(2019年1月13日追記)こちらの内容、そろそろ書いてから5年が経ち、現状に合わなくなっているので、アップデート版を用意しました。古い記事も記録として残しておきますが、今後はこちらの方をご参照ください。
以下は2014年2月の記事の内容です。
さて、カフェイン由来と思われる私の自律神経失調症的な体験談を長々と書いてきたわけですが、ここで現在の私がどのようにカフェインレス生活をしているかについてちょっと解説していきましょう。
そもそもカフェイン過敏・カフェイン不耐体質とは
文中で紹介した通り、Wikipediaではカフェイン中毒という項目がありましたが、俗にカフェイン中毒というとカフェインが好きで好きでたまらない中毒、という感じに使われることが多いようなので、カフェイン過敏やカフェイン不耐の方が適切に伝わりやすい用語だと思います。
まあ、そもそも私の場合はカフェインを飲み過ぎて閾値を越えたのではないかと勝手に思っていたりするのですが、欧米人にはカフェインに弱い体質の人は比較的多いようです。だからアメリカとかだとデカフェのコーヒーとか多いのかと納得しました。アルコールに弱いのがアジア人に多いのと逆で面白いですね。
もともと、コーヒーの起源の一節として、ヤギ飼いのカルディ少年(KALDIの名前って多分ここから来ているのですね)が、コーヒーの実を食った山羊が老若男女ぴょんぴょん飛び跳ねて興奮しているのを見つけたところからきた、という説もあることからわかるように、カフェイン自体が一種の向精神薬なわけで、それに過敏な反応を示す人がいるというのも、それほど想像が難しいことではないと思います。
私はアルコールとカフェインのどちらかを我慢しろと言われれば何のためらいもなくカフェインを捨てること間違いなしの人間だったので、話はそれほど難しいものではありませんでした。外食をしたり、旅をしたりしても、お茶やコーヒーを飲まなくても、酒飲んでいれば大丈夫な場所は多いですからね。
そんな私の現在のカフェインレスとの付き合い方を紹介していきましょう。なお、カフェインレスは妊婦さんとも共通かもしれませんが、妊婦さんの場合はカフェイン以前に色々と気にしなければならない事が多いので、以下の記述はあまり参考にしないでください。
注:記事中のAmazonへのリンクは、アソシエイトプログラムで収益化しています。
コーヒー・お茶などの飲み物
コーヒーはデカフェを飲めばいいのでは、と思われるかもしれませんが、デカフェは100%カフェインを除くものではなく、多少ながら残ります。また、コーヒーはその他の成分もいろいろな効果を持っているのではと疑っているため、デカフェでも安心できません。残念ながらコーヒーとは距離を置かざるを得ません。
コーヒー風の飲み物であれば、旧共産圏で飲まれていたような代用コーヒーの類は結構いけるかもしれません。たんぽぽコーヒーやチコリーコーヒーや麦芽コーヒーの類ですね。生活の木のたんぽぽコーヒーはなかなか悪く無いと思います。本物のコーヒーよりはるかに値段が高いけれどもね。
紅茶はデカフェでもそこそこいけそうです。もっとも、デカフェのコーヒー以上に手に入りにくいのが難点ですが。とは言ってもデカフェなのでそれなりにカフェインは残っているはず。あまり量は飲まないようにしていますし、車の運転の前などには念のため避けています。
緑茶はデカフェのやつを見たことがありません。てなわけで、ほぼ飲んでません。ほうじ茶はカフェインが多少抜けているらしいですが、念のため避けています。個人的には緑茶のペットボトルってのは、あまりにあっさりと大量のカフェインが摂取できるため、コーヒー以上に危険なブツだと思っています。今健康な人も、ペットボトルの緑茶は飲み過ぎないほうがいいと思いますよ。
烏龍茶などの中国茶も同様です。普洱茶は結構カフェインが抜けているようですが、普洱茶にはカフェインと別の嫌な話も色々聞くので飲んでません。
ココアはカフェインレスにするのは無理っぽいですよね。ずっと飲んでいません。
そういうわけで、ハーブティを私はよく飲みます。一番好きなのはカモミールティ。香りが大好きです。
あとは基本といえば基本ですが、麦茶ですね。ごぼう茶とかも最近は結構飲んでます。
コーラなどの清涼飲料水
コカ・コーラ・ゼロ・フリーはカフェインゼロをうたっていますが、なんか今ひとつ気に入らないんだよねー。こんなのコーラじゃない感というか。まあ、無理してコーラを飲む必要ないかな程度に思っています。岡部倫太郎的な知的飲料ドクペが飲めないことや、北海道に行ってもガラナが飲めないことはちと残念ですが、まあルートビアはノンカフェインなので飲めるということで、我慢することにします。
気をつけたほうがいいのは健康ドリンクのたぐいです。オロナミンC、リポビタンD、ユンケルのたぐいはほとんど全滅です。風邪薬と一緒に飲めることをうたっている一部の健康ドリンクはノンカフェインのものがあります。
チョコレートや抹茶スイーツなどの菓子類
ホワイトチョコレートはカフェインが含有量がかなり少ないようなので、少なくとも少量なら問題はなさそうです。白い恋人程度ならOKなのでは。とは言えバームクーヘンはやっぱりホワイトチョコより砂糖のコーティングがいいかなぁ…。残念ながら抹茶スイーツはかなりカフェイン強そうなので、避けざるを得ないですね。
チョコレートのケーキなども避けたほうがいいと思いますが、実際にケーキ屋さんに行けば、チョコレートや抹茶の含まれないケーキはいくらでもたくさん有りますよ。ごく普通のいちごショートケーキとかモンブランとかチーズケーキとか。それほど悲観するほどではありません。
医薬品
まずは、いわゆる風邪薬と呼ばれるたぐいのものですが、頭痛薬の類のものと、総合感冒薬の類のものに分けて考える必要があります。前者の頭痛薬系のものはほとんど大丈夫です。アセトアミノフェンならタイレノールとか、イブプロフェンならリングルアイビーとかが有名ですかね。バファリンもノンカフェインのようですが、私はバファリンは別の理由で苦手なので飲んでません。
(関係無いですがリングルアイビーって映画「マトリックス」のBlue Pillと似てますよね)
総合感冒薬の類はほとんど全滅です。昼用と夜用にわかれているもので夜用はノンカフェインとかそういうものも有りますが、完全にノンカフェインなのは私の知る限り青い箱のルルアタックEXだけです。
ちなみに赤い箱のルルアタックFXはカフェインがたくさん入ってますので気をつけましょう。
もしこの唯一のノンカフェイン総合感冒薬のルルアタックEXが、あまり売れないとか、改良と称してカフェイン入りになってしまったとかの理由でなくなってしまったら、イブプロフェンをリングルアイビーで、トラネキサム酸をベラックTで合わせることでほぼ同じ効果になるんじゃないかなと勝手に思っています(ちなみに、ルルアタックEXの発売前はそうしてました)。
咳止め薬はカフェイン入りとノンカフェインが半々くらいですかね。私はクールワンせき止めGXを常備してます。
花粉症などの抗アレルギー薬にもカフェインを含んだものは多くありますので気をつけましょう。アレグラとかはOKです。
医者の処方薬で気をつけたほうがいいのは私の知る限りPLくらいですかね(あと、抗アレルギー系も気をつけたほうがいいかも)。医者にかかる時は必ずカフェインに弱いことを初診の問診票に書いています。
外食の時
外食をすると、デフォで緑茶を出してくるお店って多いですよね。そういう時は「お水ください」と言えばOKです。馴染みになれば、最初からお水を出してくれるでしょう。
ランチのセットなどで「コーヒーor紅茶」とかいうセットになっているところもあると思います。そういうところではまず、「体質でコーヒーも紅茶もダメなんですが何か他のものをセットに出来ますか」と訊いてみましょう。運が良ければ無料でジュースやハーブティなどにしてくれるところもありますし、差額でそれらに変えられる場合もあります。また、ドリンクをなしにして値段を引いてくれる場合もありますね。まあ最悪でも、お代は払うので要りませんとか、同行者にあげるとか、まあそんな感じは可能でしょう。
出されている飲み物が、色だけではほうじ茶なのか麦茶なのか、はたまた普洱茶なのか分からない…という場合もあるかと思いますが、そういう場合は素直に訊きましょう。まあ、味見程度では問題無いと思うので、ほんの少し味見をするという手もないではありません。麦茶なら安心して飲みましょう。
まあ、夜なら酒に逃げるという手も有ります。でもカルーアはダメですよ。ウーロンハイやコークハイもね。
海外なら…それぞれのお国柄を考えて頑張りましょう。私はカフェイン過敏が判明してから台湾、チェコ、ドイツ、フィンランド、エストニア、スウェーデンを旅しましたが、特に不自由をした感はありません。台湾でお茶が飲めなかったのは残念至極でしたが、欧米諸国でなおかつ酒が飲めるなら、少なくとも困ることはないと思います。
(沖縄でさんぴん茶が飲めなくなったのはちと残念ですがね。でもうっちん茶はOKです)
まとめ
というわけで、カフェインレスな生活もなかなか面白いものです。今まで出会ったことのなかった味に出会えるかもしれません。せっかくだから、カフェインレス生活を美味しく楽しむのがいいと思います。ゲームは多少制約があったほうが楽しいものですよ。
ながらく昔のことをだらだらと書いてきましたが、これでおしまい。いつかこれが誰かの役に立つことがあればいいな、と思います。