さて、古巣でもある向ヶ丘遊園界隈の川崎市岡本太郎美術館にまた行ってきました。今回の企画展は「『岡本太郎の愛した沖縄』展」です。
ゴールデンウィークということで、入り口のところには岡本太郎デザインの鯉のぼりが今年も泳いでいました。
「母の塔」のところでは、子供たちの作ったオリジナル鯉のぼりがたくさん。どうやら4月23, 24, 29日に小学生以上の子供たちを集めた「TARO鯉にいどむ!2016」というイベントがあって、そこで作成された鯉のぼりのようですね。
さて、2年前に常設展の方で「岡本太郎の沖縄」という展示がありましたが、今回は企画展での沖縄関連の展示でした。企画展ということで、より岡本太郎撮影の沖縄の写真が中心となった展示となっていました。あとは久高島のイザイホーの映像や、岡本太郎の作品に沖縄が与えた影響などについて。沖縄の写真については、見たことのない写真が結構あったので、おそらくいままでで一番たくさん岡本太郎撮影の沖縄の写真を展示したイベントだと思います。
もともと、岡本太郎の沖縄の好きになり方ってのはかなり共感を覚えるんだよね。日本文化の源流としての沖縄。
ミュージアムショップで立派な図版が販売されていたので買ってきましたが、タイトルは「岡本太郎の沖縄」。あれ…何と。実は同じタイトルで2000年に写真集が出版されていて、私も持っているので、家で比較してみました(左が2000年版でNHK出版、右が2016年版で小学館)。
新版の中にも書かれているんだけれども、この本は旧版を底本として、収録写真を増やして構成を新たにした、というもののようです。実は旧版は縦書き右綴じで新板は横書き左綴じだとか、結構雰囲気が変わってます。印刷や装丁は実は旧版のほうが好きだったりしますが、新たな写真がたくさん追加されていることや、時系列を意識した構成になっている点は新版も良いと思います。そもそも旧版は古本以外では既に手に入らないし。
というわけで、沖縄と岡本太郎というキーワードに反応する人には絶対におすすめです。というか、会期中にぜひ生田緑地の岡本太郎美術館まで。
ちなみに、Amazonでのレビューは旧版のレビューが混ざっているのでちょっとアレな状態になっています。新旧版は全然違うので別物として扱うべきだと思うんだけどなぁ。Amazonのこういうところはちょっとアレだよね。
ちなみにミュージアムカフェではこの企画展とコラボでスパムサンドがメニューに入ってました。わりとうまかった。
撮影は富士フィルムX-T10にXF18-55mm F2.8-4 LM R OIS、最後の写真集比較と食事の写真だけiPhone6でした。