xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

「dアニメストア for Prime Video」に入ってみたのだけれども

さて、先日「dアニメストア for Prime Video」というものが発表された。どうやらdアニメストアのコンテンツをAmazon Prime Videoで見ることができるらしい! これは素晴らしい!

www.itmedia.co.jp

まあ、dアニメストア的には自前の配信インフラを減らせるし、Amazon側にはプライム会員を増やすネタの一つにはなるし、色々win-winなのかも知れない。

自分はdアニメストアはかなり以前から入会していて、特に豊富なコンテンツ数が結構気に入っているのではあるけれども、以下の2点が特に不満なのだ。

  • iOS版アプリの使い勝手が悪い、特にダウンロードしたコンテンツの再生にまつわる使用感に多くの問題がある
  • Apple TV用のアプリがないので、AirPlayで再生するしかないが、これはこれで使い勝手が良くない

一方でPrime VideoのiOSアプリはずっと使いやすいし、Apple TV用のアプリも先ごろリリースされたので、これでdアニメストアにまつわる問題が全部解決するのでは! と思ったのだけれども…、なかなかそうは問屋がおろさない部分もある模様。

とりあえず、使ってみないことには始まらないこともあり、初月は無料らしいので加入してみた(翌月以降は432円)。iOSのPrime Videoアプリからはこんな風に見えるのね。

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ボタニカ展(Design Festa Gallery)最終日に行ってきました

さて、裏原宿のデザインフェスタギャラリーEASTで2018年7月1日(日)〜7月7日(土)に開催された「ボタニカ展」、最終日にうちの5歳児少年を連れて2人で行ってきました。

designfestagallery-diary.blogspot.com

「ボタニカ展」は名前の通り、植物をテーマにした作品を集めたイベントです。前回のボタニカ展は行けなかったのですが、今回も結局最終日に至るまで行く時間がなくて、それでもなんとか最終日に行ってきた次第です。

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一番の目的はこのブログでもしばしば取り上げている切り絵作家の大橋忍さんの作品です。今回は3作品展示されていました。ボタニカ展なのでどれも植物がモチーフです。

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「雨の音と冷たい形とに寄す」(紫陽花):かなりデザイン化された紫陽花が素敵です。

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「はなはねに」(ノウゼンハレン):忍さんのTwitterで見てからずっと気になっていた作品。この緑色の使い方が新鮮でいいですね。

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その発想はなかった:足し算入門

以前、子供の発想に驚かされたときに何度か書いてきた「その発想はなかった」シリーズですが、そろそろうちの少年も5歳になって色んなことに興味を持ったりするわけです。そんな彼の最近の一番のマイブームはこれ、Nintendo Labo。まあ、Nintendo Laboの話は別途どっかで書くことにして、今日は別の話をさらっとまとめようかな。このままだと6月に一つも記事を書かないことになってしまいそうなので(6月は本気で忙しかったのだ)。

というわけで今回は「足し算」なのだ。「その発想はなかった」シリーズの最初は、まだ2歳児だったころに「牛丼」をぎゅ「うどん」だと思っていた件だから、ネタ的には知性がだいぶ進歩したな。

そんなうちの少年に「足し算」の概念を軽く教えたのってどのくらい前だったっけ、と思い出せないのですが、ふと気がつくと特にちゃんと教えた覚えもないのに、いつの間にか2桁の足し算が結構できるようになっていたのです。

どんな考え方で足し算しているのか疑問だったので、毎回彼に「どうやって考えたの?」と訊いてみるわけですが、これがまた、体系的に教えていないもんだから、ちょっとずつ毎回違って、でも彼なりに考えている感がある答えが返ってきて面白い。

「26足す23は?」
「20たす20で40、6たす3で9、だから49」
「おー正解」

「56足す56は?」
「50たす50で100、5たす5で10、あと2で112」
「正解」

「49足す49は?」
「40たす40で80、89に…(手で数える)…、98」
「いいね。49は50の1つ少ない数だから、50たす50の100から2少ない数で98って考えてもいいかもよ」

筆算とか、そういう体系だったテクニックは小学校に入って習ってからで十分かな。それよりも、なんか自分で色々考えるほうが重要そうな気がする。

そんなことを思っていたの今日このごろですが、平日の朝、朝食を食べた後で、ふと思い立ってちょっと難しい問題を与えてみたらその回答にびっくり。

「1から10までの数をぜんぶ足したらいくつ?」
「えっとー21でしょ、それから…」
「ちょっと待て、その21ってのはどこから出てきた」
「さいころのすうじをぜんぶあわせると21だよ」

ん…サイコロ…??? あああああ! それかー。そういえば、ちょっと前のEテレの「コレナンデ商会」(最近彼がお気に入りの番組)で、たしかヒントの1つが「目が合わせて21個あるもの」というクイズが出ていてその答えが「サイコロ」だったはず。

www.nhk.or.jp

でも今回は真面目に、それを応用すると楽に計算できるということを考えたのはすごい、と思ったので素直に褒めることにした。

「あ、コレナンデ商会でやってたやつ?」
「うん…21たす7で28、…(頑張って計算してる)…55!」
「お前なかなかすごいな。知ってることを使って楽をするのは算数や数学の基本だ」

やっぱり算数や数学とはいい出会いをしてほしいと思うんだよね。なんか最近色々アレな話を聞くから。そんなことを思いながら、1+10、2+9、3+8、4+7、5+6を計算して、11が5つで、10が5個、1が5個だから合わせて55、というやり方を彼に説明して、さらに同じ方法でサイコロの目を計算すると、7×3で21で計算できるぞ、というのを説明してたら、危うく出勤を忘れて遅刻しそうになった。

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それにしてもいくら朝で急いでいたとはいえ、自分が説明に書いた数字と図があまりに汚なすぎる(ちなみに九九の存在は、私の母が買い与えたお風呂に貼る九九の表で彼はなんとなく知ってるが、もちろん全部は覚えていない)。

そんなわけで、今日少年と風呂に入ったら、「1から10までの数を足すには、1と10を足して、2と9を足して…ってやって、11が5個で55でいいんだよねー」と勝手に復習をしていたので、ちょっと感心した。

まあ、親バカと言いたければ言えばいいさ。

俺も「オールタイム・ベスト・アニメーション」を挙げてみよう:90年代00年代抜きで

映画秘宝の別冊「アニメ秘宝発進準備号 オールタイム・ベスト・アニメーション」をパラパラと読み始めているんだけれども、みんな色んな作品を挙げていて面白いな。先日とある映画雑誌が、年間ベスト10の候補からアニメを外す決定をしたことが話題になり、そのきっかけで出たっぽい本だけれども、あえて全体の集計を放棄して、各方面のライターたちに、それぞれの俺ルールに基づいた「自分のベスト10」を、好き放題書いてもらっている感じが実にいい。

というわけで、これを読んでいたら、やはり自分のオールタイムベストの10作品を挙げてみたくなったので、早速やってみた。公平である必要も、公正である必要もないからな…。ちなみに、同じ監督のものをずらずら並べても今ひとつバラエティに欠ける感じがするので、原則同じ監督の作品は1つに限ることにし、必要なら適宜そこで他作品に言及することとした(という事で、これが今回の俺ルール)。

ちなみに、自分は1987年から2010年までの長きにわたってアニメからはずっと距離を持っていたので、その頃の作品については「エヴァ」などの一部の超大ヒット作を除きまったく見ていない。また、後年「一般教養」的にキャッチアップして見た作品も多数あるが、結局ランキングには入れなかった。同時代的な思い入れ補正ってのは、私的なランキングではとても重要だと思うので、まあ仕方がないな。

そういう意味では、90年代と00年代の作品が全く入ってないという、少し珍しいオールタイムベストの選出になったかも知れない。

とりあえず、個人が見た範囲のアニメの中から独断と偏見で決めたベスト10なので、異論は受け付けないし、アレが入っていないのはなぜか、コレが入ってないからやり直し、とか言われても、俺は見ていないのかもしれないし単に合わなかったのかもしれない。そもそも異論があるならば自分のベスト10を書いてみたらどうだろう。その方が話が広がるので、読んでずっと楽しい。

というわけで、毎回年末にやっている私的ランキング同様、ケチらずに1位から順番に並べてみることにしよう。

  • 1. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
  • 2. ルパン三世 カリオストロの城
  • 3. 魔法少女まどか☆マギカ
  • 4. 四月は君の嘘
  • 5. 宇宙よりも遠い場所
  • 6. 新世界より
  • 7. 魔法のスター・マジカルエミ
  • 8. STEINS;GATE
  • 9. 響け!ユーフォニアム
  • 10. ポールのミラクル大作戦
  • 惜しくも選外の作品について
    • 新世紀エヴァンゲリオン
    • SHIROBAKO
    • さよならの朝に約束の花をかざろう
    • サクラダリセット
    • その他
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もんちほし個展「愛とは恵み(グナーデ)」(The Artcomplex Center of Tokyo)

さて、なんかデザフェスに行ったりとバタバタしていたこの数日ではあるのですが、今度はThe Artcomplex Center of Tokyoで開かれた、イラストレーター・もんちほしさんの個展「愛とは恵みグナーデ」にお邪魔してきました(残念ながら、はてなブログはブログのタイトルにはルビは振れないんだな…)。

monchihoshi.net

以前はIllustratorを用いたデジタル作成をされていましたが、ここ数年は墨絵の作品が多くなっており、今回の展示もほとんどが墨の作品です。最近は大阪に拠点を動かされてるため、以前ほどしばしばお邪魔することはできないのですが、せっかくの東京での個展ということで、ちょうど予定が噛み合った初日に行くことに。

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なかなか墨というのも奥が深いようで、この多くの作品にも、それぞれ様々な種類の墨が使われているようで、絵の横に使われた墨の種類なども書かれています。全体的にはやはり、墨への移行したての頃よりも、墨での作品のスタイルが確立してきた感じがしました。

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会場内をTHETAで全天周撮影してみました。

もんちほしさん @monchihoshi の個展の会場の様子、その2。 - Spherical Image - RICOH THETA

そんなわけで、今回の個展でひときわ気に入った作品がこちら。「ゆりも逢はむと思ひそめてき」。万葉集ですか。そして百合とくるとこれは私の大好きなモチーフの一つ。この表情が素晴らしい。惚れる。墨絵ってのもなかなか色々な表現ができるのね。

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デザインフェスタVol.47で買ってきたもの

というわけで、デザインフェスタVol.47に行ってきたわけですが、今回もいわゆるデザフェス戦利品とかデザフェスお迎え品とか言われているものもまとめてみようかと。デザインフェスタVol.47自体のレポートはこちらで。

xckb.hatenablog.com

この記事と同じ順番で紹介していこうかな。

まずは大橋忍さんのところ。この白雲石吸水コースター。以前持っていた忍さんのコースターよりも石でできている分なんか安定感があります。

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このグラスとセットでも売られていたのですが、実はこのグラス自体は既に以前のデザフェスで購入していたので…。この白い柄とコースターがとても合っていていいですね。

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そして、そのコースターの原画である「雛芥子ゆられる」。これは今回のデザフェスのラインナップを見た時にやっぱり一番好きなデザインだったんですよね。コースターよりはオレンジ色寄りの優しい色です。このひなげしの花で埋め尽くされた感じがちょっと忍さんのデザインとしては珍しい感じでとても良いです。まだ家にはないので会場で撮影した写真です。

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ちなみに、以前のコースターの原画も、そういえばうちにあったりするんですよね。

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その他、忍さんの作品のコレクションはこちらにまとめてあります(ただし、昨年11月時点)。

xckb.hatenablog.com

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デザインフェスタVol.47に行ってきました

さて、今回もやってきましたデザインフェスタVol.47。久々にビッグサイト西館に復帰です。待機列は再び1階と4階にそれぞれ別れて並ぶ形式。開場時間11時のところを、1時間50分ほど前の9時10分に来て1階に並びましたが、まあまあのポジションにつくことができました。

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実は今回は見て回る方に集中して、あんまりちゃんと写真撮ってないんだよね。だから、実際にはこの何倍もブースを回ってますが、まあこの位の量のほうがブログに書きやすくていいかも。

というわけで開場早々、いつもお邪魔している切り絵作家の大橋忍さん(C67)のブースに直行。おお、なんか赤い絵がある!

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まあ、だいたい事前に忍さんのTwitterの方でどんな絵が出ているかは把握していたのですが、あらためて実物をじっくり見ると、やっぱり本物はいいなぁ、と。

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今回は、前日に「そのまま切って楽しめる ステンドグラス切り絵100 季節の花と小さな動物たち」という新しい本が出たばかりでしたし、それ以外にも新作の小物が出ていたりしました。

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今回はこの2作品がやっぱり特に好きだな的な感じ。

「雛芥子ゆられる」。前から言ってるけど、忍さんの赤い作品好きなんです(あんまりないけど)。この背景のひなげしと、その隙間から見える茎の感じが良いです。

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「約束のハンカチ落とし」。これはよく見ると不思議なデザインだなぁ。ハンカチ落としってあの遊びのハンカチ落としのことかな?

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忍さん、9月にデザインフェスタギャラリーで個展を開くそうです。そしてまた色々と活躍の場を広げているということですので、続報を待て、とのこと。楽しみだ。

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篠原美也子25周年ライブ「海の底、空の果て」:篠原美也子の音楽がある人生は少しだけ豊かだ

2018年4月21日、渋谷TSUTAYA O-WESTで開催された篠原美也子25周年ライブ「海の底、空の果て」に行ってきた。何と25周年だよ25周年。俺が定期的にライブを聴いている人の中でも圧倒的に長いし、今回のライブで、すでに人生の過半をこの人の音楽とともに過ごしてきたことにあらためて気がついた。

今までも、10周年、15周年、20周年とライブはあったのだが、実は20周年ライブは子供が乳児だったために参加できなかったのだ。そんなわけで、アニバーサリーワンマンライブは実に10年ぶりか…。

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とりあえず今回は真面目にライブレポ的なものを書く気はない。俺がこのライブで思い起こされた記憶、特にかなり古い記憶を中心に勢いで語ってみようと思う。真面目なライブレポはたとえばこちらにあるので、ずっとオススメだ。

篠原美也子さんの25周年ライブが最高だった話 | スパイラルなブログ〜Another Spiral World〜
http://y-pon2.com/blog/miyako-shinohara_25th_anniversary_concert/

まあなんというか、篠原美也子の音楽は、俺が一応大人になってからのほとんどの時間を共に過ごしている音楽というべきものだ。

俺が篠原美也子の音楽に出会ったのは、まさに25年前、ただしデビューシングルの発売から1ヶ月ほど経った1993年の5月、発売されたばかりのデビューアルバム「海になりたい青」を、たまたまタワレコのCD試聴機で聴いたときだ(デビューシングル発売の1ヶ月後にデビュー・アルバム発売ってところが当時っぽい)。今は既にない、タワーレコード新宿ルミネ店のスタッフの誰かが試聴機にこのアルバムを入れておいてくれたことについて、俺は今でも深く感謝している。

海になりたい青

海になりたい青

当時の映像がこれだ。俺が試聴機で真っ先に撃ち抜かれた曲もこのデビューシングル曲の「ひとり」だった。

www.youtube.com

まさに俺が求めていた音楽はこれだと思った。こんな歌詞の音楽があったんだと思った。

何をしても誰かが笑ってるようでなぜか不安で
言葉たちはいつかあやふやを愛して背中を向ける
忘れたくないことよりも忘れたいことが増える
見上げる夜空は青 海になりたい

篠原美也子「ひとり」

初ツアー以降、毎回ライブに通った。ところが1998年末のアルバムとツアーを最後にあまり活動を聞くことはなくなり、そしておそらくその翌年の1999年、彼女はメジャーレーベルを去り、音楽活動を停止する。

当時は今のようにアーティストがWebサイトやブログやSNSのアカウントを持ち、直接ファンに語りかけられる時代ではなかった。通常、アーティストが事務所を抜ければ人々の目の前から消え去ることを意味し、記憶から消え去っていく。

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