xckb的雑記帳

15年ほどWeb日記をつけ続けていたのですが2012年で一旦休止、1年半ほど休んで新天地でぼちぼちのんびりまた始めてみることにしました。

切り絵って素敵:大橋忍個展『かたばみは遠をし』

前橋のGallery Artsoupで開かれていた、私が大ファンの切り絵作家・大橋忍さんの個展に、最終日の9月27日の日曜日に行ってきました。最初「会場がグンマーで遠いし、行けなさそうだなぁ…」と思っていたのですが、前日にAmazonから届いた切り絵入門書・図案集…的だけどちょっと作品集的でもある「美しい切り絵。」を見て、あまりの綺麗さにやっぱり行くことに決めました。

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ちなみに、こちらが店長のドールさんだそうです(笑)。それにしても後ろの「グンマに来て…行きて帰った者はいない」が気になります(漫画「お前はまだグンマを知らない」のネタだそうですがまだ読んだことないのです)。いや、グンマーって呼び方も多分この辺りが発祥かと思うのですが、最近群馬県と縁遠い生活を送っていたもので…。

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企画展は2階だそうで、階段を登った途端にこのモビール的な切り絵と、(多分)デザインフェスタの時にブースに置かれていたランプがお迎えしてくれました。このモビール的なもの、裏も同じ切り絵になっていた…ということは、同じ切り絵を2枚作って間に色付き和紙を挟んで作ったのかな? 手が込んでます。

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実は今日は一家揃ってお邪魔したのですが、うちの飽きっぽい二歳児の少年も、会場を興味深げに見て回ったり、覚えたてのひらがなが切り絵の中にあると、がんばって読もうとしていたりしました(お邪魔だったかもしれませんがすみません)。

今回、初見の作品で一番私が「いい!」と思ったのはこちらかな? 珍しくかなり縦長の作品。タイトル忘れてしまった…。

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この中央にあえてあまり目立たないように配置された感のある女の子がとても素敵。超気に入ったんだけどやっぱりSOLD OUT印が。ああ、実に分かるよそれ。隣に飾ってあった切り絵柄のワンピースと組になっているのかな? (今回と同じ会場のGallery Artsoupで開かれた「ワンピースと女の子展」で展示されていたものみたい)

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もう一つかなり気になったのがこの左の「あおぎ、尋く」。小さなかわいい作品なんだけど、この繊細な曲線と直線のコントラストがとても素敵なのです。

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忍さんによると、今回の展示で非常に好評だったというこちらの「蒼がゆらぐ」。実に素敵です。素晴らしい。でも横の札に「個人所蔵」と書かれていましたが、実はその「個人」は私です(笑)。写真ではやはりこの素敵さを伝えるにはちと難しいですね。和紙の部分に程よく散りばめられた雲母のキラキラがまたとてもいいのです。

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他にも素敵な作品がたくさん展示されていて、とても綺麗でした。いやー、迷ったけど来てよかった。

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今回の個展のタイトルにもなっている「かたばみは遠をし」。小さいけれどもとても素敵な作品ですね。

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そういえば、最近漫画「のーぷろぶれむ家族」の表紙に使われた「切り文字」も展示されていました(そちらは写真撮影禁止でした)。最近この「切り文字」がマイブームとのことですが、忍さんの切り文字、とても切り絵作家さんらしい感じ(どんな感じよ、と言われると怒られそうですが)が出ていて、とても好きです。

のーぷろぶれむ家族(1) (ヤンマガKCスペシャル)

のーぷろぶれむ家族(1) (ヤンマガKCスペシャル)

「聲の形」のファン切り文字で話題になったところから繋がった話かと思うのですが、自然に活躍の場を広げていてとてもいいなぁ、と思います。講談社さんもなかなか懐が深い。

matome.naver.jp

今日も私の見ている前で何冊か売れていった作品集兼切り絵入門的な本の「美しい切り絵。」ですが、以前どこかで書いたように、初めての商業作品で、なんか色んな情熱がこもったモノってのが私は何とも好きなんですよ。

多分この感覚は椎名林檎の「無罪モラトリアム」を聴いた時以来からのものだと思うんだけど、自分も本を出した時の体験からも、初めてのモノを気合を入れて色々手をかけて、それが自分の名前とともに店頭に並んだ時の達成感ってのはとても良くわかるんだよね。この作品集はそういう情熱にさらに忍さんの切り絵のセンスが加わった素敵な本だと思います。

実はこの本で使われている写真とかも、忍さんがご自分で撮影されたものが多いとか(作品はスキャンが基本のようですが)。それにしてもこの本、印刷があまりに綺麗すぎて、あまりの綺麗さに前橋まで引き出されてしまった私としてはとても吃驚です。

この本の切り絵入門書・図案集的なところを読んでると、なんか自分でもやってみたくなるんだけど、難しいんだろな、よりも、根性必要だろうな、の方がハードル高そうです。自分でデザインする以前に、トレース的なレベルで。

ところで出版社のMdNさんって、なんか昔からデジタルなイメージが強かったんですが、最近はこんなアナログの極北のようなジャンルの切り絵とかにも手を出しているんですね。やっぱりデジタルにひたすら浸ると、アナログに帰ってきたくなるんですかね? ちょっと意外でしたが、忍さんに注目したのは実にGJです。ファンとして感謝感激です。

そんなわけで、たっぷりじっくり堪能させていただきました。新しい名刺をいただくのを忘れたのが心残りです(笑)。

せっかく前橋に来たので、名物って何よ、ということで調べてみたらこんなのもあったソースカツ丼をギャラリー近くの「パーラーレストラン モモヤ」で食べ…、

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魔法少女まどか☆マギカ」の聖地巡礼(前橋公園から望む群馬県庁)をしてから帰りました。

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ちなみに、「美しい切り絵。」の3番目くらいに載っている「雨の結い」はうちにあります。モチーフは結構ダークな感じですが、とても好きな作品です。

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ところで今日話をして、忍さんも富士フィルムX-10(X-T10ではない)のユーザであったということを知って今更びっくり。いや、結構カメラ方面の趣味が私と似ているなぁ、と思っていたのですが、そんな共通点があったなんて。写真ブログの方の切り絵以外のネタも実は結構いつも楽しみにしています。

ぜひ、今後もさらなるご活躍を…。

楽しみにしています。

今回の写真は富士フィルムX-T10、レンズはギャラリー内と自宅はXF 23mm F1.4、前橋公園の写真はXF 18-55mm F2.8-4 LM OIS、カツ丼の写真だけはiPhone 6でした。

2015年11月15日追記: というわけで、「蒼がゆらぐ」もうちの壁に飾ってみました。綺麗な影ができますね。左上の丸い部分がティーカップなイメージだそうで、上の「あおぎ、尋く」と合わせてハーブティのマローブルーがモチーフとなっているようです。素敵。

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