そうだ、今年中にこの記事は書いておきたい。
かれこれ20年近く前、国際通り入り口あたりにかつてあった民芸品屋さんの鍵石さん(今はこの店舗は存在しない)で出会った屋我平尋さんの琉球ガラスの器。その美しい色と模様に一目惚れだった。
その後「尋グラス工房」という名前だった沖縄市知花の工房は「Glass Studio尋」という名前になった。
現在では我が家にある琉球ガラスの器は全て屋我平尋さんの作品である(多分)という状態になっているくらい、大好きな琉球ガラスの作家さんだ。
そんな屋我平尋さんの作品に関して、4年前に自宅にある器をまとめたのがこちらのブログ記事だ。工房にも何度もお邪魔して、関東で販売を行う時にも何度かお会いしていて、物静かで実直な職人さんというお人柄にも惹かれていたのだった。
さて、諸々の社会情勢もあり、しばらく沖縄に行けなかったのだが、今年の10月に3年ぶりに沖縄に行くにあたって、事前に色々と情報を調べていた時に、何と今年の夏に屋我さんが亡くなられていた、ということを知ったのだった。まだ早すぎるだろう。あまりに悲しすぎる。
ということで、今まで本当に素晴らしい作品をありがとう、という感謝を兼ねて、前回の記事以降に購入した屋我さんの作品と、今回沖縄の民芸店等で購入してきた作品を、あらためてまとめておこうと思う。
ここ数年で購入していた作品
ここ3年、沖縄に行けていなかったこともあり、関東で買えるお店やイベントなどで購入したものである。
くびれ付きのグラス。この、雲と海と青空、を感じさせる色使いがとても素敵。この模様の揺らぎ方もとても良い。
泡盛などを飲むときに本当に素敵なグラス。
冷たいデザートなどに使っている器。赤と白のガラスの混じり具合が綺麗。
赤中心のこちらと…
白中心のこちらでペアのようで良い。
赤と白の模様が透明のガラスの中に浮かび、縁の部分がわずかに紫がかったボウル。
上から覗き込むとこんな感じ。フルーツなどに使ってる。
裏から見ても素敵な器だ。
今回購入してきた作品
この10月以降に、鎌倉のKilottさん、那覇の久高民藝店さん、沖縄市のコザ工芸館ふんどぅさんでお迎えさせていただいた作品。
実際は昨年ごろから入荷が少なくなっていたようで、残り少なくなっていた中をお迎えさせていただいたのだけれども、それにも関わらず素敵な作品が多数あり、改めて素晴らしい作家さんだったのだな、と思う。
くびれ付きグラスでも、こちらはさまざまな色を取り込んだもの。
なんかとてもキラキラしていて良い。
こちらも色鮮やかな平皿だが、ブラウンが入ってちょっと落ち着いた感じ。
前菜的なものに使っている。
やはり裏から見ても素敵。
ちょっと小さめな黒いグラス。以前から黒いガラスはなかなか難しいと屋我さんから伺っていたけれども、これも素敵な作品。
日本酒(特に軽く発砲している酒など)によく使ってる。
夜の海と昼の海、のような色合いの大きめの平皿2枚。
アップにしても素晴らしい。
実はこの2枚の色の組み合わせは、最初に一目惚れして買ったグラスの色と似ているんだよね(残念ながら、もう夜の海っぽいグラスは割れて無くなっている)。
こちらもアップにしても素敵。
裏返してみても、本当に綺麗な皿なのだ。
これは屋我さんの作品としてはとても珍しい、表面がマット加工されたショットグラス。白いガラスに僅かに混じるマーブル模様が良い。
真っ白なガラスに鮮やかな色の縁がついた大きめの平皿。
こんな素敵な作品が10月になっても残っていたというのは本当に嬉しい。
エッジの部分の僅かに透明な部分もとても良い。
ということで、これで最後になるかもしれないと思い、色々と買ってきた秋だった。もちろん、全部買い尽くしたわけではないので、おそらく自分より後に来た人もまだまだ素敵な作品を買って帰れたと思うし、もしかしたらまだ店頭に残っているかもしれない。
しかしこれらの作品は食器。使ってこそ華。仕舞い込んでも仕方がないので、大切に使わせていただこうと思う。今まで本当にありがとうございました。
(期間限定)オンラインで入手可能な場所
こちらの情報はすぐに古くなると思うので、そのうち消す予定。
ちょっとうちでは使えないので購入しなかったのだが、ランプシェードはまだそれなりに残っているようだ。ふるさと納税でも入手することが可能だ。
大鉢もふるさと納税で入手可能らしい。ぜひ。
鎌倉のKilottさんのところでも、ランプシェードを中心にまだ購入できる作品が多少残っているようだ(本稿執筆時であと4作品のみ、虹のかけらぐい吞みとランプシェード3種のみがGlass Studio尋の作品だ)。