xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

サマータイムレンダの聖地巡礼レポート・その3:男木島編

さて、現在まさに佳境に入っている2022年春夏アニメの「サマータイムレンダ」だが、21話(全25話予定)まで放送されたところで、次に行こうと思っていた男木島(おぎじま)に行ってきた。男木島は和歌山県ではなく香川県高松市の沖に浮かぶ島で、和歌山県の友ヶ島や加太や付近の漁港などとともに、作中の舞台「日都ヶ島」の風景のモデルの一つになっている。

13話まで放送された時点で友ヶ島や加太などに行ってきたレポートはこちら。

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今回の目次はこちら。

  • 男木島について
  • 男木港
    • 第1話:1周目で日都ヶ島に到着する慎平
    • 第2話:3周目で日都ヶ島に到着する慎平
    • 第5話:影に飲まれる日都の街
    • 第13話:5周目冒頭
    • 第17話:久しぶりにちゃんと寝た慎平が目覚めた朝
  • 男木小・中学校とその周辺
    • 第2話:プールサイドで語る慎平、澪、窓
    • 第14話:決戦に備えて集合する学校の校舎
    • 第16話:仲間になった影澪と、慎平・澪との会話
  • まとめ

(2022年12月21日追記)元々タイトルに「第21話まで」と入れていたが、最終回まで見ても概ねこれで全てと言って問題ないと思われたので、タイトルを修正した。

なお、今回も写真は特に断りがない限り、フジのX-T30とタムロン 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)で撮影している。

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男木島について

男木島は高松市の沖約10kmに浮かぶ小さな島であり、隣の女木島(めぎじま)とともに雌雄島と呼ばれている。傾斜地に造られた街並と細い路地は、独特の雰囲気を醸し出している。


(ドローンによる撮影)

この島がサマータイムレンダの舞台に採用された経緯は、単行本2巻のあとがきに書かれているが、要するに友ヶ島は無人島であるため街は存在しないので、加太の街並などを参考にしているが、やはり加太は島ではないので島のリアリティを出すために、4年前に訪れた男木島を舞台の一つとしたとのこと。


(豊玉姫神社から男木港を望む)

港の遠方に見えるのは高松の街。アクセスは高松港から女木島経由のフェリーで約40分ほどである。ちなみにうどん県の島ではあるが、うどん屋は島内に一軒もない。


(ドローンによる撮影)

3年に1度の瀬戸内国際芸術祭(瀬戸内トリエンナーレ)でも会場の島の一つとなっている。2022年の開催期間はあとは秋期(9月29日〜11月6日)を残すのみである。今回は夏期の最後の週末(9月3日〜9月4日)に行ってきたので、聖地巡礼だけではなく芸術祭も島内の全ての展示を巡ることができた(トリエンナーレに関しては別途まとめたい)。

setouchi-artfest.jp

島内の宿泊施設は民宿が数軒あるのみであり、しかもネット予約できるような場所はない。そういうところから風情を楽しむ旅をするのが良いと思う。高齢化が進んだ離島であるため、コロナ対策に十分注意した上で訪問することをお勧めする。

男木港

先述の通り、友ヶ島は無人島であるため、そもそも島民がそれなりに住んでいることが前提の港湾施設や民家は存在しない。日都ヶ島の港や港から見える斜面の街のモデルになっているのは、男木島の男木港である。

第1話:1周目で日都ヶ島に到着する慎平

男木港の船着場から男木島の街に歩き始めるところ。細かい部分は結構異なっているが、全体の雰囲気や右側の鳥居など、ここをモデルにしたことはよくわかる。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

家同士が一対一で一致するわけではないが、この家はここがモデルだろうな、という感じの場所はとても多い。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

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話題のお絵描きAIのMidjourney先生に、般若心経をお題にイラストを描いてもらったぞ

先日、アニメのタイトルを渡して、それをお題に絵を描いて、とMidjourney先生に無茶振りしたのだが、意外に面白い絵をたくさん描いてきてくれたので、今度は何をしようか、とふと思いついたのが般若心経だ(なぜ?)。

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いや、お経の内容をAIに渡してどう解釈して絵を描いてくるか、というのはなんか実験として面白そうじゃないか。

いくつかの般若心経の現代語訳を参照して、難しい言葉をある程度置き換えて、DeepLを使って英語に直した上でMidjourneyのNGワード(結構あるのよ、これが)を避けた言い回しにしたり、など各種調整を行って作った英文をMidjouneyに与えて絵を描いてもらった。

このMidjourneyに与えた英文と、その英文をもう一度DeepLで日本語に戻した日本語文をそれぞれの絵に添えている。日本語訳に関しては、DeepLの出力から、訳語の齟齬がある部分や文調の統一などの微修正は行ったが、概ねそのままである。こちらのAIの仕事も素晴らしい。

まあ、何せ仏教素人の仕事だし英語力も低いので、適切でない翻訳が多々あると思うのだが、まあその辺りは今回は絵の方が主役ということで、ご勘弁いただければと思う。

…というか、なかなか良い絵を描いてくるではないか、Midjourney先生(今回から先生呼びになっている)。

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄

When the Bodhisattva of compassion was practicing Prajna-Paramita (the Perfection of Great Wisdom), he discerned that the five components of all beings are all void, without inherent nature or substance, and therefore overcame all suffering and calamities.

慈悲の菩薩が般若波羅蜜多(大智慧の完成)を修めたとき、万物の五構成はすべて空であり、固有の性質や実体がないことを見抜いて、すべての苦しみや災難を克服したのである。


舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是

Sariputra, what is form is not different from the void, and the void is not different from what is form. What is form is void, and the void is form. And the actions of perception, representation, formation, and discrimination are also void.

サリプトラ、形あるものは空と異ならず、空は形あるものと異なることはない。形であるものは空であり、空は形である。そして、知覚、表象、形成、識別の作用もまた空である。


舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

Sariputra, since all existence is characterized by void, it neither arises nor perishes, it neither stains nor purifies, it neither increases nor decreases.

サリプトラ、すべての存在は空であるため、生もなく滅もなく、汚れもなく清もなく、増えも減りもしない。


是故空中 無色 無受想行識

That is why, in being void, there is no formality, no sensing action, no representational action, no forming action, no discriminating action.

だからこそ、空であることには、形式も、感知作用も、表象作用も、形成作用も、識別作用もないのである。

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ドローン用の360度カメラ、Insta360 Sphereを数日使ってみて:評価の急上昇とドローン登録システムへの修正申請

さて、先日ファーストインプレッション記事を書いたドローン用の360度カメラのInsta360 Sphereに関して続報を書いてみよう。前回の記事はこちら。

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で、単刀直入に書くのだが、このカメラやっぱり凄いぞ! といきなりの評価大幅上方修正だ(前回はコンセプトは良いが色々荒削りではという評価)。なぜここまで評価が向上したかというと、やはりというかなんというか、一度付けた粘着式レンズ保護カバーを外したのだ。

store.insta360.com

ファーストインプレッションでは、どうしてもスティッチング(2枚の魚眼レンズによる画像をデジタル処理で繋ぐ部分)の処理の荒さが気になっていたのだけれども、ほぼ同時に買ったInsta360 ONE X2(レンズ保護カバーをつけなかった)でのスティッチングの見事さを見るに、その欠点がレンズ保護カバーに起因するという疑いを捨てきれなかったのだ。

Insta360 Sphereは物理的な構造上、スティッチングの面がほぼ常にリフレーム済み動画で一番目立つ方向となるため、ONE X2以上にスティッチングの処理が目立つにもかかわらず、このレンズ保護カバーのせいでスティッチング処理が悪化している可能性を否定できなかったのだ(もちろん、Insta360 Studioなどのソフトなどからもレンズ保護カバーは自動検出され、それに合わせた処理を加えられるのだが、それでもどうしても気になってしまうのだった)。

というわけで、現在は保護カバーを外してレンズが直接露出しているこの状態だ。機体を地面に置いたときに、機体下部のレンズがカバー無しに接地する。

つまり、いくらランディングパッドを敷いていても、離陸時に飛び散った砂や風に吹かれて飛んできた砂ががランディングパッド上にあったら着陸時にザラっとレンズが傷つきそうだし、もちろん操作を誤ったり自動着陸をキャンセルできなかったりして少しでもランディングパッドをはみ出して着陸したらあっという間にレンズは傷だらけだ。やっぱり着陸時が危険だな。

ということで、現在は離陸はランディングパッドから行うが、着陸はハンドキャッチにしている。決してハンドキャッチをお勧めはしないし、そもそもInsta360 Sphereのガイドラインにもハンドリリースやハンドキャッチはしないようにと書いてあるのだが、まあそれはそれだ。怪我をしないように十分に気をつけてキャッチしよう。そういう点では未だ荒削りという評価は継続かも知れないのだが。

そんなことで、レンズ保護カバーを外して撮った動画がこれだ。まずはリフレーム版動画。いやーそうなんだよこれだよこれ! なんと言ってもInsta360とドローンの組み合わせだろ、俺はこういう動画をまさに撮りたかったんだよ。最高だな!

www.youtube.com

ちょっと静止画を何枚か切り出してみるとこんな感じだ。通常のドローン撮影では非常に困難なダイナミックな構図の移動や、ありえないほどの超広角の魚眼表現が簡単にできるのが最高すぎる。そしてドローン自身の姿はまったく写らない。まさにinvisible droneだな。

こちらが単眼360度VR動画版。スマホやタブレットだとYoutubeアプリで見ないと360度動画に対応していない可能性があるので、埋め込み動画の下に併記したURLから、YouTubeアプリに移動してご覧いただければと思う。ぜひ視点をぐりぐり動かしてみていただきたい。PCのブラウザなら普通に再生でOK。

www.youtube.com
単眼360度VR動画のURL:https://www.youtube.com/watch?v=cMMa00ZGQGg

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話題のお絵描きAIのMidjourneyさんに、アニメのタイトルをお題にイラストを描いてもらったぞ

なんか最近お絵描きAIが話題である。AIといえばここしばらくは絵ばっかり描いているのではないかと思うくらいネットに蔓延している。ということで、とりあえず流行り物は試してみよう、と思ってとりあえず目立っていた「Midjourney」というサービスに登録してみて、色々遊んでみることにした。

https://www.midjourney.com/app/www.midjourney.com

まあここではMidjourneyへの登録方法の詳細や使い方について詳しい説明はしないが(それはすでに多くの情報が転がっているので検索しよう)、要はDiscordのインターフェースからAIにお題を与えるとまずは4つの候補が帰ってきて、それぞれについて「より解像度の高い画像に仕上げてほしい」か「それと似た作品を再度4つ候補に出してほしい」か、あるいは「やり直し」を選べる、というものだ。

最初は色々試行錯誤していたのだが、ふと「こいつにアニメのタイトルとかをお題に描かせてみたら面白いんじゃね?」と思っていくつかやってみたら本当に面白かったのでサクッとまとめてみよう。

ということで問題だ。今期やってるアニメ4作品の英語タイトルをMidjourneyに食わせてみた結果が次だ。タイトルはわかるかな?

まあ、なんかわかりやすいというか、なかなか面白い作品ができてきている。

こちらのお題は「Summertime Rendering」、要するに今期の俺の一推し作品の「サマータイムレンダ」だな。太陽が2つ出ている夏の海に、蝶のようでもあり椰子の木のようでもある謎の赤い物体が、飛び散る血のように空中で破裂し続けているかのような不思議な風景だ。シュール。

そしてこちらは「Lycoris Recoil」。いやー「リコリス・リコイル」実にいいよね最高だよね。この絡み合う2輪のリコリスの花がまたなんとも深読みができそうな出来なさそうな。人間を勝手に深読みに引きずり込みそうなこのデザインはなかなか良いと思う。そしてそこはかとなくエロい。ボケみの効いた背景も何気に良い(そういえば被写界深度的な「ボケ」は英語でも「bokeh」と呼ぶらしいことを先日初めて知った)。

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和歌山・友ヶ島のサマータイムレンダ旅で撮ってきた写真を旅日記風にまとめよう

さて、2022年春夏アニメの「サマータイムレンダ」の聖地巡礼に、和歌山市沖に浮かぶ友ヶ島(沖ノ島)と、その対岸の和歌山市内各地に行ってきたわけだが、せっかくなので聖地巡礼に直接関係ない写真もあわせて、旅日記風に軽く時系列順にまとめてみよう。聖地巡礼の方の記事はこちら。

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ということで、今回の目次。

  • 飛行機の機内
  • 関西空港
  • 和歌山市街
    • ガデパとホームセンター
    • 和歌山駅前
    • 和歌山市駅
    • 夕食は居酒屋で
  • 田ノ浦・雑賀崎
  • 友ヶ島
    • 友ヶ島汽船(往路)
    • 野奈浦桟橋に到着
    • 第三砲台跡への道
    • 第三砲台跡とその砲座
    • タカノス山展望台
    • 孝助松海岸
    • 第一砲台跡
    • 第二砲台跡をドローンで撮影
    • 第五砲台跡
    • 桟橋に戻る道
    • 友ヶ島汽船(復路)
  • 加太の街
    • 「ゑびすや」でランチ
    • 淡嶋神社
    • 小嶋一商店付近
    • 加太の街、その他
  • 再び和歌山市街
    • 昼の和歌山市駅
    • 井出商店でラーメン
  • 帰路のドタバタ

飛行機の機内

今回は羽田から関空へ飛行機で移動。自分の中では関空は和歌山市に行くための空港という認識である(和歌山南部に行くための空港が南紀白浜空港)。

そんな機内で空の写真を撮ろうとして、X-T30(ミラーレス一眼)のセンサーかレンズの後玉にかなり目立つ埃が付いていることが判明。画面中央下のでっかな埃と、左上角の細い埃が非常に気になる。

後玉はまあウエットなレンズクリーニングペーパーは持ってきたからなんとかなりそうと思ったものの、イマイチな品質で結局後玉に使ったら余計埃も増えたし、さらに実際に埃が入っていたのはセンサーっぽいことが判明したのでさらに悩ましいことに。

地上についてから撮ったこの写真を見れば分かる通り、もうこのゴミの数はどうにもならんな。下手するとせっかくX-T30を持ってきたのに写真はさすがにそろそろ機種変しようと思っているiPhone Xsで全部撮る羽目になるかもしれない危機! どうしよう?

関西空港

ともあれ、今回の旅のお供はヤリス。初めて乗ったぞ。うーむ関西空港から直接レンタカーに乗ると、空港連絡橋の料金が必要となるのね。知らんかった。


和歌山市街

和歌山市は以前弟が住んでいたのでそこに遊びに行って以来だな。その時も友ヶ島には行こうと思っていたのだけれども、時間がなくて断念していた。

ガデパとホームセンター

まあ、カメラの埃の件をなんとかせねばと、いずれにせよ映画館の件でショッピングセンターのガーデンパーク和歌山には寄る予定だったので、なんかカメラ屋とか家電量販店とかないかな、と思って見たものの、なかった…。

ということで方針変更して、せっかく車があるのだから、でかいホームセンターに行ってそこでエアダスターを探せばいいのでは、と思いつき、検索してホームセンター(コーナン和歌山店)に到着。文房具売り場にエアダスターがあった。駐車場ですぐにカメラとレンズをしつこくシューシューして、埃が取れたことを確認。なんとかなって良かった。コーナンさんありがとう!

和歌山駅前

今回は前日夕方和歌山入りで、和歌山駅前のホテルに宿泊。予報だともう少し晴れる予定だったのだけれども、今一つの天気ではあったな。でも夜は豪雨があったものの散策中には雨が降らなくて良かったし、湿気が高かったおかげで友ヶ島でのチンダル現象が綺麗になったという側面もあったのでまあ結果オーライ。


和歌山市駅

実は和歌山市民図書館での「サマータイムレンダ 」特設コーナーは聖地巡礼の前日の夜に行ったのだ。駅前では翌日の参院選を前にして、選挙前の「最後のお願い」が行われていた。ちなみに自分は当然期日前投票済み。

ここで、「サマータイムレンダの声優【小舟潮役】永瀬アンナさんと【小舟澪役】白砂沙帆さんが巡る聖地和歌山の旅」というパンフレットをゲット(PDF版)。残念ながら聖地巡礼マップは印刷版が切れていて入手できなかった(PDF版表紙PDF版地図)。

ところでどうも、この和歌山市駅ロータリー付近に、あの劇中によく出てきた紀州手毬デザインのマンホールが複数存在するらしいという情報をいただいたので、再訪時はちゃんとチェックしたいところ。


出典:「サマータイムレンダ」第3話

ちなみに、和歌山市駅近くにあるらしい、なれ寿司の有名店「弥助寿司」では、どうやらなれ寿司は7月8月はお休みしているらしい。これは次の機会に回したい。

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サマータイムレンダの聖地巡礼レポート・その2(改訂版):加太・和歌山市駅・田野・雑賀崎・和歌浦編

(この記事は2022年12月27日に、最終回までの内容を含む形で大幅に加筆しており、さらに2023年1月24日に再訪の結果を踏まえて再び加筆修正した)

アニメ「サマータイムレンダ」の聖地巡礼レポート、加太・和歌山市駅・田野・雑賀崎・和歌浦編。前記事に当たる友ヶ島編はこちら。

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2022年7月に第13話までの内容をベースに書いた記事を、12月に和歌山を再訪した際に撮影した写真を追加して改訂し、最終回である第25話までの舞台を含む形で更新したのが本記事である。12月の再訪時は友ヶ島行きの船が結局出なかった(冬場は風が強くて船が出ない日が非常に多いようだ)ので、友ヶ島以外の場所を重点的に回ってきた。

というわけで本記事では、友ヶ島以外の和歌山の舞台に関して紹介をしていく。順番のルールは前回と同じくいこうと思っていたのだが、やってみるとイマイチだったので、舞台を紹介する順番を適宜並べ直した。各舞台の章の中では、物語における初登場順に場面を並べていくという点は前回と同じである。本記事も、前回同様カメラに関しては特に断りのない限り、フジのX-T30とタムロン 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)で撮影している。

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今回の目次はこちら。

  • 加太・小嶋一商店付近
    • 第1話:コバマートそばで座り込む澪と慎平、そして根津との出会い
    • 第3話:小早川家失踪について探りにきた慎平
    • 第7話:ひづる、根津、慎平によるコバマート襲撃
    • 第14話:コバマートを訪ねる竜之介と朝子
  • 加太・淡島神社
    • 第1話:影について聞くために日都神社を訪れる慎平と澪
    • 第3話、第4話:夏祭り
  • 加太・堤川沿い
    • 第3話:コバマートに向かう慎平
    • 第3話:学校前の道で窓と情報共有
  • 加太港付近
    • 第3話:慎平がひづるを探す宿屋
  • 加太春日神社付近
    • 第3話:慎平と澪が雨宿りする店先
    • 第19話:影潮の死を知るひづる達
    • 第20話:慎平と影澪が窓と澪に追いつくマンホール
  • 淡島神社前の海
    • 第8話:窓を呼んで影潮と話す海岸
  • 加太観光協会
    • 第10話:雨宿りする澪と朱鷺子
  • 和歌山市駅(と和歌山駅)
    • 第2話:「沼男」の紹介部分
  • 田野の街
    • 第1話、第2話、第5話、第17話、第25話:高台から日都ヶ島の街並みを俯瞰できる場所(1)
    • 第17話、第19話:高台から日都ヶ島の街並みを俯瞰できる場所(2)
    • 第18話、第23話:高台から日都ヶ島の街並みを俯瞰できる場所(3)
    • 第17話:集まって情報の確認をしている避難場所
    • 第18話:日都ヶ島の路地
    • 第2話、第3話、第7話、第8話、第18話、第25話:日都ヶ島の港の風景
    • 第25話:久しぶりに再会した潮と慎平
  • 雑賀崎漁港
    • 第2話、第8話:漁港の風景
  • 和歌浦
    • 第25話:廃灯台への道
    • 第25話:夕暮れの廃灯台のある海岸
  • おまけ
    • ガデパの映画館
    • その他お食事関連と若干の失敗話

加太・小嶋一商店付近

慎平が日都ヶ島についた直後に一瞬入るこのグリーンソフトの幟のカット、コバマート前のものだろう。コバマートのモデルになっているのはよもぎ餅の有名な和菓子屋さん「小嶋一商店」だ。


出典:「サマータイムレンダ」第1話

よもぎ餅は、朝早く買わないと売り切れになっていることが多いようだ。そのため、可能な限り早い時間に購入するのがおすすめだ。実際、7月に行った時は友ヶ島から戻った昼過ぎに行ったら売り切れており、12月の再訪時には、友ヶ島行きの船が出ていないにもかかわらず、11時ごろにはラスト3になっていて、さらにその1時間後くらいに行ったら売り切れになっていた。

ということで、ラスト3の状態で買ったよもぎ餅を、出航しない友ヶ島汽船の駐車場に停めた車の中でいただくの図。美味いぞ! ちなみに1パック5個単位の販売で、消費期限が当日中なので、1人旅ならば計画的に食べ切ろう。今回は夜に宿で小腹が減った時にも食べて食べきったぞ。旅の美味しいスイーツは別腹だ。

場所は加太の街中、友ヶ島汽船の船着場近く。前回も書いたが、車で友ヶ島汽船の船着場に行くならこの店の前を通ることになる。


第1話:コバマートそばで座り込む澪と慎平、そして根津との出会い

このシーンではコバマートは閉店状態になっているので、営業開始前の朝に撮った写真の方が看板の状態が近い。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

今はここにサマータイムレンダ関係のポスターなどが貼られている。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

かなり再現度は高いな。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

澪が座り込んでいるのはコバマートのすぐ横ではなく、ほんの少し外れた別の交差点だ。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

ちょっとこの辺り、いろいろな建物の位置が組み替えられていたりする。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

道路の形が少し変わっているため、ぴったりと同じ形にすることはできない。実は、このシーンから左手前の建物の裏側がコピーされて、90度回転した状態で右側の澪と慎平が座っている建物に変わっている。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

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サマータイムレンダの聖地巡礼レポート・その1(改訂版):友ヶ島編

(この記事は2023年2月11日に、最終回までの内容を含む形で大幅に加筆している)

さて、2022年春アニメも終了。やはり一番楽しめたのは「サマータイムレンダ」だよなぁ。

summertime-anime.com

俺にとってのマスターピース的な「サクラダリセット」を彷彿とさせる、タイムリープ+スワンプマンというモチーフを描きながら、全然違う物語を作っていこうとしている感じが実にツボである。サクラダリセットを見終えた後の、いや、わかってはいるけれども俺はあのスワンプマンのヒロインが幸せになる物語を見たかったんだよ! という欲望は今度こそ叶えられる気がしている。

そんなわけで先日、劇中に出てくる慎平カレーのレシピを適宜補完して作って食べるという企画をやったわけだが、1クール分終了したということで、きりのいいところで和歌山に聖地巡礼に行ってきた(とはいえ予定と天候の組み合わせ的問題で実際は出発2日前に第13話が放送されていたため、第13話までの舞台が今回の聖地巡礼の対象となっている)。

ちなみにカレーの件の記事はこちら。美味いぞ。

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ちなみに、非常に多くの写真を撮影してきたのだけれども、今回は撮影場所で記事を分割して公開しようと思う。秋に全話終了したら、もう一度構成し直す形で新しい記事にまとめるかも知れない。

カメラに関しては特に断りのない限り、フジのX-T30とタムロン 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)で撮影している。

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今回は関東民にとってなかなかアクセスが難しい場所であることもあり、ワンエグの時のようにたびたび訪れて都度記事を書いていくわけにはいかないため、各エリアごとの記事を書くことと、そのエリア内で物語における登場順に、それぞれの舞台を紹介していくこととしよう。まずは今回はこの「サマータイムレンダ」のメインの舞台であるとも言える、和歌山県の友ヶ島からだ。

  • 友ヶ島について
  • 友ヶ島汽船のフェリー「ともがしま」
    • 第1話:慎平が右目をもらう船上
    • 第1話:日都ヶ島への到着
  • 日都ヶ島の祠
    • 第1話:根津との最初の出会いで一瞬映る祠
  • 第2砲台跡
    • 第1話:しおりを追ってたどり着く砲台跡
  • 友ヶ島海岸沿いの道
    • 第2話:松の木にぶら下がるひづる
  • 友ヶ島観光案内センター
    • 第2話:日都ヶ島駐在所
  • 第4砲台跡
    • 第6話:根津が慎平を待つ砲台跡
  • 第3砲台跡
    • 第6話〜第7話:ひづると慎平が合う場所
    • 第12話〜第13話:今度はウシオを連れてここに戻ってくる
  • 第1砲台跡
    • 第7話:回想シーン、竜之介の死
    • 第14話:竜之介の死の真相
  • 虎島
    • 第19話:ひづるとシデの決戦の場
    • 第20話:ひづるとシデの決戦の場(続)
  • 友ヶ島灯台
    • 第21話:どんよりとした空の友ヶ島灯台
  • タカノス山
  • その他

友ヶ島について

サマータイムレンダの主な舞台である「日都ヶ島」のモデルの一つとなったのが、和歌山市の市街と淡路島の間に浮かぶ無人島である友ヶ島だ(友ヶ島自体無人島なので、街の部分は和歌山市周囲の街や香川県の男木島がモデルになっている)。「友ヶ島」という名称の地域は実際には複数の島で構成されており、現在のところ観光客が唯一普通にアクセスできる「沖ノ島」という島が、サマータイムレンダの舞台のモデルの1つとなっている。

だいぶ前から「ラピュタの島」という呼び名で有名になっていたのだが、島内には戦前に大阪の防衛のために築かれた砲台の跡が廃墟として点在しており、独特の風景を持つ島である。東京湾でいうと横須賀沖の猿島に似ているが、島自体の規模は友ヶ島の方が遥かに大きく、おそらく遺構もこちらの方が多く残っているのではないか。

以前和歌山に行った時には時間がなくて行けなかったし、最近は東京湾要塞の遺構を色々見に行っていたので(そういえばGWごろに大房岬砲台跡や千代ヶ崎砲台跡に行った時のブログ書いてなかったな…今からでも書こうか)、いずれにせよ行きたい場所ではあったので、ちょうど良い機会だった。(この写真はドローンで撮影)

ちなみに、2015年に猿島に行った時の記事はこちら。

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なお、友ヶ島は携帯が圏外となる場所がかなり多いため、聖地巡礼の参考資料を持ち込む場合は、必ずオフラインで参照できる手段を用意しておくことが必要だ。たとえば、一番フォトジェニックな場所と言えるだろう第3砲台跡では、全く携帯の電波が入らなかった(au)ので注意しようむ。

また、島内は桟橋付近以外に飲料を購入できる場所はない上に島全体がアップダウンの多い山道なので、特に夏場は熱中症の防止のためにも十分な飲料水を用意しよう。劇中と違い無人島なので、病院や診療所もないのだから。

(2023年2月11日追記)友ヶ島の島内は、倒木や道路の崩落などの理由で通れないルートが多数あるので、最新情報のチェックが必要だ。北端にあたる虎島へ海上の岩伝いに渡ることは以前は可能だったが、現在は経路の崩落で禁止されている。虎島手前の閼伽井の碑(あかいのひ)までは、2022年夏から、野奈浦桟橋の案内所に届出をすることで行くことが可能となっていた。2022年秋からはさらに第4砲台へのアクセスが許可された。こちらは申請は不要となっている。第2砲台から野奈浦桟橋までの最短ルートは、2023年2月現在でも通行できない状態となっている。

友ヶ島汽船のフェリー「ともがしま」

さて、友ヶ島に渡るには、加太の港から友ヶ島汽船のフェリーに乗っていくのが通常の手段となっている。時刻表はWebサイトに載っているが、実際はこれ以外の時間にも混雑状況に応じて臨機応変に臨時便を出したりピストン輸送を行ったりするそうだ。

tomogashimakisen.com

今回行った時も、通常の9:00発の第1便の前に、8:10発の臨時便が出ていたので、時間が限られている身としてはとても助かった。繁忙期には9:00に拘らず朝早く行くのもアリなようだ。

ちなみに車で行く場合は、友ヶ島汽船前の駐車場までの道が結構狭いので注意。劇中のコバマートのモデルの小嶋一商店の前も通っていくことになる。海沿いの県道65号から、この↓看板(地図はこちら)に従っていけばたどり着くのだが、どうもカーナビは橋からその下の駐車場に車を飛び降りさせるようなルートを示すことが多いようだ。お気をつけあれ。あと駐車場は有料だ(1日700円)。

友ヶ島のフェリーは現在、「ともがしま号」と「友ヶ島V号」の2隻が運行されているらしいのだが、サマータイムレンダで出てきたフェリーは「ともがしま号」がモデルである。どういう規則性でこの2隻の船を運用しているのがはよくわからないのだが、ともかく今回は往復ともに「ともがしま号」だった。

まあ、船内の写真は流石にアングルを合わせて撮ったりすることが難しいので、その辺りはご容赦。

第1話:慎平が右目をもらう船上

航跡はかなり再現度が高いな。結構スピードを出しているので、突然の揺れでカメラやスマホを海中に落下させないように注意(正直、ちょっと危なかった)。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

船内。アニメだと前方の船室に繋がるドアが閉まっているが、実際はそこは開いている。そして壁にはサマータイムレンダのポスターが貼られている。アニメだと向かい合わせに席が並んでいるが(そうじゃないと例のシーンが成立しないし)、実際の船では席は全て前方を向いている。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

慎平に魔眼を授ける潮さん。



出典:「サマータイムレンダ」第1話

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360度ドローンカメラ「Insta360 Sphere」のファーストインプレッション

さてInsta360 Sphereが届いたので、まだ使いこなしている感がないが取り急ぎのファーストインプレッションを書いてみたい。こいつはDJI Air 2SとMavic Air 2の2機種のドローンに搭載可能な、Insta360の360度カメラだ。

store.insta360.com

実は以前、Insta360 One R用のドローンアクセサリというものがあり、これはMavic 2にInsta360 One Rのカメラ部分を取り付けるものだったのだが、残念ながらGPSと干渉してATTIモードで飛ばさなければならないというちょっと残念な仕様だった。今度のInsta360 Sphereはそれよりはだいぶ良くなっているはず。

このInsta360 Sphere、実はファーストロットが届くはずが先方の問題でセカンドロットに回されて1ヶ月近く発送が伸びるというトラブルがあって、本来なら1ヶ月前にファーストインプレッションを書くつもりだったのに今頃書いている(詫び電池が一緒に送られてきた)。

箱の中身はこんな感じ。

本体、バッテリー、レンズ保護カバー、USBケーブルという構成。あと、地面にレンズが接触する事になる設計なので、Insta360柄のランディングパッドも付属してくる。だが結構小さいので、突然の強風などに備えるのであれば、実際は補助にもう少し広いランディングパッドを敷いた方が良いかも。

レンズ保護カバーは粘着式で取り付けられるが、これを取り付けるとちょっと画質的に厳しいんじゃないか説が自分の中で。とはいえ、この機種でカバーを取り付けずにドローンを飛ばす度胸は、この時点ではまだ自分にはなかった。少なくとも最初のフライトでそれを試すのはちょっと…。

記憶媒体はmicroSD。とりあえず自分は昔からSDカードがMB単位だった頃からのトランセンド派なので、トランセンドのV30 A1の256GBを突っ込んでみた。カメラでの利用ならばA2の必要はない。

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