xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

宇宙よりも遠い場所 × 国立極地研究所 コラボイベントに行ってきました

さて、国立極地研究所とアニメ「宇宙よりも遠い場所」がコラボイベントをするってことで、3月31日、立川の極地研まで行ってきました。とは言っても、実は前日午前様の遅番、当日午後から仕事ということで、体力を温存するためにも朝から並ぶわけにもいかず、最悪雰囲気だけ眺められればいいや的な考えで行ってみたのですが、まあ、駆け足で展示の方を見て回れたのでまあ満足です。物販は流石に列を見た時に一瞬で諦めましたが。

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中の展示は、多分実際に南極で使ったのであろうスノーモービルの前の4人の姿が入り口に。

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面白かったのがこの南極観測隊5メートルルール体験コーナー。要するにペンギンに5メートル以上近づいちゃいけないというやつですね。

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そんな5メートルルールの根拠には、国内法「南極地域の環境の保護に関する法律」の規定もあるんですね。知らなかった。関係ないけどこのパネルかわいい。飲食物を捨てるのも禁止とのことなので、そういえば例の野球でいちごシロップで雪に線を引いた部分は、あとで食べて回収するらしい(笑)。

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それにしてもコウテイペンギンさん、5メートルの距離でもかなりの迫力だぞ。あの腕でPPP的にパシパシされたら本当に軽く死ねそう。

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昭和基地の模型。そうか、結月の台詞にあったマイナス10度ってのは、年平均気温のことだったのか。まあ思ったより暖かいよね。ブリザードとかになると大変なんだろうけれども。

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そんな模型の前に小さくてかわいい4人の姿が。

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特に何の解説もなく無造作に置かれた「がちキャン△」的なテント。

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上の写真の背景とか見ればわかるけれども、この会場は倉庫の中なので、そこかしこから倉庫の中のガラクタというかお宝というか、そういうものが沢山見えていたのに、時間がなくて走り回るように写真を撮っていたので、この私としたことが撮り忘れてしまった! なんだよ撮るならそれだろうと、出勤中の電車で後悔したのだけれども後の祭り。まあ、きれいに撮ってtwitterに載せてくれてる方がいたので、そちらのツイートをご紹介。

4人の行程をまとめた図。かわいらしくてよい。しかしあらためてこれを見ると、なかなかスケールのでかいロードムービーだったわけだな、よりもい。

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アニメ関係では、さらにキャラクターやストーリーの紹介ボードなどもありました。

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が、やっぱりアニメ関連で一番すごかったのは原画と昭和基地内の設定資料かな。特に原画は作品序盤の回の名シーンをカバーしていたんだけれども、特に日向がキマリに自己紹介する「よろしくー!」とか、新幹線でキマリの姿を見た時の報瀬の顔に浮かぶ初めての笑顔とか、ぜひ設定資料集、背景画集、原画集などを出してほしいなぁ、と強く思います。

南極研究関係のポスターセッション的な展示もあり、研究者・観測隊員の方々が直接解説されていて、多くの人が興味深げに聞いていました。ああ、時間があったら私もしっかり聴いて質問したりしたかったんだが。特に昭和基地の情報インフラ周りの話とか。8月にまた極地研のイベントが有るようなのでその時にまた行こうと決心。

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まあ、アニヲタ方面の人々とこういう研究話ってのは、わりと相性が良いんだろうな。多分。

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前回来たときには来なかった場所なので、気が付かなかったけれども屋外に先代「しらせ」のスクリュー実物が展示されているのですね。

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なんかこういう部分をつい撮影したくなってしまいます。どんなネジで固定されているんだろう。

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ちょっとだけ南極・北極科学館にも寄りましたが、さすがに今回は大混雑。そういえば以前来た時は触らなかったこの「あいす・おぺれいしょん!」も触ってきた。

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以前来た時はありませんでしたが、今回は展示の各所にアニメの場面のパネルが貼られていました。ペンギンにハァハァする報瀬さんとか…。

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ミサワホームの施工に感心する結月さんとか。

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日本機械学会機械遺産」でもある雪上車KD604は、中に入るのに長蛇の列。以前私が行った時は4話放送直後で、まだこのアニメが全然話題になっていない時期だったので、誰も乗っていない状態で360度写真撮れたりしたんですが、まあこれだけ混雑になるってのはアニメがそれだけ多くの人に届いたということで、喜ばしいことですね。

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雪上車内部の360度写真はその時の記事に載せています。

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そんなわけで、本当に駆け足で回らざるを得なかったのが残念ではあるのですが、それでもとても面白いイベントでした。ペンギン饅頭号のペーパークラフトも無事にもらったことだし、後でちゃんと作ろう。

なんかこういうアニメがきっかけから本気で南極目指す人とか出てきたら実に面白いな。うちの業界もなんかこういうのないものかね。たとえば国立情報学研究所とかがコラボしたアニメが大ヒットしてNIIオープンハウスにアニヲタが大集合とか、あったら面白すぎる(他人事ですみません…)。

ちなみに一部グッズ販売と一部パネルの展示などは4月3日から5月12日まで南極・北極科学館で行われるようです。物販行けなかったからまた行ってもいいかなぁ…。

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でも正直、おにぎりやタコさんウインナーよりエビフライが欲しかったりするんだが。エビフライはまだか、エビフライは!

おまけ

ところで上記の記事で、かつて極地研は板橋にあって、近所に住んでいた自分は小学生の頃に見学に行って南極の氷を見たりした、ということを書いたのですが、そういえば先日、板橋に行ったついでに跡地を確認してきました。跡地には今、初代しらせが初就航の時に持ち帰った南極の石が置かれています。

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縞状黒雲母片麻岩、とのこと。1984年2月採取。

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場所はこのあたりです。都営三田線板橋区役所前駅から徒歩約10分。この辺は元々加賀藩下屋敷跡で、戦前に旧軍の造兵廠があって、戦後にその空き地に文教施設がたくさん作られました。その一つが極地研です(1970年に上野から移転、2009年に立川に移転)。他にも現在つくばにあるAISTの一部になっている計量研究所とかもありました。懐かしい。