xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

改訂版・劇場版青ブタ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」聖地巡礼(前篇)

劇場版青ブタの円盤やっと出ましたね。ということで、やっと映像を止めたりきっちり繰り返し見た上で聖地巡礼ができるということになりました。めでたい。

プライムビデオやdアニメストアなどでは、配信レンタルも始まっているようです(さすがに見放題ではない)。
(2023年6月1日追記)ついに本日からプライムビデオなどで見放題配信が始まったようです。以下のリンクはそのままです。

また、TVのシーズン1とこちらの「ゆめみる」の両方が入ったBlu-ray Boxも発売されました。素晴らしい。まだお持ちでない方はぜひ!


ともあれ、公開当時に劇場での記憶を元に書いたこちらの記事は、まあその制約なりに頑張って書いたので記録として残しておいた上で、それをベースに多くの写真を撮り直し、間違いを修正し、さらに当時わからなかった舞台を追加して、改訂版をまとめてみようと思います。

xckb.hatenablog.com

映画版は、金沢とか大垣とかあったTV版と異なり、ほぼ湘南界隈で話が完結しています。まあ若干、葉山があったり、熱海があったりするわけですが、金沢大垣よりはずっと近所です。TVシリーズで既出の舞台に関しては、あまりちゃんと今回は巡っていないので、適宜以前書いたTV版の舞台に関する記事を参照します。

また、映画のネタバレはそれなりに含みますので、まだ劇場版を観ていない人は、TVシリーズを観ておいて劇場版を観ないのは本当にもったいないので、今すぐちゃんと見てからこちらをお読みください。

各舞台を紹介する順番は、改訂前と同様、映画のストーリーにできるだけ沿った形で並べていこうと思います(そして、長くなったので前後編に分けます)。

ということで、では、いってみましょう。

  • 江の島弁天橋・陸側
  • 葉山までの道
    • 七里ヶ浜駐車場
    • 鎌倉駅
    • 逗子駅前
    • 森戸海岸
  • クリスマスの気配
    • 藤沢駅北口ペデストリアンデッキ
  • 葛藤
    • 御所ヶ谷公園付近
    • 七里ヶ浜駅横の踏切
    • 茅ヶ崎駅北口前
    • 熱海駅
  • 事件(1)
    • 片瀬江ノ島駅
    • 新江ノ島水族館前
    • 片瀬橋
    • 江の島入口交差点付近(1)
  • 後編に続く

江の島弁天橋・陸側

円盤のタイトル画面やジャケットのイラスト、ここですよね。



出典:「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」

もう一つのタイトル画面のバリエーションは、特典映像を見終わってメニューに戻ると見られる、でいいのかな? 翔子さんが変化します。

続きを読む

伝説コピペ「高菜、食べてしまったんですか!」のラーメン屋さん「博多元気一杯!!」に行ってきた

(2019年12月18日 追記)カップ麺の方も食べてみたのでその旨を後の方に追記しました。



さて、仕事で福岡に来たわけなんだけれども、ちょっと時間ができたので福岡の街で何をしようかな、などと考えましたが…、特に福岡が舞台のアニメとかですごく好きな物があったりするわけではないから聖地巡礼モチベーションもないし、そもそもそんな時間もないし…と思ったところで見かけたのがこのカップ麺の話。

cupmen-review.com

なんと、あの2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の伝説のコピペの一つ「高菜、食べてしまったんですか!!!!????」のラーメン屋さんのカップ麺が出ているらしい。高菜はだめでもカップ麺はいいのか、と思って調べると、最近は写真とか撮れるようになっているし、昔ほどいろいろ厳しいわけではないという。

ちなみに10年前くらいに流行った伝説の高菜コピペはこれだ。ちょっと長いが、見つかった限り一番長いやつを引用する(最後の部分だけコピペしているブログが多く、たとえば「18センチのまま一気にかましながら」の部分が意味不明になっていたりする)。

目的地に着いた。普通の何も無い住宅地。僕はここに「看板の出ていないラーメン屋」があるのを聞いて来たのだった。そこはとても美味しい店で、とことんスープにこだわった店で、開店時間はスープが出来上がった時間(だいたい昼の12時頃らしい)。その日のスープがちょっとでも美味く仕上がらなかった日は営業しないですと公然と伝えている店だという(実際にそれで休んでしまう日もあるらしいのだ)。テレビの取材も受けないし、こだわりの人だけしか来れないように、看板も出さない。実際に、何だかよくわからない店構えだし、人の行き来が無ければ、1ヶ月前に閉店したラーメン屋のように見える。「大切なのはスープだけだ」という思想の下にすべてが動いている店。ワクワクしながら入店した。

店内は普通の中華屋さんで、テレビもあればラジオもかかっている。こだわりゼロ。店員の女性の方のひときわ甲高い声での「いらっしゃいませ!」にちょっと緊張をもよおすが、まあ、そういう人もそういう店もたくさんある。個人的にはいちいち甲高い大きいな声で応対され、緊張感に溢れた軍隊口調で返事をされると、リラックス出来なくて居心地が悪くなる。東京でも「ラ・ボエム」とか「モンスーン・カフェ」とか、あの手のチェーン店カフェのアホデカい声には時々苛つくことがある。一世風靡セピアかよ、お前らという感じだ。このラーメン屋はそういうマッチョな声ではないが、その分ストイックさがヒステリックに響いてなおさら戦場っぽい感じがした。いつしか気付いたが、どう見ても作ってるのが旦那さんで、店を仕切っているのが奥さんで、その間を繋いでいるのが長男だ。家族でやっているのだろう。ならばもっとリラックスしてればいいのに。

店の中にはメニュー以外にもう一つの張り紙があり、そこには「当店はスープが第一で、まずスープを味わって欲しいです。スープが命ということに理解できない人は当店ではご遠慮願います」みたいなことが書いてあった。これが僕が聞いたこだわりの素か。でもあまりゴツい書き方ではないし、店も強面ではなくちょっとヒステリックに規律の正しさを出し過ぎるとこがあるものの家族だし、思ったほど特殊な感じはしなかった。

「ラーメンください。きくらげ一杯!!と背脂一杯!! してください」と頼んだ。そして待った。店の中は何も無く、テーブルの上は博多ラーメンご用達の「高菜の唐辛子漬け」だけが置いてあった。適度に脂がまぶしてあり、そのオイリーな光沢が胃をくすぐった。ので、高菜を2つばかし口に入れた。とても美味しかった。その辛さを含め、胃に刺激を与えることを含め、最高の前菜になったと感じた。直後にラーメンが届いた。

ちょっと背脂の凄まじさにびっくりしたが、とてもいい感じの濁り方をしたスープが目の前で湯気を立てている。コクもありそうだし相当、骨も髄液も煮込んでいるらしい濁り方をしていたが、思ったほど店の中は臭みがない。

期待できるぜ、とワクワクすると、奥さんがその独特の怯えたような心を許していない視線で「まず背脂をまぶさないで(追加の背脂一杯は、丼の一ヶ所に固められて鎮座していたのだった)スープをすすってください。それから―――」

ここで奥さんの心許さじ視線が瞳孔を開ききった状態になり、顔の神経は引きつったまま顔面を僕の顔面に18センチほど前方に接近させ、こう言った―――。


「高菜、食べてしまったんですか!!!!????」


多分、僕の口の周りに微妙に唐辛子の味噌がついていたのだろう。はい、食べました。美味しかったです。と答えた。すると、「うちの店は初めてですか?(答える間もなく)何故高菜を食べたんですか? スープを飲む前に何故高菜を食べたのですか? ルールがあるじゃないですか。まずスープをというルールがあるじゃないですか!」と18センチのまま一気にかましながら、持ってきたラーメンを手放さずにこう言った。

「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」

唖然とした。「だってここに高菜が置いてあるから、食べちゃいけないなんて書いてないから食べました。じゃあ、今から水を飲みまくりますよ。で、口の中を洗いますよ。それでも駄目なんですか?」と訊ねたら、また同じことを言われた。長男を見たら、長男は「あちゃー」という顔で奥でもじもじしている。そっか、わかった。次は旦那さんだ。3秒ほど無表情で見詰めたら、反応があった。

「お客さんは酒を呑みますか? 利き酒って知ってますか? 利き酒をする前に高菜を食べますか? そういうことです。そんな神経の人に食べてもらっては困るのです」

ここでまた奥さんがかまし始める。

「うちは看板も出さずに必死にやっているのですよ。スープを認めてくれないなら、やっていけないんですよ。唐辛子が口の中に入っていたらまともにスープを味わってもらえないじゃないですか? そんな人にスープを呑んで味を判断されたら、もう終わりなんですよ、はぁーはぁーはぁっ」

続きを読む

羽沢横浜国大から鶴見への定期券は「隣駅」の武蔵小杉までの定期券よりずっと安い、が…

さて、一昨年ふと気がついて調べた、鶴見駅・品川駅間の京浜東北線の定期券で、なぜか横須賀線の武蔵小杉駅と新川崎駅に「途中下車」できるという問題がありました。詳しくはその時のブログ記事を参照してもらうこととして、2019年11月30日に開業した相鉄連絡線の羽沢横浜国大駅でも色々とおかしな現象が生じているらしいということで、調べてみることにしました。

xckb.hatenablog.com

ということで、前回書いた論理的な路線図をもとに、少し加筆して羽沢横浜国大駅を追加してみました(そして話の大筋に関係しない鶴見線などを削りました)。今回の話で重要な役目を果たすのは、羽沢横浜国大駅、武蔵小杉駅、そして鶴見駅です。

f:id:xoc:20191202222620p:plain

ということで、まずは羽沢横浜国大駅の切符売り場の料金表から。この表に従って、武蔵小杉、横浜経由で鶴見駅に行く場合、武蔵小杉(310円)→新川崎(220円)→横浜(310円)→東神奈川(220円)→新子安(220円)→鶴見(170円)と、なんかおかしい料金の変動をする。武蔵小杉、川崎経由で行く場合も同様におかしい。

f:id:xoc:20191202102114j:plain

さて、ここで疑問となるのが次の点です。

  • 羽沢横浜国大・武蔵小杉間の定期券と羽沢横浜国大・鶴見間の定期券は、きっぷと同様に後者の方が安いのか?
  • もし羽沢横浜国大・鶴見間の定期券の方が安いのであれば、その定期で武蔵小杉などに下車できるのか?

もし後者が成立するのであれば、羽沢横浜国大・武蔵小杉間の定期券を買うくらいなら羽沢横浜国大・鶴見間の定期券を買ったほうがずっと安い、ということになりそうです。

続きを読む

デザインフェスタvol.50で買ってきたもの

ということで、デザインフェスタvol.50に行ってきました。

xckb.hatenablog.com

いわゆるデザフェス戦利品やらお迎え品と呼ばれるものについて、こちらの記事ではまとめてみましょう。今回はちょっと少なめだったかな。まあ、今回は重なる時期に個展を開いたお気に入りアーティストさんたちが多かったことも、理由にはあるかな。まあ、家族への個人的なお土産などは覗いて紹介していきましょう。

まずは、吹きガラスの「ありんこぐらす」さんの酒器。今回購入した「アイリス」(左)と「鱗硝」(右)。

f:id:xoc:20191118222910j:plain

裏側はこんな感じ。底の部分がなめらかに研磨されているのも実に持ったときの感触が良い。

f:id:xoc:20191118222936j:plain

前回のデザフェスで購入した「隕硝」と一緒に。本当に、これをどうやって吹きガラスで作っているのか、実に謎です。

f:id:xoc:20191118223207j:plain

やはりこの器はクリアな日本酒に合いますね。

f:id:xoc:20191118224607j:plain

ありんこぐらすさんのTwitter。

twitter.com

切り絵作家の大橋忍さんのところでは購入したコースターと年賀状。コースターはこのひんやりした感触が良くて使いやすいです。ネコと秋刀魚の柄もとてもかわいい。

f:id:xoc:20191118222424j:plain

続きを読む

デザインフェスタvol.50に行ってきました

さて、デザインフェスタvol.50初日に行ってきました。今回はちょっと出遅れましたが、まあ開場20分後くらいには現地入りです。

f:id:xoc:20191116111951j:plain

入り口でパンフを貰ったら、なんか地図が増えているような…と思ったら、今回はなんと、以前から使っていたビッグサイト西棟に加え、南棟も開場に追加されたのですね。

MとかNとか、あまり聞き覚えのない名前のエリアが出現しています。以前の開催と比較して、相当会場が広くなっている感じ。

まずはつい先日個展にお邪魔してきたばかりの、切り絵作家の大橋忍さんのブースに。

f:id:xoc:20191116113600j:plain

ちなみに個展のレポートはこちら。

xckb.hatenablog.com

今回は新しい図案集「366日の花切り絵」の紹介も兼ねた小規模な出店でした。図案集も楽しみです!

f:id:xoc:20191116113556j:plain

366日の花切り絵

366日の花切り絵

  • 作者:大橋 忍
  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: 単行本

ハリネズミくんの切り絵年賀状デザイン、素敵です。年賀状とコースターを買ってしまいました。

f:id:xoc:20191116113642j:plain

大橋忍さんのWebサイトはこちら。

ohashi-shinobu.com

続きを読む

大橋忍 切り絵作品展「白き幾花の舟に」(SISON GALLERy)

さて、以前から私がファンをしている切り絵作家、大橋忍さんの個展が、代官山のSISON GALLERyで始まったということで、初日の10月24日に行ってきました。会期は2019年10月24日(木)〜10月27日(日)です。SISON GALLERyには初めて来たのですが、古い木造の民家をおしゃれに改装したギャラリーで、とても素敵な場所でした。

f:id:xoc:20191024115330j:plain

道に面した壁は大きなガラスに置き換えられており、今日のタイトル「白き幾花の舟に」の文字が貼られていました。さすが代官山のギャラリー、洒落ています。

f:id:xoc:20191024115351j:plain

初日は平日であるにもかかわらず、お客さんもたくさん訪れていました。昨年秋の「劇場版 夏目友人帳〜うつせみに結ぶ〜」で、劇中の切り絵作品を担当されてから色々な人に知られた影響もあるのかな。嬉しいことです。

xckb.hatenablog.com

まさかあれほど多くの作品が出てくるとは思わず、劇場で非常にびっくりしました。

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(完全生産限定版) [Blu-ray]

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(完全生産限定版) [Blu-ray]

物販デスクにも素敵な花束と切り絵が。

f:id:xoc:20191024121731j:plain

続きを読む

「琉技三彩 ~染・glass・陶~」(伊勢丹新宿店)に行ってきました

さて、少しレポートが遅れましたが、9月25日から10月1日まで伊勢丹新宿店で行われた「琉技三彩~染・glass・陶~」というイベントに行ってきました。昨年も同じ会場で開かれていたこのイベントですが、今年も前回と同じハンドクラフト三工房の作品を集めての展示・販売会です。

  • やちむん:陶房 火風水(奥平清正さん、奥平真穂さん)
  • 紅型:宏次染工房(金城宏次さん)
  • 琉球ガラス: Glass Studio尋(屋我平尋さん)

どの方の作品も、たとえば工芸店の店頭に並べられているだけで、ああ、この人の作品だな、と分かるような尖った個性を持つ方々だと思います。

うち、Glass Studio尋に関しては、以前からずっと私はファンをしているので、沖縄に行くとしばしばその作品を買ってきていましたし、昨年のこのイベントで存在を知った陶房 火風水には、今年の夏に初めて工房を訪問させていただきました。

こちらがうちにあるGlass Studio尋の作品です(ただし今年買った作品や、残念ながら割れてしまったものは入ってません)。

xckb.hatenablog.com

そして今年の夏に陶房 火風水とGlass Studio尋を訪問してきたときのブログはこちらです。

xckb.hatenablog.com

昨年このイベントに来たときは、火風水さんの作品が初日の抽選販売会でほとんど売れてしまい、非売品以外はほとんど残っていなかったので、今回はちゃんと抽選に申し込んで、初日の朝に行ってきました。

Glass Studio尋さんの琉球ガラス。

f:id:xoc:20191016120659j:plain

素敵で目移りするわー。

f:id:xoc:20191016120703j:plain

宏次染工房さんの紅型。

f:id:xoc:20190929172500j:plain

続きを読む

トンカツマンを作ってみよう:アニメシ「グランベルム」編

さて久しぶりのアニメシ企画である。前回アニメシ企画やったのはいつだろうと思いながら考えると、サクラダリセットのときだから早2年が経過している。もう少し真面目に時々やってもいい企画だろう。

xckb.hatenablog.com

ということで、今回のターゲットは2019年夏アニメ「グランベルム」で鮮烈な印象を残した「トンカツマン」である。謎のコンビニ「Wani Mart」のメニューであり、あの新月が「美味しい」という評価を下したメニューだ。友人の料理を最後まで「普通ですね」としか評価しなかったのに、コンビニ中華まんを「美味しい」という新月さん、やっぱり色々とアレである。

とはいえ、トンカツマンの仕様はアニメ中でほとんど明らかになっておらず、特に謎なのがトンカツが入っているにも関わらず満月の手で容易に二分割ができるという点である(第9話のこのシーン参照)。

f:id:xoc:20191009120014j:plain
出典:「グランベルム」第9話

まあ、この二分割はきっとなにかの魔法を使ったのだと信じて、メンチカツでもなく普通のトンカツが具で、なおかつ、カツ煮でもタレカツでもなく、一番オーソドックスなソース味であるということを仮定してみようと思う。

そんなわけで、作ってみたぞ!

f:id:xoc:20191006143136j:plain

できたてほやほやのホクホク状態で食べてみると…これがなかなか美味い! ソースの味とほのかに甘い中華まんの皮も、相性は悪くない。まあよく考えたら焼きそばパンやコロッケパン、カツサンドなど、グルテンを発酵・加熱させた食べ物とソース味の具の相性を味わうメニューは多いわけで、中華まんでも相性が悪いわけがない!

f:id:xoc:20191006143344j:plain

続きを読む