のマルイ(小田原駅前ビル)
    • 悟から過去の話を聞く相生亜希(小田原城址公園・多目的広場)
    • 高校に行くときに出てくる案内板(小田原城址公園・学橋前の案内板)
    • 悟を見送る相生亜希(JR小田原駅東海道線上りホーム・6番線)
  • 第18話 険の回
    • 悟に会うのが待ち遠しい相生亜希(新港橋梁、ブルーブルー横浜前、象の鼻パーク)
    • 佐久間亜希の尋問を受ける相生亜希(象の鼻パーク)
    • 警察の待機(東京都庁都民広場)
    • 流星群(新宿駅東南口広場・東京都庁都民広場・新宿大ガード西交差点)
    • 参考:悟と相生亜希の待機場所(建設中のJR新宿ミライナタワー屋上)
  • 第19話 人の回
    • 新宿封鎖開始1(新宿大ガード)
    • 新宿封鎖開始2(新宿大ガード西交差点)
    • 新宿封鎖開始3(西新宿一丁目交差点)
    • 新宿封鎖開始4(ルミネエスト左の線路沿いの道)
    • 新宿封鎖開始5(新宿駅甲州街道改札前)
    • 新宿封鎖開始6(歌舞伎町シネシティ広場)
    • 佐久間亜希対ガスマスク氏(新宿駅甲州街道改札前)
  • 第20話 鉄の回
    • やはり散布されるエフ(新宿駅甲州街道改札前)
    • Photoshopの生成塗りつぶしを用いた画像の加工について


注:記事中のAmazonへのリンクは、アソシエイトプログラムで収益化しています。

ちなみに第5巻のカバーイラストは拳銃に手を伸ばす相生亜希。だが少なくとも現時点では相生亜希が拳銃を握るシーンは本編にはなく、発砲しているのは同じ亜希でも佐久間亜希さんの方である。これは何を暗示しているのか。謎だ。

紙書籍版:

Kindle版:

聖地巡礼記事でネタバレをするというのも非常に心苦しいので、可能な限りの対策はするものの、まずは未読の方は漫画を読んでから戻ってきていただきたい。

なお、比較用に漫画からのコマを引用するが、比較することが可能な限りの小さなサイズで、なおかつセリフやモノローグは可能な限り消しておくこととする。

では第17話から順番にいってみよう。

第17話 碧の回

いよいよ明らかになってくる悟の過去。その反応で宇宙相生さんになる相生亜希が超かわいい回。

www.village-v.co.jp

悟のかつての通学路(報徳二宮神社)

最初に出てくる神社のような通学路のような風景は、おそらく小田原城址公園に隣接する報徳二宮神社がベースになっていると思われる(とはいえ細部が少し違うのだが)。二宮尊徳を祀る神社。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第5巻・第17話

猫のいた場所(小田原城・二の丸隅櫓)

猫のいた場所は悟と相生亜希の出会いの場所でもある小田原城の二の丸隅櫓だ。この辺りは今までも何度も出てきたので省略する。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第5巻・第17話


駅前のマルイ(小田原駅前ビル)

一瞬挟まれる「駅前のマルイ」。現在の小田原駅前ビルだ(小田原駅東口駅前にある)。ほんの少しだが、マルイ時代の「OIOI」のロゴの跡が屋上看板に残っている。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第5巻・第17話

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劇場版青ブタ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」聖地巡礼

さて、2018年のシーズン1の頃から青ブタの聖地巡礼記事を色々書いてきたこのブログだが、早速最新の劇場版「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」の聖地巡礼に行ってきたぞ。

それにしてもこの「おでかけシスター」、個人的にはとても気に入っている。「ゆめみる」ほど万人向けではないのかも知れないが、TV版終盤のかえで回と今回の「おでかけシスター」は、人の親としての俺にはずっとグサグサ心に刺さるのだ。青ブタは人生。

ちなみに劇場で観てきた記憶だけで巡っているので、幾分不正確なのはご容赦。前の劇場版「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」同様、円盤がリリースされたら改めて改訂版を書く予定。ちなみに「ゆめみる」の改訂版聖地巡礼記事はこちら。

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ちなみに、主要な舞台の湘南方面は(特に夏は)いくら人の少ない時間に行っても混雑してる場所が多い。ということで今回の記事からは、生成AIで便利になったPhotoshopで、人を消したり背景を補完したりしている。また、激しい人混みなどの、どうしても人を消すのが難しい場所では人混みを架空の人々に置きかえたりしている。以上の理由で完全な「撮って出し」の写真ではない点はご容赦あれ。

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というわけで今回の目次はこちら。概ね劇中の登場順に並べている。

  • 各種ビジュアル:七里ヶ浜駅横の踏切、御所ヶ谷橋、七里ガ浜高校前
  • 夢の中のランドセルガール:七里ヶ浜
  • 踏切を待つ咲太と麻衣:江ノ電・七里ヶ浜駅横の踏切
  • 花楓と出会う三叉路:御所ヶ谷公園脇
  • 涼子さんに小言をいわれる麻衣さん:藤が岡15号バス停近くの交差点
  • ファミレスの前で掃除する国見:デニーズ藤沢北口店
  • ファミレスにやってくる花楓と麻衣:デニーズ藤沢北口店
  • 新宿にやってくる咲太:小田急・新宿駅南口付近
  • 高校説明会会場への道:葵橋跡、N高等学校 ・S高等学校 代々木キャンパス別館
  • 受験会場に向かう花楓:江ノ電藤沢駅
  • 入試会場付近イメージ:行合橋交差点
  • 高校に走る咲太:藤が岡15号バス停近くの交差点、御所ヶ谷公園脇の階段前など
  • スイートバレットライブ会場:テラスモール湘南、辻堂駅
  • ライブ後に語りあう咲太と花楓:テラスモール湘南
  • 七里ヶ浜への道中:浜見山交番前交差点、湘南海岸公園
  • 海辺で語る4人:七里ヶ浜海岸駐車場江ノ島側、七里ヶ浜
  • 琴美を迎えにいく:JR藤沢駅
  • 琴美を送る前に写る川:境川
  • 琴美を送っていく咲太:柳通り
  • 最後に
  • (おまけ)画像加工について

各種ビジュアル:七里ヶ浜駅横の踏切、御所ヶ谷橋、七里ガ浜高校前

個人的には、今回の劇場版のキービジュアルなどの各種ビジュアルは最高だと思っている。

出典:https://natalie.mu/comic/news/503794, https://natalie.mu/comic/news/528262, https://natalie.mu/eiga/news/518303

まずはティザービジュアルでは、願書を提出しにいく花楓が、高校の手前の踏切で足止めされるが、足元の水面下にはあのノートを抱えたかえでの存在がある。

豪華版パンフレットパッケージでは、家の近くの橋(御所ヶ谷橋)で、家の方向を向くかえでと高校の方向を向く花楓。傘をさしてくれているのはかえで、そして咲太の作った弁当を持って受験会場に向かうのは花楓だ(この写真は2023年9月3日差し替え)。

そしてキービジュアルは、踏切を越えたところで後ろを一人で振り返る花楓。校門には「入学試験会場」の文字。もうそこにかえではいないが、パンダのキーホルダーは花楓とともにある。

橋、(巨大な門としての)踏切、水面などは定番の神話的シンボルではあるが、それらをうまく使って「おでかけシスター」の世界を表現していると言える。

これらの各種ビジュアルだけでエモすぎるだろう。ぜひ皆様も聖地巡礼して現地でこのメタファーを実感していただきたい。

…ということで、本編の舞台を紹介していこう。

夢の中のランドセルガール:七里ヶ浜

謎のランドセルガールが出てくるのは七里ヶ浜。朝は劇中同様に綺麗に富士山が見えていたのだが、昼近くになったら雲がかかってしまった。

こちらは葉山方面。


踏切を待つ咲太と麻衣:江ノ電・七里ヶ浜駅横の踏切

麻衣さんと帰宅デートの咲太の待つ踏切は、ティザービジュアルにも出てきていた七里ヶ浜駅横の踏切。「開かずの踏切だったらいいのに」というセリフは、麻衣さんの卒業を控えた咲太の本音だな。

クローズアップ。ちょっと違う方向かな?

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PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」:聖地巡礼写真やドローンのパノラマ写真修正などにも神機能だぞ

(2023年6月28日追記)Photoshop (beta)をアップデートしたところ、機能の名称が「ジェネレーティブ塗りつぶし」から「生成塗りつぶし」に変更になったようなので、用語を置き換えた。

久しぶりにお絵描きAI系の記事を書いてみようと思うのだが、今回は割と最近話題になっているAdobe Photoshopの生成AI機能「生成塗りつぶし」だ。これはPhotoshop自体の使い方を大幅に変えるかもしれない凄い新機能になっている。

今回の目次はこちら。

  • 「生成塗りつぶし」を使うには?
  • プロンプトを入れずに使うと、超賢い「コンテンツに応じた塗りつぶし」になるぞこれ!
  • 人や車を消すのに使ってみよう(聖地巡礼に使える?)
  • ドローンのパノラマ撮影写真の修正にも有用そう?
  • というわけで…

「生成塗りつぶし」を使うには?

2023年6月現在、現行バージョンのPhotoshopは「生成塗りつぶし」をサポートしていない。「生成塗りつぶし」を利用するには、Photoshopの入ったAdobe Creative Cloudのプランに加入した状態で、Creative Cloudアプリの「ベータ版アプリ」のところから「Photoshop (Beta)」とあるベータ版のPhotoshopをインストールする必要がある。

ベータ版も割と普通に安定して使えるので、ふと常用したくもなるのだが、現行バージョンでサポートされていない機能(当然「生成塗りつぶし」を含む)を用いたPSDファイルを生成すると、現行バージョンで開くとエラーが発生する場合があるようなので、その点は注意が必要だ。

ということで、他人に渡すPSDファイルを作成するような環境では安易に利用しない方が良い。またPhotoshopは2つ以上のバージョンを同時に起動することをあまり想定していないようなので、現行バージョンとベータ版を同時に起動することは避けた方が良いようだ。気をつけたい。

ベータ版では「生成塗りつぶし」は「編集」メニュー中にもあるし、ベータ版だと選択範囲を選択すると、コンテクストメニューの目立つ場所にもボタンが表示される。

本来の使い方は、範囲を選択して「生成塗りつぶし」機能を選択し、プロンプトを入力すると選択範囲にAIで生成された結果の入ったレイヤが生成されるものだ。たとえばこの画像ファイルは「サマータイムレンダ」の聖地巡礼に行った時に万年青浜のモデルとなった場所で撮った写真なのだが…。

適当に海岸あたりを選択して、「サマータイムレンダ」への連想から、プロンプトとして「Giant whale adrift」(漂着した巨大な鯨)とか入力してポチりとすると…。

それっぽい画像が生成されて出てくる(基本3つ生成されるので好きなものを選択するのだが、気に入らなければ再生成も可能)、というものだ。この際、割と色味とか背景とかを既存の背景に合わせてくれるところが実によくできている。

まあ、昨今のペンタゴンのフェイク映像のような悪用を想定してか、煙や爆発などが生成できないし(火事はギリギリいけそう)、上の鯨にしてもマッコウクジラは英語名が禁止語句に引っかかって生成できないんだよね。そういう制限はちょっと悩ましい。

ともあれ、「サマータイムレンダ」はいいぞ。

プロンプトを入れずに使うと、超賢い「コンテンツに応じた塗りつぶし」になるぞこれ!

しかし自分としてはより注目している機能があるのだ。それが、プロンプトなしでこの機能を使うことである。これによって「生成塗りつぶし」は、しばらく前からPhotoshopにあった「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能の超強力版にもなる。

たとえば上の画像ファイルの左端にある建物や道路を丸ごと囲んで、プロンプトなしで「生成塗りつぶし」を実行してみる。

そうするとこんな画像が生成されてきたりするのだ。囲んだ中にある建物などの人工物や綺麗さっぱり消えて、自然の風景になっている。

同じことを(以前からあった)「コンテンツに応じた塗りつぶし」でやろうとすると、ちょっと頑張ってもせいぜいこんな感じが関の山だ。

基本的に「コンテンツに応じた塗りつぶし」は、とても賢いスタンプツールであり、スタンプツールでそこそこなんとかできそうな題材は割と綺麗に半自動でやってくれるのだが、「生成塗りつぶし」はソースの絵を見た上で範囲内を再度AIで描き直すものなので、出来が全く違うのは仕方がない。

「コンテンツに応じた塗りつぶし」は、画像ファイルを拡張した際や回転させた時に生じた余白を埋める作業などにはかなり効果的である(というか、これがメインの適用対象の機能だと思う)。

次の例は、これもサマータイムレンダの聖地巡礼で訪れた和歌山県の友ヶ島で撮影した空撮写真のカンバスサイズを120%に拡張したものだ。

この拡張によって生じた余白を「コンテンツに応じた塗りつぶし」で無調整で塗りつぶした例が次の写真である。

右下の海面での反射の部分に一部目立つ問題はあるが、あとはスタンプツールを使って拡張したものと考えれば、なかなか上々である。とはいえ、細かく見ると同じ形状が複数回繰り返し出てくるなどの、スタンプツールにありがちな状況が生じていることはすぐにわかる。

同じことを「生成塗りつぶし」(プロンプトなし)で行った次の画像と比較してみると、スタンプツールの大量繰り返しで作ったような上の写真とは全く質が異なることがわかるだろう。

「コンテンツに応じた塗りつぶし」は余白を埋めるのには十分に役に立つが、「生成塗りつぶし」はそれ以上に役に立つのだ。

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漫画「新しいきみへ」聖地巡礼(第4巻:継・面・迦・屡)

前回の第3巻の聖地巡礼記事はこちら。

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というわけで今回の目次。

  • 第13話 継の回
    • 高校の前で悟を出待ちする中学生・相生亜希(横浜・開港広場前交差点付近)
    • ガスマスク男を待ち構える相生亜希(京都駅烏丸中央口前、京都駅・1階)
    • ガスマスク男に攻撃を加える相生亜希(京都駅・2階)
  • 第14話 面の回
    • ガスマスク男の正体(京都駅・2階、屋上)
  • 第15話 迦の回
    • 心が折れそうになっている相生亜希(小田原・御幸の浜)
    • 再び桜の小田原城へ(小田原城址公園)
  • 第16話 屡の回
    • 再びダンボールを宅配便まで運ぶ二人(小田原城址公園)
    • 再び海岸で会話をする二人(小田原・御幸の浜)
    • 何かを思い出したのか歩き出す悟(小田原市街)
    • 蘇える記憶(小田原城址公園)

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さて、俺の今イチオシ漫画「新しいきみへ」の聖地巡礼記事、パート4は只今2023年5月時点の最新刊である第4巻だ。この巻からは相生亜希の視点から、新しい物語が語られることとなる、というか第3巻までがプロローグで、いよいよここから本編、という感じでもあるな。

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ここからは黒髪の相生さんでお送りします、となるわけだが、想像するに3巻までの髪を染めた相生さんの方が例外だったんじゃないかな。悟の「夢」の中で出てくる少女は黒髪だったわけだし、以前も黒髪の方が多かったのではないか。

今回の舞台は、ほんの少しだけ横浜、そして京都、小田原だ。途中南青山が入るが、ほぼ架空の景色であると思われるため特に撮影に行ってない。南青山に総本部のある(あった)宗教団体が起こした大事件が前世紀末にあったが、やはりそういうイメージからの南青山なのだろうか?

第13話 継の回

高校の前で悟を出待ちする中学生・相生亜希(横浜・開港広場前交差点付近)

つい高校の前で悟の出待ちをしてしまう中学生の相生亜希さん(かわいい)のシーンは、横浜の開港広場前交差点。悟の勤務先の高校はこの辺りという設定だろう。

ランドマークプラザの左のビルがないけど2014年当時はなかったのかなー、と思ったけど、少なくともその手前のJAグループ神奈川ビルは当時もあった模様(竣工直前)。

ちなみにランドマークプラザ右に見えているビルは、妻の方の亜希さんの職場、神奈川県警本部である。意外に夫婦の職場が近所なのだな、佐久間家。


出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話

ガスマスク男を待ち構える相生亜希(京都駅烏丸中央口前、京都駅・1階)

さて、次の舞台は京都駅だ。京都駅烏丸中央口。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話

準備万端でガスマスク野郎を待ち構える相生亜希。

目の前には京都タワー。

レギンス相生さん良き。


出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話

この辺りの一連の待機シーンも、何気に再現度がとても高い。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話

ちなみに京都駅前は普通の時間だと人があまりに多すぎるので、早起きして朝の5時台に撮ってる。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第4巻・第13話

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漫画「新しいきみへ」聖地巡礼(第3巻:壮・廻・鳳・承)

さて、俺の今イチオシ漫画「新しいきみへ」の聖地巡礼記事、パート3をいってみよう。次はいよいよターニングポイント、タイトル回収の第3巻だ。前の記事(第2巻分)はこちら。

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  • 第9話 壮の回
    • 悟の走馬灯的な回想に出てくる男(新宿大ガード西交差点)
    • 助かった悟(新宿駅南口前)
    • 男を追って改札に飛び込む悟と相生亜希(新宿駅東南口)
    • 新宿駅ホームで邂逅する男と悟(新宿駅東南口からホーム)
  • 第10話 廻の回
    • 駐車場で相生亜希を待つ悟(NPCコインパーキング 新宿3丁目第5)
  • 第11話 鳳の回
    • 中野まで車で移動する悟(中野駅周辺)
    • 中野駅で降りて行方をくらます男(中野駅構内)
    • 悔しがる相生亜希(中野駅北口)
    • 崩壊していく東京(中野サンプラザ前)
    • 相生亜希の最初の「過去」の記憶(小田原市民会館前歩道橋、小田原駅)
    • 病院まで走る相生亜希の「過去」の記憶(小田原駅北のアンダーパス、小田原市立病院)
  • 第12話 承の回
    • 悟との最初の出会いの「過去」の記憶(小田原城址公園)


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未読の方はとりあえず、この第3巻までは読んでほしいな! ぜひ。

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ところで、この章立てのネーミング、起承転結と何か関係あるのかと思ったんだけれども、第3巻時点で起、承、結がすでに順不同で出ているのに、「転」がまだなんだよな。いつか「転」が来ることはあるのかな。

第9話 壮の回

謎の男に、新宿南口前の横断歩道を赤信号の中突っ込んでいく悟、そして…、の続き。

悟の走馬灯的な回想に出てくる男(新宿大ガード西交差点)

意識を失った悟の「夢」に出てくる男のイメージは、新宿大ガード西交差点の横断歩道からの景色。ちなみにこれ以外の「夢」のシーンは場所がよくわからない…。佐久間亜希との昔の記憶の踏切とかどこか知りたいけれども…。

ただし、右奥の実際には高層ビルが存在しない部分には、実際にはかなりここから左側にあるはずの、モード学園コクーンタワーらしき廃墟が入れられているので一瞬混乱する。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第3巻・第9話

その部分だけはこんな感じかな(手元にコクーンタワーが写ってる写真があんまりなかった)。

助かった悟(新宿駅南口前)

この辺り、何が起こっているのか実は俺もよくわかっていないんだけど(ドライバーも数人に一人は感染していきなり死んでるとか?)ともかく生き残った悟。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第3巻・第9話

この辺りの相生亜希のあれやこれやのセリフたち、二度目以降に読んだ方がずっとグッとくるよな。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第3巻・第9話

この写真のアングルは実は中央分離帯あたり。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第3巻・第9話

コマの左下に出てる派手なシール貼り付けられているアレはなんだ、というと、実は中央分離帯の警告ランプなんだな。実際にそんな感じのシールがベタベタ貼られてる。したがって、中央分離帯あたりに位置しているのは非常に正しい。


男を追って改札に飛び込む悟と相生亜希(新宿駅東南口)

あの男を追って新宿駅の改札に飛び込む悟と相生亜希。最初は南口から入ったと思ったんだけど、よく見ると東南口だ。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第3巻・第9話

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漫画「新しいきみへ」聖地巡礼(第2巻:星・躯・夢・轟)

さて、俺の今イチオシ漫画「新しいきみへ」の聖地巡礼記事、パート2をいってみよう。次は第2巻だ。前の記事(第1巻分)はこちら。おそらくしばらくはほとんどこのサイトのPVには貢献しないだろうけれども、いつか需要が発生すると信じているぜ。

xckb.hatenablog.com

今回の目次:

  • 第5話 星の回
    • 橋の欄干を渡らせられる悟の記憶(小田原城址公園・学橋)
    • 物語の始まりの場所(小田原駅東口・旧駅舎前)
    • 横浜で発生する大爆発(大黒ふ頭西緑地、横浜ノース・ドック)
    • 流星の夜の記憶(旧城内小学校校庭)
  • 第6話 躯の回
    • 崩壊する横浜を逃げる二人(ランドマークタワーから新港サークルウォーク)
  • 第7話 夢の回
    • さらに逃げる二人(横浜税関前、横浜港大さん橋)
    • 佐久間亜希が捜査に来ている病院(横浜市立みなと赤十字病院)
    • バリケード突破、東京へ(日本大通駅前、横浜ベイブリッジ)
  • 第8話 轟の回
    • 首都高湾岸線を新宿に向かう二人(大井中央陸橋付近)
    • 新宿の駐車場(NPCコインパーキング 新宿3丁目第5)
    • 「過去」の記憶1(新宿東南口広場)
    • 混乱する県警本部(神奈川県警察本部)
    • 「過去」の記憶2(新宿東南口広場)
    • ガスマスク氏との遭遇(新宿南口駅前)


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物語は一転、それまでの横浜での大爆発に続くパニックが謎のウイルスによるパンデミックと結びつく混沌の中、悟と相生亜希は新宿に向かう。そして悟の過去の記憶は何を意味するのか…。

紙書籍版:

Kindle版:

なお、比較用に漫画からのコマを引用するが、比較することが可能な限りの小さなサイズで、なおかつセリフやモノローグは可能な限り消しておくこととする。

第5話 星の回

橋の欄干を渡らせられる悟の記憶(小田原城址公園・学橋)

高校時代の回想シーンで橋の欄干を渡らせられる悟と男の場面の舞台は、小田原城址公園の学橋である。

小田原城址公園の学橋のところには、本当に鯉がこんな感じでバクバクしている。なかなかにリアル。

作中のこの場面の時代設定は、地下鉄サリン事件や阪神大震災への言及などから想像して、おそらく1995年かせいぜい1996年ごろと思われる。

ちなみにこれを撮影したのは成人の日だったので、すぐそばで成人式をやっていたため、記念写真を撮る新成人たちが写り込んでいるのは申し訳ない。背景の建物は二の丸隅櫓。


出典:三都慎司「新しいきみへ」第2巻・第5話

手すりのところは丸いので落ちやすい。非常に危険なので真似しないように。真似したい人もいないと思うけど。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第2巻・第5話

このコマ、学橋の奥には現在は存在しない建物が描かれている。

これはかつて小田原城内に存在した、小田原市立城内小学校の校舎である。


出典:三都慎司「新しいきみへ」第2巻・第5話

なんとYoutubeに1990年ごろの、城内小学校を撮影したホームビデオ映像が上がっている。素晴らしい。

www.youtube.com

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漫画「新しいきみへ」聖地巡礼(第1巻:結・堕・起・魃)

少し前にも書いたのだが、俺が今一番推している漫画は、ウルトラジャンプ連載の三都慎司「新しいきみへ」なのだ(現在第1〜4巻が発売中)。しかしこの漫画、とても面白いんだけれども、ストーリーに関して何を書いてもネタバレになりそうなのが難点なんだよな。最近、本の収納場所との戦いに敗北して、すっかり基本電子書籍モードになっている俺も、この漫画は紙でも電書でも両方買っていたりする。

まあ、最近の俺的ブームから言うと「サマータイムレンダ」とか好きな人はいけるんじゃないかと思う。うん。そこまでは言える。

とりあえず、Amazonで1巻のあらすじを読むとこんなことが書いてある。

妻の浮気を誤解した高校教師の佐久間悟。傷心のまま旅し、故郷・小田原でひとりの少女と出会う。不貞を働きそうになるが正気に返って再び日常へ。新年度、担任するクラスに見覚えのある姿が…。「相生亜希です はじめまして」“あの日”の少女は魔性の魅力を携え、悟に迫る。教師と生徒、禁断の恋愛劇が開幕。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4088921976

うん、嘘は書いてないな。サマータイムレンダで例えるなら「和歌山県の離島を舞台に繰り広げられる、金髪スク水少女とヤンデレ風味包丁セーラー服褐色少女のバトルアクション」とあらすじを紹介するような感じかな。とにかく嘘は言ってない。

第1話は三都先生のTwitterからまるまる読めるので、万が一未読の方は、こちらから読んでいただきたい。

それはともかく、実は先日から地道に「新しいきみへ」に登場する舞台を巡ってきつつあったのだけれども、せっかく先日最新刊の第4巻が出たばかりなので、これを機にまとめてみるか、ということで、いってみよう。

そんな今回の記事、目次はこちら。

  • 第1話 結の回
    • 桜の夢(小田原城址公園)
    • 仙台へ(東京駅 JR東日本新幹線駅)
    • 旅先(仙台、京都、高知、鹿児島)
    • 小田原に戻る(小田原駅)
    • 古書店の前(高野書店)
    • 相生亜希との出会い(小田原城址公園)
    • 金目鯛ランチ(こじま食堂、閉店)
    • 海岸(御幸の浜、早川漁港)
    • ラーメン屋の回想(モデルは不明)
    • 横浜への帰還(桜木町駅前)
    • 嵐の予感(小田原駅、小田原城址公園)
  • 第2話 堕の回
  • 第3話 起の回
    • 佐久間家への最寄駅?(関内駅前)
  • 第4話 魃の回
    • 相生亜希が男たちに絡まれている場所(ファミリーマート横浜スタジアム前店)
    • 広場のベンチ(横浜スタジアム前)
    • 展望台(横浜ランドマークタワー)
    • 佐久間亜希・捜査中(みなとみらい駅北交差点付近)


注:記事中のAmazonへのリンクは、アソシエイトプログラムで収益化しています。

聖地巡礼記事でネタバレをすると言うのも非常に心苦しいので、可能な限りの対策はするものの、まずは未読の方は漫画を読んでから戻ってきていただきたい。

紙書籍版:

Kindle版:

とはいえこの第1巻の紙書籍版、半年ほど在庫の枯渇が続いていたものの、ついに2023年8月4日に重版出来、ということで入手がしやすくなった。これで紙書籍派の人にも布教が捗る。めでたい。(2023年8月4日 追記)

というわけで、今回は第1巻の舞台に関して紹介していこう。




なお、比較用に漫画からのコマを引用するが、比較することが可能な限りの小さなサイズで、なおかつセリフやモノローグは可能な限り消しておくこととする。

第1話 結の回

桜の夢(小田原城址公園)

最初のページに出てくる「夢」のシーン。場所は小田原城址公園の天守閣前の本丸広場にある「手裏剣打ち道場」。

これは営業前の状態なので、営業時間中に来るとこんな感じでテントが閉まった状態の撮影はできない。上の写真は朝に撮影したもの。


出典:三都慎司「新しいきみへ」第1巻・第1話

桜の下の謎の少女。こちらのシーンの背景にある灯籠のような構造物は、実は学橋を渡ったところにある多目的広場が、かつて城内小学校という小学校だったときの校門の跡なのだ(現在は三の丸小学校という名前になって、堀の外に移転している)。この門の前後には特に桜の木はないので、実際にはあり得ない風景だ。



出典:三都慎司「新しいきみへ」第1巻・第1話

こちらの方が劇中のアングルに近いかな。白い部分はかつて校門だった頃に「城内小学校」の校名が書かれていたと思われる。

上のカットでもこの白い部分が描かれている。

この小学校があった時代のイメージは第2巻以降で多く出てくるので、その時に詳しく紹介しよう。とても風格のある校舎だな。


(Topaz Photo AIで修正済み)
出典:市立城内小学校木造校舎:小田原デジタルアーカイブ「小田原写真館」 | 小田原市

…と、それだけなら良かったのだが…。実はこの校門跡、2023年2月に行われた工事で無くなってしまったのだ(上の2枚目の写真は工事開始寸前に撮りにいったもので、後ろに工事作業の車が写っている)。

現在はこのようなアスファルトで新しく舗装した跡だけが残されている。

非常に残念である。実は桜の季節になったらなんとかこの門の跡と桜を一緒に写真に収めたいと思っていたのだが、その前に門がなくなってしまった(この写真の奥の方にかつて門の跡があった)。

この工事では、他にもいくつかの「新しいきみへ」に出てくる小田原城址公園の風景が失われてしまったので、この問題に関してはその都度触れていこう。

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macOS VenturaでCourierフォントが完全に使えなくなったみたいだけど、どうしよう?

さて、先日うちのMac mini (2018)をM2 Pro Mac miniにリプレースした。まあこの件は後で別途書くとして、そこでやや困った事実に気がついてしまったのである。

なんと、この新しいMac miniにはデフォルトでCourierのフォントが存在しないのだ。ということで、今回の内容は消えたCourierの謎である。

今回の目次:

Courierとはどういうフォントか?

Courierははるか昔からMacに存在していた欧文等幅フォントで、タイプライターの文字をモデルとしたものだ。一方Windowsには3.1の頃からMonotype社が作成したCourier Newというフォントが存在しており、これもmacOSには存在しているのだが、はっきり言ってこのCourier Newは気に食わない。

WikipediaのCourierに関する記述によると、Courier Newは次のような由来のフォントだそうだ。

「IBM Selectric typewriterの “ゴルフボール(タイプボール)” から直接デジタル化し」、タイプライターでインクリボンを使って印字した際に太くなることを考慮しなかったことにより、細身になっている。ClearTypeのレンダリング技術にはスクリーン上でフォントを読みやすくするためのハックが含まれているが、印刷すると細いままである。
(Wikipedia上の出典: Why is Courier New so Thin?

なるほど、あの不自然なほどの細さはこういう理由だったのか。あんなのタイプライターの文字じゃないだろ、と思っていたらそういうことだったのか。サンプリングするなら紙に印刷した文字の方を使うのが当然なのではないのか? なんでそんなことをしたんだろう。

ともあれ、この新しいMac mini上に入れたWordで、Courierを使おうとすると…Courierがないのだ。Courier Newしかない。何度確認してもない。

俺はMacを使う意味の一つに、デフォルトでCourierが入っている、を理由に挙げていたのだが(半分本気)、その理由が一つ消えてしまった…。

いつCourierはmacOSから隠されたのか

実は自分としては今までVenturaを使っていなくてこのMac miniが初めてのVenturaだったのだが、いつCourierが消えたのか調べてみると、ちょっと訳のわからない現象になっている。

まず、Venturaに入っているフォントはここに一覧がある。

support.apple.com

macOSに入っているフォントは「インストール済みまたはダウンロード可能なフォント」と「書類に対応したフォント」の2種類があり、前者は普通に使えるフォント、後者は「そのフォントがすでに使われている書類や、そのフォントが名前で指定されている App の中でだけ利用できます」という、いわば過去との互換性などのために残されているフォントであるようだ。そしてVenturaでは、Courierフォントは後者に入っている。

だが実際のところ、Ventura上のWordでCourierの入った文書を開くと、勝手にCourier Newに変換されてしまうようだ。つまり使えない。

で、いつまでCourierが「インストール済みまたはダウンロード可能なフォント」だったのかを調べてみると、実はBig Surまではちゃんと入っていたようなのだ。

support.apple.com

そしてMonteleyで「書類に対応したフォント」に移動している。

support.apple.com

MonteleyからVenturaへのアップデートで検証

だが、今までMonteleyでCourierが使えなくて困ったと言う経験はないのだ。また今回のように、Courierを使った文書を開くと勝手にCourier Newに変換されたりという動作には全く記憶がない。そこでまだMonteleyのMacが1台あったので検証してみた。

まずはWordだが、間違いなくフォント選択画面にCourierはあるし、普通に使える。だが、俺はWordでよくCourierを使うので、Wordが時々使っているフォントとしてCourierを覚えていただけかもしれない。

実際、Word以外で検証してみようということで、CotEditorというテキストエディタで、以前フォントをCourierに設定していたので見てみると、現在のフォント設定は確かにCourierの13ptなのだが…

なんと肝心のフォント選択メニューのところにはCourierがないのだ。等幅フォントの選択項目にあるCourierファミリーはCourier Newのみである!

Appleのワードプロセッサ的なPagesも、すでにMonteleyでCourier Newのみとなっていた。

もちろん、Font BookでもCourierで検索して出てくるのはCourier Newのみなのだ。

つまり、WordでCourierが使えていたのは多分何かの手違い、というのかも知れない。

ここでOSをVenturaにアップデートすると…。やはりWordでもCourierは消え去ってしまった。残ったのはCourier Newのみだ。さようならCourier。Courierを含むWordファイルを読み込ませても、その部分を選択してフォントメニューを見るとCourier Newになってしまっている。それWindowsと同じやん…。

Regular, Bold, Italic, Bold Italicが英語表記になったのはなんでだろう…?

Courierの代替フォントは?

Courier Std (Adobe)

Courierの代替フォントを探そうということで、まずはAdobe税の納税者としてはAdobe Fontsを検索してみた。そうすると、Courier Stdというフォントがあるのだが、Adobe CCのライセンス対象のマシンでしか使えず(つまり通常は2台)、しかもCourier Newほどではないものの、Courierよりは細身である。

ちなみに上のWordファイルを、Adobe CC対象外のマシンに持っていくとどうなるかというと、概ね次のように表示される。


  • Courier Stdの文字はCourier Newで表示される
  • だが、Courier Stdの文字を選択してフォントの設定を見ると、Courier Stdとなっている

ということで、Adobe CCのライセンス問題もありやや悩ましい。

Courier Prime (free)

フリーのフォントにCourier Primeというものがあり、これはかなりオリジナルのCourierに近い(特にウエイト感)。

さらにフリーで配布されているため、Courier Stdのようなライセンス問題がなく、必要なマシンにはどんどんインストールしておけば、とりあえずは消えてしまったCourierの代替とはなるだろう。

CourierがMacから消えてしまったのは非常に残念だが、とりあえずはCourier Primeに移行することとしようか。こちらからダウンロードが可能だ。本当にありがたい。

quoteunquoteapps.com