7年前に体調を崩していた時の話、第5回です。
6月頭に初めて感じた体調の異常は、7月から8月にかけて徐々に悪化していき、それにともなってメンタル面も悪化していきました。そしてついにベッドから起き上がることすら難しくなった私は、体調不良による休暇と、もともと旅行に行く予定だった休暇を合わせた約2週間の休暇で途方に暮れていました。その続きです。
ネットの呪詛に心が折れる前に
起き上がることも困難で、ただひたすらベッドに寝ているだけの生活では、いつも以上にノートPCでネットを徘徊することが日常そのものとなりました。とにかく自分の体調についてひたすら謎な状態が続いている状況では、そういう情報を検索して探し始めるわけです。
そうするとわかることは、私のような症状になった人は一生治ることはなく、仕事も失い家庭も失い、悲惨な運命が待っているということです。いや、冗談じゃなくてそういう体験談が、ネットには山ほど載っているわけです。まあ、メンタル的に落ち込んでいるから余計ネガティブな話が印象に残るだけかもしれないのですが…。とにかく、悲惨な運命はたくさん載っているものの、完治した…とまではいかなくてもいいけど、せめて人並に暮らせるようになった、みたいな具体的な話はあまり載っていない、もしくは目立たないのです。
私がこういう文章を、体験から7年も経ってから今更したためているのも、あの頃のことを思い出して、一つでもポジティブな体験談をネットの上に増やしたいという思うからです。紆余曲折は有りましたが、私は問題発生から10ヶ月ほどでほぼ治りました。もちろん、私と全く同じ方法で治る人は少ないと思いますが、それでも「治らないんだ」と簡単に諦める前に、ネットの呪詛に心が折れる前に、もっとポジティブに色々試してみようよ、ということを言いたいのです。