xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

さユりっていいよね。

以前は年100本近くライブに通っていた私も、最近は育児モードに入ってせいぜい年に6, 7本程度です。そうすると、当然ながらワンマン優先になり、対バンから新しいアーティストを知るような機会もなかなかなくて、仮に気になった人がいたとしても、その後連続的にライブを追いかけることもできないのでなかなか続かないわけです。で、あまり時間に縛られない趣味として存在意義を増しているアニメでくらいしか新しい音楽を知る機会がなくなってしまうのですね。

とは言っても、かつてエロス担当椎名林檎タナトス担当Coccoをこよなく愛し、そのベースに篠原美也子がいてさらにリリィ・シュシュから始まるSalyuがいて、そして矢野絢子を女神と崇めているような趣味な私としては、アニソンってのは私の趣味のコア部分にマッチする音楽が殆ど無いんですよね。だからアニメの一部の音楽としてのアニソンは評価するけど、あえて「ライブ行きてぇ!」的に気になるアーティストさんってほとんどいないのです。



ところがいきなりここしばらく、猛烈に「ライブ行きてぇ!」モードになっているアーティストさんがいる。「さユり」だ。



まあ、「僕だけがいない街」のエンディング曲として使われている「それは小さな光のような」がとても気に入ったというのはあるのですが…。

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(しかし、YouTubeに載ってるこの曲のPVは、本当に「これからいいところなのに!」ってところで終わってるんだよね。この後がいいのに! 最後まで見たい方はMVのDVD付きのこちらのCDをどうぞ)

実はそれより前に、去年の夏に同じくノイタミナでやっていた「乱歩奇譚 Game of Laplace」のエンディング曲「ミカヅキ」の時もむちゃくちゃ気になっていてました。これがデビューCD。アニメ本編はなんだかついていけないものを感じて(すみません‥)4話辺りでフェードアウトしたのですが、この曲は無茶苦茶聴いてたな。

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ちなみに「ミカヅキ」は本人作詞作曲なのですが、「それは小さな光のような」は梶浦由記の作詞作曲です。あんなにすごい曲書けるのに他人に書いてもらわなくてもいいじゃん、とも思うのですが、まああれはあれで本編の劇伴と合わせて空気の統一感があっていいと思いますし、なにより素晴らしい作品になっているのでそれでよいのでしょう。

一方で「それは小さな光のような」のC/W曲「来世で会おう」は本人作詞作曲でこれまたすごい曲。っていうか結果的にこっちの方をよりヘビロしている今日この頃。MVは「それは小さな光のような」と合わせて2曲で1つの作品のような構成だよねこれ。全然曲調は違うけど、かと言って「僕だけがいない街」を意識している感も濃厚。なので、これ最終回とかのエンディングになったりしないのかな。多分俺は泣く。

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結局この曲のMVがあまりに良かったので、DVD欲しさにこちらのバージョンのCDも買ってしまいました。1つのCDの別バージョン買うって相当久しぶりだな(C/W曲も違っていたりで、こういう商法はちょっとなー、と思うわけではあるが、この調子だと多分アニメ盤も買ってしまうやもしれぬ…)。

ちなみにこの種の商法が好きではない向きには、iTunes StoreではC/W曲全部入り+αでアルバム配信しているのでそちらがオススメですが、残念ながらMVは配信していません。

それは小さな光のような

それは小さな光のような

実は私もこれで全曲コンプリートしましたが、アコギ弾き語りシリーズいいなぁ。以前路上やってたらしいけど、こんな感じだったのかな。最高に聴きたかったぜ…なんて思ってたら結構最近も路上やってたりするのね。やばいこれは聴きたい。

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ところで実は先週のTVKsaku saku」にさユり出演、ということで見てみたんだけど、なんかやっぱり怪しいよこの人。もしかしてかなり痛い人?(ちなみに今のsaku sakuは7!!のNANAEがパーソナリティなので、去年の「四月は君の嘘」と今年の「僕だけがいない街」のノイタミナED曲コンビだったのでした) と思い、うーむどれどれどんな人なんだろうということで、あらためて「ミカヅキ」のCDの帯でアーティストプロフィールを読んでみると…。

「酸欠少女さユり」として、息苦しさを美しく描き前向きに「翳」(かげ)を歌う、19歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター。人と少し変わっている完成と価値観に優越感と同じくらいコンプレックスを持ち、日々息苦しさを感じている10代〜20代男女特有の精神性を、アコギをかき鳴らしながら歌う、ほろ病み感漂う新世代アーティスト。「酸欠少女さユり」の精神が "3人のさユり" に分裂し、2次元と3次元でパラレルに活動する。(以下略)

うおおお痛い痛い痛えよ身悶えするほど痛い。でもこういうの大好き。

それにしてもまだ19歳なのか。

それで何度か聴いた19歳の頃の椎名林檎のライブとか思い出したりするのだが、今にしてよく考えればあれもベクトルは違うものの、音楽的な中二病というかなんかそういう凄い痛い方向に吹っ切れていた気がする。要するに今も昔もあまり私の好みは変わっていないのだな(椎名林檎が有名になったのは20歳になってからだから、今にして思えば本当に貴重なライブだった)。

まあ、こういう人には「演じてる」だのなんだとか腐す人がいると思うけれども…。


「演じているうちに本当になる気がするよ。」


お後がよろしいようで。

ところで「ライブ行きてぇ!」とは思っているもののなかなか思うようには行かないわけで、次のワンマンが渋谷WWWで4月23日にあるようなんだけれども、ちょっと参加は難しい感じだな。そもそもTwitterを検索すると先行予約が次々と玉砕している人の報告が…。大体WWWじゃ箱が小さすぎるだろう。せめて渋谷ならDuoあたりにしてはどうだろうか。

というわけで、今後のさらなるご活躍をお祈りしております。ともかく…


さユりっていいよね。



(追記) それにしてもあまり何も考えずに椎名林檎を引き合いに出してしまいましたが、さユりも福岡出身だったのですね。知らなかった。

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