xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

サクラダリセット第21話:「私はもう、何を犠牲にしてもかまわない」「君はもう一度、僕に会わなければならない」

さて、前回サクラダリセットの19〜20話について書いた時、次に書くのは最終回(24話)の後かなと勝手に思っていたのだけれども…。

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…なんとまあ、21話がこれまた想像を上回る面白さ、そして熱さで、こんなもん何週間も寝かせておけるかよ、ということで、やっぱりすぐに書きたくなってしまった。いや、俺、自分にとっての今年のベスト1アニメは「けものフレンズ」でもう揺るがないと思っていたんだけれども、そろそろ自信がなくなってきたよ。

それにしても、あのサクラダリセットがここまで化けるとは…(まあ、けものフレンズも1話を見たときにはあそこまで化けるとは思っていなかったけれどもね)。ともあれ、とりあえず今年はけものフレンズとサクラダリセットを切らずに最初からがっつり見続けた自分を褒めてあげたい。

第19話でチキンカレーを食べるシーンの直前に…

第21話のアバンは、第19話でチキンカレーを食べるケイと相麻菫のシーンの直前にあったやり取り。相麻菫は、実は未来視能力でどうあがいても浦地に勝てるような方法は実は思いつかなかったという。そして自分の能力まで含めた全てをケイに委ねる。

ケイ「能力のルールは絶対だよ。君と同等以上の能力者がいない限り、不可能だ」
菫「本当にそう思う? 答えがわかっているのに遠回りするのはあなたの悪い癖ね」
ケイ「…ねえ相麻、僕はただ消えていくだけの女の子を作り出したくないよ」
菫「ええ、知っているわ。でもあなたはそれを実行する。…ケイ、あなたが未来視を使いなさい。あなたが私の能力で、私には見つけられなかった未来を見つけるのよ。あなたにとって最良の未来を。私の話はこれでおしまい。本当に全ておしまい。あとは全部あなたのものよ」
ケイ「うん、できるだけ理想を目指してみるよ」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

「ただ消えていくだけの女の子を作り出」すと言うのが何を示すかと言えば、はこの後を見ていれば明らかだが、相麻菫は「普通の女の子に戻る」本当の直前に、こんな形でケイにすべてを託していたんだな。というのが実にグッとくる。

「私の話はこれでおしまい。本当に全ておしまい。あとは全部あなたのものよ」…このエピソードのの相麻菫は、自分の役目をすべて終えたという事を何度も語るが、ケイはそう考えていない。そんな相麻菫とケイとのやり取りが熱い21話の導入としては最高のシーンだったと思う。

19話で描かれたシーンに入ると、絵と音がフェードアウトして黒い画面と無音の映像がしばし続く演出が、既にリセットで失われた時間の記憶を描くものとして実に素晴らしい。

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

日付の間違い?

Aパート最初、「10月24日 火曜日 2回目」となっているけれども、これは「10月22日 日曜日 2回目」の間違いだよね。10月24日はアバンのカレー食べてる日だから、アバン1カット目からのコピペのポカミスかな。円盤や配信版では直ることを希望。

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

浦地との約束をすっぽかす相麻菫

道端の人の未来を見て、リセットしたことを悟った相麻菫はさっそく1回目のループと違う行動を取る。既に浦地正宗に協力する必要はなく、むしろ自分が人質になるリスクを考え、浦地正宗とカフェで会う約束をすっぽかす。ここでも「私の役目は全て終わったみたいね」と語る相麻菫。

菫「いつの間にか、私の役目は全て終わったみたいね」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

(このあたりの聖地巡礼情報はこちら

ただし、当然管理局は相麻菫に監視をつけているわけで、すぐにその動向は浦地に伝わる。そして浦地もメモ帳からリセットなどの状況を悟り、何が行われたのかを瞬時に推察する。浦地、あまりに有能すぎる。浦地は加賀谷をカフェから回収し、相麻菫を追う。ああ、加賀谷はおそらく1回目のループの際にも事前にカフェにいたのね。なるほど。

索引「リセットは使われていますか?」
浦地「ああ。面白い。どうやら私の計画は問題なく成功したようだよ」
索引「意味がわかりません」
浦地「つまり、リセットは咲良田じゅうから能力に関する記憶がなくなってから使用された。浅井くんが何かをしたんだ。使ったのはあの老人の写真かな? どうして未来の私はそれを見落とした? ま、ともかくに何も問題ない。全て順調に進行している。私たちは計画を次の段階に続けるだけだ。あの少年と彼の関係者全てを、私の計画における障害だと判断する。効率的に排除しよう」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

それにしても「あの少年と彼の関係者全てを、私の計画における障害だと判断する。効率的に排除しよう」は怖すぎる。とりあえず手段を選ぶことはやめた感がある。とりあえず「排除」するには実に便利そうな加賀谷も連れているしなぁ…。

再び相麻菫の「写真」から生まれるスワンプマン

リセットしたことで、ケイは再び相麻菫への連絡方法を失ってしまう。そして相麻菫はアバンで語ったように、自分の能力を利用するには「写真」を使うべきだと示唆していた。おそらくリセット後に自分に起こる事態(捕らえられる危険や、そもそも消される危険)を想定していたということだろう。中野智樹の能力で呼び出せばよかったのではないか、という手段もあるように思えるが、これは後に述べるが色々と現段階では謎の多いところだ。

ともあれ、前回も書いたように、第20話ラストのリセットによって、ケイが持っていた3枚の「写真」は、相麻菫の写真を含め、全てまたケイの手元に戻ってきている。

だがケイは、アバンで描かれたように、相麻菫の写真を使うことに抵抗を感じていた。アバンの時点では相麻菫の写真は既に、浦地が回収しにやってくることを見越して無駄に破ってしまっていたのだが、これもその「抵抗」故に下した結論だろう(その上で、リセットを前提に2人が話しているところがまた面白いのだが)。

それはケイが、相麻菫がスワンプマンと別人格であることを明確に知り、さらに相麻菫の写真を能力が有効な状態で破くことは、たった10分だけ生きられる相麻菫のスワンプマンをもう一人生み出すことにほかならない、ということを認識していたからだ。

そう考えると、大元の写真を撮った佐々野宏幸は何度も「魔女」を復活させていたと思われるわけだけれども、当人にその意識はなかったにせよ、写真の中の「魔女」の視点から考えると、その行為が何度、魔女スワンプマンの「死」を引き起こしてきたのだろうかと考えると恐ろしくなる。佐々野のその能力が、おそらく「魔女」と一生離ればなれになることを前提に発生したのではないかと想像できるがゆえに、さらに皮肉で残酷だ。

とりあえず今はまだ10月22日なので、ケイは未だセーブすることはできない時間内で写真を破ることにしたようだ。つまり、相麻菫の写真はここで破ったら、リセットを使うことがあってももう二度と破ることはできないし、ここで生み出されるもう一人の相麻菫のスワンプマンが、最後の一人であるということだ。

時間がないというのもあるだろうが、再度実行できる可能性にこだわらないのは、おそらくそれがケイの挟持ということもあるだろうな。

ケイ「未来を見るために必要な手順だよ。対象と会話をしなければならないんだ。春埼の未来を見れば、僕の未来もだいたい分かる」
ケイ「僕はこれから10分間で消えてしまう少女を生み出す。能力を利用するためだけに、どうしようもなく救われない少女を作る。相麻菫にそっくりな少女を」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

それにしても、こんな時まで「春埼の未来を見れば、僕の未来もだいたい分かる」とさり気なくのろけるケイさん、困ったものだなぁ。そして写真の中に入った4人の前に現れる2人目のスワンプマン相麻菫。10分間のみの命を持つ少女。ここでAパート終了。なんたる密度。一瞬でAパートが終わってしまった感だ。

菫「待っていたわ、ケイ」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

(このあたりの聖地巡礼情報はこちら

逃げる相麻菫

Bパート開始。走る相麻菫。しかしケイが今、未来視能力を使っている可能性があるため、干渉を避けるために自ら未来視能力を使えない相麻菫は、浦地らに追い詰められていく。それにしても、最初見た時は気が付かなかったけれども、通常なら選ばないだろう非常階段をあえて逃走先に選んだというのは、もう最初からいざという時の覚悟を決めて、より確実に死ねる場所を選んだんだろうな。そういう決断に一切ためらいがない相麻菫、すごすぎる。それにしても何という緊迫感。

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

(このあたりの聖地巡礼情報はこちら

ケイが使う未来視能力

写真の中の世界で復活するもう一人の相麻菫。

菫「みんな、久しぶりね」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

写真の中のスワンプマン菫にとってはおそらく、やってきた面子によって、今がどういう状態か判別がつくんだろうな。革命家の村瀬さんがやってきたか、中野智樹がやってきたかで。そして智樹がやってきたということは、自分を写真の外に連れ出すためではなく、ケイが未来視能力のコピーを求めてやってきた状態だ。つまり自分は10分間で消え去る存在だということを知っている。

菫「きっとここまでは、私のシナリオ通りに物事が進んでいるんでしょ?」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

それにしても、ケイからは相麻菫と好きに話していいと言われていたにも関わらず、相麻菫本人には時間がないからと遮られ、事務的な内容以外、全然話ができないコピー能力の坂上くん可哀想過ぎる。

菫「私の能力をケイへ」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

そんな坂上くんのコピー能力の助けを借りて、相麻菫の未来視で初めて春綺の未来を覗くケイ。初めて使う相麻菫の能力に、一瞬言葉を失うケイ。

ケイ「!……これは未来視なんて単純な能力なんかじゃない」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

つまり相麻菫は最初にケイの未来を見た時に、そのケイを通して見た未来そのものの姿に一目惚れしてしまったんだな。そして、ケイのためであれば、信じられないほど自分を粗末に扱う事ができてしまうのは、まさか未来視の能力の副作用によるものだったのか…。その能力ゆえに、自分の想いが絶対にかなわないものだとすぐに分かってしまったのであろう相麻菫が、あまりに不憫過ぎる。

菫「私の能力は相手の影響を受けすぎるの。」
菫「この能力は自我を守ってはくれない。だからケイ、私はあなたと出会った直後、あなたから逃れられなくなった。あなたを通して見た未来は、他の誰のものよりも優しくて、悲しくて、綺麗だった。それで私は、あなたのことしか見えなくなった」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

そして、この相麻菫の愛の告白のような言葉を静かに聞いている、春綺美空の表情がたまらなく良い。「相麻菫が嫌い」だった彼女はここで何を考えているのだろう。

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

追い詰められる相麻菫

ついに浦地と索引さんの追跡で、非常階段最上階に追いつめられる菫。

菫「今私が第一に考えるべきなのは、浦地正宗に捕まらないこと。ケイに迷惑をかけないよう、人質にならないこと。」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

ああ……おい、それはやめろ…。

菫「ケイのためにできることは、全て終わらせている。だから私はもう、何を犠牲にしてもかまわない

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

ケイは未来視でおそらく相麻菫の死を見たのだろう…。

ケイ「智樹! 能力を、対象は相麻菫、今すぐに!」
智樹「相麻?」
ケイ「早く!」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

ああ、2年前と同じくリセットが効かない間の時間、そして2年前と違って今回は間に合ったんだ…。ケイの声がメッセージとして届き、相麻菫は飛び降りるのを一旦止める。それにしても「勝手なことを。私は十分頑張ったでしょう。出来る限りのことはしたでしょう」と語ってしまうスワンプマン相麻菫の想いが切ない。しかしとりあえず前回の過ちである「僕に悲しみだけを植え付けて、勝手にいなくなる」ことを繰り返さずに済んだのだ。

菫「さよなら、ケイ」
ケイの声『待て、5分だけ時間を稼げ。僕はこの10分間の未来視を、君の未来を知るためだけに使う。浦地正宗には何の対処もしない。僕が言っている意味が分かるね。相麻。君はもう一度、僕に会わなければならない。僕のために能力を使わなければならない。そうしなければ、何も解決しない』
菫「勝手なことを。私は十分頑張ったでしょう。出来る限りのことはしたでしょう。これ以上どうしろっていうのよ」
ケイの声『僕に悲しみだけを植え付けて、勝手にいなくなるんじゃない。僕を救いたいならとにかく5分、時間を稼げ』
菫「たった5分で何ができるというのよ」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

そして「僕はこの10分間の未来視を、君の未来を知るためだけに使う。浦地正宗には何の対処もしない。僕が言っている意味が分かるね」と相麻菫を「脅す」ケイ。果てしなく回りくどい言い方だが、つまり「生きろ」ということなのだろう。「君はもう一度、僕に会わなければならない。僕のために能力を使わなければならない。そうしなければ、何も解決しない」…ああ、なんという愛に溢れた「脅し」だろうか。

しかし…中野智樹の能力で、相麻菫を対象と指摘して、なぜケイの声が届いたんだろう? スワンプマンの相麻菫は自己を相麻菫と認識していないはずだ。今までの表現から自然に考えれば、2年後の相麻菫に当てた相麻菫からのメッセージは、スワンプマン菫には届かなかったし、学園祭の日にケイが送ったメッセージも、おそらく届いていない。でも今回は明らかにメッセージが届いたという描写がある。いくらなんでもこれだけ考え抜かれたストーリーで、この部分がポカミスということは考えづらい。考えられる可能性としてはいくつかあるが…。

  1. そもそも色々な表現がすべてミスリードで、過去の相麻菫と学園祭の時のケイのどちらもメッセージは届いていた。しかしアイデンティティの問題はそれとは別。 → なんか今ひとつな気がする
  2. 相麻菫の中で自己の認識が変わった。今はなぜか相麻菫との認識がある。→ この後の浦地との時間稼ぎの会話の中で、索引さんが嘘に反応しなかったのが解せない
  3. 送信者のケイの認識で相麻菫だと考えている対象には届く。だから学園祭の時にケイが送ったメッセージは届いていた。過去の相麻菫からのメッセージは、元々スワンプマン相麻菫を自分とは考えなかったので届かなかった。→ まあまあ納得できるが本当か?
  4. それ以外。→ 何がある?

まあ私の予想としては3.かな、と思うのだけれども自信はない。

(追記)この答え合わせは結局、最終回に持ち越されることになったな。

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5分間の時間稼ぎ

相麻菫は浦地に時間稼ぎのための話を始める。もはや今後のケイにとってあまり不利益にならないが、浦地にとっては目の前のターゲットを即仕留めるよりも、その言葉に耳を傾ける個人的な価値があると考えられる情報。そして少なくとも、関連情報と併せて5分間はもつ話題でなければならない。

そして相麻菫が選んだのは、前回のループ時に浦地が何を間違えたのか、という情報だった。そう来たか。相麻菫、やはり賢すぎる。浦地のプライドをくすぐるだけではなく、何か今後に備える価値を持つのではないかと考えてくれそうな情報だ。そしてこのお互いの知力をつくした怪物2人の対決する姿が実に熱い!

菫「あなたはまず、『君は誰だ?』と質問すべきだった」
浦地「君は…誰だ?」
菫「私は相麻菫ではないわ。私だって私が誰なのか知らない。少なくとも、二年前に死んだ彼女と同じ人間ではない。私は名前のないシステム。相麻菫によって二年前から生まれることが規定されていた、ただのシステムよ」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

相麻菫が、アイデンティティを捨てるためだけに自殺したということを知った時に、自分の事をさておき、本気で相麻菫のことを怪物扱いする浦地の反応がいい。この「サクラダリセット」を見続けていると、主人公たちが相当異常なことに慣れてしまっているのだけれども、あらためて一から知った人間の素直な感想を、同じくらい怪物の浦地が素直に語ってくれているという構図がとても面白い。ここばかりは浦地に同意せざるを得ない。

浦地「実に不愉快だ。なんて気持ちの悪いことを思いつくんだ。全く狂気じみている。人間はそこまで自己を足蹴にできるものなのか? 君はアイデンティティを捨て去るためだけに、一度死んで蘇ったんだな」
菫「ええそうよ、私ではない、本物の相麻菫が全てを計画した。私でさえ、彼女に操られるコマでしかない」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

そして、ケイについても同様の感想を述べる浦地。これも同意するしか無いな。ともあれ、浦地の感情を刺激・挑発するような話しっぷりをすることで、余計な感想まで引き出して時間稼ぎをした相麻菫は凄い。

浦地「何も間違えない正しい人間がまともなわけないだろう。仲のいい女の子がアイデンティティを捨てるためだけに自殺した。そんな構造にさえ思い当たってしまう少年が、まともなわけ無いだろう」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

どうやら、浦地は能力が消滅し、ロックが掛けられなくなった状態の自分の手帳を盗み見ることで、浦地の計画の全容を知ったのでは、ということを疑っているらしい。そして5分が経過し、ケイから「真後ろに落ちろ」という驚くべき内容のメッセージが届く。一瞬も躊躇せず、確実に頭から落ちて死ねるような体制で手すりから後ろに落下する相麻菫。直前の浦地との会話の続きで、「ケイは、あなたには思いつかないようなことをしたわ」と言っているのはハッタリなのか、あるいはまだ何か知っていて、視聴者に知らされていないことがあるのだろうか?

菫「ケイは…」
ケイ「5分だ、お疲れ様。真後ろに落ちろ」
菫「…あなたには思いつかないようなことをしたわ」
菫・独白(ああそうか、これはまともな行動じゃない。何の疑いもなくこんなことができるのは、多分世界で二人だけ。私と…)

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

ところで、「何の疑いもなくこんなことができるのは、多分世界で二人だけ。私と…」に続くのは…やっぱり春埼かな? (少し下の追記参照)そしてさっそうと現れる革命家の村瀬さん。久しぶりにいいところで役に立った! それにしても「なんだ、ケイじゃないのか」という救出後の第一声は実に相麻菫らしくていい。悠木碧すげえな。

村瀬「全身、衝撃」
菫「なんだ、ケイじゃないのか」
村瀬「随分ね」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

(追記)「何の疑いもなくこんなことができるのは、多分世界で二人だけ。私と…」は相麻菫のことでは、というコメントをいただきましたが、確かにその方が自然そうだし、より悲しいセリフになりますね。

ところで疑問なんだが…わざわざカフェから拾ってきた加賀谷は一体どこで何をしているのだ?(不安)

最後のスワンプマン相麻菫

ケイは鮮やかに未来視能力を使いこなし始める。記憶能力と未来視能力は実に相性が良さそうだ。そして相麻菫に対して、明日の正午までの逃走ルートを確保する。相麻菫は果たしてこのルートに従ってくれるのだろうか。でも咲良田の外にいなければならないのとケイが言っているのは、明日の正午までだからね。最後まで蚊帳の外に置くつもりではないみたい。そもそももう一度未来視能力を使ってもらうと言っていたわけだし。

ケイ「明日の正午までに咲良田に戻ってこないよう、自分の未来を操作しておくんだ。じゃあね。また会おう」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

残された2分間を使って、ケイは物凄い勢いで春埼の未来を見ながらより良い道を探していく。そして、その都度春埼と交わす「さりげない会話」がとても良い。春埼はこの2年間で多くの物事に対する「好き」という感情を覚えたのだ。それはケイと過ごすことで得られたものだ。

春綺「私はこの2年間で、色々なものを好きになったのです。たとえば、猫とシュークリームもどちらかと言えば好きです」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

そして10分が過ぎ、2人目のスワンプマン相麻菫とのあまりに短い、簡潔な別れの時が訪れる。もう、この世界には新しいスワンプマン相麻菫が生まれる余地はない。そして結局最後まで相麻菫とほとんど喋れなかった坂上くん、ちょっと可哀想になってくるのは確かだ。

ケイ「ありがとう相麻。僕は君のことを絶対に忘れない」
菫「いいのよ。10分間なんて悲しむ暇もないもの。さよなら、ケイ」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

相麻菫の未来を心配する春埼。でもきっと、相麻菫に関するケイの夢は、必ず実現すると信じているのだろう。

春綺「相麻菫は救われますか?」
ケイ「相麻は幸せになる。朝を迎える度に気持ちよく目を覚まして、眠りにつくときには満ち足りている。彼女がそんな日常を送れるように、必ず僕がしてみせる」

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(出典:「サクラダリセット」第21話)

ということで、Bパートも本当にあっという間だったなぁ。今回は劇伴も実によい仕事をしていたと思うので、ぜひサントラを発売してほしいものだと思う。配信限定でも、円盤おまけでもかまわないので。お願いします。

さて、来週はどんな展開となるのだろうか。楽しみで仕方がない。サクラダリセット、最高すぎる。

(追記) 虫垂炎で入院していて書くのが遅れたけど、22話についても遅ればせながら書いたぜ!

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(2019年2月28日追記)なんとアニメ終了から1年半たった2019年4月、ついにサクラダリセットのサントラがリリースされることとなりました。素晴らしい!

xckb.hatenablog.com

(2019年4月13日追記)ついにリリースされたので感想を書いた。

xckb.hatenablog.com

ところで…

ところで円盤と言えば、サクラダリセットの廉価版Boxが出ると信じてそれを待つ、というようなツイートを見かけたけれども、ことこの「サクラダリセット」に関しては、作品のクオリティに比して、信じられないほど円盤は全く売れていないので、ほぼ確実に廉価版Boxが出るなんてことはないと考えていいだろう。円盤が欲しくないなら別に買う必要はないが、円盤が欲しいのであれば今がラストチャンスであり、ぜひ買うべきだ。

当然俺は1巻を買ったし残りも予約済みだが、相麻菫が背表紙の一番いいところに陣取っている収納箱も実にいいぞ。

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(追記)聖地巡礼に関する記事を書きました。

xckb.hatenablog.com

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