先日、城ヶ島に「城ヶ島砲台」という戦跡があることを初めて知って、城ヶ島にドローンを飛ばしに行くついでにちょっと見てきたのだけれども、ちょっと心残りがあったためちょいちょい落穂拾いしてみることにしてみた。前回の記事はこちら。
さて、かつて城ヶ島は島全体が軍事施設のようなものだったらしいので、まずは今まで通ったことのなかった島の中心部の道（あまり観光客の行きそうにない道）を歩いてみることとした。
この緑に埋もれるような形で残っている半壊した鉄筋コンクリートの柵、なんとなく当時のものなのではないかという気がするな。
実は自分は子供の頃、某陸軍造兵廠の跡地に住んでいて、まだ当時の建物や謎の錆び付いた設備が残っている空き地で毎日のように遊んでいたのだ。
家の周囲には、全く所有者も違うはずの家々の境界を同じデザインの鉄筋コンクリートの無骨な壁が囲っていて、今にして思うとあれは周囲一帯にあった造兵廠の跡だったのだと思う。それとはデザインは全く違うけれども、このデザインにはなんか似たものを感じるんだよな（とか言って違っていたら申し訳ない）。
上の写真の場所は、次の写真の矢印の部分を左下から右上の方に向かって撮ったものである。少なくとも同じ道が当時も存在していて、なおかつ現在より深い森が向こう側にあったことがわかるし、こちら側は現在のような森ではなく開けた場所であったことがわかる。
出典：国土地理院の空中写真（https://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1）USA-M46-A-7-1: 1946/02/15(昭21)
CKT20194-C13-95: 2019/08/07(令1)
こういう何のためにあるのかわからない謎の物体も、子供の頃の空き地界隈には色々あった気がする。もう少しちゃんとこの辺り、調べてみてもいいかもしれない。
前回ちゃんとした写真を載せずに後悔したのが、当時の砲側観測所である現在の城ヶ島公園第一展望台。
とはいえ前回も書いた通り、展望台自体は戦後の建築物で、土台となっている部分が当時の観測所だ。
この部分が観測所跡の入り口。前回見た弾薬庫の入り口に雰囲気が似ている。弾薬庫にあったような迷彩は残っていないが、もしかしたら戦後公園施設にする際に剥がされたのかもしれない。
この界隈の構成を、赤羽根海岸にドローンを飛ばして、そこから城ヶ島公園第一駐車場の方向を撮った写真に書き加えてみよう。かつて眺めることさえ制限されたという軍事施設跡をドローンで撮影するってのは、何となく面白いな。
まず、駐車場の手前側にある円形の部分が砲台跡その1。そして奥の駐車場脇のトイレ右側にあったが現在は跡形もないのが砲台跡その2。その左奥斜面には前回見た弾薬庫跡がある。島の一番奥の高台には現在の城ヶ島公園第一展望台、こと砲側観測所跡がある。島外にあった2つの分観測所（小網代、高磯）のうち、高磯がずっと奥の方に見えている。城ヶ島を中心に、太平洋から東京湾を守る両目の一つと言えるだろう。ちなみに小網代の観測所はどこにあったのかよくわからない。
高磯は釣りの名所らしく、松輪サバが有名らしい松輪江奈港から少し南へ海岸を歩いたところにある大きな磯。
そんなわけで高磯までやってきた。頑張ればこの丘を登って藪をかき分けていくと、高磯分観測所跡が森の中の廃墟のように存在するらしいが、そこまで気合を入れていくのもちょっと…な感じ。廃墟マニアじゃないし。
ということでここでもドローンを飛ばしてみたけれども、残念ながらやはり木々に遮られて、高磯分観測所跡は見えなかった。おそらく次の写真に書き込んだあたりの木々の奥に存在すると思われる。
以下はおまけ。
というわけで、城ヶ島の赤羽根海岸とこの高磯界隈でドローン（Mavic mini）を飛ばしてみた動画をおまけにつけておこう。
ちなみに松輪江奈港にある食堂でランチを食べたが、お刺身も美味しかったし…。
この今までの人生で見たアジフライの中でおそらく一番大きくて肉厚だったアジフライも最高だったな。
次は松輪サバのシーズンに行ってみたい…。
