xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

デザインフェスタ vol.56に行ってきたぞ(戦利品もまとめてレポート)

さて、先日11月19日、ビッグサイトで開催されたデザインフェスタvol.56の初日に行ってきたぞ。今回はあまりたくさんのものを買い込んだりもしなかったので、戦利品報告もまとめて1記事でレポートしよう。

今回は寄ろうと思ったブースがなぜか西館4階のJエリアに異様に固まっていたので、入場口は西館4階を選択して並んだ。

真っ先に訪問したのは、切り絵作家の大橋忍さんのブース。

毎年個展にはお邪魔していたのだけれども、今年は諸事情で誠に申し訳ないんだけれども個展にお邪魔できなかったんだよね。

ということで久々に多くの新作を見ることができたのだけれども、やっぱり個展でたくさん見たかったなぁ。

とはいえ忍さんに関しては個展の時に一目惚れしてリモートでお迎えした作品もあったりするので、うちにやってくるのが楽しみだったりする!

note.com

こちら、今回たまたま目に止まった可夜硝子さん。まずは昭和の柄つきガラスの再利用品が気になったのだけれども…

よく見るとグラスにもなかなか良いものが多い気がするぞ、ということでじっくり色々な作品を見せていただいたい。

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アニメ絵お絵描きAIのNovelAI Diffusionを使う上でのアップスケーラー選び

さて、アニメ絵お絵描きAIのNovelAI Diffusionを使い始めてほぼ1ヶ月が経過し、Anlasが再び10,000追加された今日この頃。前回記事を書いた時から2週間が経過したので、いくつか書こうかなと思っていることも溜まっているのだが、今日はアップスケーラーの話を書こう。前回の記事はこちら。

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NovelAI Diffusionの$25プランでおすすめの生成サイズは?

最近、$25で生成し放題になるNormalのサイズ、Landscape 512×768, Portrait 768×512, Square 640×640とは異なるCustomのサイズで生成するのが結構気に入っている。LARGEの1024×512とか512x1024とかの2:1のアスペクト比も好きなのだが、このサイズだとAnlasを都度消費してしまうし。

ということで、最近気に入っているサイズは896×448と448×896である。2:1のアスペクト比だが、$25プランでAnlas 0となる、生成し放題な最大サイズだ。


(896×448の画像をGigapixel AIで2倍にアップスケール後、JPEGに変換)

でも流石に今どき短辺が448ピクセルって解像度的にちょっと辛くないか? という意見もあるかと思うし、NovelAI Diffusionで作成できるサイズの限界を超えるためか、Enhance時の1.5倍のアップスケールができなくなる。

そもそもEnhance時にアップスケールする意味ってある?

Enhance時のアップスケールって、アップスケールした画像をベースにEnhanceするって機能だよね多分。なので結構良さげに思えるのだけれども、思ったほど画質が良くない、というか微妙にボケる印象がある。

と言うことで、最初はEnhance時のアップスケールを多用していたものの、アップスケール後の品質に満足できないことが多いし、そもそもアップスケール倍率は1.5倍までしかないし、大きめの絵だとサイズ上限でアップスケールできない場合がある。

そもそもEnhanceにかけると当然別の絵になってしまうので、最初にできた絵に満足しているのであれば、わざわざ無駄なAnlas使ってEnhanceする必要はない。


(896×448の画像をGigapixel AIで2倍にアップスケール後、JPEGに変換)

アップスケーラーをいくつか試してみよう

そのため、アップスケールはNovelAIの中で行うのではなく、餅は餅屋ということで、他のアップスケーラーを試してみることとした。比較対象はPhotoshopの「画像解像度」での再サンプリング機能でいいだろう。

まずはオープンソースものだとwaifu2xとUpscaylがあったのでこれらを試してみることに。

github.com

github.com

そして商用ソフトも色々あるようだが、今回はTopaz Gigapixel AIってやつを試してみた。

www.topazlabs.com

まずはこれをサンプルにしてみようか。最近こういう妙なモチーフを描かせるのが好きなのだ。そしてサイズは上で触れた896×448ピクセルだ。

これらをそれぞれ別の方法で400%(面積で1600%)拡大させてみよう。出力結果は3584×1792ピクセルとなるが、この状態ではブログの画面では比較のしようがないので、顔周辺の部分だけ取り出して比較してみよう。

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Insta360 One X2で星景動画・スターラプスを撮ってみよう

今回の目次。

  • スターラプスとは?
  • 沖縄・屋我地島で撮影したスターラプス
  • スターラプス撮影のノウハウ
    • 撮影に必要なハードウェア的準備
    • 撮影時の各種設定
    • インターバル撮影からの動画化
  • スターラプスは楽しい!

スターラプスとは?

先日Insta 360 One X2を購入したら割とすぐにInsta360 X3が出てしまったのだが、自分の使い方ではあまり違いはないなと思うので、セール時期に買ったこともあり特に後悔はしていない。多分今回の記事の内容もそれほど違わずX3でも使えそうな気がする。

ということで、最近Insta360で最も色々挑戦していたのはスターラプスだ。要は星を写すタイムラプス動画のこと。星景動画と言ってもいいと思う。星が地球の自転で回っていく姿を動画で撮影するのだ。とはいえ、スターラプスの動画はなかなかに撮影条件が厳しい。とりあえず、

  1. 光害の少ない星空
  2. 可能な限り長時間、できれば一晩中、月がない状態(つまり新月が良い)
  3. 一晩中、空の広範囲に雲がない状態

が揃っていないと良いスターラプスは撮影できないのだ。1番、2番の条件はまあなんとかするとしても、3番目が本当に辛い。ということで、まだこの3条件を全てクリアする環境には巡り合えていないのだが、何度も何度もチャレンジを繰り返すごとにノウハウは溜まってきたので、せっかくなのでまとめてみたい。

沖縄・屋我地島で撮影したスターラプス

ちなみに1, 2をクリアする条件で今回沖縄の屋我地島で撮影したのがこちら。残念ながら台風が遠くにあり、影響で強風と雲、そして時々雨が降る状況だったが、空は素晴らしかった。

www.youtube.com

この動画からのキャプチャを何枚か出しておこう。条件が悪かった割にはよく撮れていると思う。撮影条件は露出時間10秒(一部13秒)、インターバル3秒、ISO3200、フルサイズ換算7.2mm、F2.0、ホワイトバランス5000K。合計で約6時間の撮影を約1分にまとめている。

南の島らしく高い空に見えるオリオン。

超広角で見る冬の天の川。

うっすらと薄明が見えてくる中、星が消えていく。

そして日の出へ。

スターラプス撮影のノウハウ

ということで、今までに得たノウハウをまとめてみよう。

撮影に必要なハードウェア的準備

撮影に必要なハードウェア的な準備だが、まずはInsta360 One X2の内蔵バッテリーでは一晩写真を撮影し続けることは難しいため、モバイルバッテリーへの接続が必要となる。モバイルバッテリーは、Insta360の電源コネクタにUSB Type-Cで接続する必要がある。

カメラ本体には防水用を兼ねた端子カバーがあり、無くすのを防止するためか、非常に細いプラスチックで本体に繋がっているのだが、この端子カバーをつけたまま電源コネクタを接続すると、端子カバーが映り込んでしまうのが360度カメラの辛いところ。

端子カバーは引っ張ると外せる(再び取り付けることも可能)なので、外してもOK。でも最近取り付けが難しくなってきた気がしないでもないので、あまりお勧めではないかも。まあ無くさない自信があるなら、最後はこの細いプラスチックをカットしてしまっても、とりあえず防水の役目には問題ないだろう。

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フジX-T30とタムロン18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061) の組み合わせで皆既月食を撮ってみた

先日(11月8日)の皆既月食、久々の素晴らしい天候のコンディションでよかった! 横浜の自宅で見ていたけれども、快晴の空にとても綺麗な赤黒い月で、こんな綺麗な皆既月食を見たのはどれだけぶりだろう、と思う。

そんなわけで、今年の初め頃に購入したタムロン初のXマウントレンズである18-300mm F/3.5-6.3を使って撮影してみようと思い、やってみた。完全に露出オート、AFも自動で撮った写真からPhotoshopで切り出したもの。F6.3 1/4秒。

左下の星ですが、天王星もどうやら写っていた模様。なんだもっと狙えばよかったか。いやーでもすごいじゃないかこれ。ちなみに前回X-T10とXF55-200mmで撮影した皆既月食はこちら。AFとかも含めて今回の方がずっと撮りやすかった。

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ちなみに最初の写真のオリジナルはこちら。300mmとAPS-Cだとこのくらいの大きさに写る。

200mmでスーパームーンを撮った時よりずっと大きく写っているな。センサー上の面積にして2.25倍になるはずなので、当たり前ではあるけれども。

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ちなみに手持ちだとこんな感じ。300mmで1/4秒でこれだけ手ブレを抑えられればまあそこそこ立派だとは思うが、やはり三脚での写真と比べるとかなり細部が落ちてしまっているな。画面の中心からもかなりズレてしまっているし。

ところで、発売当初は注文して3ヶ月も納品を待ったけど今はそんなことないよね…と思ったけどAmazonは14万円以上とか、今でもテンバイヤー価格なんかい!!!

ちなみにビックカメラは今見たら在庫1台のみだけど82,500円に8,250ポイントで、実質74,250円で売ってる。Amazonのほぼ半額だな。俺が買ったのもビックカメラで当時からこの値段なので、ぼったくりテンバイヤーから買うんじゃないぞ!

www.biccamera.com

今回のレンズについて購入当時に書いた記事はこちら。

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あと、先日買ったばかりのiPhone 14 Proはこんな感じ。F1.7の1/2秒なので露出しすぎではあるんだけど、まあそれ以前に色々残念。流石にここまで拡大するにはスマホのカメラはまだ役不足ということかな。

広角で撮った写真は1/5秒なので上よりは色は綺麗だけど、やっぱり月を拡大すると似たり寄ったりの画質。

スマホで手持ちで星が写るようになったのは素直にすごいんだけどね。

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アニメ絵系お絵描きAIのNovelAI Diffusionを使ってみて:菜々緒さん(仮)との日々

お絵描き系AIが表舞台に出てきてはや3ヶ月近く、色々と議論を呼んでいるようだけれども、まあ写真が出て来た時の絵画界への影響に例える人は結構多いね。

珍しい写実系専門美術館のホキ美術館(千葉)とかは、その衝突の名残を今に残すとても大好きな美術館だけれども、そのあたりの話も館内のパネルで紹介されていたりするので、今行くとさらにちょっと面白いかなと思ったりする。しばらく行ってないのでまた行ってみるかな(アクセス悪いので美術館界のアリランラーメンって勝手に言ってるけどね、千葉だし)。

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まあ個人的には15年前に初音ミクが出て来た時に近いものもあると思う。あの時も「心ある」音楽ファンはかなりが拒否反応を示していたと記憶している。ということで新しいこういう技術が出て来た時にとりあえず殴る気持ちもとてもわかるけれども、殴っている相手が未来の初音ミクである可能性も考えてから実行しようね、というのが自分のスタンスだ。

殴ってみたところで技術の存在が消え去るわけでもないし、その存在が前提の世界がやってくるのであれば、興味ある分野ならとりあえず手を出してみて使いこなしてみるというのがいいと思う。少なくとも自分の本業では今まで自分がやっていた仕事がAIに置き換えられている部分が結構あるけど、そのおかげでより多くの良い仕事ができるようになってるわけだし、現れたばかりの技術を虚実ないまぜで否定ってのは、あまりお勧めしないかな。

というわけで、お絵描きAIに関しては流行り始めの時にMidjourneyで2つほど記事を書いたのだけれども(まだ学習が中途半端なMidjourneyにアニメのタイトルを突っ込んでみたり、般若心経の英訳を突っ込んでみたりして妙な画像が生成されるのを見て楽しんでいた)、あれからもう2ヶ月以上。Midjourneyも学習が進んできて、前のような頓珍漢、というか味わいのある絵は生成されなくなってきている。今同じキーワードを打ち込んでも、なんかもっともらしい画像が出てくるようになって、正直そういう意味ではつまらない。

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まあそれでも一般的な絵を作るにはとっても魅力的で、面白い絵を生成してくれているので今も純粋に楽しんでいる。巨大核融合炉とか、工場の火事とかをイメージして作った絵がこちら。1枚目の巨大感とか、2枚目の炎の雰囲気とか、実にいいね。

そんな中で、俺のいつもの趣味ならとっくに使ってみていてしかるべきだろう、というアニメ絵系お絵描きAIのNovelAI Diffusion、しばしスルーしていたのだけれども、やっぱり試してみることにした。とりあえずはプロンプトのみから画像生成させるという基本の使い方に絞ってしばらく使ってみた、ファーストインプレッションをまとめてみようか。

そんな今回の目次。最後のおまけは、趣味じゃない人は読まない方がいい。っていうか読まないで(前にスペースを大量に開けておくので)。

  • まずは基本事項のおさらい
    • プロンプトの基本文法
    • 強調機能
    • ステップ数
    • スケール
    • シード値
  • 同じキャラを同じ服装で複数回登場させてみる
  • 同じキャラを全く違う服装で複数回登場させてみる
  • テーマを決めて練習してみる
  • 写真的表現
  • 未確認事項:Seed値の永続性について
  • おまけ:えっちなのはいけないと思います

まずは基本事項のおさらい

NovelAI DiffusionはNovelAIという小説書きAIの画像作成機能という位置付けだ。まあ、小説があって挿絵があるというのはなんか自然な流れな気もするのでそれはそれでいいんだろうな。小説機能使わないけど自分で小説書く人も、お絵描きAIがあればもしかすると自分で挿絵まで完結できるかもしれない。そういう展開は初音ミク的で実に良いと思う。

novelai.net

とりあえず海外サービスなこともあり、UIは英語オンリーである。俗に言う術式、というかプロンプトと呼ばれるものも英語だ。

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赤外線で見るiPhone 14 Pro:FaceID、ポートレイト、フォトグラメトリ、シネマティック

さて、4年ぶりにiPhoneを機種変更、iPhone 14 Proを入手したぞ! 前に使っていたのがiPhone Xsなので色々とびっくりだ。とりあえずiPhone 14 Pro自体のレビューに関しては色々ともう語られていると思うのであえて自分が書くことはない気がするが、ちょっとだけ感想を書いてみようか。

まずはFaceIDがマスクつけてても使えるようになったのは嬉しい。マスク付きだと眼鏡は別途登録が必要みたいだし、暗い場所では使えないみたいだけど(つまりより細かい凹凸データを利用しており、なおかつ可視光映像も判定に使っているということだろうな)。

あとは、LiDARがついたiPhoneはこれが初めてということで、早速Metascanなどの3Dスキャンアプリなどで遊んでいたりする。メシグラメトリも可能だ。日吉の「とんかつ和栗」の上ロース、美味そうだろ? ああ美味いぞ!

このFaceIDやLiDARの背後で働いているのが赤外線レーザの光だ。iPhone Xsの時もFaceIDとフロントカメラのポートレートモードを観察した記事を載せたのだが、この新しいiPhone 14 Proでもやってみようと思う。ちなみにXsの時の記事はこちら。

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今回は内容を動画1本にまとめてみた(最近Premiere Proの使い方に慣れて来たのでこういうのが楽になった)。

www.youtube.com

…のだけれども、古い人間なのでやはり文章が書かれてないと落ち着かないし読むならそっちが早いだろうと思うので、文章でもまとめておく。

撮影機器

赤外線動画の撮影には、結構古いYashica F537IR(赤外線ライトを外し、可視光除去のためにIR76フィルタを貼り付ける改造済)というトイカメラ的な赤外カメラを利用した。

赤外線を植物が強く反射したり、水や青空が赤外線では非常に暗くなるなどの、赤外線写真が短時間の露出で撮影できる上に赤外線動画も撮影可能。

まあ当時からトイカメラ的扱いで画質も低いし(動画は480p)流石に古くなっているのでアレだけれども、まあほどほどに赤外線を観察するには今でも使える優れものだ。iPhone 14 Proとこのカメラの両方を三脚に固定して動画を撮影した。

これを使って、FaceID、ポートレイトモード(フロントカメラ)、ポートレイトモード(リアカメラ)、フォトグラメトリ(Metascan)、シネマティック動画の順に、様子を見てみよう。

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男木島の旅:夏会期間内だったので瀬戸内国際芸術祭2022の男木島会場も回ってみた

さて、男木島に行った第一の目的はサマータイムレンダの聖地巡礼だったわけだけれども、せっかくだから瀬戸内国際芸術祭2022(瀬戸内トリエンナーレ)の夏会期最終日に合わせて行ったので、男木島の展示も全部回ってきた。なかなか楽しかったぞ。

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ということで、聖地巡礼記事のところでは書かなかった純粋な旅レポート的なものを取り混ぜながら、瀬戸内国際芸術祭2022の男木島展示レポートを書いてみようと思う。

ちなみに秋会期は9月29日から11月6日なので、多少の入れ替えはあるものの、これらのほとんどの展示はまだ見られるぞ。

目次。

  • 男木島に上陸
  • 「男木島の魂」
  • 海辺の「海征」でランチ
  • 「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」
  • 「アキノリウム」
  • 「男木島パビリオン」
  • 「生成するドローイング -日本家屋のために2.0」
  • 「タコツボル」
  • 「青空を夢見て」
  • 「漣の家」
  • 「歩く方舟」
  • 「No.105」
  • 民宿に宿泊して夜と朝の男木島を体験
  • 「漆の家」
  • 「部屋の中の部屋」
  • 「瀬戸で舞う」
  • 「学校の先生」
  • さよなら男木島
  • 高松でのおまけ

男木島に上陸

高松港から女木島経由の船に乗って40分、男木島が近づいてくる。

よくみると、海岸沿いに展示作品の一つ「歩く箱舟」(山口啓介)が見えている。

港に近づくと見えてくる男木島の集落。港のすぐそばから突然坂になる地形から、「サマータイムレンダ」の日都ヶ島の街のモデルともなった印象的な街並みが見えている。


「男木島の魂」

港の船の待合室やチケット販売所、そしてこの芸術祭では男木島の窓口もあるこの白い建築物は、それ自体が芸術祭の作品の一つでもある「男木島の魂」(ジャウメ・プレンサ)だ。


海辺の「海征」でランチ

港に着いたら、まずは再度の検温をしたのちに芸術祭の窓口で2日間パスポートを引き換えて、まずは海岸にある「海征」でとりあえず早めの昼飯。サザエ飯に…。

タコの天ぷら! いやー漁港の海岸でこういう食事もいいね。

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DJI Mini3 Pro用ND/PLフィルター(光量調整、反射抑制)の比較テストとレビュー:PolarPro, SunnyLIFE, K&F Conceptの3社製

さて、まずはお詫びから入りたいのだが、DJI Mini 3 Pro用のND/PLフィルターのレビュー、当初予定していたよりも2ヶ月ほど公開が遅れてしまった。これは、試写をするにも晴れた日の海岸に行かなければならないという理由もまああるのだが、最大の理由は「満足できる品質のフィルターとなかなか出会えなかったから」である。結局自腹で合計3万円弱の出費で3つのメーカーのND/PLフィルターを買ってテストする羽目になってしまった。

で、最初に結論を言ってしまうと、DJI Mini 3 Proに関しては、K&F ConceptのND/PLフィルターが、圧倒的に俺のオススメである。ただし自分がAmazonで買ったときはND8/PL, ND16/PL, ND32/PL, ND64/PL, UVの5枚のセットで9,000円だったのが、現在は何故かそれに予備のプロペラが付いて9,400円のセットしかないようだ。

一時期プロペラつきのセットしかなかったのだが、プロペラなしも復活している上、Mini3 ProじゃないMini 3にもどうやら同じフィルタが利用できるようだ。

ということで、どのようにしてまたしても偏光フィルター沼に足を踏み入れることになってしまったのか、順を追って説明していきたいと思う。ちなみに以前、Mavic Miniの時に偏光フィルター沼にはまった時の記事はこちらの2つだ。

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この頃は明らかに売り物としてこれはどうなんだという品質のものが多いところからのスタートだったが、今回の評価した3社の製品はどれもちゃんとしたものであり、美しい写真が撮れる。好みの問題という人もいるかもしれないが、とりあえず自分として満足のできる製品を探していたら、いつの間にか3社の製品を購入していた、ということかな。

ということで色々と沼なのだ…。

今回、まず購入したのはPolarPro社のVivid Collectionだ。本稿執筆時の価格は12,980円(ND8/PL, ND16/PL, ND32/PLの3枚セット)。ちょいと高いぞ。

アンバーに反射するコーティングが特徴的だ。

そしてかなり大きめのフィルター径。回転枠は白い印を真上もしくは真下に向けると水面反射対応の方向になる。

フィルターをつけた状態でもジンバルのカバーは問題なく取り付けできるので、移動時も取りつけたまま、常用フィルターとすることが可能である。これは今回テストした3社のフィルター全てで問題ないことを確認している。

こちらは昨年からDJI Air 2Sで使っていて非常に気に入っていたフィルターのDJI Mini 3 Pro版ということになる。DJI Air 2Sでのレビューはこちら。

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そういう事情なので非常に期待しており、今回も国内での通販が始まる前に直販で買ってみたのだが…。実際に撮影してみると、反射除去効果は素晴らしいものの、全体的に黄色味が強くなっているのが非常に気になった。

左:フィルターなし、f1.7、1/2000s
右:PolarPro ND8/PLフィルター、f1.7、1/250s

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