xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

企画展「鉄道美術館」(岡本太郎美術館)に行ってきました

さて、7月から行こう行こうと思っていた岡本太郎美術館(川崎市多摩区)の企画展「鉄道美術館」、会期(10月10日まで)があと1ヶ月を切った9月10日に、うちの3歳児と2人でようやく行ってきました。で、感想なのですが…「とてもよかった!」ですね。子供にもかなり受けてました。

美術館の前まで来たら、このポスターが…。おいおい、このなんかどこかで見たようなシンボルマークは何?(笑) 実はこの企画は協力に鉄道博物館が入っていて、そのためもあってか企画のマークが鉄道博物館マークに太陽の塔的なメラメラを足した感じのロゴになっているみたい。ちなみにうちの少年は鉄道博物館は既に体験済み(春に行ってきた)。

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さて、常設展の方は 「岡本太郎-主題と文脈」展というタイトルでした。なんか、息子が0歳の時からこの美術館には時々連れて来ているけれども、最近は以前より少しずつ美術館での振る舞いを学習しているっぽいのが実に面白い。もうあんまり注意することもなくなってきて、むしろ「もう少し大きな声で喋ってもいいんだよ」みたいな事を私が言うようになった感じです。常設展では、展示されている岡本太郎作品の制作風景を収めたビデオを、作品と見比べながら描き終わるまで見ていたりしてました。以前はこんなことなかったもんなぁ…。

そんな彼も、企画展会場に入ると…「なんだこれ!!!!」と大興奮。会場内に長いレールが敷かれていて、そこに巨大な電球を載せた山手線の電車がのんびり走って…というより、じわじわと動いています。これは特殊照明作家の市川平さんの作品「ジェネリック・アートライン」らしい(今回の企画展は、会場のかなりの部分で動画、静止画の撮影可能です)。

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会場の中心には、栗山貴嗣さんの「東京動脈」が! この東京の地下鉄網を、液体の流れるチューブで表現した作品、まだ見たことなかったんだよね。

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市川平さんの電車が、のんびりと動きながら他の作品に影を落としていくのが実に素敵です。この動画は角文平さんの「一戸建てマンション」とその横を通り過ぎる山手線。

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この影の演出が一番気に入ったのはここの部分。同じく角文平さんの「空中都市」という作品の後ろを山手線が通ると、針金の微妙な振動と相まって、影がさざ波のように揺れながら動く様が素敵。

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動画だとこんな感じ。

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ということで、思わずTHETA Sで全天周動画を撮ってしまいました。いいなぁこれ。ブラウザを選びますが、グリグリ動かせます(スマホの場合はYoutubeアプリでVR的に見るのがオススメ)。

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奥の方のブースのこのインスタレーション、パラモデルさんの「パラモデリック・グラフィティ2016」。実は会場センターの壁までこの模様がはみ出していたりするのですが…。

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近づいてみるとこれはプラレール!! 子供は大興奮だけど、普段触ってるものと同じ素材だけに「これは触っちゃいけないんだよ」とクギを刺すと、「これは触っちゃいけないんだね」と復唱。クギといえば、このプラレールを壁に固定してるのはピンなので、子供が近づきすぎると危険なのでお気をつけあれ。

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そしてこちらの、もう一つのインスタレーション、原倫太郎さんの「コロコロ・ダイアグラム」。左右の壁の間を空中に張り巡らされた二本の細い紐をレールに見立てて、ボールが行き来しながら下に落ちていきます。まさに「ダイヤグラム」的。そしてそのボールにまた影をゆっくり動かしながら進む山手線。これはいい!

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裏のアングルからも見られます。ピタゴラスイッチ大好きなうちの少年、じーっと見惚れてました。「行こうか?」と聞いても、「まだ!」と言ってずーっと眺めていたので、相当気に入ったらしい。

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他にも、福島尚さんをはじめとする鉄道の絵画作品をはじめとして、鉄道関係の様々なポスターやヘッドマークなどの展示もありましたし、暗がりのスペースは何かの作品を展示しているのかと思ったらひたすら全国の特急が走る姿を写しているだけでした(うちの少年、これにも釘付けで、字幕で出てくる列車の名前がひらがなやカタカナだと自分で読んで、漢字だと読み方を聞いてきて何度も復唱してました)。暗がりスペースの端っこに、多分パラモデルさんと市川平さんのコラボだと記憶しているんだけれども(間違っていたらごめんなさい)とても面白い影を壁に映し出す作品があって、私はかなり気に入りました(撮影禁止スペースだったので写真はありません)。

そんなわけで、結構な時間を美術館内で過ごした後ミュージアムカフェ「カフェテリアTARO」に移動。今回の企画展に合わせたメニューは「ハチクマライス」。鉄道乗務員の賄い飯をカフェ的にアレンジしたもの、のようです。美味かった。

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そしてうちの少年の選んだのはエビと玉子のサンド。前回同じようなサンドイッチを食べた時は全部食べられなかったけど、今回はこれをほぼ一人で完食。いやはや、成長しているなぁ。

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ちなみに、上が黄色くて下が青い、「ドクターイエロー」ってソフトドリンクも今回の企画展メニューだったのだけれども、飲まなかった。頼めばよかったかな。

というわけで、「鉄道美術館」とてもよい企画展でした。先程も書きましたが会期は10月10日まで、お急ぎください。

ちなみにこんな話もあるようで。

https://twitter.com/art_railway/status/775061031307456512

予約せねば…。

(追記)そういえば、こちらの立て札が実にいい感じでした。

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(さらに追記) ミニSL体験に釣られてもう一度行ってきました。

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