ふと、うちのApple TVでNetflixを開いたら、「僕だけがいない街」の文字とともに雛月加代っぽいアイコンが…。ん、何これ…と思ったら、何とNetflixオリジナルの実写ドラマとして新たに三部けい先生の傑作漫画「僕だけがいない街」を映像化したらしい。そもそもどういう作品だか知らない人のために、今回のNetflix版のPVを紹介しておこうか。
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こんな感じで、タイムリープ物としては、自分の中では「シュタインズ・ゲート」「魔法少女まどか☆マギカ」「サクラダリセット」あたりと並んで超お気に入りの作品だったりするわけだ。
今までTVアニメ化と実写映画化がされている。このうち実写映画の方は実は観ていないのだけど、まあなんというかあまり良い評判は聞かず(主演・藤原竜也の神通力も万能ではなかったということか…)、一方でアニメ版はまあ悪くはないと思うのだけれども、特に終盤に色々ともやもやするものがあった自分としては、新しい映像化と聞いてもまあ見るのが怖いわけだ。ちなみに当時書いたアニメ版の感想はこちらね。
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さらに自分にとっては、数限りない漫画の実写化で悲しい思いをしているだけに、漫画作品の実写化がそもそも大抵外れであるという先入観もあるわけで。特に自分が好きなタイプのジャンルはね。
まあそれでも、せっかくの「僕街」だから…と、おっかなびっくり見はじめてみたわけなのだけれども…これがなんと…、
とても素晴らしいんだよ!
上で紹介したブログ記事で、アニメ版の残念だったところとして、特に残念だった点を3箇所と、普通に残念だった点を7箇所挙げたのだけれども、特に残念だった3箇所のうち2箇所はこのNetflix版では全く問題にならず、もう1箇所も概ね解決していると言ってよい。そして普通に残念だった方の7箇所は、Netflix版では全く問題になっていない、もしくは気にならない。
いやもちろんこの実写版も完璧ではない。しかし一原作ファンとしては、そのような些細な欠点は、嬉しかった部分が十二分にカバーしてくれていると感じている。
そうだ、これこそが俺の見たかった映像化された「僕だけがいない街」だったのだ。
ということで、以前書いて気に入ってるこの記事のタイトルをもう一回再利用して、ほとんどネタバレ無しの感想ブログを書いてみたいと思ったわけだ。
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以前書いたけど、自分は映像化の際に何でもかんでも原作通りにやればいいとは思ってない。メディアが変わることに伴う必要な改変というものはどうしてもあるし、全体の尺が決まっていればある程度のストーリーの取捨選択は必要だ。そして何なら自分の才能を賭けて、原作者を足蹴にしたような自分の作品を作ってもいい。たとえば押井守みたいに。
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問題は面白いかどうかであり、また原作のファンであればそれを見てファンとして嬉しいかどうかだ。
そして先程も書いたとおり、このNetflix版「僕だけがいない街」はとても面白いし、原作ファンとしてはこのような映像化を見ることができて本当に嬉しいと言うしかない仕上がりだ。
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