連休最終日の5月5日、本当は上野の若冲展の前期展示がそろそろ終わるため行こうと思っていたのですが、いざ現地に行ってみると、チケット持っていても2時間待ち、そうでなければさらにチケットを買う行列に並ばなければならない…、なんてすごい状態になっていたので、チケットはe+でコンビニ発券して後日出直すことにしました。ということであっさり方針変更して、山手線の正反対の渋谷駅まで移動。タワレコ渋谷店でやっているらしい「甲鉄城のカバネリ展」に行くことにしました。
いやー、カバネリいいよね! 現時点では3話まで見た段階で書いているんだけれども、オリジナルストーリーでとにかく熱い! この熱さは進撃の巨人以来かな、って感じかな。最初PVを見た時は、なんだよこの進撃の巨人感、と正直思ったんだけれども、見てみれば監督は一緒だし音楽も一緒だし、これはもうアニメの進撃臭を醸しているのはもう完全に故意だな、ということで、その辺は素直に楽しんでいます。
また、おっさん世代としては「21世紀のアニメーション技術でぐりぐり動く美樹本晴彦デザインのキャラクター」ってだけで、過去のいろんな煩悩が浄化されそうな想いです。美樹本晴彦キャラクターデザインのアニメーションの映像面での最高峰は今まで「劇場場 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」だったと思うのですが、これは既に「セルアニメ時代の」という限定付き最高傑作に変わったと言っていいと思います。しかも「カバネリ」は毎週地上波でやってるTVアニメです。いよいよテクノロジーが美樹本晴彦に追いついたのか。いやあ長生きはするもんです。
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 戦闘シーン(ラストバトル)
肝心のカバネリ展の方に話を戻すんだけれども、まあ実際のところ、あの内容に600円の入場料ってのは釣り合っているのかいないのか微妙で、人によるとしか言いようが無い(しかも会場内限定物販で一番魅力的っぽいやつは既に売り切れてる)のですが、しかし第1話の絵コンテ全てが展示されていたのは凄かったなぁ。私としてはあれだけで入場料相応の価値がありました。
しかもこの絵コンテは撮影して良いという太っ腹さ。この「ドッゴオオ! バガァッッ ズゴォオ ドシャ」的な気合の入り方といい、
この無名の初登場シーンの美しさといい、
この体を張ったポーズ指定といい、
実に気合の入った見所満載の絵コンテです。最初から最後までじっくり読んでしまいました。最初のページの監督からのメッセージも面白かった。ぜひ現地でお読みください。キャラクター紹介のところにある美樹本晴彦によるデザイン画も良かったですよ。あとエンディングで使われている全ての美樹本晴彦イラストの複製ポスターも実に美しい。
というわけで、とりあえず、私としては今晩の4話の放送が楽しみですし、どれも無茶苦茶好みな音楽関係の3枚の発売予定のCDが楽しみで仕方がありません。特に一番最初に発売のED曲「ninelie」が実に私のツボです(ところで「ninelie」って造語かな? どういう意味だろう)。
- アーティスト: Aimer
- 出版社/メーカー: SME
- 発売日: 2016/05/11
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- アーティスト: 澤野弘之(音楽)
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2016/05/18
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
KABANERI OF THE IRON FORTRESS(初回生産限定盤)(DVD付)
- アーティスト: EGOIST
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2016/05/25
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (10件) を見る
まあ、荒木監督としては「ギルティクラウン」以来のオリジナル監督作品ということになるのかな? あらためてほぼ1年前のこの監督の言葉を今読むと、実に趣深いものがあります。
まだこの世に無い価値を作り出す人になりたい。まぁ要するに俺がしょっちゅう言ってる「オリジナルを作って大成功したい」という話なんですけどね。それに関してはまだ成し遂げてないですから。「ギルティクラウン」の何がいけなかったか、俺自身はわかっているけど分かっているってことを作品で証明できていない。早く証明したい!と思ってるんです、「次の俺を見てろよ」と。次は俺が自分で面白いと思うことを世に問うて、ちゃんと人気を得る。そういう挑戦をしてみたい。
出典:『進撃&ギルクラ』の荒木監督「ギルクラの“何がいけなかったか”、俺自身は分かっているけど、分かっているって事を作品で証明できていない」|やらおん!
まあ、既にギルティクラウンを3話まで見た時の私の感想とカバネリを3話まで見た今の感想を考えれば、もう全く比較にならないわけで、ぜひここで語られた通りのことを、この「甲鉄城のカバネリ」という作品で証明してほしい! と切に思います。楽しみすぎる。
そんなわけで円盤の発売も実に楽しみです。
甲鉄城のカバネリ 1(イベントチケット優先販売申し込み券付)(完全生産限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2016/06/22
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (7件) を見る
実はこれも欲しいんだけれども、レビューを読むと画質に関して不安があるなぁ…。いい状態のマスターとかなかったんかいね。ところで上のYouTubeの動画を見て、今でもタコハイが視認できることに驚いた。無意識に「そこにある」と思って視線を動かしているから普通に見えるんだろうな。
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (2件) を見る
おまけ: 帰りに東横線の元住吉駅に寄り道して、最近気になっていた、昨年開店したらしいバインミーの専門店「ベトナムサンドウィッチ Thao's」に寄ってみたのですが、これがとても美味! 人気No.1と書いてあった「自家製ベトナムハムとレバーパテ」にパクチー増しで頼みましたが、これだとレバーパテも増しでいいかも。
オススメです。それにしてもあの店の場所はかつて数軒左にあった大好きだった某焼き鳥屋さんを思い出す…(涙)。