xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

タイ料理が好きなら、ホーリーバジルを育てようぜ!

ホーリーバジルを育てる理由

タイ料理が好きだ。家にパクチーが常備されていると便利だ。プランターで育てよう、という発想になるのは非常に自然なことだと思うし、かつて自分もやったことがある。

でも意外に「買ったほうが美味いんじゃない?」とか思うこともあって、結局食べたくなったらスーパーでパクチー買ってくるというパターンに落ち着いてしまっている。そもそも10年とか20年前ならともかく、最近は普通にスーパーの野菜売り場でパクチー売っているしね。

そんな自分だが、今年はホーリーバジルの栽培をプランターではじめて、大いに満足している。ホーリーバジルをプランターで育てるのは、以下の点で満足度が高いし有用である。

  • 普通のスーパーではフレッシュなホーリーバジルは売ってないことが多い
  • 生命力旺盛なので育てるのが簡単でどんどん収穫できる
  • スイートバジルでは出せないあの香りが家で楽しめる

そんなわけで、まだ収穫時期の真っ最中ではあるのだけれども、とりあえず今年のあれこれについてまとめてみよう。

ホーリーバジルが家にあると美味しい

まあ、今年は最初の年でホーリーバジルがどんなものかもわかっておらず、手探り状態で始めたので、実際はガパオではなくトゥルシーの方を育ててしまった…。

というのは、ホーリーバジルはタイではガパオと呼ばれ、インドだとトゥルシー、台湾だと九層塔と呼ばれるのだけれども、まあこれらは基本的に同じホーリーバジルではあるが品種が違い、若干香りも異なる、ということっぽい。

でも実際料理に使ってみると、少なくとも自分には違いがあんまりわからないよ。スイートバジルとは全然違うことはわかるけど。あとトゥルシーの方がハーブティの材料としては有名の模様なのでその点は良かったかも。

まあ、今年はトゥルシーの経験を積んだことだし、来年はガパオと九層塔を育ててみようかな。

とりあえずインド料理でのホーリーバジル活用法はよく知らないんだけど、タイ料理だと日本でもメジャーなガイパットガパオ(鶏のガパオ炒め)の重要なハーブだし、激辛焼きビーフンのパッキーマオの香りづけにも使う。台湾だと九層塔茄子とかが有名かな。あとググると九層塔炒蛋(バジルオムレツだな)とか、三杯鶏(鶏肉炒め?)とかあるっぽい。

あと、タイでのバジルはガパオの他にもホーラパーという品種とバイメンラックという品種があって、こちらはまた香りがかなり違うらしい。前者はグリーンカレーに使うらしいのはわかるんだけど、後者はググるといろんな食べ方してる人がいる。謎だ。

ともあれ、こういう料理がプランターから収穫したばかりのホーリーバジルを使ってサクッと作れるのは最高だな。

(ちなみに最近、タイの唐辛子のプリッキーヌを作っている農家さんが、俺がよく買い物に行く某JAの直売所に置いてくれていて、緑と赤の両方をたくさん買ってきて冷凍してあるので生唐辛子も困らない。これも珍しいのだけれども、冷凍が効くので、ものぐさな自分としては今ひとつ自分で栽培するモチベーションが上がらないのである)

あと、単純に洗って急須に入れてお湯を注いで待つだけで、フレッシュハーブティになる。これがまたいい香りなんだな。


今年の栽培で気がついたこと

とりあえず、栽培法の詳細についてはスイートバジルとほとんど変わらず、そしてスイートバジルであればその道の達人の方々が色々書いているブログの類があると思うのでそちらを参照していただくとして、今回栽培してみて知ったこと、気がついたことを、自分の記録としていくつかまとめてみよう。

花が出てきたらその下の葉をいくつかまとめて刈り取ろう

4月に種を蒔き、しばらく経つと茎が伸びてきて葉がどんどん出てきて、割とすぐ(6月中?)に一部の茎から花が咲きそうになってしまった。

どうやら花が咲いて種子ができてしまうと、そっちに養分が取られて香りが落ちてしまうらしいので、花が出てきたらその下の葉を数段とまとめて刈り取ってしまおう(この作業「摘心」って呼バレてるみたいね)。

あと、単に食べたい時も葉を数段分まとめて刈ってしまおう。

刈っても刈ってもどんどん刈った場所の直下の葉のところから新しい枝が生えてくるのでどんどん食べられる。どうやら10月、11月頃まで収穫できるらしいので、ガンガン食べよう!

刈り取った茎はそのまま水栽培可能、根が出たら植えられる

刈り取った茎が余ることがあるが、下の方を輪ゴムでまとめて水を入れたコップにでも突っ込んで窓際にでも置いておくと勝手に根が出てくる。次に食べるときまでこの状態で水栽培してもいい。

また、この状態になったらプランターに植えかえるとそのまま育つので、新しいプランターに植えて株を増やすもよし。こうしてさらにどんどん食べられる。


虫がつきやすいので、対策が必要なことがある

葉を食べる作物だけに、虫がつくと結構困る。アブラムシの類はもう発生した一帯を適当にバッサリ刈り取って捨てた(刈り取ってもすぐに枝は復活するので)。あとバッタなどがどんどん葉を食べるので、防虫ネットを買って試してみたけれども、これは結構優秀だった。

まあ、完全にバッタの類が防げるわけではないけれども、防虫ネットつけたプランターとそうでないやつでは効果は明らかだったな。

プランター栽培だと水を切らすとしなしなになるので注意

プランターだと、1, 2日水を切らすと目に見えてしなしなになってしまう。まあ、枯れてしまう前であれば慌てて水を撒けば復活するのだけれども、数日泊まりの旅行に行くこともあるので、自動水やり機を導入した。

屋外に蛇口やコンセントを手配できないこともなかったのだけれども、トラブルの可能性などを考えると、タンクから吸水して電池で動作するものが良いな、ということで、タンクから太陽電池で吸水するタイプにしてみた。

買ってみてわかったこととしては、この機種独自の問題かもしれないけれども、タンクの水位がプランターへの給水ポイントより高くなると、サイフォンの原理で(少しずつではあるが)勝手に給水されてしまうようだ。なので、よくある縦に長いタンクを用意しても3日くらいで空になってしまう。

ということで、旅行中はできるだけ広い水槽を用意しようということで、結果的には赤ちゃん用プールに重しを置いてそこに水を溜め、そこから給水することとした。これで4泊5日間は、問題なく給水を行うことができた(流石にずっとそのまま置いておくのは蚊が心配なので、旅行から帰ってきたら日常利用のタンクに戻した)。

まあ普段も朝夕自動で忘れずに給水してくれるのは結構嬉しい。

というわけで…

自宅でホーリーバジルがあると嬉しいぞ! 実際のところうち(横浜市)で何月まで収穫できるかわからないけど、それまで思う存分いろんなメニューで食ってみようと思う。