千葉県にある写実絵画の専門美術館であるホキ美術館が今「開館10周年記念 ホキ美術館ベストコレクション展」という企画展をやっているのだけれども、これが最高すぎた(会期は2021年5月16日まで)。
美術館の一番地下深い場所にあるギャラリー8は「私の代表作」の間で、コレクションの作家さん15名に美術館が依頼して描かれた非常に大きな(100号以上)新作のみが3年間ずっと飾られるスペースなのだけれども、自分がこの美術館に時々通うようになって以来初めての、作品入れ替えのタイミングとなった。
というわけでその新作を無茶苦茶楽しみにしていったのだけれども、これが実にいいんだ本当に。写実絵画専門美術館という、実に尖った美術館であるが故の企画だなぁ、ということで。
開館時間に合わせて美術館に行き、少し前の方を飛ばして(順路的には最後の)ギャラリー8に行ったのだけれども、おかげでギャラリー8に自分以外誰もいない状態で存分にこれらの作品を堪能できた。その他のギャラリーも、後からでももう一度戻って見られるので、この鑑賞の順番でも何の問題もない。
その他のギャラリーも、先日までギャラリー8にあった作品も含んだ形で、「ベストコレクション」の名に負けないように惜しげもなく素敵な作品が展示されている。
そういえばTwitterで時々バズっている三重野慶氏の作品も、とても良い場所に代表作といっていいだろう「言葉にする前のそのまま」(下のツイートの2番目の作品)が飾られているし、1番目の作品「僕が見ているあなたをあなたは見れない」はまさに「私の代表作」のギャラリー8に現在飾られている新作だ。
今日誕生日なので僕の絵にいいねください😂 pic.twitter.com/GLm4lBsQe3
— 三重野 慶Art (@mienokei) 2021年3月10日
今回の企画展、11月からやっていたんだけれども、こんなことならもっと早く行けばよかった。ギャラリー8の「私の代表作」に関しては、ホキ美術館が公式動画を出している。
今回のギャラリー8に関して、個別の作家のインタビュー動画もいくつか公開されているようなので、気に入った作品に関する動画をいくつか紹介してみよう。
今回の企画展の図録、今までで一番包括的なこの美術館の図録になっている気がする(分厚い)ので、興味ある人は是非買っていった方がいいと思う。ちなみに自分は当然買った。
ホキ美術館、千葉のアクセスのあまり良くない場所にあるために、美術館界のアリランラーメン的な存在になっている気がするが、写実絵画に興味があるなら是非とも一度訪問することをお勧めしたい。
(ちなみにホキ美術館からならアリランラーメンはそこそこアクセスが良いのは本当)
併設のレストラン「はなう」も美味しいので、ランチを食べて行っても良いかと思う(昨秋にここで食べた時の写真)。
(ドライバーだとお酒が飲めないのがちと残念)