3月4日、築地にある「無玄流」という、ライブハウスなのかなんなのか今ひとつ不明な和のスペース(「和ライブレストラン」ということらしい)で、私が以前からファンである和風系2バンドが2マンライブをするということで、久しぶりに行ってきました。イベント名は「春爛漫!宝船祭り」。出演は詩吟バンドのxièと民謡バンドのNeoBalladです。
たしか8年ほど前、「月詠」という和楽器バンドと「玉ゆら」というロックバンドをやっていた若狭さちさんのライブを誰かの対バンで聴いて「おおっ」と思い、さらに別のライブで確かkarutaさんの対バンで詩吟ライブ活動を始めていた井口弘子さんに出会い、その後この2人が和風つながりで色々なイベントによく一緒に参加するようになったんだっけな? そして若狭さちさんはいくつものバンドを変遷してここ数年は民謡バンド「NeoBallad」のボーカルとして活躍、井口弘子さんは恵聖という名前で詩吟ユニットxièを作り今に至る、という感じの経緯だったと記憶しています。
そんなわけで結構付き合い長い感じなのですが、どちらも私の育児モードが始まってから初めてのライブ参加ということで、なんだかんだ4年ぶり以上ご無沙汰していたわけです。申し訳ない。
客層は様々。ご年配の方々には詩吟界の偉い方もいらっしゃる模様(実はうちの親父も詩吟を長年やっていたりするのだけれども、もしかして知ってる人いたりしたんだろうか?)。あと、外国人の方々もかなり目立つ。そういえばこの2バンド、今年は揃ってパリのジャパン・エキスポに参加らしい(NeoBalladは2度目、xièは初参加)ので、そういう方面の関係もあるのかな?
まずはxièのステージ。詩吟+アンビエント系の音楽のスタイル。子供の頃から家で詩吟を聴いてきた私には馴染みの演目も多いけど、このスタイルも実に面白いよね。途中、舞踊なども混ぜて実にカッコいいステージでした。
最近はいろいろな傾向の曲をカバーして、それに詩吟を合わせるというのも始めているらしい。今回もMission ImpossibleのテーマやHotel Californiaを合わせたパフォーマンスもありました。面白い。
以前から、ワールドミュージックというか、音楽よりも更に広いジャンルをアレンジして新しい音楽にしていく、というようなスタイルはとても好きで、たとえばチベットの央金拉姆の、般若心経の真言(マントラ)を曲にした「涅盤心經」とか最高に面白いと思ってた(ちなみにその他の曲も様々な元ネタがあって素晴らしいのでオススメ)ので、その流れの中で、個人的に馴染みのあった詩吟をこういう新しい形で聴くことができることはとても楽しい。
ジャパン・エキスポのステージでも、ぜひ観客を魅了して欲しいと思っています。
後半はNeoBallad。福島県出身の若狭さちさんボーカルの民謡バンドです。実はこのライブの少し前にこの残念なニュースにNeoBalladが巻き込まれたということで、割と真剣に腹を立てていた私だったりします(このイベントで予定されていたNeoBalladのライブも当日突然中止となったのです…)。
http://www.nikkansports.com/general/news/1606866.htmlwww.nikkansports.com
まあ、台北の公演は大盛況だったようだし、もったいないことをしたねー、的な感じで気を取り直し、私にとって久々のこの日のライブは最高に楽しめました。
いくらアレンジされているとはいえ、ベースが日本の民謡だとやっぱりリズム感が全然違っていて、手拍子とか入れるにしても表拍で入れるとか、普段のライブで全く習慣づいていないことをしようとすると結構戸惑ったりしてしまうのも面白い。
地方公演をするたびに、公演先の民謡をベースに作品を作って持っていくみたいなのですが、いつの間にか「安里屋ユンタ」までレパートリーに入っていたのね。ラストは舞踊で恵聖さんも入って実に宝船で楽しいステージでした。
それにしても、私の好きな和風バンドが2バンド揃ってジャパン・エキスポ参加ってのはなんか嬉しいです。流石に参加は無理ですが、どのようなライブになるのか、先ほどのような残念なニュースではなく、嬉しいニュースで見ることを楽しみにしています。
- アーティスト: NeoBallad
- 出版社/メーカー: SHINKO MUSIC RECORDS
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: CD
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追伸: それにしても恵聖さんもさちさんも、数年ぶりの再会にもかかわらず、ちゃんと顔を覚えていてくれてよかった! ありがとうございます。以前ほどのペースは難しいですが、またライブ行きますね。