xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

昭和の味:サンディーヌ「ライススティック」復活プロジェクト

なんか最近殺伐とした記事ばかり書いていたので、ちょっと口直し記事を。

皆さんはサンディーヌというハンバーガーショップをご存知だろうか? 昭和の時代、国鉄系の日本食堂(現在のJR系の日本レストランエンタプライズの前身)が国鉄の駅に出していた駅ナカハンバーガーショップだ。何年か前まで、カフェ&ベーカリー「サンディーヌEXPRESS」に名前だけは残っていたが、サンディーヌ自体はたしか前世紀のうちにすべてが閉店となった。

ちなみに、サンディーヌ亡き後、JR東日本系の駅ナカハンバーガーショップはBecker'sとなったが、こちらはジェイアール東日本フードビジネスの出店であり、サンディーヌと直接の関係はないようだ。

当時、まだ国鉄だった時代の某駅にあったサンディーヌで時々ハンバーガーを食べることがあったのだが、その時に異様な姿から決して頼まなかったサイドメニューがあった。それが「ライススティック」というスナックだ。メニューではフライドポテトと並んで提供されていたのだが、なんか茶色さが濃いし、妙にブツブツしているしで、なかなか最初は食指が動かなかったのだ。

だが、一回興味本位で頼んでみると…これが「…うまい!」のだ。

そんなわけで、その後はサンディーヌに行くと必ず頼んでいたメニューだったりするのである。

検索してみると、ごく少数だが、あの「ライススティック」を懐かしがる声を見つけることができる。

で、で、このお店。ネットで探していたらサンディーヌと同じ系列の会社でした。
サンディーヌ。実家の上中里にも数年間あったハンバーガーショップ。塾があった西日暮里にもあって小学生の少ない小遣いでよく行ってた。
「ライススティック」っていうとても好きなメニューがあったの。お米をつぶしてスティック状にして、ポテトみたいに揚げたヤツ。8本位入ってて¥140、今でもはっきり覚えてる。
また食べたいよぉ~ハートたち(複数ハート) この会社にリクエストしてみようかしら。。。
出典:池袋駅構内のカレー。: クロフクブログ。

サンディーヌは今、バーガーメニューをやめてしまったのでもう食べられない・・
(ついでに言うと「ライススティック」というマイナーメニューも大好きだった。
業務用の袋に入った冷凍素材を「これごと買ったらどうだ?」と店長に言われるほどいつも食べていたっけ・・)
出典:揚げかまぼこのハンバーガー | ど〜も伊舞なおみです♪

58 :?:2001/08/05(日) 08:49
サンディーヌ(はまだあるけど)のライススティック!
マジでうまかった。
159 :やめられない名無しさん:2001/08/05(日) 15:43
>> 158
同意!でも、サンテオレのポテトと同じく、
自分の好きなものってなくなるんですよ・・・・・。
ライススティックも、消えたよね?
自分的にはもう何年も食べてない。
サンディーヌ自体行ってないし。
出典:懐かしのハンバーガー・ショップ@もう日本にはない?

よく見るとどの記事も10〜20年前のものだった。もうみんな諦めてしまったのかな。

とりあえず、存在しないなら作ればいいじゃん! ということで、昔の味を思い出しながら試行錯誤しつつ再現してみることにしたのだ。そして、何とかそこそこいけるのでは、と思うレシピができたので、ここにメモしておきたい。

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実はだいぶ前にも一回挑戦したことがあるのだけれども、その頃は私もまだ揚げ物のノウハウがあまり無かったので、うまく再現できなかったのだ。今はその頃に比べるとずっと揚げ物関係のノウハウは溜まっているので、再挑戦してみたのだ。

まあ、こういうB級外食メニューを再現するというときの鉄則というか心がけだけれども、

  • 家庭料理と違って、調味料は大胆に入れろ!

ということなので、以下のレシピを見ても量に引かないように(笑)。

  • 材料
    • 普通に炊いたごはん 1杯程度
    • ハインツ ちょっとだけホワイトソース 小袋(70g)を1袋
    • 粉末コンソメ 小分けスティック1本 (4.5g程度)
    • 塩、胡椒 少々
    • 醤油 適量
    • 片栗粉 適量
    • 上新粉 適量
    • たっぷりの揚げ油 (今回はオリーブオイルを使ったが普通のサラダ油で十分)

  • 作り方
    1. ご飯とホワイトソース、コンソメを混ぜる。
    2. 塩、胡椒、醤油を野生の勘と味見のセンスに基づいて適宜振り、さらに混ぜる。
    3. 形を整えて揚げるには柔らかい、と思った場合は、片栗粉を少々混ぜてかき混ぜて少し粘り気をつける。
    4. 小さい皿などの上で、皮付きフライドポテト程度のサイズの直方体状に、箸などで整形する。
    5. 上新粉をまぶす(竜田揚げを作るときみたいな感覚で…)。
    6. この状態で冷凍しても良い。
    7. 割と濃い目に色がつくまで高温の油(200度程度)でしっかりと揚げる。
    8. フライドポテトのようにさっと塩を降って食べる

こんな感じ。以前試したときに比べての今回がより美味しくなった勝因は、成形の方法と上新粉をまぶした点と醤油を入れた点だと思う。

外側が香ばしくカリッと仕上がり、中がふんわりベシャメルソースの香り、というのがポイント。後日もう少しレシピの精度を上げて、野生の勘に頼った部分を修正するかも。あと成形方法はもっといい方法があるような気もする。

ともあれ、美味しいよ!