さて先日、伊勢丹新宿店で沖縄の物産展があったのですが、その1階下のフロアで、「琉技三彩 ~染・glass・陶~ 三人のてぃーぐまーが魅せる美ら技展」というイベントが開催されていました。というより、自分はこのイベントのために伊勢丹に行ったところ、上で沖縄物産展までやっていてびっくりした、という順番だったのですが…。
このイベントは、琉球の工芸品である陶器、紅型、硝子に関して次の3人の工芸家の工房をフィーチャーして、それらの作家の作品を展示、販売するというものでした。
- 陶器:奥平清正(陶房 火風水)
- 紅型:金城宏次(宏次染工房)
- 硝子:屋我平尋(Glass Studio尋)
会場では、陶房 火風水のやちむんや宏次染工房の紅型も大変素晴らしく、次に沖縄に行くときには現地で探してみよう、と思ったのですが、実はもう一人、この屋我平尋さんのGlass Studio尋の琉球ガラス、15年ほど前からずっとファンなのです。
というか、家にある琉球ガラスの食器はこの工房のものしかありません。美しい食器はやはり使ってこそ華だと思うので、遠慮なく普段遣いさせていただいているので、時に割ってしまったりすることもあるのですが、そういう時には沖縄に行ったときなどに補充しています。
今回のイベントで購入したのはこの黒の泡グラス。この透明な黒の色は偶然出たそうなのですが、あまりに偶然でまだ再現できていないため、今の所現品限り、というものだそうです。この故意に入れられた泡の具合と、それが黒い透明な色の中できれいに引き伸ばされた感じが実に良いです。
その他のうちにあるコレクション(というほどの数ではないのですが)も紹介してみましょう。
これは多分かなり初期(10年以上前)に買ったものだと思います。この沖縄の海をイメージしたと思われる美しい青、波しぶきのような白、魚たちのような赤、黄が実に素敵です。
これは割と最近買ったもの。最近赤系の色が好きなんです。細長いので、炭酸系の飲み物とかに使ってます。
この、空と森と海、のような組み合わせがとても良いです。まさに泡盛をロックで飲む時に最高のグラスだと思います。
これは珍しく、不透明な白をベースにしたおちょこ的なサイズで、薄い青の模様がとても良いです。一瞬磁器のように見えるけれども実はガラスで、ガラスの模様が入っているところが良いです。日本酒を冷酒で飲む時に愛用しています。
ああ、これも赤が好きな最近買ったものですね。このシンプルな模様のラインが気に入っていて、割とよく使っています。
こちらは昼の海、夜の海、という感じのイメージの色でしょうか。このくびれが手で持つ時に丁度いい感じでとても使いやすいグラスです。
実は何度か工房にもお邪魔しています。沖縄市知花の、知花城跡近くにあります。何故かGoogleマップでは「尋グラス工房」という昔の名前でまだ出てきますね(私が最初に買い始めた頃はこの名前だった)。
工房の展示・販売コーナーはこんな感じの素敵空間。
工芸店などで選ぶのもいいのですが、やはり工房に行くと、今まで見たことなかったような色や柄との出会いがあって良いです。
そしてその隣の作業場では、ものすごい熱気の中(本当に暑い!)で作品を制作しているところを見学することが出来ます。
購入したい場合は、工房に行くのが一番ですが、那覇でも扱っている店がいくつかあります。しばらく国際通り周りとかほとんど行っていないので最新情報に疎く、ここで扱っているとかいう情報は書けないのですが、普通のおみやげ屋さんよりも、琉球工芸品の店に行ったほうが出会える確率が高いと思います。
ご参考になれば。
(2022年12月31日追記)こちらの記事の続きとなります。とても残念です…。