お恥ずかしい話かつ、すでに2ヶ月以上前の3月の話ではあるのですが、どうもコロナ関連のごたごたで書き損ねていたので、今更ながらなのですがブログにまとめておくことにします。
昨年末、DJIのMavic miniという航空法ギリギリ対象外のドローンを購入して、大変気に入っていたのですが…。
あっさりと故障してしまいました。一番目に見える部分としては、ジンバルが動作不良になって手動調整さえ受け付けない状態になったことです。上の記事で、ジンバルが時々不調だった動画を載せていたりして、当時は風が強いためかと思っていたのですが、実際は砂地で飛ばした関係で機体下部についているジンバルの可動部に砂が入ってしまったことが原因のようです。
Mavic miniはこのように機体下部に無防備にジンバルが露出していて、着陸時はほぼ接地します。
この状態で、何しろ一番最初の頃は全く無防備に砂に着陸させていたからね。当然です(無知は恐ろしい)。離陸時もプロペラ始動時などに砂をはねあげますからね。その後、こういうものを買って、その上で離着陸をするようにしていたのですが、時すでに遅し。
ということで、DJIのサポートに現物を送った結果はというと…こんな返信が(涙)。
費用:有償対応
■ご申告症状:ジンバルカメラの異常
■点検結果:ジンバルアーム、モーター各部に異物が入り故障、回転や動作に異常あり
■ご対応内容:機体(カメラ含む)の交換対応
■その他:到着品にバッテリー&プロペラが同梱されておりません、バッテリー&プロペラもDJI Careリフレッシュ交換範囲内であり
DJI Careリフレッシュサービスをご利用するには、バッテリー&プロペラを追加発送(元払)していただくか、バッテリー&プロペラ交換なしでサービス利用することが可能です。
バッテリー&プロペラの交換をご希望の場合、ご入金せず下記アドレスあてにご連絡ください。
で、具体的な費用の見積もりはこんな感じでした。全損ではないですが、全てのモーターとジンバルシャフトの交換ということで、結構大掛かりです。
また、これ以外の場所にも問題が生じている可能性は否定できません。ということで、DJI Care Refreshを利用して、新品(もしくは新古品)交換をする方向で心を決めました。DJI Care Refreshは、ドローン購入時に補償として追加購入すると、比較的安価に交換サービスを提供してもらえる制度です。こちらだと交換費用はMavic miniの場合初回4,690円、2回目5,500円なので、今回は初回の4,690円で交換が可能です。
ということで、交換して新品が届いたのですが、残念ながらここでコロナ方面が本格化して室内以外ではちゃんと飛ばせていません。残念です。
なお、DJI公式の無料ドローン保険にも入っているのですが、交換となると機体のシリアル番号が変更となるため、その手続き(オンラインで簡単にできる)が必要です。忘れないようにしましょう。
とりあえず、せっかく機体が新しくなったので同じ轍は踏まない、と思い、なんらかの対策を検討しました。まずは地面に対するジンバルのクリアランスの問題です。多少嵩上げをすれば少し余裕ができそうですが、一方で大掛かりなパーツをつけると重量増加が問題となります。
また、Amazonでその辺りのサードパーティのパーツを物色していたのですが、中にはレビューを見ていると「一度つけたら取り外せない」かつ「取り付けると純正ケースに入らなくなる」とか「純正プロペラガードが取り付けられなくなる」などの商品もあるようです。
それは色々とよろしくない。
ということで、検討した結果、以下のパーツを買ってみました。
PGYTECHというところの「Landing Gear Extensions Mavic mini」。製品紹介の中の、この記述が決め手でした。
簡単なクイックリリース操作、簡単にインストール、維持できます,取り付けが簡単.重量はわずか17gで、飛行性能には影響しません
そんなわけでこちらです。


説明書は中国語と英語ですが、まあちゃんと図がついているので、わからない人はいないでしょう。
重量は実際に測定してみると18.0グラム。売り文句よりも1グラム多いですが、まあそこはいいとしましょう。プロペラガードの48.0グラムよりはだいぶ軽いです。
取り付けはかなり容易です。特にジンバルのある前脚をこれだけ嵩上げしてくれるのは嬉しい。
これを取り付けた状態のまま、さらに純正プロペラガードを取り付けることは困難ですが、プロペラガードを取り付けた後にこのエクステンションを取り付けることは容易です。また、このエクステンションは売り文句通りに取り外しは比較的容易であり「一度取り付けたら二度と外せない」ようなことはありません。
が、さすがにこのエクステンションをつけた状態では純正ケースには入りません。まあ、仕方がないよね。エクステンション自体は小さいので、他の持ち歩き系のパーツ(予備プロペラなど)と一緒に袋に入れて持ち運べば問題ありません。
さらに、モーターへの異物侵入対策です。Mavic miniのモーターはこんな感じでコイルが外部に露出しているような状態のため、構造的に異物が進入しやすくなっています。
この対策に関しても色々あるわけですが、こちらはデザインがそれほど自由なわけではないので、完全に色の見た目で選んでみました。Honbobo DJI Mavic Mini対応モーター保護カバー4PCS(赤)。

Honbobo DJI Mavic Mini対応モーター保護カバー 4PCS (赤)
- メディア: エレクトロニクス
実際はSunnylifeってところの「Motor Protector Cover for Mavic mini」って製品みたいですね。
重さは4個で2.8グラム、つまり1個0.7グラムか。とはいえ結構なスピードで回転するものではあるので、多少バッテリー消費などに影響するかもしれません(Mavic miniのプロペラは1枚0.5グラムで1モーターあたり1.0グラムということで、無視できる重量ではないのは確かですが、モーターの回転軸の重量などもあるので、どの程度の影響があるかは実際に飛ばしてみないとわからないと思います。後述)。
とりあえずプロペラを一旦外して、かぶせてみます。ぴったり被さるというよりはほんのわずかな遊びがある感じですが、大丈夫ですかね?


そんなわけで取り付け終わるとこんな感じ。
というわけで、プロペラガード、脚のエクステンション、モーター保護カバーの全てをつけた状態はこんな感じになります。割と重装備ですね。
とはいえ、特にモーター保護カバーの追加がどの程度バッテリー持続時間に効いてくるのかはちょっと気になります。ということで、あまり正確な比較は難しいですが、室内で適当に飛ばして様子を見てみました。この赤いパーツ、デザインのワンポイント的にいい感じですね。
離陸からバッテリー警告までの時間を測定しましたが、個々のバッテリーのへたり具合、充電の状態、風などにより正確な比較はできないため、目安程度に思ってください。
ここでは、モーター保護カバーの有無とプロペラガードの有無で比較してみました。要するに回転部分のわずかな重量差と、全体の大きな重量差ではどの程度の効果をバッテリー持続時間に及ぼすか、という視点での比較です。結果はこんな感じ。
保護カバーあり | 保護カバーなし | |
---|---|---|
プロペラガードあり | 8分54秒 | 9分26秒 |
プロペラガードなし | 13分11秒 | 13分5秒 |
こうしてみると、プロペラガードなしの場合はむしろ保護カバーありの方が微妙に長く飛んでいたりします。要するに「保護カバーの有無はあまり航続時間に影響は少なく、プロペラガードの有無で生じる明らかな航続時間の減少とは比較にならない」という暫定結論になりそうです。
そんなわけで、保護カバーは常時装着で、脚のエクステンションはプロペラカバーと同様、バッテリー持続時間とのトレードオフでケースバイケース、ただしおそらく影響の大きさは重量から考えて「プロペラカバー > エクステンション」だろうと想像できる、という感じです。
まあそれはそうと、早く飛ばしに行きたいけれどもご時世的に難しいぞ、というのが相変わらず悩ましい今日この頃だったりします。