xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

「ぼくたちのリメイク」最終回を見た上の感想と、登戸の聖地巡礼

(2021年11月8日追記) 結局大阪の舞台も京都に行ったついでに見に行ってしまいました。まあ、だよね、河瀬川いいよね。

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さて2021年夏アニメ「ぼくたちのリメイク」こと「ぼくリメ」の最終回を見たぞ。終盤の登戸編、もっと登戸の風景が出るかと思ったら、第11話まではあんまり出てこなかったので、元登戸住人としてはちょっとがっかりだな、と思っていたら、最終回でそれなりに登戸の風景が登場。ということで、これはやはり舞台探訪しに古巣に行ってみるか、ということで久々の登戸訪問。

で、せっかくなのでついでに「ぼくリメ」アニメの感想も先に少し書いておくことにした。まあ感想と言えるほどのもの立派なではないけれども、まあなんだ、河瀬川はいいよな。

ということで今回の目次。

最終回を見た上の感想

今期のラノベ原作のアニメで、原作を全部読んだのはこの「ぼくたちのリメイク」と「精霊幻想記」の2作なわけだが、また2作ともえらく中途半端なところで1クール終わらせたな、という印象が強い。まあ「精霊幻想記」の方はまあ機会があったら後日書くかもしれないから置いといて、今回の話題はこの「ぼくたちのリメイク」だ。

第8話ラストから第9話にかけて「ふがっ?」となったところまではまあ良かったと思うんだけど(それより前に切ってしまった人はご愁傷様)、そこから4話かけて原作第4巻の内容をやったものの、やっぱ第4巻は重要なストーリーで結構内容が濃いのかな。いささかの消化不良感がある。

そもそもこの原作、どの巻で切ってもそこそこ不満の残る構成な気がする。それでも多分切れ目としてそこそこあり得るのは第6巻とか第7巻のあたりだと思うんだけど、そこまではどう頑張っても1.5クールは必要なんだよね、このペースだと。

で、最終回Cパートに第5巻、第6巻のさわりを散りばめつつのエンド、というのが最終回だったので、まあアニメ組には消化不良っぽいな。無理もない。

まあそれはともかく、俺はこの原作は結構気に入っているんだけれども、その評価スコアが高くなったのは実は最新刊の第9巻なんだよな。まあいろいろと語ってしまうとネタバレになってしまう気がするので控えるけど、まあ本格的に訪れるシノアキのスランプというかまあそのあれやこれやが、俺の過去の辛い記憶を抉ってくるわけだ。

いや俺がシノアキのそのスランプに共感するわけじゃなくて、橋場の方のあれやこれやにがっつり抉られるのだ。この作者、知人にこのシノアキみたいな奴がいたんじゃないか、的なアレなのだよ。

まあそんなこんなをいろいろ考えた上でこのアニメ版終盤、つまり原作第4巻に対応する部分を見てみると、この世界線はそれなりに最後、希望を持てそうな感じになったところで物語からフェードアウトするのだけれども、やっぱり橋場はシノアキとくっついても幸せになるのは難しいんだな、とか思ってしまうんだよな。これは菜々子も同じ。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第12話

天才ならざる身でいろいろ苦闘する、そういう価値観を共有できて人生を共に歩んでいけるのはやっぱり、橋場にとっては河瀬川しかいないんだよね。

とか思うと、なんでアニメの第1話前半で、原作の本筋にはないはずのβ世界線のストーリーを少し挟んできたのかという理由が少しわかる気がするわけだ。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第1話

歩道橋の上で河瀬川と橋場が出会ってそこからプラチナ企画の開発凍結に至るまでのストーリー、実は原作の本編第1巻にはなくて、スピンオフの「Ver. β」の方のストーリーなんだよね。橋場がタイムリープしない世界線の物語。

Ver. βを読むまではこの部分、謎のアニオリだと思ってた(実際、あの部分がなくても全くストーリーが通じるというか、原作を読んだ上で見直すと、むしろ不自然な気もする)。

しかし、このエピソードが入ったことで、第8話ラスト以降のシノアキルートでも、河瀬川は企業規模こそ異なるものの、基本的に同じようなことをして同じような人生を送って、同じように苦労しているという、つまり橋場が10年ちょい前に起こした撹乱からあまり影響を受けていない、ということがわかるわけだ。他の天才3人と違って。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第9話

だから、本編でも俺は橋場がパートナーを選ぶなら河瀬川にするべきだしそうなるだろう、と思うわけだ。ともあれ、そこの橋場君はシノアキの愛妻弁当を手に河瀬川を昼食に誘うんじゃない。だからそういうとこだぞ。

ということで結論は、河瀬川最高、ということだ。特に第11話のこのシーンとか、至高の河瀬川だったよな。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第9話

というわけで、感想とも言えない感想はここまで。

河瀬川こそが最高だと思う同志はぜひ「Ver. β」を読むべきだ。「β3」までの3巻で完結しているからすぐ読めるぞ。ちなみに俺は本編でも河瀬川こそがメインヒロインだと信じているので、意地でも「Ver. β」を河瀬川ルートとは呼ばないぞ。

登戸の聖地巡礼

…そう、思い出した、今日の主題は河瀬川じゃなくて登戸だ。

登戸がアニメの舞台になるのって、俺が見ている中では「バビロン」以来じゃないかな。バビロンは原作ではもっと登戸界隈が出てくるはずだったけれども、なぜか原作の多摩警察署(向ヶ丘遊園、登戸)がアニメだと多摩中央警察署(多摩センター)になってしまい警察のシーンで登戸が出なくなってしまった。元登戸住人としては非常に残念。聖マリ病院も出てくるんだから多摩センターより登戸の方がずっと自然なんだよ!

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話を戻そう。

まあ最初にとりあえず、橋場とシノアキのマンションはたぶん架空の建物だと思う。こんな街並みは俺の記憶にないぞ。まあここ10年ちょい、再開発で登戸は変わりまくっているが、それでもだ。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第9話

橋場の通勤路:登戸第1公園南側

橋場の通勤路のこちらは登戸駅近くの登戸第1公園。ただし駅に向かってるはずの橋場が逆に駅から遠ざかっているのは愛嬌だ。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第9話

多少わかりにくいが、木々の間から見える建物が実在してる。カメラアングルに矛盾はない(最初の写真の歩道から心持ち右上に向けて撮ったアングル)。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第9話

撮影場所は公園南側の道だ。


多摩川と小田急線:多摩水道橋

バビロンでも出てきた多摩水道橋からの小田急線。まあ登戸を代表する風景だから当然だな。もう少し左から撮るべきだったか。この第9話の後も、何度か出てきた場所。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第9話

橋は実質2本あるので、下流側の橋の歩道からの風景だ。

ところで多摩水道橋といえば、「ワンダーエッグ・プライオリティ」で凄まじい背景美術を見せてくれた船隠さんが、先日素晴らしい多摩水道橋の絵を描いてくれていて、元地元民として感激だったな。

あ、ワンエグに関してはもう少しだけ書き足りないことがあるので、また後日頑張って書きたいところ。

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罫子と話す公園:登戸第2公園

罫子と非常に大切な話をする公園は登戸第2公園。まあ第1公園よりもさらに大きなマンションが存在しなそうな方に進むのだが、まあそれはそれ。この海賊デザインのブランコ、本当に存在する(もう少し見上げるアングルで撮るべきだったかな)。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第12話

このベンチ周りもかなり再現性は高い。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第12話

それにしてもアニメ版の罫子さん、橋場が去った後のこの世界についてはちゃんと説明しておいて欲しかったなぁ。あのままだとこの世界のシノアキと娘さんがなんか不憫じゃないか。橋場だって当然気になるはずだし。ID: INVADEDの第10話(大傑作だぞ!)じゃないんだからさ。(と、聖地巡礼フェーズに至っても少し文句を言ってみたくなる)

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出典:「ぼくたちのリメイク」第12話

あんまりアングル再現的には意味がないかもだけど、橋場から見た世界。

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出典:「ぼくたちのリメイク」第12話

そして視線は上を向く。さて、再び元の世界に戻るぞ!

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出典:「ぼくたちのリメイク」第12話

最後の最後で結構ちゃんと登戸の景色が出てきたので、まあ元住人としてはその点そこそこ満足かな、とは思うけど、願くばもっと出てくれたら嬉しかったなぁ。尺的に難しいのだろうけれども。

ちなみにVer. βでは河瀬川が登戸に住んでいて、橋場が対岸の狛江に住んでいたりするんだよな(β2で百合ヶ丘に引っ越すけど)。俺も、昔の友人が偶然狛江に住んでたことが判明、なんてこともあったので、なんかこの辺りの地理感がリアルに感じられて面白い。もしかして作者、この辺りの住人もしくは元住人だったりする?

登戸おまけ

せっかくこの時期に登戸に来たので、住人だった頃に時々利用していた三平果樹園で多摩川梨をお土産に購入。

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そして登戸稲荷社でお参り。

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という感じで久々の登戸散歩を楽しめた。ちょうどいい機会を提供してくれたぼくリメありがとう!

というわけでやっぱり河瀬川がメインヒロインだよね?

(同じく東山奈央CVの「精霊幻想記」のリーゼロッテも良いキャラなのに、尺の都合で顔見せで終わってしまったので、もっと活躍して欲しかった…)

大阪編はこちら。

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