サクラダリセットの聖地巡礼のレポートですが、いくつか最近特定したポイントを含め、現在特定している舞台にはすべて訪問しました。
しかしいかんせん、前回の記事に追加するとあまりに長くなりすぎるので、前回記事の東日本部分をこの記事に異動させたうえで西日本の舞台と合体したうえで「本州編」とし、前回の北海道部分を「北海道編」と変更して、2つの記事に分割することにしました。北海道編はこちらです。
また、全体をGoogle Mapsにまとめてみました。
今回追加したのは主に西日本方面ですが、まずは前回の記事にもあった東日本方面から紹介します。なお、地図は公共交通機関(原則として鉄道駅)からのアクセスを前提に経路を示します。
舞台は、それぞれの地域ごとに、1話〜24話の順番で並べています。写真は、可能な限り昼のシーンは昼に、夜のシーンは夜に撮ったつもりですが、一部スケジューリングの都合や撮り忘れで、そのようになってないものもあります。残念。
茨城
茨城県には、場所こそ少ないもの、劇中何度も登場するあの舞台のモデルがあります。
日立
この日立市の舞台は新たに判明したため、2018年12月に追記しました。
ケイが写真の魔女に合うためにやってくる海水浴場(第8話)
久慈浜海水浴場。大甕駅から徒歩18分。
この久慈浜海水浴場から見た日立灯台はこんな感じです。ああ、細かいところに違いはあるけれども、多分ここがモデルで間違いないだろうな、という感じです。特に岬先端のテトラポッドのあたりとか、崖の具合とか。
出典:「サクラダリセット」第8話
ちなみに、この写真で再生される以外の方向の景色は全然アニメとは似ていません。あくまでそっくりなのはこの写真で再生される方向だけです。そんなところも図らずも佐々野さんの能力っぽくていいですね(笑)。
右出典:「サクラダリセット」第8話
灯台自体は全く形が違うのですが、これはさらに他の場所のいくつかの灯台の形を合成したものと考えています。詳しくは長くなるので、こちらの記事を別途お読みください。
那珂湊
大洗界隈というと、なんかガルパンのイメージが強いですが、サクラダリセットの重要な多くのシーンの舞台があるようです。
浅井ケイと相麻菫が初めて出会った河口(度々登場)
ひたちなか海浜鉄道湊線は運行本数が少ないので、水戸駅からバスで行くなどの方法を取ったほうがいい場合もあると思います。
那珂川河口。ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅から徒歩15分。バスもあるが本数が少ないので徒歩がおすすめ。
キービジュアルにも使われ、本編でも何度も何度も出てきたこちらの河口、那珂川河口説が説得力があったので実際に行ってみた。
実際、細かいところに色々違いはあるけれども、全体のイメージや一部細かいパーツがかなり似ているので、おそらくここがモデルで間違いないのでしょう。撮影には多分超広角レンズが必要なんだけれども、とりあえずパノラマ写真から切り出しで。
ガルパン好きの方は、大洗観光ついでに大洗駅のレンタサイクルで行くのもお勧めかも知れません。ちなみに、対岸のドーム型の建物は大洗水族館です。
出典:「サクラダリセット」第10話
橋の鉄骨の形が一部違うんだよね。
出典:「サクラダリセット」第10話
ちなみに、実際はテトラポッドはかなり海の方、防波堤のあたりまで行かないとありません。まあ普通はそうだよね。
ちなみにTHETAによる全天周写真。後ろの方の風景まで見られます。背後に見える那珂湊おさかな市場で、ご飯食べたりおみやげ買ったりして帰るのもおすすめかと。
本日のサクラダリセットの聖地巡礼、THETAによる全天周写真です。那珂川の河口近く。天気は今ひとつでした。#sagrada_anime - Spherical Image - RICOH THETA
東京
東京からは神保町と三鷹に少々舞台があるようです。
神保町
神保町からは舞台、映画、シナリオなどの専門古書店である矢口書店だけが登場。多分メタな意味を込めた遊びだと思う。やるな。
浅井ケイと春埼美空が「デート」の途中に寄った古書店(第12話、第13話)
神保町・矢口書店。都営地下鉄・東京メトロの神保町駅下車すぐ。
なんか既視感のある建物だと思ったら、実際幾度となく前を通ってた建物だった。
出典:「サクラダリセット」第12話
屋外の本棚には文庫本やシナリオなどが置かれています。
三鷹
東京で意外に多いのは三鷹駅界隈。ストーリー終盤での割と重要なシーンでいくつか舞台として使われています。終盤で時間がなくなって、近場で拾ったのかな、とか思います。
第三、第四の能力暴発事件現場(第18話)
三鷹駅北口駅前。三鷹駅下車すぐ。
異常に成長する樹があったのは三鷹駅北口のドトールの前。
出典:「サクラダリセット」第18話
そして津島の車が止まっていたのは、その奥のルノワールの横。
出典:「サクラダリセット」第18話
出典:「サクラダリセット」第18話
そういえば、このモデルルームの前を通過する浅井ケイのシーンですが、わりとちゃんと背景が再現されているところにびっくり。でもちょっと写真撮る方向を間違えたかな。
出典:「サクラダリセット」第18話
相麻菫がカフェの場所を聞く、横断歩道前のパン屋さん(第21話)
クラウンベーカリー武蔵野店。三鷹駅から徒歩4分。
こちらは、まさか三鷹にあるとは思わなかったこの場所。相麻菫がリセットを悟る場所です。
出典:「サクラダリセット」第21話
ちなみに、店の左右は全く似ていません。おそらくその部分は、他の場所にこの店をはめ込んだのでしょう。
出典:「サクラダリセット」第21話
浦地と会うカラオケボックス(第22話、第23話)
カラオケ ビッグエコー三鷹中央通り店。三鷹駅から徒歩4分。
ここ、結構そのままですね。
出典:「サクラダリセット」第22話
その後、カラオケボックスから逃走するシーンでも、カラオケボックスの周囲がわりとちゃんと再現されていますね。
出典:「サクラダリセット」第23話
出典:「サクラダリセット」第23話
時間はなかったので中には入りませんでしたが、カラオケ ビッグエコー三鷹中央通り店 - 東京都三鷹市 | カラオケ ビッグエコーやビッグエコー BIG ECHO 三鷹中央通り店(カラオケ・パーティ)の雰囲気 | ホットペッパーグルメあたりと見比べると、もしかしたら結構中も参考になっているかもしれませんね(こればかりは大人数で入らないと大部屋には入れないしなぁ…)。
出典:「サクラダリセット」第22話
川崎
なぜかバスは川崎市営バス。実はうちの近所にもたんまり走ってる。写真は川崎駅前。
出典:「サクラダリセット」第14話
倉敷市
以前の川面監督のインタビュー記事では、舞台として言及されていたのは小樽と倉敷なんですよね。
今回はほぼ2カ所、倉敷と小樽に絞っています。高山さんが倉敷出身なので倉敷の近くまでいってみたり、小樽の方はたまたまいろんな風景を探していたとき、小樽の雰囲気がやたらとピッタリだったので写真を撮りに行ったり。河野先生がもしイメージをお持ちならそこに行こうと思っていたんですが、具体的な想定はないからお任せしますというお話だったので、一から決めることになりました。美術設定の谷内優穂さんに話をしたら、ヨーロッパの戦前とかの調度品とか工業製品みたいな写真集を持ってきて「こういうのはどうですか」と提案してくれて。だから、学校にたまに変な棚があったりするんです。
前に、別の作品でロケハンに行った学校は最新のオシャレ学校だったんですが、机や先生の使う棚などは建て替える前のものを使っていて、古かったんです。それと同じように、咲良田も超能力が生まれる前は普通に高度経済成長後廃れていっているだけの地方都市だったけれど、超能力が生まれてからは人口が増え、なにがしか豊かになっていて、ちょうどイメージに合うかなと。小樽は観光事業でニシンなどを捕っていた古い時代の建物とかを全部残しているんですよね。でも、観光客向けの商店街も混ざっていて、その混ざり具合がイメージにピッタリでした。
出典:
gigazine.net
小樽の話ばっかりだ…(笑)。いや、そもそも倉敷って一般的にはこういうイメージじゃないかと(せっかく来たので一応こういう場所も行ってみた)。サクラダリセットにこんな景色出てきたっけ…?
…とか思ったのですが、実際に行ってみるとこういう場所はあたりまえだけど市のごく一部で、その他はいわゆる地方都市が広がっているわけですね。そして、実際は倉敷市だけではなく、岡山県内の他の市にも、特定できた場所がいくつかありました。というわけで、まずは倉敷市の方からいってみましょう。
咲良田駅(第2話、第10話、第1クールOP等)
どうみても小樽駅ではない咲良田駅は、実際には水島臨海鉄道水島本線の栄駅。
こう見えて実際には無人駅です。
出典:「サクラダリセット」第2話
細かい部分は色々異なります。
出典:「サクラダリセット」第2話
ホームまでは誰でも行けて、ワンマン運行の1両編成の列車に乗ります。単線で、駅での列車のすれ違いもできません。運賃は車内で払う感じ。アニメでは2両編成だけれども、咲良田の人口の割には列車が貧弱すぎる気がしますが…。
出典:「サクラダリセット」第2話
クラカワマリの母親に関するシーン、駅の周辺は割りと再現度が高いですが、駅舎内は全く異なります(そもそも改札もない無人駅だし)
出典:「サクラダリセット」2話
こちらもまあまあ。
出典:「サクラダリセット」第2話
駅舎内、最大限似ているかも的なのはこのあたりかなぁ…。でもぜんぜん違う。
出典:「サクラダリセット」第10話
第1クールOPには、列車の入っていないホームの様子が入ってます。
出典:「サクラダリセット」第1クールOP
こちらも印象深いシーンですよね。このオブジェ、風でくるくる回ります。
出典:「サクラダリセット」第1クールOP
青い鉄橋(第1クールOP、第18話)
第1クールのOP(とは言っても普通にOPが出てくるのは実は3話からなので、この順番にしています)に出てくる青い鉄橋は、玉島大橋を柏島神社の北側参道の入口から見たもの。新倉敷駅からバス+徒歩で行けるようです。が、本数が少ないのでタクシーとかレンタカーの方がいいかもしれません。
今回はレンタカーで行ったのですが、車を停める場所がほとんどなくてせわしなく写真を撮ったので、前に見えるはずの壁というかブロックと言うか、そこを入れ忘れるという失敗をしてしまいました。まあ、バイクとか、あるいは体力ある人なら自転車で輪行が一番楽しめるかもね。岡山県内の舞台は道が狭かったり停める場所なかったり、そういう場所が多いです。やっぱりタクシーの方がいいのかな? あと写真には望遠レンズ必携です。
でも綺麗だし、気持ちのいい景色の場所ですよ。あと、せっかくレンタカーで来たので、栄駅から移動する途中でこの橋も渡ってみましたが、とてもいい景色の道でした。あ…、細かく見ると、あとほんの少し右から撮った写真だったかな。
出典:「サクラダリセット」第1クールOP
ちなみにこの景色は、第18話での浦地正宗のモノローグのバックにも出てきますね。
出典:「サクラダリセット」第18話
高台から見た咲良田(第8話、第2クールOP)
概ね、高台から見た咲良田の街は小樽がモデルなのですが、8話で出て来る高台から見た咲良田の街は、明らかに小樽と違った街がモデルとなっていました。そんなわけで頑張って特定した場所は、倉敷市の円通寺公園です。
公共交通機関では、バスと徒歩の組み合わせで行けないことはなさそうですが、本数が少ないのでお勧めできません。上の鉄橋を望む柏島神社と合わせて訪問するのがおすすめでしょう。ここも新倉敷駅からのタクシーがおすすめかな。でも公園入口から結構山を登るので、撮影時間はたっぷり30分は見ておいたほうがいいと思います。タクシーの場合は待たせるのではなくて一度帰ってもらって新たに呼ぶのがおすすめでしょう。国民宿舎良寛荘ってポイントがすぐそばにあるので、そこならタクシーも呼びやすそうです(ただし今回訪問したときは工事中で数ヶ月休業中でした)。ここは広い駐車場があるので、桜のシーズンとかでなければレンタカーでも困ることはなさそうです。
出典:「サクラダリセット」第8話
ちょっと構図をしくじった。
出典:「サクラダリセット」第8話
かなり再現度は高いですね。
出典:「サクラダリセット」第8話
望遠レンズの焦点距離が足りなかった…。ちなみにこの場所、玉島大橋の写真を撮った柏島神社の北の参道の入り口が左側に写ってます。このあたりの景色、実は第2クールOPにも出ていますね。
出典:「サクラダリセット」第8話
岡山市
岡山市にも2つほど発見しています。どちらも岡山駅から徒歩圏の、表町商店街の中ですね。
咲良田の商店街にある横断歩道(第12話、第13話)
そもそも小樽には築地銀だこが存在しないわけで謎だったのですが…。
招待は岡山市の表町商店街にある銀だこのところの交差点でした。岡山駅から徒歩でもいけますが、市電に乗るとすぐです。ただし、アーケードの形状は小樽都通り商店街です。
出典:「サクラダリセット」第12話
この信号もなかなかリアルな感じです。ちなみにこの信号機、第2クールのOPにも出ていますね。
出典:「サクラダリセット」第12話
アーケード商店街の街路樹(第12話、第24話)
こちらも小樽都通り商店街にはアーケードの下に街路樹なんてないぞ、ということで調べましたが、表町商店街の一部に非常によく似た街路樹があります。
そもそも全国的に、アーケードの下に街路樹を入れている商店街は少ないようです(まあ当たり前といえば当たり前ですが)。写真はもう少し下からのアングルで撮ればよかったですかね。
これも、アーケードは小樽都通り商店街という、小樽・岡山のミックスとなっています。よく見るとこの木を囲んだ部分がアニメだと8本足で本物は4本足なのですが、まあ例の銀だこの側だということもあり、おそらくここがモデルなのでしょう。
出典:「サクラダリセット」第12話
この場所、最終回のエンディングでも出ていましたね。かわいそうなコピーくん。
出典:「サクラダリセット」第24話
最終回について以前書いた記事。
総社市
倉敷市の北、総社市にもなんと舞台を発見。
革命家の村瀬さんが待っている河川敷までケイと春埼が歩く道(第4話)
第4話で、革命家の村瀬さんが待っている河川敷までケイと春埼が歩く道は、高梁川河川敷近くです。バスもないため、公共交通機関でのアクセスは総社駅から徒歩で23分…です。まああまりお勧めしませんね。
幽霊になってしまった皆実未来の話をしながら浅井ケイと春埼美空が河川敷に歩いていくシーンですね。
出典:「サクラダリセット」第4話
と、そこに待ってる村瀬陽香がいきなり「お前らを殺す」宣言をするわけで…。
出典:「サクラダリセット」第4話
河川敷自体はだいぶ違います。橋だけは結構似ていますが、周囲のマンションも存在しないし、なにより川の幅や形がぜんぜん違います。この端と反対側にある橋も全く形が違う。ということで、河川敷はまた別の場所のようですね。
出典:「サクラダリセット」第4話
まとめ
ということで、とりあえず現状判明しているところは全部訪問してみました。いやー見事に全国に散らばっているわけですが、なかなか楽しかった。ということで、一旦ここでおしまい。とはいえ、また新しい場所を見つけたら補完するかもしれません。
そんな今日このごろ、「サクラダリセット」の円盤も最後の1箱を残すのみとなりましたが、このBox 4のジャケットイラスト素晴らしいな。何と言っても最終回へ盛り上がる一方の19〜24話だもんな。でもサントラ出ないのかなやっぱり。この作品でRayonsさんの音楽の良さを知った私としては、無理と思いつつぜひお願いしますよ…。
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(2019年2月28日追記)なんとアニメ終了から1年半たった2019年4月、ついにサクラダリセットのサントラがリリースされることとなりました。素晴らしい!
xckb.hatenablog.com
(2019年4月13日追記)ついにリリースされたので感想を書いた。
xckb.hatenablog.com