xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

7年前の自律神経失調的な日々(9):ついに原因判明?

7年前に体調を崩していた時の話、第9回です。

6月に始まった体調不良は、8月には2週間ベッドに寝こむほど悪化していました。その後、生活改善を行うことでかなり復活したものの、相変わらず根本原因はわからず、微妙な体調不良が続く日々を重ねてついに冬になりました。そんな続きです。

それにしても…

この体調不良最悪の時期は、まだ某誌のライターもやっていた時期で、しかも9月半ば締め切りの特集号まで抱えてしまっていたという中で、よく頑張ったよなぁ、と自分でも思います。

体調不良の状況をまとめてみるとこんな感じです。

  • 基本的にはいわゆる自律神経失調症と呼ばれる状態と思われる。しかし、自律神経失調症というのは病名ではなく、症状であり、その背後に何らかの原因があり、不定愁訴と呼ばれる主観的で検証の難しい症状が出る。
  • 具体的には、倦怠感、疲労感、めまい、ふらつき、脱力、立ち上がれない、歩くと地面が沈む感、続く微熱、などなど多様な症状。
  • おそらくこの症状により抑鬱状態が一時期強かったが、継続的ではなかったので鬱病ではない。
  • 何度も問題の起こった電車内での不調により、パニック障害的な予期不安とそれに伴うフラッシュバック的な軽い症状の発生がたまに出ていたが、これも不定愁訴による二次的なものと思われる。

これが6月の発生以来、8月をピークとして、それでも9月以降も地味に続いている状態でした。8月がピークだったのは単に暑かったから(この手の症状は暑い時や冷房がきつい時に悪化するらしい)か、それとも生活改善を行って症状が緩和されたのかわからないまま、ずるずると12月がやってきたのです。

そして、ついに原因が判明する事件が起きました。それも、最初の症状が発覚した高知で!

高知でついに原因が判明?

12月半ば、私はまた高知に来ていました。8月に症状が悪化して以来初の一人旅でした。

高知に来た理由は、またしても矢野絢子さんのライブなのですが、しかも今回は沖縄のピッピ隊長が対バンだという、恐ろしいほど私が行かなければならない組み合わせ。ここでピッピ隊長に対して語り始めるとまた凄まじく長くなるのでアレなんだけど、適当に紹介すると昔沖縄で「ピッピ隊音楽部」というおもちゃの楽器と小学生的楽器を使ったバンドがあって、現在は隊長がアコーディオン弾き語りソロで活動しているという、そういうことなのです。

ピッピ隊音学部の音楽も素晴らしくて、超弩級マイナーなんだけど一部の好事家に受けているのか、一度曲が「SMAP×SMAP」でBGMに流れてしまったことがあるという…、何というマニアックな選曲スタッフ偉い! 全然傾向が違うけど矢野絢子さんやタテタカコさん好きな人にはオススメだと思うよ。…とかまあ程々にしておきます。

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キコエナイ唄

キコエナイ唄

そんなわけで、私は多少の体調不良にも関係なく、高知にフラフラとやってきたのでありました。道路拡幅工事に伴う移転後初めて来たライブハウス「歌小屋の2階」は、建物は新しくなっていましたが、出演者を伝える看板やネオンサインなどは以前と変わらず、独特の味を保っていました。

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ライブ自体はとても素晴らしかったのですが、それは今回にはあまり関係ないので置いておきます。最初に新・歌小屋の2階の客席について、さすがに12月は寒いから温かいものを飲もう、ということで、コーヒーを頼みました。席について、思いっきり濃くいれたコーヒーを一口飲みました。

その直後、「あの感覚」が全身を襲いました。脱力感、めまい、このまま死ぬんじゃないか、という恐怖などが突然襲ってきたのです。

なんだろう? これほど強い感覚は8月以来久々でした。落ち着こうと思ってもう一口コーヒーを飲むと…。さらに強い感覚が襲ってきました。

これか? これだったのか?

試しに、バーカウンターで白湯をもらい、ゆっくりと飲んでいると少しずつ症状が改善されてきました。ですが、ライブの間中、脱力感とめまいは軽いものながら継続し、貴重なライブにもったいなかったなぁ、とは思いましたが、ようやく体調不良の原因がつかめたというのはそれを上回る大きな収穫でした。

原因はカフェインの可能性?

振り返って今までの体調が悪くなった時の状況を整理してみると、どの時も比較的大量のカフェインを摂取していたことが分かります。

まず、今までの生活で慢性的に大量のカフェインを取る毎日が続いていました。家では緑茶の2リットルのペットボトルが常備されていて、1日1本以上飲んでしまうことも有りましたし、コーヒーも好きだったのでたくさん飲んでいました。よく飲んでいた総合感冒薬にも多量の無水カフェインが入っています。

そして、個々の状況を考えてみると、

  • 6月はじめに高知で初めて発症した時は、散歩に行く前に風邪気味だったので総合感冒薬を飲んだ後、水分補給用に緑茶のペットボトルを飲みながら歩いていた。アクエリアスとミネラルウォーターを大量に飲んだら症状が改善された。
  • 6月終わりにライブハウスで倒れた時には、微熱続きで総合感冒薬を飲んでいた後、スタバで友人と待ち合わせをしてコーヒーを飲み、その後ライブハウスでもコーヒーを飲んでいた。ダメ押しに救急病院でPL(これも総合感冒薬でカフェインが入ってる)をもらって飲んだのでさらに悪化した。
  • 7月に職場の飲み会でダウンした時も、微熱続きで総合感冒薬を飲んでいた後、恵比寿の街を緑茶のペットボトルを飲みながら歩き、飲み会会場に向かった。
  • 8月に寝込んだ時は、微熱がさらに続いていて総合感冒薬を飲んでいた上に、家に一日中いたため大量のペットボトル緑茶を飲んでいたし、コーヒーも飲んでいた。生活改善によって総合感冒薬を漢方に置き換え、緑茶をミネラルウォーターに置き換え、コーヒーをやめたら1週間強で改善した。
  • 今回の場合は、ちょっと風邪気味だったのでやはり総合感冒薬を飲んでいて、さらに非常に濃いコーヒーを飲んだ所発症した。白湯を飲むことで改善した。

どれも、カフェインを大量に摂取した後に異常が発生し、うち3例はその代わりにカフェインを含まない飲み物を多く飲むことで改善しています。

実は、厳密に同じ症状というわけではないので半信半疑でしたが、少し前から心にひっかかっていたWebページとして、Wikipedia「カフェイン中毒」がありました。8月頃にネットを徘徊していた時に発見したものです(引用はWikipediaの現在のバージョンから)。

急性中毒と慢性中毒が有り、急性中毒については、

精神症状

落ち着きがなくなる・緊張感・感覚過敏・多弁・不安・焦燥感・気分高揚・一時的な不眠症を生じる。重症になると、精神錯乱・妄想・幻覚・幻聴・パニック発作・取り乱す・衝動性などが現れ、酷いと自殺行為に及ぶ場合まである。神経質な人やうつ病・不安障害・パニック障害などを患っている人は重症化しやすく、症状の悪化をきたしやすい。

身体症状

胃痛・胸痛・吐気・嘔吐などの消化器症状、心拍数の増加(時に不整脈)・心筋収縮の促進・血流増大・動悸・呼吸が速くなる・頻尿など、循環器の症状。また一時的な筋骨格の持久力増進・振戦・むずむず感を生じる。重症化すると、足がつるなどの痙攣を起こし、歩行が困難になる。また、瞳孔拡大や顔が赤くなったり、頭痛を引き起こす。

と書かれており、慢性中毒については、

慢性中毒は常習的にカフェイン飲料やカフェイン製剤を摂取し続けた場合に起こる。250mg/day以上の摂取では、焦燥感、神経過敏、興奮、睡眠障害、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの症状が現れることがある。100mg/day程度の摂取でも依存が起こることがある。摂取を中断した場合の離脱症状としては頭痛が一般的であり、12~48時間以内に出現し、2~4日以内に消退する。他の症状としては眠気、集中力の減退、疲労感、不安・抑うつ、運動遂行能力の低下、発汗、嘔気、カフェイン摂取の渇望などがある。

と書かれています。当たっているかどうかは微妙といえば微妙ですが、心当たりがないわけではありません。原因はこれかも知れない、ということで、この日以降カフェイン断ちを行うことにしたのです。

続く。