xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

「開館10周年記念 ホキ美術館ベストコレクション展」(ホキ美術館)に行ってきた

千葉県にある写実絵画の専門美術館であるホキ美術館が今「開館10周年記念 ホキ美術館ベストコレクション展」という企画展をやっているのだけれども、これが最高すぎた(会期は2021年5月16日まで)。

美術館の一番地下深い場所にあるギャラリー8は「私の代表作」の間で、コレクションの作家さん15名に美術館が依頼して描かれた非常に大きな(100号以上)新作のみが3年間ずっと飾られるスペースなのだけれども、自分がこの美術館に時々通うようになって以来初めての、作品入れ替えのタイミングとなった。

というわけでその新作を無茶苦茶楽しみにしていったのだけれども、これが実にいいんだ本当に。写実絵画専門美術館という、実に尖った美術館であるが故の企画だなぁ、ということで。

開館時間に合わせて美術館に行き、少し前の方を飛ばして(順路的には最後の)ギャラリー8に行ったのだけれども、おかげでギャラリー8に自分以外誰もいない状態で存分にこれらの作品を堪能できた。その他のギャラリーも、後からでももう一度戻って見られるので、この鑑賞の順番でも何の問題もない。

その他のギャラリーも、先日までギャラリー8にあった作品も含んだ形で、「ベストコレクション」の名に負けないように惜しげもなく素敵な作品が展示されている。

そういえばTwitterで時々バズっている三重野慶氏の作品も、とても良い場所に代表作といっていいだろう「言葉にする前のそのまま」(下のツイートの2番目の作品)が飾られているし、1番目の作品「僕が見ているあなたをあなたは見れない」はまさに「私の代表作」のギャラリー8に現在飾られている新作だ。

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「第24回 岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館)に行ってきた

さて、先日うちの少年と、毎年恒例の岡本太郎現代芸術賞展(太郎賞展)に行ってまいりました。会期は2021年04月11日まで。会場内は写真撮影OK。向ヶ丘遊園から引っ越してもう8年になりますが、相変わらず年間パスポートをキープしてます。ちなみに前回の記事はこちら。

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ちなみに、この期間限りの特別かもしれませんが、常設展の方も写真撮影OKになっていました。ということで、いつも撮影できないところも撮ってみました。

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藤田 朋一「机上の誉 −きじょうのほまれ−」

入ったところにあって目立っていたのが、透明プラスチックが強いライティングでキラキラと輝いているこの作品。

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なんだろう、エンジン?と思ったら、どうも第2次大戦中の日本の航空機エンジンがモデルらしい。

1942年(昭和17年)9月に生産が始まり、爆撃機銀河、偵察機彩雲、戦闘機の疾風や紫電改など、第二次大戦後期の陸海軍航空機にメーカーや機種を問わず幅広く搭載された。
誉 (エンジン) - Wikipedia


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「ワンダーエッグ・プライオリティ」聖地巡礼(3):第4回〜第6回

ということで、今期の俺の圧倒的イチオシアニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」ことワンエグの聖地巡礼の続き。前回は第1回〜第3回だったけれども、今回は第4回〜第6回(このシリーズ、よくある「第1話」じゃなくて「第1回」って表記なんだよね)をいってみよう。一連の記事はこちら。

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また、前回も書いたが、この作品、結構住宅地の奥深くまで割と正確に再現されていたりするようなので、そういう場所は程々のところ以上には行くのは遠慮している。このブログにも故意に載せていないしそもそもあえて巡っていない場所はいくつかあることにご承知おきいただきたい。

というわけで、今回も早速いってみよう。今回の目次はこちら。

  • 第4回「カラフル・ガールズ」
    • ねいるの退院に付き合うアイ:千葉ろうさい病院前
    • ねいるのリムジンが渡る橋:ちはら台駅近く、公園通りと瓦窯通りの立体交差
    • 桃恵とアイとの初めての会話と、ねいる・リカとの合流:ビッグホップ ガーデンモール印西
  • 第5回「笛を吹く少女」
    • アイと小糸の会話の回想シーン:原山北街区公園横の歩道橋
    • 4人が横断歩道を無視して渡る道:千葉ニュータウン中央駅南口駅前
    • 4人がくぐる公園に続くアンダーパス:北総花の丘公園横のアンダーパス
    • 4人で遊ぶボウリング場とゲームセンター:アピナ印西店
  • 第6回「パンチドランク・デー」
    • やさぐれアイを囲むガールズトーク:ビッグホップ ガーデンモール印西
    • 学校に走るアイ、歩道橋の下を抜ける:原山北街区公園横の歩道橋
    • 学校に走るアイ、最初の橋を渡る:ニュータウン大橋
    • 学校に走るアイ、2つ目の橋を渡る:こすもす大橋
  • おまけ:第4回の鉄道関係あれこれ
  • 不明な舞台

第4回「カラフル・ガールズ」

ねいるの退院に付き合うアイ:千葉ろうさい病院前

(ここと次の舞台に関しては、本ブログのコメントで情報を提供いただいたので、2021年3月7日に追記しました。ありがとうございました)

ねいるの退院に付き合うこの一連のシーンは印西市界隈ではなく、市原市の千葉ろうさい病院前。バス停かタクシー乗り場のように見える場所には今は何もない。今はタクシー乗り場はもっと左にある。

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出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第4回「カラフル・ガールズ」

そしてこの場所の右に現在のバス停がある。

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出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第4回「カラフル・ガールズ」

(病院や患者さん、見舞客に迷惑をかけないよう、休診日の早朝などに歩いていき、病院の中には入らず、さっさと帰るようにしたい場所だね)

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「ワンダーエッグ・プライオリティ」聖地巡礼(2):第1回〜第3回

ということで、今期の俺の圧倒的イチオシアニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」ことワンエグの聖地巡礼の続き。前回はOP/EDだったけれども、今回は第1回〜第3回(このシリーズ、よくある「第1話」じゃなくて「第1回」って表記なんだよね)をいってみよう。一連の他の記事はこちら。

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とはいえ、第3回にはほぼ、現実の舞台と言えるようなものはなかったため、事実上第1回と第2回の内容となる。また、前回も書いたが、この作品、結構住宅地の奥深くまで割と正確に再現されていたりするようなので、そういう場所は程々のところ以上には行くのは遠慮している。このブログにも故意に載せていないしそもそもあえて巡っていない場所はいくつかあることにご承知おきいただきたい。

今回の目次はこちら。

  • 第1回:「子供の領分」
    • 冒頭の夜の街を見下ろすシーン:牧の原公園・古墳型展望山
    • 黄金虫を拾う交差点:高花公園の少し南にある交差点
    • エッグガチャに向かう途中の畑の風景:架空の風景(現実の素材あり)
    • 地下にエッグガチャのあるショッピングセンター:ビッグホップ ガーデンモール印西
    • アイが泣きながら通るアンダーパス:大塚前公園北側のアンダーパス
    • 標識の並ぶ街角:印西市戸神台1丁目付近
    • アイが走る道:先ほど出た架空の風景の場所からの遠景
  • 第2回:「友達の条件」
    • ねいるとアイが歩く公園:北総花の丘公園・花と緑の文化館付近
    • ねいるとアイが別れるバス停:ちばレインボーバス 原山三丁目停留所
  • 第3回:「裸のナイフ」
  • 不明な舞台
  • おまけ:エッグにプリントされた文字

第1回:「子供の領分」

冒頭の夜の街を見下ろすシーン:牧の原公園・古墳型展望山

最初のシーンは、第2話以降に出てくるOPのシーンと同じ牧の原公園の古墳型展望山展望台。ただし、OPとは多少場所が異なることに注意。

設定的には薄明が見えているっぽいことからいって、深夜というよりは早朝なのかな。


出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1回「子供の領分」

前回の記事でも触れた通り、印西牧の原駅から徒歩16分。


黄金虫を拾う交差点:高花公園の少し南にある交差点

(2021年3月11日、この項目の写真差し替え、追加)

今回の聖地巡礼はコロナの影響もあり、車+徒歩という組み合わせで行ったのだが、この交差点も移動中にまさに車で通った(あとでドラレコの画像を確認してみようかな)。

ちなみにこの写真も想像するよりずっと遠くから望遠で撮っている。そうしないとアニメの画角と合わない。


出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第1回「子供の領分」

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「ワンダーエッグ・プライオリティ」聖地巡礼(1):オープニング・エンディング

「ワンダーエッグ ・プライオリティ」ことワンエグ、無茶苦茶いいよね。少なくとも第6話まで放送した現時点では、俺の好み的に言えば今期アニメでダントツのお気に入りだ。ということで、作品自体については先週書いたこちらの記事を参考にしてもらうとして、早速聖地巡礼に行ってきたぞ。

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メインの舞台は千葉県印西市。いわゆる千葉ニュータウンと呼ばれる地域だ。

なおこの作品、結構住宅地の奥深くまで割と正確に再現されていたりするようなので、そういう場所は程々のところ以上には行くのは遠慮している。このブログにも故意に載せていないしそもそもあえて巡っていない場所はいくつかあるので、その辺りよろしく。

一連の聖地巡礼記事、他の回はこちら。

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ではまず初回として、オープニングとエンディングに関して舞台を紹介しておこうか。ちなみにCDはこちら。OPの「巣立ちの歌」もEDの「Life is サイダー」Apple Musicで聴けるのでCDはいいかとか思っていたけど、内容を見て結局予約してしまった。

ちなみに前回の記事にも書いたけれども「アネモネリア」ってのは、主役4人の役名(アイ、ねいる、桃恵、リカ)とアネモネを組み合わせた造語らしいぞ。響きがいいよな。というわけで今回の目次。

  • オープニング「巣立ちの歌」
    • タイトルバックで卵が置かれている場所:牧の原公園・古墳型展望山
    • 高台を歩くアイ:牧の原公園・古墳型展望山
    • 緑の多い道を歩くアイ:結縁寺近くの道
    • いくつか現れる写真の一つに写るカーブミラー:浦幡新田公園の歩行者・自転車専用道の分岐点
    • すれ違うアイとねいる:北総線「千葉ニュータウン中央駅」駅前
    • 食事するアイとリカ:イオンモール千葉ニュータウン・モール棟3階フードコート
  • エンディング「Life is サイダー」
    • 工事現場の前を歩くねいる:印西市草深の道
    • 公園で語らう桃恵とハルカ:大塚前公園
    • 鉄塔の前に立つリカ:北総花の丘公園・B 都市の景ゾーン駐車場近くの鉄塔
    • 駅のホームから階段を登る桃恵:北総線「千葉ニュータウン中央駅」ホーム
    • 母の運転する車の助手席に座るアイ:印西市泉野3丁目付近の県道12号
    • 自転車に乗る桃恵:ニュータウン大橋
    • 公園に佇むリカ:原山北街区公園
    • 高台に立つアイ:牧の原公園・古墳型展望山
  • 不明な舞台

オープニング「巣立ちの歌」

卒業式ソング「巣立ちの歌」。でも俺はこの歌知らなかったぞ。世代的な問題か?

タイトルバックで卵が置かれている場所:牧の原公園・古墳型展望山

タイトルバックで卵が置かれている場所は、印西牧の原駅近くにある牧の原公園の「古墳型展望山」という多分人工の山。

ちなみにこのアングルの写真を撮るのは結構難しく、最初はそもそもどちら向きに撮ればいいのかさえわからなかった。そこそこの望遠レンズで真西に向かって撮るのが正解。スマホで撮るのは結構難しそう。

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結構近所の方が入れ替わり立ち替わりやってくる感じの場所なので、せっかくセブンイレブンで茹で卵を買ってきたのだけれども、卵を置いて撮影する余裕は残念ながらなかったな(卵は後で美味しくいただきました)。

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出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」OP

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「ワンダーエッグ・プライオリティ」はいいぞ!:野島伸司の魔法少女は変身せずに卵を割る

さて、2021年冬アニメもそろそろ序盤が終了する頃、皆様におかれましては何が一推しだろうか。俺は全く予想だにもしていなかったが、この「ワンダーエッグ・プライオリティ」という作品が無茶苦茶気に入っている。原作なしのオリジナル作品だ。もともと見るつもりがなかったのだけれども、録画予約を入れてるときにふと気づいて気の迷いで入れたアニメだが、昨年の俺的ベストだったID: INVADEDと同じくらい現時点で盛り上がっているぞ。とりあえずPVを載せておこうか。

www.youtube.com

しかし、なんか遅い時間にやっている上に一見キャッチーではないこともあってか、今ひとつ見ている人が少ないようで世間的にはそれほど盛り上がっていない気配がある。

ということで、今回は俺の現在一推し作品であるこの「ワンダーエッグ・プライオリティ」を、あまり派手なネタバレなしに紹介してみようと思う。

では「ワンダーエッグ・プライオリティ」のどこがお前は気に入ったのだ、と言われるとまあ、総合的にすごいわけだが、まあ自分のツボを個別に要素として挙げてみるとこんな感じだろうか。

  • 野島伸司によるストーリーの熱量で語られる「魔法少女」の物語
  • 劇場版アニメをしのぐの作画火力の強さと素晴らしいレイアウト
  • 語りすぎない演出の細かさ
  • 端役まで含めた強力すぎるCV陣
  • 作品に完璧にマッチした素敵な音楽

というわけで、これらの点について魅力を紹介していこう。

まあ、まだ全12話中第5話までしか放送していないので、この後失速する可能性ももちろんあるのだが、ここまでの流れから考えても、今のところ俺はここからさらに盛り上がっていくと信じているぞ。まあそのあたりのドキドキもオリジナルアニメの良いところだな。

wonder-egg-priority.com

野島伸司によるストーリーの熱量で語られる「魔法少女」の物語

原案・脚本は野島伸司。あの「高校教師」の野島伸司だよ。とはいえ実写畑の人がアニメにやってくる場合って、一般的にはあまり良い印象がないのだけれども、一方で中にはPSYCHO-PASSの総監督の本広克行(「踊る大捜査線」シリーズなど)の大成功例もあったりするわけだ。そして第5話まで見た俺は、これは「大当たり」の方だと感じている。ストーリーの熱量がとにかくすごい!

PVだけ見てもよくわからないと思うのだが、このアニメのジャンルは何かと言われると、やはり「魔法少女まどか☆マギカ」の系譜にあるダークファンタジー魔法少女もの、と言って良いのだと思う。いや、変身しないし魔法も使うわけではないのだが、やはりこれはあの系譜の魔法少女モノ、だと思うのだ。

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出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第2話

まあ、今シーズンは「まどか」からちょうど10年。この10年間、まどかフォロワー的なアニメは結構あったりするのだけれども、ここまでガッツリと嵌ったものは初めてかもしれない。そしてそこに野島伸司のストーリーなのだよ。

今まで5話見てきた感じ、実際のところ野島伸司とアニメという表現形態は、実は結構相性が良い気がする。公式サイトで野島伸司は次のように語っている。

いつからかドラマにも「コンプライアンス」が侵食して、僕のような物書きは翼をもがれた感覚で、より自由度の高い場所を模索していました。
出典:ワンダーエッグ・プライオリティ公式サイト https://wonder-egg-priority.com/staffcast/

ここで勘違いされては困るのだが、では「ワンダーエッグ・プライオリティ」がコンプライアンス的なものを無視して好き放題やっている…という意味ではないのだ。いやたしかに野島伸司が攻めてはいるけれども、同時に昨今のいろいろな点を気にしながら作っている、ということは第5話までちゃんと見ればわかると思う。

そうではなくて、特にファンタジー的なものを描くアニメというのは、実写のドラマに出てきたら絶対におかしくて見ていられないが、ストーリーを表現するにはたしかに効果的なものを、平然と出すことができるのだ。「ワンダーエッグ・プライオリティ」では、「卵」を割って怪物と戦う少女という、実写で表現したら噴飯物でしかあり得ないものを、アニメで、しかも夢の中という設定で強引に表現している。

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出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第4話

また、主人公たちに卵を与え、飴と鞭で踊らせる邪悪な存在と現在のところ思われる「アカ」と「裏アカ」というキャラクターは、「マネキン」として表現される。純粋な悪として嘘をつく、誤魔化す、下衆な発言もする。これが実写で通常の人間として表現されたら、生々しくて意図が伝わりにくいと思うし、仮にうまく表現したらそれはそれで毒が強すぎるのではないか。

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出典:「ワンダーエッグ・プライオリティ」第3話

つまりファンタジー的な世界や夢という概念を、アニメという抽象度の高い表現で描いていくことで、純粋すぎて現実的ではないものを自然に表現できたり、生々しく描くと問題のある悪を、純粋に悪として描くことができるのではないか、と思うのだ。アニメという形で新たに表現される野島伸司の世界は、後半でどのような展開を見せるのか、非常に楽しみである。

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Oculus Quest2用フィットパックがとても良い(鼻の部分からの光漏れ、顔の形)

昨年10月にリリースされたOculus Quest2は、非常によくできたスタンドアロンVRヘッドセットなのだが、このQuest2に限らず、Oculus Goや先代Questの頃からずっと気になっていたことがあった。

つまり、

これ俺の顔に今ひとつ合ってないんじゃない?

って事だ。特に鼻の部分がどう見ても全世界的な鼻の形を最大公約数的なユニバーサルに受け入れる形状になっていて、典型的日本人顔だと鼻の部分にスカスカなスペースができるのだ。

ここから光が入るだけではなく、もう「鼻のところから外が少し見えるぞ(しかも両目から見えるので立体的に)」という状態。ということで、これがせっかくのVR映像の没入感を低下させてしまうという…。

という事情でいろいろ調べてみたら、なんとこの問題に関しては純正のオプションがあるのね。それがこの「フィットパック」だ。Amazonでは売り切れていて業者が転売価格で出品しているので、公式サイトから買ってみた。5,200円。ちと高い。

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Questの顔と触れる部分は、実は簡単に取り外しができるようになっている。フィットパックには、このパーツの幅の広いバージョンと幅の狭いバージョンがついてくる。ただし違いは単純に幅のデカさだけで、鼻の部分が典型的日本人顔にはスカスカな点はどれも変わらない。

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この部分に広いやつはW、狭いやつはNと書いてある。標準でついてくるやつには特に何も書いていない。一応顔がでかい自覚はあるので、この「W」のヤツに付け替えてみると…これは素晴らしいよ! 全然フィット感が違う。Quest2のフィット感に少しでも違和感を感じていて、なおかつ大顔、小顔の自覚がある人は試してみるといい。

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では鼻の部分はどうなっているかというと…。箱の手前に入っている部分に遮光対策パーツが入っている…のだが…え? これどういうこと?

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ということで、このパーツは鼻の部分の隙間を埋めるのではなく、レンズと眼の隙間に入って下からの光を塞ぐ仕組みになっているのだ。この機構上、完全に鼻のスペースがなくなるわけではないのだが、少なくとも外が立体に見えてしまうほどのがら空きスペースではなくなる。

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ということで、完璧な遮光ではないのだが、それでも実際にこれをつけると全く没入感が変わる。純正オプションという事もあり、非常におすすめ。だが、せめてこの遮光カバー、標準オプションにしてくれてもいいんじゃないか(顔のサイズの違和感がない人向けにこれだけ売ってくれるという事dでもいいけど)。機構上、鼻が高い人だと邪魔になる、というものでもなさそうだし。

Amazonでは5,200円なら買ってもいいのでは。ちなみに本稿執筆時では7,189円。

Quest 2フィットパック

Quest 2フィットパック

  • 発売日: 2020/10/13
  • メディア: Video Game

ということで公式サイトはこちら。こちらで売り切れていたらヨドバシとかビックカメラを探すといいと思う。

www.oculus.com

そしてこれでQuest2の没入感を高めたら、ぜひアルトデウスBCをプレイしてくれ!全力でオススメするぜ。

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未粉でんぷんを使った鶏の竜田揚げは美味しい

大人も大好き、子供も大好き、鶏の唐揚げ。中でも俺は竜田揚げと呼ばれる、肉にのみ下味をつけ、そこに粉の衣をまぶして揚げるやつが超大好きだ。特に揚げたての、カリッとした衣の中からジュワッと染み出す油。至福の味である。

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そんなわけだが、しばらく前からよりクリスピーな食感を求め、片栗粉に上新粉をブレンドしたりと色々試してみていた。だが最近「未粉でんぷん」という存在を知ったことで、この辺りがさらにクオリティ高く実現できる事が判明したのだ。

これが未粉でんぷんだ。未粉でんぷんとは、要するに馬鈴薯、つまりジャガイモの澱粉を取り出した物、すなわちいわゆる片栗粉の一種だ(本当は片栗の球根から作るものが本物の片栗粉だと思うけれども、そんなもの食った事ないぞ)。

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では普通の片栗粉との違いはどこにあるか、というと、通常よりも低い温度で澱粉をゆっくり乾燥させる事で作るらしい。これによって品質を保てる上に、粒を保った状態にする事ができるとのこと。袋をコネコネすると普通の片栗粉と全く違ったザクザクした感触になっている。

こいつで竜田揚げを作ると…これが全然違うんだ。もう、これが理想のクリスピー加減。クリスピー&ジューシー。最高。

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さらに嬉しいのは粒が大きいので油が汚れにくい事。普通の片栗粉って結構粒が小さいので油に紛れて、油濾しも通り抜けてしまう場合があって悩ましかったのだが、これは格段に油が汚れない。そういう面でも最高!

ちなみに、ついでに澱粉の仲間ということで、コーンスターチとタピオカ粉でも竜田揚げを作ってみた。

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コーンスターチはかなりカリカリとクリスピーに仕上がった。これ、普通の片栗粉よりも下手すると美味いんじゃない? タピオカ粉はカリカリというよりはサクサク。とはいえ正直普通の片栗粉とあまり違いがわからない。まあ、キャッサバと馬鈴薯、両方芋だからな。

ともあれ、いずれにせよ未粉でんぶんが最高だけどな!

ちなみに、冷めるとどうなるのか、という感じだけど、揚げたてほどの差はない。とは言え、やはり未粉でんぷんが一番クリスピーさを保っている感じで、良いと思う。

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未粉でんぷんは、カワハラデンプンと中村食品産業のものがあるようだが、両方使ってみた結果としてはどちらかといえばカワハラデンプンの方がより好みかな。カワハラデンプンはAmazonでは見つからなかったけど楽天にはある。

hb.afl.rakuten.co.jp

(2021年5月18日追記)色々と検索していて、もう一つ未粉でんぷんを発見。カドヤ株式会社の「つぶつぶ片栗粉」だ。

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この商品の利点は結構広い範囲のスーパーで売っていること。とはいえ販売店リストを見ると、とても遍く売っているとはいえないのが残念(しかもうちの近所でリストをチェックしてみるとかなりの販売店がすでに閉店していてそれも残念)。残っている中で一番近いスーパーに行って買ってきた。同様に竜田揚げを作ってみたがこれもかなり美味い。

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でも150gのパッケージだとあっという間に使い切ってしまうな。下のレシピで竜田揚げを3回作るのはちょっと難しい量。近所のスーパーで売ってれば、通販の送料がかからないので良いのではないか、的な感じかな。

ちなみに、揚げ物以外の料理に未粉でんぷんを使ってみよう、ということで、たとえば麻婆豆腐のとろみ付けに使ってみた。

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うん、まあ正直、竜田揚げほどの明確な違いはないな。とろみ加減も美味しかったけど。とはいえ、うちの片栗粉需要を全部これで賄ってもいいかも…と思ったけど、餃子や焼売のあんの補助やもち取り粉とかの用途には使えないっぽいか。業務用パックっぽい10kgはさすがに使いきれんよなぁ。地道に800gのパックでいこう。

とりあえず今日の竜田揚げのレシピをメモ(肉900g)。我が家では基本的にこのレシピを肉の量に応じて適宜調整して竜田揚げを作ってる。強めににんにくを効かせるのが好きなんだよね。

材料はこれだけ。

  • 若鶏もも肉 3枚 約900g
  • 醤油 大さじ5
  • 日本酒 大さじ2
  • 三温糖 大さじ1
  • にんにく かなり大きいやつ1片、普通なら2〜3片、まあ好みで
  • 生姜 おろした状態でにんにくより少し少ない感じ
  • 未粉でんぷん 適量
  • 揚げ油 軽めのオリーブオイルが最高(高いけど)

作り方

  1. ニンニクと生姜をすりおろしてボウルへ
  2. さらに醤油、日本酒、三温糖をボウルに足してかき混ぜる
  3. もも肉を適当な大きさにカットしてボウルへ(目立つ脂はカットしておく)
  4. ボウル全体をかき混ぜて45分くらいおいておく(途中で数回混ぜ直す)
  5. 揚げ油を170度くらいに
  6. バットに未粉でんぷんを入れ、汁を軽く切った肉にまぶしながら揚げていく(うちの揚げ物鍋のサイズだと3回に分ける必要があった)
  7. ほどほどに軽く揚がったら油切りバットに乗せていく
  8. 揚げ油を190度くらいに
  9. 順々にもう一度揚げていく(これも必要に応じて複数回に分ける)
  10. できあがり

適当に間隔開けて二度揚げしておけば、結構大きく切り分けても確実に火が通るよ。クリスピーさも増す。さらに、二度揚げ目は比較的短時間なので、複数回に分けて揚げても、仕上がりの温度がそれほどバラつかない。しっかり肉に味がついてるので、お弁当にもいいよ!

では未粉でんぷんで素敵な竜田揚げライフを!

(ちなみに、余ったタピオカ粉はわらび餅にしていただきました。本来わらび餅はわらびの地下茎で作るものだろうという片栗粉的ツッコミはなし!)

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