昨年10月にリリースされたOculus Quest2は、非常によくできたスタンドアロンVRヘッドセットなのだが、このQuest2に限らず、Oculus Goや先代Questの頃からずっと気になっていたことがあった。
つまり、
これ俺の顔に今ひとつ合ってないんじゃない?
って事だ。特に鼻の部分がどう見ても全世界的な鼻の形を最大公約数的なユニバーサルに受け入れる形状になっていて、典型的日本人顔だと鼻の部分にスカスカなスペースができるのだ。
ここから光が入るだけではなく、もう「鼻のところから外が少し見えるぞ(しかも両目から見えるので立体的に)」という状態。ということで、これがせっかくのVR映像の没入感を低下させてしまうという…。
という事情でいろいろ調べてみたら、なんとこの問題に関しては純正のオプションがあるのね。それがこの「フィットパック」だ。Amazonでは売り切れていて業者が転売価格で出品しているので、公式サイトから買ってみた。5,200円。ちと高い。
Questの顔と触れる部分は、実は簡単に取り外しができるようになっている。フィットパックには、このパーツの幅の広いバージョンと幅の狭いバージョンがついてくる。ただし違いは単純に幅のデカさだけで、鼻の部分が典型的日本人顔にはスカスカな点はどれも変わらない。
この部分に広いやつはW、狭いやつはNと書いてある。標準でついてくるやつには特に何も書いていない。一応顔がでかい自覚はあるので、この「W」のヤツに付け替えてみると…これは素晴らしいよ! 全然フィット感が違う。Quest2のフィット感に少しでも違和感を感じていて、なおかつ大顔、小顔の自覚がある人は試してみるといい。
では鼻の部分はどうなっているかというと…。箱の手前に入っている部分に遮光対策パーツが入っている…のだが…え? これどういうこと?
ということで、このパーツは鼻の部分の隙間を埋めるのではなく、レンズと眼の隙間に入って下からの光を塞ぐ仕組みになっているのだ。この機構上、完全に鼻のスペースがなくなるわけではないのだが、少なくとも外が立体に見えてしまうほどのがら空きスペースではなくなる。
ということで、完璧な遮光ではないのだが、それでも実際にこれをつけると全く没入感が変わる。純正オプションという事もあり、非常におすすめ。だが、せめてこの遮光カバー、標準オプションにしてくれてもいいんじゃないか(顔のサイズの違和感がない人向けにこれだけ売ってくれるという事dでもいいけど)。機構上、鼻が高い人だと邪魔になる、というものでもなさそうだし。
Amazonでは5,200円なら買ってもいいのでは。ちなみに本稿執筆時では7,189円。
ということで公式サイトはこちら。こちらで売り切れていたらヨドバシとかビックカメラを探すといいと思う。
そしてこれでQuest2の没入感を高めたら、ぜひアルトデウスBCをプレイしてくれ!全力でオススメするぜ。