(2019年5月5日追記)金沢を再訪してきたので、多くの写真を追加・更新しました。更新点は灰色の背景とします。
さて、ふと先日家族旅行で金沢に行ってきたのですが(企画自体は9月頃決めたものなので、同じく家族旅行を兼ねていた去年の「サクラダリセット」聖地巡礼(北海道)の時とは違い、「あかねさす少女」目的で決めたものではありません)、せっかく「あかねさす少女」最終回直後に金沢に来たということで、軽く舞台めぐりをしてくることとしました。
とは言っても、残念ながら「あかねさす少女」ですが、どうも「サクラダリセット」(円盤初動200枚台だったらしい…)以上に一般受けしなかったようで、円盤の発売予定が全4巻構成からBox1つにシュリンクされて半額近く値下げされるわ、ソシャゲは3ヶ月ちょいでサービス終了となるわで、なかなか不遇の様子。
とはいえ、円盤が安くなったということは、買おうと思った人にとっては安く済むということだし、オーディオコメンタリーは全話分あるようだし、しかもサントラがちゃんとリリースされて、未収録曲が円盤おまけに付くなんてサクラダリセット勢には羨ましいとしか思えないし(だからサクラダリセットのサントラ、今からでもいいから出してくださいよ…)、ゲーム自体はスタンドアロンでサービス終了後もある程度遊べるようにするらしいのでこれ以上散財せずに済む(これは苦しいか…)という考え方もあるし、何より全くアプリが使えなくなるよりずっと良心的だ。まあポジティブに考えるのがいいと思うよ。俺もさっきアプリをダウンロードしてみた。
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ともあれ、この記事を書くために一応全12話をもう一度通しで見てみたんだけれども、そんなに悪くないと思うんだけれどもなぁ…。色々伏線張ってぶん投げて終わった的なレビュー書いている人も多いけれども、ちゃんと主要キャラ分のストーリーは全部描けているし(ラストが明日架のアレだし)、シリアスカのフラグメントのその後の話とかエロユウの目的の話とかタクミの運命の話とかは、別に全部想像に任せるでいいじゃん。ストーリーの本筋はそこじゃないし。
まあ、昨年の俺的アニメランキングで1位にした「サクラダリセット」と違って、「あかねさす少女」は今年の俺的ベスト10に入れるかというとそれはさすがに微妙だなと思うけれども、まあそこまで酷評されるのも違うかな、と思うわけです。あらためて2周目見ると印象も変わるかもよ。
そんなわけで、準備不足や家族旅行を兼ねているがゆえの時間制約もあって、不十分な点や拾い残しもたくさんあるのですが、だいたい金沢駅から近い順に紹介していきますかね…、と思ったのだけれども、まずは「あかねさす少女」の舞台世界が現実の金沢市とだいぶ違う部分もあるので、それを軽く説明してからにしようと思います。
現実の金沢市との違い
まず、金沢市はこれでも日本海側有数の大都市なので、市内からこんなすぐの場所に田園風景はありません。さらに、市内をこんなふうに見渡せる高台の神社も多分存在しません。このへんは架空の景色です。
出典:「あかねさす少女」第1話
さらに金沢城はこんなに大きくありません。上のアニメの風景からはほぼ逆方向になると思いますが、武蔵ヶ辻から金沢城(と兼六園)の方向を望むとこんな感じになります。「えっどこ?」と思われるかもしれませんが、ちゃんと城は写ってます。逆光写真で見にくいかもしれませんが、拡大してください。
そして、あのNソウルタワーのような山の上のタワーは、劇中色んな場所に出没するんだけれども、特に実際の場所は決まっていないっぽいです。もちろん現実にも存在しません。
出典:「あかねさす少女」第2話
唯一、市内の地図っぽいものが出てくるのは第11話。
出典:「あかねさす少女」第11話
拡大するとこんな感じです。上のポイントが黄昏の王との接触場所、下のポイントが高校の校舎です。高校は(後述しますが)金沢学院高等学校で、大野川と犀川に挟まれた場所にあるということもあり、だいたい位置は合っています。ですが、もう一つのポイントの大野川河口付近は全く海岸線が異なります。
出典:「あかねさす少女」第11話
同じあたりのGoogleマップはこんな感じ。
ということで、ラストシーンにつながるあの海岸の風景は、架空の風景か、もしくは全く別の場所でしょう。
出典:「あかねさす少女」第12話
そんなわけで、劇中登場する風景には、金沢の風景そのものではなく、それをかなりアレンジしたと思われるものが大量に混じっているので、その辺の解説も混ぜつつ、各地点を紹介していきましょう。
金沢駅東口
まずは金沢駅東口から。今回紹介するほとんどの舞台は(高校校舎を除き)北鉄バスの一日乗車券で巡れる範囲にあります。
東口駅前の鼓門。今や金沢を代表する風景の一つですね。
背景にあの謎のタワーが見えていますが、そもそもそんな場所に山はありません。
出典:「あかねさす少女」第8話
駅前のスターバックスの方向を望む。右は実際にはバスターミナルですが、あたかも建物のように描かれていますね。
出典:「あかねさす少女」第8話
出典:「あかねさす少女」第10話
武蔵ヶ辻
金沢駅からバスを使って7分。
実は今回は武蔵ヶ辻のホテル(ANAホリディイン金沢スカイ)に泊まっていたので、ホテルから撮った武蔵ヶ辻交差点の写真があります(先程の金沢城の写真も同様です)。
アニメで言うと、この左側の高いビルから右側を撮影した感じです。
出典:「あかねさす少女」第11話
とは言っても、実際はこのGoogleマップからのトレスだと思いますが…。
Googleマップ https://goo.gl/maps/RpVaDycvVUk
武蔵ヶ辻の交差点の信号。駅に向かう方向の道の横断歩道です。背景はめいてつエムザ。
出典:「あかねさす少女」第10話
これは上の場面で明日架がいた場所から右の方向を見上げた感じ。後ろの高いビルはANAホリディイン金沢スカイ。
出典:「あかねさす少女」第11話
主計町茶屋街
金沢駅からバスを使って10分。
明日架の家である味噌屋があるとされるのが主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)です。
まあ背景の金沢城がでかすぎるし、そもそもあんな高い山は市内にはないし、城の方向も違うんですけどね。
出典:「あかねさす少女」第12話
拡大。桜の時期になると綺麗そうですね。もちろん味噌屋は実際にはありません。
出典:「あかねさす少女」第12話
まあこのあたりかな、などと観光ついでにお散歩してみるのもいいと思います。実際観光地ですし。
前の道のタイルとかは似てますね。
出典:「あかねさす少女」第12話
出典:「あかねさす少女」第3話
東山ひがし茶屋街
金沢駅からバスを使って12分。
おそらく喫茶店オクターヴがあったり、ラジ研のメンバーの主な行動範囲は、この街の界隈をモデルにしていると思います。一方で、明確なモデルと言える場所はなかなかなく、街の雰囲気や構成部品を使って架空の街を作っているのではないかと思います。
そんな中で、割とモデルが明確にわかるものから紹介します。まずは浅野川大橋。照明がまるごとなくなっていますし、さらに人物との縮尺がおかしい気がしますが、ここがモデルで間違いないでしょう。
出典:「あかねさす少女」第8話
アップで。ここも同様に人の縮尺がちょっとおかしいと思います。こんなに橋は大きくありません。
出典:「あかねさす少女」第8話
出典:「あかねさす少女」第8話
なかなか明確にここがモデルなんじゃないかという場所は見つからないんですよね。数少ない例外がこちら。まあもう少し右から撮るべきだったかもしれないけれども。
出典:「あかねさす少女」第10話
まあ、街全体のイメージとしてはこのあたりがモデルなんじゃないの的な俯瞰図。Googleマップで失礼。
Googleマップ https://goo.gl/maps/VmizqCrRDbp
出典:「あかねさす少女」第3話
喫茶店オクターヴも、色々探しましたが結局明確なモデルは見つかりませんでした。この界隈、おしゃれな古民家カフェの存在には事欠かないのですが、こういうザ・喫茶店的な店は少ないんですよね。
出典:「あかねさす少女」第1話
街灯のスタイルは非常に非常に似ていますし、その後ろに柳があるんですが、実は茶屋街の中には結構柳の木は少ないのです。
表通りには柳が結構あったりするのですが、オクターヴは表通りに面しているような雰囲気ではないよね。
訪問時は朝の6時頃だったので開いていなかったのですが、店内の写真がある記事を見ると中身も実にレトロ!
ということで、現状では残念ながらオクターヴは特定のモデルはない説に一票です。ですが、何かモデルがあるということをご存知の方いらっしゃいましたらぜひ教えてください!
片町
金沢駅からバスを使って16分。
実際にはこのひさしの部分に何本も柱があるのですが、アニメでは省略されています。
出典:「あかねさす少女」第2話
最終回での片町きらら。こちらでも柱は省略されていますね。この写真も再訪時のものに置き換えました。
出典:「あかねさす少女」第12話
片町きららのすぐ横のここ、実際にはタイトーステーションです。写真を撮り忘れていたので、再訪時に補完しました。
出典:「あかねさす少女」第12話
金沢学院高等学校
金沢駅からバスを使って38分。
ちなみにアニメではこの高校の背後にもあの謎のタワーが立っていますが、実際はまったくそんな場所に山はありませんし、最初の金沢駅の背後に見えていたタワーの場所とは、ざっと見て少なくとも10km以上は離れていると思います。
出典:「あかねさす少女」第1話
ということで…
準備不足と時間不足で申し訳ないのですが、検索しても「あかねさす少女」の聖地巡礼ブログとか、ほとんど見つからなかったので、せっかくなので書いてみました。金沢は兼六園や21世紀美術館、それから先程紹介した主計町茶屋街や東山ひがし茶屋街など、素晴らしい観光スポットもありますし、食事もとても美味しいです。皆様ぜひ金沢へ。
おまけなので。兼六園。
初体験の味でとても美味かった、かに面の金沢おでん。
ということで、ぜひ金沢へ。