突然ですがカプセラって知育玩具を皆さんご存知ですか? 1970年代に三菱鉛筆から発売されていたもので、モーターや歯車などが入ったカプセルをつなぎ合わせることで、いろいろな動くおもちゃを組み立てることができるという知育玩具でしたが、1980年代には生産中止になり、入手できなくなってしまいました。その後、2000年ごろにバンダイからちょっと雰囲気を変えて販売されていたようですが、これもいつしか生産中止となり、入手ができなくなってしまいました。
三菱鉛筆バージョンもバンダイバージョンも、オークションサイトなどで(未使用品なども)まだ取引されているようですが、特に三菱鉛筆バージョンはすでに40年ほどが経過したプラスチックのおもちゃであり、強度に問題が生じていたり、ゴムの部品が融着したりしていたりとなかなか難しいところがあるようです。
そんな中で、以前から韓国で販売されていた「IQ-KEY」(なるほど韓国っぽいネーミングだ)というカプセラに瓜二つのおもちゃがあったわけですが、三菱鉛筆もバンダイもカプセラの販売をやめてしまったので、これが新品が容易に手に入る唯一のカプセラのクローンでした。実は私は以前、電子ブロックの復刻版が出た頃に、懐かしの知育玩具の現在について色々調べていて、その時にIQ-KEYにちょっと注目していたのです。
その当時から正規のライセンス品であったかどうかは謎ですが、現在、IQ-KEYのサイトを読むと次のように書かれています。
開発したのは日本の三菱鉛筆で、カプセラの名前で売られていましたが、その後、権利が譲渡されたため、現在は韓国製です。国際基準の安全性を満たしており、世界各国で販売されております。日本向けの説明書も同梱されていますので、ご安心ください。
iqkey.sciseeds.com
ということで、こちらの記述によれば、少なくとも現在はカプセラの正当な後継的な扱いになっていると考えて良いようです。少なくとも「日本正規品」を名乗るパッケージが販売されるようになっているということは、三菱鉛筆やバンダイとの権利関係はクリアになっていると考えていいのではないかと思います。
そんなわけで、かつて三菱鉛筆バージョンを散々子供の頃に楽しんだ記憶のある自分としては、うちの少年(保育園児)にこのIQ-KEYを買うことを検討したのですが…一方で、以前調べた時に、品質に関して今ひとつというブログ記事もいくつか見ていたので、ちょっと二の足を踏んでいたのです。その上で以下の公式サイトの記述を見て、まあ試しに買ってもいいかな、と思いました。
①ギアの性能が上がり、騒音が軽減され、力の伝達効率が向上しました。
②金属シャフトがはめ込みプラスチックシャフトになり、部品がはずれにくくなりました。
③タイヤのゴムが柔らかくなり、はめ込みやすく、はずしやすくなりました。
④水上で動作した場合、モーターが濡れて壊れる事象が頻発したため、水上で動かすモデルの設計図を削除しました。
...(略)...
従来品においては、ご購入された皆様より多くのご意見を頂き、その内容は全て、製造社に伝えました。
そして、2015年11月、あらゆる性能が向上されたIQ KEYのリニューアルモデルが完成し、日本での発売が決定しました。
iqkey.sciseeds.com
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