(2021年1月18日、iPadOS 14に対応して再び内容を改訂しました)
(2020年4月12日、iPadOS 13.4に対応して内容を改訂しました)
Logicool SPOTLIGHTとは
以前こちらの記事でも紹介したLogicool(ロジクール)のSPOTLIGHTという素敵なプレゼン用ポインターがあります。これはMacやWindows上でPowerPointなどを用いてプレゼンを行う際に、レーザーポインターでスクリーンを示すのではなく、加速度センサーを用いて画面上に直接ポインターを表示するスグレモノです。
単純に見栄えがいいというだけではなく、たとえば複数スクリーンがある会場などでも、すべての画面でポインターが表示されるという素敵なメリットもあり、かなりのオススメ商品と言えるでしょう。
ロジクール ポインター R1000SL スレート プレゼンター プレゼン 充電式 ワイヤレス 無線 R1000 SPOTLIGHT 国内正規品 2年間無償保証
- 発売日: 2017/03/22
- メディア: Personal Computers
iPadOS 13とSPOTLIGHTの悩ましい関係
さて先日、iPhoneとiPadのOSがフォークしてiPadOS 13が出たわけですが、この新機能として、Bluetoothマウスが使えるようになったらしいとの話を聞きました。そしてその設定は、アクセシビリティの設定画面から行うらしい。
Bluetoothとアクセシビリティ設定…と聞けば、思い出すのはこのSPOTLIGHTなのです。Windowsでは使ったことないのですが、MacではSPOTLIGHTのポインタ表示は、macOSのマウスのアクセシビリティ設定をハックして行っているのです。
ならば、iPadOSでもSPOTLIGHTが使えるのでは…と連想して実験してみました(以前のiOSでは、SPOTLIGHTはスライドのページ送り・戻りの機能が利用できましたが、肝心のポインタ表示はできませんでした)。
すると…なんとポインタが表示できるではありませんか!!! これは素晴らしい!!!
…と、思ったのですが…、iPadOS 13.3までは、せっかくここまでできたにもかかわらず、外部ディスプレイ(プロジェクターを含む)に画面表示を行う場合は、このポインタが外部ディスプレイに表示されませんでした。残念すぎます。
iPadOS 13.4におけるSPOTLIGHT設定
そしてついに先日リリースされたiPadOS 13.4で、この制限が撤廃されたのです(情報ありがとうございました)。
ということで、13.4における設定方法を簡単に紹介します。まずは設定→アクセシビリティから、「タッチ」を選択します。「タッチ」という名前ですが、実際はAssistive Touchの設定のようです(実際、以前は「Assistive Touch」というメニュー名でした)。ただしiPadOS 13.4では、Assistive Touch自体は有効にしなくても良いようです。
そして「タッチ」メニューの中から「デバイス」を選択すると、「Bluetoothデバイス」の設定画面に入ります。
これを選択した上で、SPOTLIGHTの一番上と下のボタンを長押ししてペアリングモードにすると、ペアリングしてよいかのダイアログが出てくるので、「ペアリング」を選択します。
再び「アクセシビリティ」に戻り、「ポインタコントロール」で、ポインタの色やサイズ、何秒でポインタが消えるかなどの設定を行うことも可能です。初期のiPadOS 13よりも、ポインタは中央部が半透明になっていたりして、表示は改善されていますl。私はとりあえずサイズは最小、カラーは「グリーン」、自動的に非表示を「2秒」に設定しています。
これでiPadをプレゼンに使うための障壁がまた一つ減ったかな?
(そういえばiPadOS 13.4は、他にも色々と面白い機能の入ったリリースなので、別途独立して書いてみる必要を感じています)
iPadOS 14で再び利用できなくなりました
ところが、残念ながらiPadOS 14では、プロジェクターに投影する場合、単なるページ送りにしかまた使えなくなってしまったようです。正確には、プロジェクターに投影するとカーソルが出ません。気がついていなかったので申し訳ありません。
ただし、iPad上のzoomで画面共有してプレゼンする分には、カーソルは表示されます。残念です(ここ1年ほど、テレワークにリモートプレゼンばかりで、プロジェクターというものを使っていませんでした。情報ありがとうございました)。
こちらはiPad上のzoomで画面共有した結果をMac上のzoomで見た画面です。右の方に緑のカーソルが表示されています。