xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

「宇宙よりも遠い場所」聖地巡礼・館林編 その1:館林駅近辺

俺が思うに、今期一番見るべきアニメであるところの「宇宙よりも遠い場所」だけれども、この文章を書いている時点でもう第9話も終わり、今回も「実に良い最終回」っぷりを存分に見せつけてくれていて嬉しい。「女子高生、南極に行く」という、まさにネタとしか思えない素っ頓狂な題材から、これだけ毎回笑いあり涙ありのエモーショナルなドラマに仕立ててるのは、なかなかにスタッフの皆さん、ただ者ではないと思う。

そんな「よりもい」だけれども、先日立川の南極・北極科学館に聖地巡礼してきた時にも書いたように、やはり国内のメインの舞台である館林にも行かねば、と考えていたわけで…。

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深夜から早朝にかけての春の嵐から突然、春の日差しがやってきた3月1日、神奈川県北部から湘南新宿ラインと東武伊勢崎線を2時間ほど乗り継いで、あのグンマーの入り口、館林まではるばるやってきたのでありました。

とはいっても館林界隈は、地元の方が「よりもい」聖地巡礼ガイドを作ってくれているので、実に聖地巡礼は楽ちんなのだな。

tatebayashi.info

去年のサクラダリセットの聖地巡礼のように、どマイナーさ故に自らGoogle Mapsで必死に場所を探して…なんて手間が必要なくて実に嬉しい(まあそれも楽しいんだけども、無駄な苦労はしないに限る)。ということで今回は個々の舞台の場所の情報などの詳しい解説とかは書かなくてもいいよね。上のブログがあまねく網羅しているし。

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というわけで、長くなるので2つに分けて紹介していきたいと思う。前編は館林駅の近く、後編はつつじが岡公園と茂林寺界隈に分けよう。

ちなみに現地の足は、館林駅が最寄りの地域は駅前の無料レンタサイクル(デポジット500円)、茂林寺前駅が最寄りの地域は徒歩で回った。レンタサイクルの詳細は先程紹介した現地の方のブログにあります。

館林駅・駅前

1話のインスタ風タイトルバックは館林駅前ロータリーにあるたぬきさん。館林はたぬきの街。全国津々浦々に広がった「分福茶釜」の民話の故郷がこの街のようです。詳しくは後編の茂林寺のところで。

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インスタ風たぬきまり。微妙なアングルでたぬきの局部が隠れてるw

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出典:「宇宙よりも遠い場所」第1話

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小泉さんに釣られたわけではないがラー博へ? (そして「りょう次」新横浜店初訪問)

いや、自分が新横浜からほど近い界隈に引っ越してきてはやX年が経つのだけれども、しかもラーメン好きなのに、なぜか行っていなかった新横浜ラーメン博物館。むしろ引っ越す前に何度か行ってた(笑)。

さすがに近所だし、そろそろ行ってみるかね、ということで、まずは1月はじめの平日昼に訪問。おー久しぶりに来た。平日昼は外国人観光客がすごく多いね。

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初訪問時に、どうせ何度も来るだろうということで年間パスポートを買ったのだけれども、それから2ヶ月もたたないうちに3度訪問し(うち1回は子供も連れてった)、あっという間に「ラー博クラブ」会員になって更に1年間入場料無料に。

www.raumen.co.jp

その間に「ラーメン大好き小泉さん」のアニメでもラー博が出てきたりして、なんかいつもの行動パターンだとこれに釣られて行ったんだろう? 的なアレだけれども、実際はそれより前に行き始めていたのでありました。まあ一応聖地巡礼と言えないでもない。

そんなわけで、毎回2杯ずつミニラーメンをハシゴしているわけだけれどもが、3回目でやっと合計6杯。左上から、「琉球新麺 通堂」「利尻らーめん味楽」「無垢-muku-ツヴァイテ」「YUJI RAMEN」「東京 二代目げんこつ屋」「熊本 こむらさき」。とりあえず、現在9軒あるラーメン屋の半数以上を訪問できたことになるのかな。このペースだとあと2回でコンプリートできる。

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ちなみに、一応「小泉さん」を見た直後に行ったときは、番組に出てきた「無垢-muku-ツヴァイテ」(ドイツ)「YUJI RAMEN」(アメリカ)の海外組を食べたのだった。前者のデュラムセモリナを使ったという麺は食感がとても好みだし、後者のマグロベースの少しスパイシーなスープもなかなか良かったと思う。

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「宇宙よりも遠い場所」第6話・立川の落ち穂拾い・Fisheye NIKKOR 6mm/F1.4を添えて

いやー「宇宙よりも遠い場所」、第6話を過ぎても毎回毎回見事な「いい最終回」になってて素晴らしいな。まるで1話完結のストーリーのようでもあり、きちんと話が進んでいくところがいい。毎回全くクリフハンガーなしでも、これだけ次回が楽しみで仕方がない構成にできるんだなぁ、と感心する。

6話はあの見事なシンガポール描写も凄かったけど、日向のパスポート云々のトラブルは自分の過去の経験もあり、実にドキドキしながら楽しめたな。

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そういえば上の記事で書いたように、自分がパスポートなくした時は、「帰国のための渡航書」の発行に数日、パスポート再発行に1週間と言われたけれども、「最短半日」で出来るって、この10年で事務が効率化されたのかな? マイナンバーとかで処理が簡単になったとか? それにしてもシメの報瀬株の乱高下は本当に笑った。もうこの6話楽しすぎてもう5回は見たよ。要するに毎日見てる。

ということで、そう言えば第5話をやった日に、立川の国立極地研究所「南極・北極科学館」に聖地巡礼してきたわけだけれども、時間がない中をせかせかと回ったため、いくつか積み残しが残ったんだった。あと、アニメに関係ない部分もちゃんと見たかったし。

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そして、何と言っても、後で色々調べてネットで情報を見つけた、この前世紀に昭和基地で使われていたらしい、オーロラ観測装置が実に俺的にツボのものだったはずなのに、オーロラシアターの横の薄暗い空間だったこともあって、スルーしてしまっていたのが悔しかったのだ。

というわけで、立川に再訪してきたぞ。件のオーロラ観測装置はこれだ。1969年に制作され、1970〜1998年まで昭和基地で使用されたらしい。

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「宇宙よりも遠い場所」が素晴らしすぎて軽く死ねるのでとりあえず立川へ

(追記) 最終回まで全て見た上でのレビューはこちらに書きました。本記事は第4話を見た時点での記事となります。

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そういえば昨年の暮れ、2017年のアニメについてまとめた記事のところの最後でこんなことを書いたのだけれども…。

ふう、とりあえず2018年冬は何を見ようかなぁ…。とりあえず「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とかは楽しみにしているんだけれども、なにげにこいつ(注:「宇宙よりも遠い場所」)がどんな出来なのか気になっている今日この頃なのだ。

「女子高生南極グラフィティ」ってなんかちょっとパワーワードっぽい(笑)。

とりあえず俺の直感は割とあてになってる…のかな?(まあ、細かいことを言えば「女子高生南極青春グラフィティ」の間違いだけどな)

2018年冬アニメのシーズンが始まってはや1ヶ月、「ポプテピピック」は毎回狂ってるし「ゆるキャン△」は楽しいし「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はひたすらに美しく引き込まれるし「ラーメン大好き小泉さん」は腹減るし、でもその割に「博多とんこつラーメンズ」は全然腹減らないし、ついでに普段絶対見ないジャンルの「citrus」までなんか見てしまってる…などなど、かなり豊作の今期アニメなのだけれども、そんな大豊作シーズンの中で今俺が圧倒的に一番楽しんでいるのがこの「宇宙よりも遠い場所」なのだ。

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出典「宇宙よりも遠い場所」OP


女子高生4人組が南極・昭和基地を目指すという、実にありえない感じのストーリーで、第一印象としてはまた荒唐無稽な萌えアニメなのかよ、と思ってしまいがちなんだが、これが全然そんなことないのだ。なんか、もうそんな年代は遙かなる時の彼方に過ぎ去ったおっさんとしても、10代後半のわけの分からない閉塞感、そしてそれを突き破った時の溢れ出す時のパワーや、この年代でしか味わえないだろう友人たちとの関わりなど、まさに青春のあれやこれやがみっしりと絶妙なバランスで詰まっていて、もう毎回もらい泣きなしには見られないのだよこれが。

そして、制作協力が「文部科学省国立極地研究所海上自衛隊、SHIRASE5002(一財)WNI気象文化創造センター」という、なんか実にガチなやつなんだけれども、対象となる「南極」という、ほとんどの視聴者がまず行ったことのない場所について、エンターテインメントの枠を踏み外さない範囲で、きちんと描こうとしている感が感じられてとても好感が持てる。そしてなにより、原作なしのオリジナルアニメなので、この先に何が起こるか普通の人は誰も知らないところがいい。毎回毎回、次回が楽しみで仕方がないので、まだ見ていない人は本当に見たほうがいい、と強くオススメしておく。

そんなわけで、昭和基地という最終舞台を設定されているという点では、(現実に存在する場所にもかかわらず)聖地巡礼のハードルが果てしなく高い作品なのだけれども、まあそれはそれで置いておくということで、とりあえず先日、第3話に出てきた国立極地研究所の南極・北極科学館(東京・立川)に行ってきたのだ。南武線へのアクセスがそこそこ悪くない神奈川県民としては、この作品の日本でのメイン舞台である群馬県の館林よりもずっと身近だからな、立川。

そういえば極地研は昔板橋にあったんだよな(たしか今、加賀西公園か東板橋体育館になっているあたりの場所)。実は子供の頃板橋に住んでいたので、極地研には小学校の頃見学に行って南極の氷を見たりした思い出があったりするのだけれども、いつの間にか立川に移転していたのね。

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皆既月食

今日は皆既月食。とは言っても、なんか天気が今ひとつだったのでもう見えないんだろうなと勝手に思っていたら、帰り道に空を見上げると実にきれいに付きが欠け始めているではないか…。

ということで、以前スーパームーンを撮った時と同じX-T10とXF 55-200mm F2.8-4 R LM OISの組み合わせで、月食の写真を撮ってみることに。

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流石に皆既月食では、スーパームーンの時のように手持ちではブレすぎて話にならなかったので、三脚とレリーズを出して撮ることに。APS-Cセンサに200mmではまだ月を撮るには倍率が心もとないのだけれども、Photoshopで拡大して何とかそこそこ見られる感じにはなった。

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スーパームーンの時とは違って、ちゃんと星が写っているね。強制的に拡大しているので画質はともかくとして、色はまあまあ綺麗に撮れたかな。

「岡本太郎とメディアアート 山口勝弘 ― 受け継がれるもの」展 (川崎市岡本太郎美術館)

岡本太郎美術館で開催されていた「岡本太郎メディアアート 山口勝弘 ― 受け継がれるもの」展に行ってきました。岡本太郎美術館ですが、現在改装中で常設展が開いてないという状態で、年間パスポートは持っているけど引っ越しで遠くなったしどうしようかなー、的な感じでいたのですが、いざ最終日前日の1月27日の土曜日に行ってきて、もっと早く行くべきだった…と後悔しました。というわけで、企画展のみだったのですが、展示は常設展のコーナーでやっていたので、存在感抜群なものの、普段写真を撮れない常設展コーナーの入口で一枚。

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ちなみに、美術館の前にはこの巨大なパイラ人(「宇宙人東京に現わる」)が佇んでいたのですが…。

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こいつ…動くぞ!

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右側に置かれた空気ポンプの力で目が開閉します。面白い。ちなみにご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、パイラ人は岡本太郎デザインです。

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2017年俺が見たTVアニメ・ベスト10

さて、2017年ももうすぐ終わってしまう今日この頃、今年俺が見たTVアニメ・ベスト10を書いてみようかと思う。毎度のことだけれども、あくまで独断と偏見による評価なので、異論反論は受け付けないぞ(笑)。対象となるのは、2017年にTVで放送されていて、視聴したメディア(TV、配信、円盤等)の如何にかかわらず今年私が全話視聴した作品。具体的に言うと次の32作品が対象。

  • 2017年冬アニメ
    • CHAOS;CHILD
    • クズの本懐
    • けものフレンズ
    • この素晴らしい世界に祝福を2
    • 亜人ちゃんは語りたい
    • 政宗くんのリベンジ
    • 幼女戦記
  • 2017年春アニメ
    • ID-0
    • アリスと蔵六
    • エロマンガ先生
    • 冴えない彼女の育て方♭
    • サクラダリセット(1クール目)
    • 終末何してますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?
    • 進撃の巨人Season2
    • 正解するカド
    • ラブ米
  • 2017年夏アニメ
    • アホガール
    • 異世界食堂
    • 18if
    • 終物語
    • 賭ケグルイ
    • 恋と嘘
    • サクラダリセット(2クール目)
    • NEW GAME!(2期)
    • メイドインアビス
    • RWBY Volume 1-3: The Beginning
  • 2017年秋アニメ
    • いぬやしき
    • Infini-T Force
    • キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series
    • クジラの子らは砂上に歌う
    • 宝石の国
    • 魔法使いの嫁(1クール目)
    • ラブ米 -WE LOVE RICE- 二期作

作品部門

ということで、今年もケチらずに1位から順々にいってみようか。とは言え、このブログを読んでくださっていた方ならば、俺がどれだけ記事を書いてきたかで上位の想像はつくのではないかと思うけれども…。

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漫画原作の映像化成功例としてのNetflix実写ドラマ版「僕だけがいない街」("Erased")

ふと、うちのApple TVでNetflixを開いたら、「僕だけがいない街」の文字とともに雛月加代っぽいアイコンが…。ん、何これ…と思ったら、何とNetflixオリジナルの実写ドラマとして新たに三部けい先生の傑作漫画「僕だけがいない街」を映像化したらしい。そもそもどういう作品だか知らない人のために、今回のNetflix版のPVを紹介しておこうか。

www.youtube.com

こんな感じで、タイムリープ物としては、自分の中では「シュタインズ・ゲート」「魔法少女まどか☆マギカ」「サクラダリセット」あたりと並んで超お気に入りの作品だったりするわけだ。

今までTVアニメ化と実写映画化がされている。このうち実写映画の方は実は観ていないのだけど、まあなんというかあまり良い評判は聞かず(主演・藤原竜也の神通力も万能ではなかったということか…)、一方でアニメ版はまあ悪くはないと思うのだけれども、特に終盤に色々ともやもやするものがあった自分としては、新しい映像化と聞いてもまあ見るのが怖いわけだ。ちなみに当時書いたアニメ版の感想はこちらね。

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さらに自分にとっては、数限りない漫画の実写化で悲しい思いをしているだけに、漫画作品の実写化がそもそも大抵外れであるという先入観もあるわけで。特に自分が好きなタイプのジャンルはね。

まあそれでも、せっかくの「僕街」だから…と、おっかなびっくり見はじめてみたわけなのだけれども…これがなんと…、

とても素晴らしいんだよ!

上で紹介したブログ記事で、アニメ版の残念だったところとして、特に残念だった点を3箇所と、普通に残念だった点を7箇所挙げたのだけれども、特に残念だった3箇所のうち2箇所はこのNetflix版では全く問題にならず、もう1箇所も概ね解決していると言ってよい。そして普通に残念だった方の7箇所は、Netflix版では全く問題になっていない、もしくは気にならない。

いやもちろんこの実写版も完璧ではない。しかし一原作ファンとしては、そのような些細な欠点は、嬉しかった部分が十二分にカバーしてくれていると感じている。

そうだ、これこそが俺の見たかった映像化された「僕だけがいない街」だったのだ。

ということで、以前書いて気に入ってるこの記事のタイトルをもう一回再利用して、ほとんどネタバレ無しの感想ブログを書いてみたいと思ったわけだ。

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以前書いたけど、自分は映像化の際に何でもかんでも原作通りにやればいいとは思ってない。メディアが変わることに伴う必要な改変というものはどうしてもあるし、全体の尺が決まっていればある程度のストーリーの取捨選択は必要だ。そして何なら自分の才能を賭けて、原作者を足蹴にしたような自分の作品を作ってもいい。たとえば押井守みたいに。

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問題は面白いかどうかであり、また原作のファンであればそれを見てファンとして嬉しいかどうかだ。

そして先程も書いたとおり、このNetflix版「僕だけがいない街」はとても面白いし、原作ファンとしてはこのような映像化を見ることができて本当に嬉しいと言うしかない仕上がりだ。

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